2010.09.04

奥日光旅行記(2010)の入口を作る

湯の湖の親子 ここは奥日光旅行記(2010)への入口である。
 以下の日程の日付部分をクリックすると、その日の旅行記に飛べるようになっている。

 1日目 2010年8月1日(日曜日)

 2日目 2010年8月2日(月曜日)

 持ち物リスト(奥日光2010編)

 ちなみに、この1泊2日の熱海旅行にかかった費用は、2人分で概算4万5千円だった。
 (この中には、交通費、宿泊費、食費、入場料などは含まれているが、お土産代は含まれていない。)

 出発前に旅行計画を立てるときに利用した主なサイトは、旅行記本文中にリンクを張ってある。

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2010.08.29

奥日光旅行記1日目を書く

 2010年8月1日(日曜日)から1泊2日で、母と奥日光に行って来た。
 昨年に引き続いての日光旅行である。

 やはり、昔からの避暑地・観光地は楽しいし涼しい。
 中でも、私としては日光がお気に入りである。
 帰って来る途中で、早くも来年の奥日光旅行の企画を母と立ててしまったくらいだ。

 奥日光旅行記1日目はこちら。

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2010.08.02

無事、帰宅する(奥日光)

 天気予報が午後から雨になると言っていたし、早めに帰ろうと言っていたのだけれど、何だかんだで満喫してしまい、帰宅したのは18時30分頃になった。

 雨にはかなり降られたけれど、1日目は霧降高原・大笹牧場・霧降の滝を巡り、湯元温泉に上がって一泊、2日目は湯の湖をのんびり1周した後、中禅寺湖畔でお昼ごはん、羊羹などなどをお土産に買い込んでチーズケーキとアイスコーヒーで締めるというなかなか充実した旅行になった。

 奥日光旅行を夏の定番にしようかと目論んでいるところである。

 そうすると、次の目標はやはり金谷ホテル宿泊だろうか。

 今から来年が楽しみなのだった。
 それとも、今年の秋に無謀にも紅葉のいろは坂を狙うべきだろうか。

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奥日光旅行記2日目

2010年8月2日(月曜日)

 旅行中の私にしては珍しく、5時30分くらいまで爆睡した。夜中に何度も目が覚めたり、夜明け前に完全に覚醒してしまったりすることが多いので、目が覚めて時計を見たときには、自分でもびっくりしてしまった。
 何となく1時間くらいゴロゴロうとうとしていたら母も目が覚めたようだったので、7時前くらいに朝風呂に出かけた。
 先客の方とは入れ違いだったので、またもや貸し切り状態である。

 そしてまた、お風呂のお湯の色が昨夜と違っているのには驚いた。

前日夕方の露天風呂当日朝の露天風呂

 母は「光の加減なんじゃない?」などと言っていたけれど、そんなことはない、と思う。
 左が8月1日の夕方、右が8月2日の朝に撮った露天風呂の写真だけれど、光のせいだけではなく、お湯の色が明らかに違っている。
 何だか「本物の天然温泉」の証拠のようで(というか、証拠なのだけれど)嬉しい。
 朝ものんびりと温泉を満喫した。

 温泉でのんびりし過ぎてしまったようで、朝食をお願いした8時に間に合わず、宿の方から2回も声をかけてもらう羽目になった。
 でも、小さい声で言うと、起きていることは1回目の電話で確認できているのだし、そんなに急がせなくてもいいじゃないか、という気もする。

朝食 朝食もなかなかの豪華版だった。
 温泉で炊いたおかゆが出て、それとは別におひつにごはんも用意される。
 左奥にあるお鍋のようなものは、火をつけてしばらく待つとお豆腐ができあがるというもので、私は初めて見て食べてしまった。温かいできたてのお豆腐は美味しい。
 夕べ、あれだけお腹いっぱい食べたくせに、この朝食もぺろりと2人してほぼ完食してしまった。

 朝食後、少し食休みをしてから早速、湯の湖一周の散策に出かけようとしたところで、雨が降っていることに気がついた。
 我ながら雨女パワー全開である。
 「やむかなー」などと言い合いつつお部屋でごろごろしていたら(傘を差して出かけるという選択肢はとりあえずなかった)、雨も止んできたようだったので、9時30分頃チェックアウトし、大きな荷物を預かってもらって出かけることにした。

