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2008.05.31

伊豆断食旅行記1日目

2008年5月16日(金曜日)

 13時20分に、お世話になる「やすらぎの里高原館」からの送迎バスが伊豆高原駅に来ている。
 その時間に合う電車を調べると、特急踊り子で行くのと、快速アクティーで熱海まで行って伊豆急行線に乗り換えるのと、家を出る時間は20分程度しか変わらなかった。この20分のために特急料金1700円を出すのも勿体ない気がして、迷わず後者の交通手段を選んだ。

 今日の朝食は、「やすらぎの里」からの指示で抜いている。
 今朝から断食は始まっているのである。
 体験記などを読むと、電車の中で周りの方が食べているお弁当の匂いが空腹にはキツかったと書いていらっしゃる方が多かった。

黒船電車 流石に普通の通勤電車と同じ横並びの座席である快速アクティーではお弁当を食べている人はいなかった。熱海で乗り換えた伊豆急行線直通の「黒船電車」では、けっこう食べ物の匂いがしている。
 お水とお茶は飲んでいいということだったので、カフェインレスの飲み物にしようと思い麦茶のペットボトルを用意していた。ここ2ヶ月弱、胃痛に悩まされているためか、食べ物の匂いがしてもお腹が空いたという感覚はあまりないのに、麦茶を飲むと空きっ腹に沁みて胃が痛い。空腹よりもそちらの方が辛かった。
 この「黒船電車」は、「リゾート21」という名前で呼ばれていた電車の外装を黒くして、内部に黒船来航の説明を飾った感じの電車である。

 13時に伊豆高原駅に到着し、ロータリーに出るとお迎えのマイクロバスがすでに待機していた。
 ほぼ女性で占められた10人ほどを乗せ、バスが出発する。何人か、リピーターらしき方もいる。
 桜並木をひたすら上り、「大室高塚」というバス停で「ここが最寄りのバス停なので、ここからの道を覚えておくといいですよ。」と声がかかった。
 別荘地内ということもあって、そこからバスはかなりゆっくり走ってくれる。道なりに歩けば「やすらぎの里 高原館」からバス停まで歩けそうだ。方向音痴の私としてはほっとする。

やすらぎの里 高原館の中を簡単に案内してもらった後、大広間に戻って問診票を書いた。
 これがかなり詳細な問診票である。
 生年月日や家族構成、自分と家族の既往歴に始まり、肩凝りや腰痛、ストレスとその解消法の有無、食事の状況、お酒や煙草の状況、運動しているかどうかなどなど、B4サイズの紙の両面にびっしりである。
 一緒のバスで着いた人の中で最後になり、書き終えたときには14時を回ってしまっていた。

 フロントに提出すると、「問診が15時くらいになると思いますので、その時間にはお部屋にいるようにしてください。」と言われた。
 お部屋は1階で、まだ石油ストーブが置いてあるのが不思議じゃないくらい何故か冷え切っている。
 お茶のポットが置いてあったので、寒さのあまりがぶがぶと飲んでしまう。
 手書きの施設周辺の地図と伊豆高原全体の観光マップが用意されている。
 フロントで切手も売っていたし、駅で絵はがきを買ってくればよかったと思いつつ、他にやることもないので、バス停までの道順確認も兼ねて散歩に出た。
 近くには野草を集めたお庭もあって、きれいである。

花1花3

花4花5

 15時には部屋に戻った。
 「忘れられちゃったかしら」と思い始めた15時30分過ぎに部屋の内線が鳴って問診に呼ばれた。
 問診の担当は、若い女性の先生だった。私は過去にプチヘルニアをやっているのでその話をする。病名はとか、何番目ですかと聞かれたけれど全く答えられなかった。我ながら、自分の身体への関心がなさ過ぎる。
 「ストレスがたまってます!」とキッパリ書いたせいかその原因も尋ねられた。
 丁寧で穏やかな話しぶりが安心できる。「断食は初めてですか。」「大丈夫ですか。」と聞かれ、意外とお腹は空きませんと答えたら、日頃疲れている人ほど1日目は快調だったのに2日目・3日目とキツくなることが多いと言われた。戦々恐々である。

 一通りの問診が終わると、体重と体脂肪を測定し、自律神経の数値を見ますと言われた。
恐らくは電流を流しているのだと思う。裸足になって、左手に金属の棒を握り、足や手のツボに金属の指し棒のようなものを当てる。
 体重が57.4kg、体脂肪が21.3%で、この二つから割り出した肉体年齢は29歳だそうだ。実年齢より若くてほっとした。
 私の内臓脂肪の数値が2で、8を超えたらメタボですという説明を受け、「自分は隠れ肥満なんじゃないか」という疑念が解消されてさらにほっとした。

 自律神経の数値は、60が理想値だという。私の場合は、全体的に低めで30くらい。膀胱(冷えが関係する)、胆嚢(イライラしてるとてきめんに出る)、胃の3ヶ所は明らかに更に数値が低く10前後になっている。
 「特に足が冷えているので足湯を使ってください。」と言われる。生のセージの葉が入れてあるそうだ。
 これらの数値は、あっちこっちが高かったり低かったりするよりは、全体的に低めとか全体的に高めの方がまだマシだと説明された。

