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2011.11.27

鹿児島旅行記1日目

2011年11月27日(日曜日)

 実は、国内線の飛行機にeチケットで搭乗するのは初めてだったような気がする。
 チェックインは必要ないと言われ、それなら離陸の30分前に着くように家を出れば十分だろうと踏んだのが間違いだった。
 最寄り駅までのバスが遅れた。その結果、最寄り駅で狙っていた電車に乗れなかった。乗り換えた山手線が線路に転落した人がいたということでしばし停車した。
 そんなこんなで、モノレールが第2ターミナルに到着したとき、母と私が乗るはずの飛行機の表示が「最終受付」から「締切」に変わったのだった。

 まずい! と母を急かし、もの凄い早足で出発ロビーに向かう。荷物検査の手前でバーコードを機械にかざしたのが9時25分、搭乗する70番ゲートに到着したら「最終案内」のアナウンスが響き、飛行機に乗り込んでシートベルトを締めたら「扉を閉めました」のアナウンスが流れる。
 こうして何とかギリギリで、羽田空港9時40分発ANA621便に間に合ってほっとしたのだった。
 もちろん、その後しばらく、母から苦情の嵐だったことは言うまでもない。

富士山 離陸した直後から富士山の青い姿が見えていて、でも離陸直後のこの便は結構姿勢を頻繁に変えており、何とか1枚だけ撮れたのがこの写真である。
 富士山が見えると何だか嬉しいのはどうしてなんだろう。
 この日は偏西風が強かったらしく、ANA621便は、鹿児島空港11時35分着予定が5分くらい遅れた。できれば11時40分発霧島行きのバスに乗りたかったし、空港ビルはそれほど大きくないから外に出るのはすぐだという友人からの情報もあったのでダメ元でダッシュしてみたのだけれど、空港ビルの外にバスの影も形もなかった。

お鮨 そうすると次のバスまで1時間あるので、空港でお昼ごはんである。
 レストランのあるフロアまで上がり、母の希望でお鮨を食べることになった。「少し時間がかかります」と言われたけれど、全く問題ない。母は握りのセット、私は背まぐろのセットを頼んだ。
 この「背まぐろ」とはどんなものなのか、鹿児島名物なのかどうか、未だによく判らないのだけれど、かなり脂が乗っていたことだけは間違いない。

  その後、12時40分発のバスで霧島温泉に向かう。30分強で丸尾に到着する。道中、ところどころ真っ赤に色づいて陽の光を浴びたもみじがきれいだった。観光客誘致のため、街路樹としてもみじを採用しているように見える。
  丸尾でバスを乗り換えて本日の宿であるさくらさくら温泉に向かいたいところだけれど、ちょうどいい時間のバスがない。それなら近辺のホテルで日帰り湯を楽しんでもいいのだけれど、うちの母は何故か「宿以外の場所で温泉に浸かる」ということを非常に面倒くさがる人である。
 宿にはタクシーで向かうことにし、その前にちょっと寄り道をしようと、丸尾滝を目指した。

丸尾滝 丸尾滝は、丸尾のバス停から霧島神宮方面に10分弱歩いたところにある。歩道のない車道を歩かなくてはならないので少々おっかなびっくり行くと、唐突にカーブの奥に現れる。滝見台のような四阿はしつらえられているけれど駐車場がないので、カーブの縁に何台かの車が駐まっていた。ちょっと危ない感じである。
 温泉が落ちているという珍しい滝だそうなのだけれど、11月末に行った感じだと、特に湯煙が立つ訳でもなく、まあ、普通の滝に見える。残念ながら「紅葉に彩られている」という時期には少し早かったようだ。

 丸尾に戻ってタクシーに乗り、さくらさくら温泉を目指した。
 タクシーの運転手さんによると、霧島温泉は新燃岳噴火の影響で客足が鈍っているそうだ。新燃岳の火山灰が降るとか噴煙が流れて来るといったことは滅多にないそうで、私たちがいたときにもそんな気配は全くなかったのだけれど、やはり風評というものはあるようだ。
 もっとも、今年は紅葉があまり綺麗ではない(綺麗に色づく前に枯れてしまったらしい)とも言っていたから、その辺も理由の一つなのかも知れない。
 神話の里公園の辺りから見えた桜島に「おぉ!」と歓声を上げているうちに、宿に到着した。