 湯の湖に向かって歩いていたら、右手に日光湯元ビジターセンターがあったので、ポツポツと雨も感じていたし、立ち寄ることにした。
 地図や、奥日光で見られる自然物の展示など、なかなか居心地のよい空間である。
 売店(というか、グッズコーナー)もあって、母はタオルマフラーを買い、私は、あまりに可愛かったので、友人へのお土産にどんくりのストラップを購入した。

 さて、ビジターセンターを出て、湯の湖一周遊歩道の出発点に着いた。
 小学生の集団が左方向に向かって歩いて行ったので、私たちは右方向から回ってみることにした。
 
湯の湖

 出発地点近くの湯の湖(と、その時点での天気)は、こんな感じである。
 濃い碧の湖水がとても綺麗だ。
 青空は見えず、空は一面の雲に覆われているけれど、昨日の雨のおかげで緑は濃く、空気も冷たく澄んでいて、これはこれでなかなか気持ちがよい。
 のんびり歩き始める。

 歩き始めてすぐのところにあった湖畔のホテルがなかなかいい感じで、「来年はここに泊まろう」などと母と言い合ったのだけれど、後で調べたら、そこは、休暇村 日光湯元だった。
 休暇村って確かに意味なく過剰に豪華だわ、と納得してしまったのだった。

遊歩道から湖畔の遊歩道 この休暇村の辺りまでは木道が敷かれていたのだけれど、そのうち、こんな感じの土の道に変わった。
 地面は湿ってはいるけれど水たまりができているほどではなく、本当に湖がすぐそこに見えているので変化に富んでいてなかなか楽しい。
 お花はあまり咲いていなかったけれど、キノコが生えていたり、ほんの一部だけ紅葉が始まっている木があったりする。
 ぱっと湖面の視界が開けると、水はあくまでも澄んでいて、遠くを眺めると深い碧色をしていて、とても綺麗である。

マガモ 湯の湖を一周するこの遊歩道は、ガイドブックなどではコースタイム1時間と紹介されている。
 しかし、この時点ですでに歩き始めてから50分が経過し、ほぼ中間地点である湯滝にまだ到着していない我々母子である。
 そして、湯滝に到着する直前に、また、このマガモたちに心引かれて足を止めることになった。
 この写真に写っているのは(推定)母ガモで、彼女の視線の方向には子ガモたちが5〜6羽もいて、水流に逆らって泳ごうとしたり、泳ごうとして流されかけたり、何とか倒れている木に這い上って息を吐いたりしている。
 これがまた可愛らしい。
 母などは、前から後ろから歩いてくる人に声をかけては、強引にこのマガモを見せたりしていた。

湯滝 そんなわけで、湯滝の真上に到着したときにはすでに11時を回っていた。
 ちょうど、歩き始めて1時間ということになる。亀の歩みもいいところだ。
 母と「去年もここまでは来たね−。」「ここから私たちは滝の横の遊歩道を下ったのよね−」などと言い合う。ちなみに何故「私たちは」なのかというと、義弟は車を滝下の駐車場に回して、下から上がって来てくれたからなのだった。
 改めて、義弟に感謝である。

 さて、湯の湖一週遊歩道は、ここまでは「山の道」で、ここからは「花の道」なのだそうだ。
 これまでだってほとんどアップダウンはなかったのだけれど、さらに平らに歩きやすく、木々が少ないので視界が開けた道となる。その分、道路にも近かったりして自然の風情は減ってしまうのだけれど、変化があるというのは楽しいことだ。

紫の花白い花

黄色い花紫の花

 というわけで、辛うじて咲いていたお花たちである。
 雨に濡れた風情がなかなかいい。

一周! 後半の方が歩きやすかったのか、短いのか。何だか笹に埋もれていたので兎島に行く道をカットしたせいか、湯滝から45分くらいでスタート地点に戻ってくることができた。
 この左下に写っている紫陽花ににたお花は、途中の看板というか説明でお花の名前を知ったのだけれど、遊歩道を一周して戻って来たときには、母子ともども忘れていた、という因縁の(?)お花である。
 一度は覚えたつもりだったのに、このお花の名前は何だったろう。

 バスの時刻表を見ると、12時湯元発のバスがあった。
 今は11時45分だから、急げば乗れそうである。
 私は宿に荷物を取りに行き、母は、「つるやの塩羊羹本舗」に羊羹を買いにいくことになった。

 確かに、昨日バス停から宿まで歩く途中に見かけた「つるやの塩羊羹本舗」には「売り切れのため閉店」「予約してください」といった張り紙があったのだけれど、まさか平日の午前中に売り切れ寸前になると誰が想像するだろう。
 母によると、店内には予約分の他はあと1竿が残るだけで、母より前にお店に入ったご婦人がいらっしゃったのだそうだけれど、母が「今日帰ります」と言うと「私は明日までいるから」とその最後の1本を譲ってくださったのだそうだ。
 有り難い話である。