 これらの問診と測定で15分、その後に吸い玉治療があった。カッピングと言った方が通りがいいだろうか。
 私はカッピングは初めてだった。背中に12個のお椀型のカップをつけられて、空気が抜かれることでぎゅーっと引っ張られる。電気毛布をかけてもらうと、その背中の痛みよりも気持ちよさの方が勝り、さらに頭痛が始まったこともあってうとうとした。

 吸い玉治療は毛細血管に悪い物質を集めて排出するのが目的だそうだ。
 悪いところほど色が濃くなるそうで、治療してくれた先生によると「真ん中辺りが少し濃くなっているけれど、悪い色ではないので心配いらない。」という見立てだった。
 部屋に戻って鏡で見てみると、どす黒い赤になっているかと思ったら、それほど凄い色ではなくてほっとした。
 それにしても、「悪い物質」って具体的には何なんだろうか。

内湯露天
 吸い玉治療が終わったのが16時15分くらいで、その後、ひと休みしてからお風呂に行った。
 17時過ぎという明るい時間にお風呂に入ろうという人はおらず、貸切状態である。温泉で、露天風呂もあるのが嬉しい。断食中なので、長湯を禁止されているのが残念である。
 内湯は少し熱かったので露天風呂に浸かる。元々が貧血気味で湯あたりが怖かったので15分くらいでさっさと上がった。
 身体が温まったおかげで頭痛も多少おさまった気がする。

酵素ジュース 18時に夕食である。
 夕食といっても、写真の酵素ジュース1杯だ。酵素ジュースが何かということは特に説明がなかったので、未だに正体不明である。同じテーブルになった方とお話しした結果、これは梅しそジュースをうんと薄めた味ではないかという結論に達した。
 その方は、リピータで2回目だそうだ。前回は3泊して辛かったので今回は2泊にしたとおっしゃっていた。そう言われると不安が募る。

 その不安を見越してか、18時30分から入所説明会があった。
 問診担当の先生から、今後のスケジュールと断食の効果についてお話がある。
 断食の効果は、以下の五つだそうだ。

1 内臓を休める
 消化には24時間くらいかかるので、内臓を休めるには食べないことしか方法はない。
 休ませることで、もう一度やる気を出すようになる。
 特に、肝臓が休まると解毒作用が活発になり、脂肪が減るようになる。

2 身体の大掃除になる
 例えば、断食をしているときに、目やにが出たり、お小水が濃くなったり、体臭がきつくなったりするのは通常の反応である。
 そして、身体に悪い物を入れないことで、二重の意味でデトックスになる。

3 自然治癒力が上がる
 風邪をひくと、疲れたところを治すために血液を使うので、動物は「食べない」ことでその血液を治療に回そうとする。
 食べないことで、消化に回される筈だった血液の活躍の場が広がるということだろう。

4 五感がアップする
 最も顕著なのが当然味覚で、薄味に慣れ、添加物の摂取を減らすことができる。

5 脳の疲労を取る
 人間の身体で糖分を一番使うのは脳で、断食中は糖分を断たれるので脳が働けなくなる。
 脳のリスタートとデフラグをするようなイメージである。

 人間の身体は、まず血液中にある糖分を使い、それがなくなると内臓脂肪の糖分を使い、それもなくなると皮下脂肪の糖分を使うそうだ。運動をするとこの移行がさらにスムーズに行われるので、結果として体重が減ったり体脂肪が減ったりする。ただし、それはあくまでも「結果」だというスタンスだ。
 また、断食中はこうして蓄えた糖分を使うけれど、その移行が上手く行かなくて一時的に低血糖が起こることがあるそうだ。それは頭痛だったり関節痛だったりその人の弱いところに出ることが多いという。
 「断食反応かな」と思ったら、しょうが湯を1日に3回くらいに分けて飲むと楽になるそうだ。

 またデトックスという面からいうと、「便秘茶」はかなり有効だけれど、断食期間中に便が出なくてもそれほど心配することはなく、最終日に玄米ご飯を食べることによって胃腸の働きが活発になりその日の午後にという人が多いという話もあった。

 広間に常備されているハブ茶はノンカフェインのお茶で利尿作用が高い。だからデトックス効果も高い。
 断食中は普段は食べ物から摂取している水分が取れないので、意識的に水分補給をすることが大切だけれど、飲み過ぎるとむくむのでほどほどにというお話もあった。
 夕食前に、持ってきた500mlのペットボトルとお部屋に用意されていたポットのお茶を飲みきった私は水分の取りすぎだろうか。

 「頭がぼんやりして話が入って行かないのも断食反応なので普通のことです。」という説明もあった。
 必死でメモを取っていたのは私くらいで、この「メモを取る」という作業がいけなかったのか、どんどん頭痛が酷くなる。ズキズキという痛さではなく、頭が締め付けられるような痛さである。
 お散歩コースの案内もあったけれど、それはパスして、早速しょうが湯を作って飲む。
 お部屋に戻って、冷えピタシートを頭痛緩和のためにおでこに貼り、19時30分くらいに寝てしまった。

 その後、21時30分、翌4時30分、6時と3回を目を覚ましたけれど、そのまままたすーっっと寝てしまい、実際に起き出したのは7時過ぎだった。

 -> 伊豆断食旅行記2日目その1

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