「NHK スペシャル 失われた文明 インカ・マヤ 第2週」を見る
先週の日曜日(2007年7月1日)から3週連続で放映されている、「NHK スペシャル 失われた文明 インカ・マヤ」という番組がある。
先週に放映された第1週「アンデス ミイラと生きる」はビデオに録ったまままだ見ていないのだけれど、今日放映された第2週「マチュピチュ 天空に続く道」を先に見てしまった。
もっとも、最初の10〜15分を見逃してしまっているので、用心のために録画予約しておいたビデオを後で見直さなければと思っている。
インカ帝国のポイントは「飢えのない国」だとこの番組では強調していた。
アンデネスの標高の差が豊かな作物を生むこと、確実な収穫を得るためにマチュピチュは山頂という「太陽に近い場所」に築かれ天文台としての役割も果たし農作業の時期を全国に知らせていたこと、知らせるために4000kmに渡って南アメリカ大陸西岸に張り巡らされたインカ道が使われたこと、インカ道は同時に交易の道でもあったこと、インカ道沿いに食料貯蔵庫が造られたくさんの食料が備蓄されそれが放出されることで餓死者が出なかったこと。
闘って奪うのではなく、食料や情報やつまるところ豊かな暮らしを与えることでインカ帝国にくだる民族が増え、インカ帝国が拡大したこと。
2003年にペルーを旅行した際にガイドさん達から教えていただいたお話もあったし、新たな発見のお話もあった。
「太陽の神殿」と呼ばれていた半円形の建物は「冬至を知るための建物」として紹介され、麓の駅からマチュピチュに向かうハイラム・ビンガム・ロードの横に麓からずっとアンデネスがあり、マチュピチュの規模は実は山頂だけにとどまらないことなどの発見が興味深かった。
ここ最近のペルーでの発見のニュースとは異なって、ペルーの文化庁が主導で発掘や調査をしている様子なのも嬉しかった。
日本放送出版協会から「インカ (NHKスペシャル 失われた文明) 」を始め、3週連続で放映される番組に合わせて3冊の本が出ている。恩田陸の紀行エッセイも掲載されていると聞いたら欲しくなる。本屋さんで探そう。
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