 こうして、念願の(?)塩羊羹を手にしてバスにのり、中禅寺湖に向かった。
 途中、戦場ヶ原はやっぱりピンクのお花がたくさん咲いていて綺麗だったり、中善寺金谷ホテルに泊まってみたいね、などと言い合っているうちに、私たちだけを乗せたバスは40分ほどで中善寺温泉のバス停に到着した。
 結構、本降りの雨である。

 大きな荷物をコインロッカーに預け、中禅寺湖名産の鱒をランチにいただくべく、傘を差してレストラン・メープルに向かった。
 雨はアスファルトの道に当たって跳ねるくらいである。
 
ヒメマスのムニエル ランチメニューにニジマスととヒメマスとがあって、お値段でいうと倍以上違う。
 私の舌でそれだけの違いがちゃんと味わえるのか、かなり疑問に感じないわけではなかったのだけれど、ヒメマスは通常は川を下って鮭になること、中禅寺湖は水温が1年中低いので川を下らずにマスのまま一生を過ごすお魚がいること等々が書かれたメニューを見てしまえば、それはヒメマスを食べてみたいに決まっている。
 そういうわけで、ヒメマスのスモークと、ヒメマスのムニエルを注文した。
 スモークをいただいた母によると、母には少し塩気が強いようだったけれど、美味しくいただいたのだった。

 食後のアイスコーヒーなどをいただいていたら、雨も少しだけ小降りになってきたので、このまま立木観音まで歩くことにした。
 立木観音は、正式名称は「中禅寺」であるようで、日光山輪王寺の別院に当たる。
 ご本尊は、日光山を開山した勝道上人自身が、ちょうどこの千手観音の肩幅の太さがある木が根付いた状態で彫ったもので、そこから立木観音と呼ばれている。
 11面のお顔はそれぞれ喜怒哀楽を表し、47本の手を持っている、などという知識は、案内の方がついて説明してくださる。

 また、そこから階段を上った(これがかなり登る)ところにある五大堂には、五大明王がお祀りされていて、この5人(なのか?)が揃ってお祀りされていることは実はとても珍しいことなのだそうだ。
 また、この五大堂の天井に描かれている雲龍図もなかなか立派である。
 そういったことも、先ほどとは別の案内の方が説明してくれた。

五大堂からの中禅寺湖 五大堂で、こちらのお寺のものだというお線香を買い求め(ここのところ、旅行に出てお寺に行くとお線香を買い求めるのが習慣になっている。ご朱印帳を持って行くことも習慣にしたいと思う今日この頃である)、外に出ると、中禅寺湖が目の前に広がっていた。
 晴れていれば、中禅寺湖だけでなく、白根山、男体山、戦場ガ原まで一望できるということだが、流石にこのお天気では無理であった。

 立木観音前のバス停から中善寺温泉に戻り(フリークーポンを持っているので、気軽にバスに乗れるのが有り難い)、コインロッカーから荷物を出して、14時40分発のバスで日光市街に降りることにした。
 神橋のバス停で降りたものの、「金谷ホテルでお茶」というほどお腹はまだ空いていない。
 また、立木観音でお線香を購入したので、輪王寺には寄らなくてもいいかな、という感じである。 

 そのまま駅に向かって歩き出し、三ツ山羊羹本舗にまず立ち寄った。
 神橋と東武日光駅を結ぶ道路沿い、それも神橋に近い辺りには、何軒も羊羹屋さんが並んでいるのだけれど、母はこちらの三ツ山羊羹本舗がお気に入りなのだ。
 何度か来て、いくつかの羊羹屋さんの羊羹を買って食べ比べ、ここの羊羹が一番美味しいと思うと言っている。
 一口羊羹10個入りを5箱も買うと言ったときには、思わず「私は持たないからね!」と宣言してしまった。

 さらに駅に向かって歩いていると、湯波の海老屋長造があったので、再び足を止めてしまった。
 もちろん、さしみ湯波を購入する。
 発泡スチロールの箱に入れてもらうのに少し時間がかかってしまい、外に出ると雨が降り出していた。向かい側のバス停に何人か人が待っているなと眺めていると、ちょうどそこに、日光行きのバスがやってくる。慌てて道路を横断し、そのバスに飛び乗ったのだった。

 東武日光駅に到着して時刻表を見ると、16時30分下今市発のきぬ132号に接続する普通電車が16時20分に発車するらしい。
 スペーシアの特急券を購入し、時間があったので、駅のすぐそばにあるカフェ明治の館に向かった。

チーズケーキ カフェ明治の館では、1階はショップとカフェの注文を取るようになっており、2階に席がある。
 2人ともチーズケーキの「ニルバーナ」とアイスカフェオレを注文した。
 このチーズケーキが美味しい。さっぱり爽やかで、でも濃厚なチーズの味がする。
 今まで食べた中で一番美味しいチーズケーキなんじゃないかと思うくらいである。
 思わず妹に電話して「これからチーズケーキを送ったら食べる?」と聞いてしまったくらいだ。

 最後に東武日光駅の売店で、日光鱒鮨本舗の「鱒寿し」を夕食用に購入し、帰路についたのだった。

 ちなみに、この日の夕食は、この鱒寿しと生湯波のお刺身を堪能した。
 この「鱒寿し」は、分厚く切られた鱒がたっぷりと載っていて、とても美味しかった。

 全般的に、歩きもしたけれど、それ以上に美味しいものをたくさん食べた1泊2日の奥日光旅行になったのだった。

 奥日光旅行記1日目はこちら。

2010年9月4日記

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2010.08.01

奥日光旅行記1日目

2010年8月1日(日曜日)

 前回、奥日光に行ったときは、東武線の普通電車で日光に向かい、ほとんど立ちっぱなしで疲れてしまったので(我ながら軟弱である)、今回は、東武特急スペーシアに乗って出かけた。
 前回は義弟が車を出してくれたので甘えきったけれど、今回は母と2人なので、公共交通機関を使い倒さなければ移動もままならない。
 東武鉄道の、まるごと東武日光フリーパスを購入した。

 コインロッカーに荷物を預け、9時31分発のバスに乗って、霧降高原に向かった。
 ニッコウキスゲの季節は終わってしまっているけれど、霧降高原のリフトが老朽化のために廃止されることになり、2010年8月一杯は無料で開放されるというのだ。これは最後に乗りに行かねばなるまい。

霧降高原第一リフト 30分ほどで霧降高原に到着し、バス停から石畳のような坂道を上がって行く。たったそれだけの道のりが結構キツイ。
 リフト乗り場に行くと、上下レインコートで完全防備体制のおじさんたちがリフトに乗せてくれる。
 鉄塔はさびているし、ガタピシ音がするし、確かにリフトの老朽化は激しいようだ。
 それでも、非常に低い位置をゆっくりと上って行くリフトは楽しく、また、足もとではニッコウキスゲは終わってしまっているものの(推定)シモツケ草のピンクがところどころ咲いていて気持ちいい。

第3リフトから しかし、天気予報は正しくて、栃木辺りではぴーかんに晴れていた空は、ほとんど明るいグレーの雲に覆われてしまった。
 しかも「霧降高原」の名前はダテではなく、第3リフト、第4リフトと乗り継ぐ間に、すっかり辺りは霧に覆われてしまった。
 幻想的といえば幻想的な景色だけれど、雨の中をリフトで降りるのも、山道を下るのも避けたいところである。

ニッコウキスゲシモツケソウ

 全く展望の利かない小丸山山頂で少しだけ休憩し、でもまだ雨が落ちてくるには間がありそうだったので、小丸山山頂から第3リフトと第4リフトの間にある休憩所まで、T「ハイキングコース」を歩いて降りてみることにした。

 しかし、歩き始めて数分後、この「ハイキングコース」がガイドブックなどであまり紹介されていない理由がよく判った。
 カメラを出す気にもなれないような、「ここは雨が降れば水が凄い勢いで流れますね」「この道は水に削られましたか?」「この木の幹は、みんなが掴んで支えにしたものでつるつる光っていますね」という感じの道が続くのだ。
 あまりにも「ハイキング」という言葉とかけ離れているし、前からも後ろからも人が来ないし、とりあえずリフトのガタピシという音が聞こえるから遭難はしないわね、などと半分本気で思ってしまう。

 途中ですれ違ったガイドとおぼしきおじさんに「お花は咲いていないんですか?」と尋ねたら、「もう花の季節は終わったよ」と言われ、「でも、リフトの下はかなり咲いていましたよ」と言ってみたら、「あれは種をまいて育てているんだよ」と「うーん、きっとそれが真実ね、知りたくなかったわ」というような情報を教えてもらってしまった。

リフト乗り場の行列ナゾの白いお花

 休憩所の辺りでお花を見たり、いつの間にか行列になってしまったリフト乗り場を見上げたりしていたら、うっかり、11時29分発の日光駅行きのバスを逃してしまった。
 霧降高原方面のバスは本数が少なくて、1日11往復しかない。次のバスは13時9分である。
 さて、どうするかとフリークーポンを買ったときについてきた小冊子を眺めていたら、11時50分に大笹牧場行きのバスがある。大笹牧場がどんなところかは今ひとつ判らないけれど、多分、ここにいるよりはいい筈である。フリークーポンを持っているからバス代もかからないし、何もなかったとしてもドライブだと思えばいいことだ。

 そういうわけで、慌てて第1リフトに乗ってバス停に向かった。
 大笹牧場行きのバスのバス停は第1リフト乗り場のすぐ近くにあったことも幸いし、余裕を持って乗り込むことができた。余裕があり過ぎて、落ち始めた雨に少しだけ濡れてしまったくらいだ。

 30分弱ほどバスに乗って(途中、もの凄く深い渓谷の上に渡された橋を渡ったのがスリリングだった)、大笹牧場に到着した。
 バスに乗っている間は雨がかなり強めに降っていたのだけれど、大笹牧場周辺ではそもそも雨が降らなかったらしい。路面が濡れていないのが謎である。

 大笹牧場がどんなところかよく判っていなかったのだけれど(持っていたガイドブックには、お土産物の紹介しか書いていなかった)、行ってみたらかなり流行っている観光農場のようだった。
 アスレチックや大きな滑り台が遠くに見えているし、乳搾り体験等もできるらしい。
 何より、大きなレストランがあったのが有り難い。日光駅行きのバスが来るまで1時間弱、ここでお昼ごはんを食べることにした。もう12時を回っていて、朝が早かったせいもあり、お腹はぺこぺこである。

ジンギスカン レストランとジンギスカン・ハウスとがあり、ジンギスカンの方を選んだ。
 ジンギスカン・ハウスはセルフサービス形式で、食券を購入し、お盆にごはんとわかめスープ、ジンギスカンのセットに牛乳を乗せてテーブルに自分で運んで行く。
 母と2人で選んだのは、ジンギスカン上ロースセット(1820円)である。
 ジンギスカンに上ロース?
 よく判らないけれど、羊肉に全く臭みはなく、柔らかく、美味しかった。
 日光駅行きのバスまであと15分弱あったので、売店に立ち寄り、「今日のおやつ」と称してチーズまんじゅうとレアチーズケーキを購入した。今日、帰宅するのだったらチーズやソーセージなど美味しそうだったのに残念だ。

霧降の滝 13時10分発のバスに乗って、日光駅方面に向かう。
 天気は微妙なところで、今のところ本格的な雨に遭いそうになっても、休憩所に逃げ込めたりバスが来たりで、傘も開かずに来られている。
 かなり迷ったのだけれど、霧降の滝入口で下車して、霧降の滝を見に行くことにした。

 バス停からは少し戻って坂道を上がるようになる。
 駐車場やお土産物屋さんが並ぶ辺りに、山のレストランがあり、その横の遊歩道を入って行く。歩きやすい道を10分くらいで霧降の滝に到着した。
 昨年、奥日光に来たときにはこちらまでは来なかったので、私は多分生まれて初めて見る霧降の滝である。
 母によると昔は滝壺まで行けたらしいのだけれど、注意して見ていると下り口のようなところが塞いであったから、道が崩れるかしたのだろう。今はこれくらい遠くから眺めることができるだけなのが勿体ない。

 霧降の滝まで行って戻って来たら14時30分だった。何も考えずに行ってしまったので、日光駅に行くバスの時間まで1時間近くある。
 時間つぶしにお土産物屋さんを覗くと、そこのおじさんが退屈していたのか、何だかんだと色々と話してくれる。

 高速道路が1000円になってお客が減ったこと(もっと遠くに行って得をしよう、という発想にみんななるらしい)。
 今日は今市と中禅寺湖で花火があること。
 日光市街では雨が一滴も降らなくても、霧降の滝周辺では大雨になったりすること
 「隠れ三滝入口」のバス停で降りて、丁子ヶ滝、玉簾の滝、マックラ滝の3つの滝を巡って霧降の滝まで来るハイキングコースがなかなかいいこと。
 霧降の滝は紅葉の時期が素晴らしいこと。
 紅葉の時期にいろは坂を上がるのなら、前の日は日光市街に泊まって朝一番のバスで上り、みんなが上り始める頃に降りてくると渋滞に巻き込まれずに済むこと。
 この辺りでも鹿や熊が出ること。
 鹿の目は暗闇では赤く光ってちょっと不気味なこと。

 そんなこんなでおしゃべりしていたら(おじさん、ありがとうございました!)バスの時間が近づいてきたので向かったところ!
 バス停に到着した頃合いから、何故か突然の土砂降りになってしまった。
 慌てて傘を差したけれど、傘から雨漏りがするほどの大雨である。
 地面で勢いよく跳ねる雨で、私の履いていたズボンは膝から下がびしょ濡れになってしまった。

 私と母が並んでいた前後は20歳前後のカップルだったのだけれど、双方とも傘を含めて何の雨具も持っていなかったようで、本当に見事にびしょ濡れになっていた・・・。

 東武日光駅に到着してコインロッカーから荷物を出し、ちょうどよくやってきた15時41発のバスで日光湯元温泉に向かった。
 私のズボンは幸い、膝から下がファスナーで取れる仕様なので、もちろん外してしまった。
 虫取り網を持って麦わら帽を被っていそうな格好になったけれど、風邪をひくよりはマシである。
 バスは、全く濡れていないひろは坂を上り(下りのいろは坂は渋滞しているようだった)、中善寺温泉で時間調整のため10分ほど停まるということなので、大笹牧場で買ったチーズまんじゅうをいただいた。甘い物がお腹に入ると、濡れていても落ち着くものである。

 光徳牧場に立ち寄るバスだったのだけれど、笹が生い茂る道を走って行く途中に鹿を見ることができた。
 戦場ヶ原はピンクのお花が一面に咲いていて、この時期に来ても綺麗そうである。

板屋 日光湯元温泉のバス停から徒歩5分くらいのところに、本日の宿である板屋があった。
 掛け流しのにごり湯温泉が売りの、昔ながらの旅館である。
 お部屋に扇風機があることからも判るように、冷房の設備はない。もっとも、湯元まで上がって来てしまえば、冷房などほとんど必要ないのだろう。宿の人も北海道と同じ気候で、だから梅雨もないんです、とお話しされていた。
 17時くらいにチェックインし、濡れてしまったことでもあるので、早速温泉に行く。
 内風呂も露天風呂も源泉掛け流しでかなり熱い。
 ブルーグレーに濁ったお湯が、濡れて冷えた体に気持ちいい。
 そして、何よりもいいのは、ほぼ貸し切り状態だったことだ。
 そして、お風呂上がりに用意されていた、わき水と、わき水で作った麦茶がとても美味しかった。

 夕食は、19時からでお願いした。
 「お呼びします」と言われたけれど、いきなりノックもなしで部屋のドアが開けられそうになったのには驚いた。チェーンをかけてなくて、例えば着替え中だったらどうするのだろう???
 この宿で唯一「考えた方がいいのでは」と思った瞬間だった。

 温泉には誰もいなかったのに、食事処に行ってみたら、かなり賑わっていた。
 男性のお客さんが多かったのだろうか。でも、男風呂のスリッパの様子からも、それほど人が多いようには思えなかったのだけれど。
 
鮎 夕食のメニューはこんな感じである。

食前酒 やまぶどう酒
先付 かんぴょう煮こごり
小鉢 じゅんさい・ブルーベリーポン酢にて
前菜 木の芽寿し、のし梅、とうもろこし、山桃、エシャレット
鍋替わり ローストビーフ サラダ仕立て
お吸物 葛鱧・梅肉・貝割れ
お造り 生湯葉
焼き物 鮎の塩焼き
煮物 加茂茄子
揚げ物 鱚東寺揚げ・ヤングコーン・青唐
止め椀 なめこと三つ葉の赤だし
香の物 参点盛り
ごはん 山椒とちりめんごはんのせいろ蒸し
デザート イチゴムース

 母も私もビールをいただき、美味しく飲んで食べた。
 何といっても、これだけ太っている鮎の塩焼きが絶品だった。

 うちの母は、夕食にお酒を飲むとあっという間に眠くなるらしい。
 しばらく休憩して「お風呂に行こうよ」と誘ったけれど、眠いからいいとおっしゃる。
 仕方なく私一人で出かけて行き、私の他に1人か2人という感じのお風呂、主に露天風呂を満喫したのだった。

 奥日光旅行記2日目はこちら。

2010年8月29日記

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