20111127_140621 14時とまだチェックイン時間になっていなかったので、荷物だけ預かってもらい、せっかくだからと霧島神宮を目指すことにした。20分強待てばバスが来るので、それまで一つバス停を戻って桜島をもう一回眺めに行く? と尋ねたら「歩いて霧島神宮に行く」と自ら言ったのに、歩き出してすぐ、母は「歩いている人なんていないね」と文句を言う。だから、バスを待つかって聞いたじゃん! と言い返す私も私である。
 でも、確かに歩いている人なんて、本当に一人もいない。歩道も整備されているし、下り坂だから歩きやすい。道の先には山(タクシーの運転手さんに教えてもらったのだけれど、山の名前をすっかり忘れてしまった)が見えて、なかなか歩くに気持ちのいい道のりなのに勿体ない気もする。

霧島神宮から桜島 天狗の顔がいくつも付いた橋を渡ると、霧島神宮の入口が見えてきた。
 結構な急階段の上に見える赤い鳥居が二の鳥居である。
 二の鳥居から真っ直ぐに伸びた表参道を抜けたところが広場のようになっており、そこの展望所から桜島を見ることができる。この写真の左側の水平線上に桜島の稜線がぼんやり写っているのだけれど判るだろうか。肉眼でも、じーっと目を凝らしているうちに何とか空との境が判るようになってくる、くらいのぼんやりさで見ることができるくらいだった。
 「桜島を見るならもっと寒くなってから」という友人のアドバイスどおりである。

さざれ石 霧島神宮の三の鳥居の手前には、「君が代」に歌われている、さざれ石がある。
 さざれ石って何だよと思って説明を読んでみたところ、要するに小さな石灰石が地中で集まって固まり、大きくなって地表に現れたものらしい。国歌発祥の地(って、どういうことなのか、またよく判らないのだけれど)である岐阜県春日村で発見され、霧島神宮に奉納された、といういわれを持つそうだ。
 こういう「いわれ」のものがあると、ついお賽銭(しかも五円玉率高し)を投げたくなるのは、日本人の性なんだろうか。そう思いつつ、お参りするのもどうかという感じがして、写真だけ撮って奥に進んだ。

霧島神宮霧島神宮

 残念ながら本殿は工事中で、そのためかお参りにも結構長い列が出来ている。「西の日光」とも称されるのだそうで、確かに東照宮ほどではないけれど、明るい派手な装飾が施されている。列がゆっくりと進むのでそうした装飾などもゆっくりと眺め、粛々とお参りする。戻って来ておみくじを引くと、風のままに身を任せましょう、といった、実に私向きの文言が書いてあって、一気に好感度が高くなるところが我ながらゲンキンである。
 御朱印もいただいて、帰りは裏参道を下ることにした。

裏参道と亀石 裏参道はずっと林の中の階段を行くことになる。その階段の両脇に、今は風を感じられなくなった「風穴」や、この写真の亀石などがある。
 この亀石には「神様との約束を破った亀が石にされた」といういわれがあるそうだ。一体どんな約束をして、どうしてその約束を破ったのか、というような説明は残念ながら見つからなかった。

 15時30分過ぎのバスにちょうど間に合ったのでそのバスに乗り、桜島の眺めを期待して、霧島神話の里公園まで行ってみることにした。
 しかし、行ってはみたものの、桜島はすっかり雲の中というか、ぼんやり霞んでしまっている。休憩がてら展望レストランでブルーベリーのジュース(というよりドリンク。あんまりブルーベリーを感じられなかったのが残念)を飲みつつ桜島方向を眺めていたのだけれど、どうも姿を現してくれる様子もない。
 バス停1個分を歩いて戻り、改めて宿にチェックインした。
 
 私たちが泊まったのは「本館」の和室である。ちょっと古びているのと、「浴衣を交換します」と言ってくださったのだけれどこちらから催促するまで代わりの浴衣を持ってきてもらえなかったのが減点ポイントだろうか。
 しかし、「さくらさくら温泉」の売りは、何といってもお風呂である。各宿泊棟にも貸切のお風呂があるのだけれど、別棟になっている「大露天風呂 さくら湯」がいい。
 天然の泥湯温泉で、露天風呂ではその泥をパックのようにして温泉を満喫することができる。お湯自体もかなり泥の混ざったお湯で、自分の動きに合わせてお湯の中で泥が舞っているのが判るくらいだ。
 そして広い。露天風呂には4つとか5つのお風呂があったと思う。

 17時過ぎに行ったので、泥パックのできる露天はかなり涼しく、当たり前のことながら泥もどんどん冷えてきて冷たい。10分だったか15分だったか待って乾いてから洗い流してくださいと書いてあったのだけれど、寒くてとてもではないけれどそんなに長い時間お湯にも浸からずに外にいることはできない。
 多分、3分くらいでガマンできなくなってシャワーで洗い流し、改めて顔にだけ塗ってそのまま温泉に浸かることにしたのだった。もっとも、この「洗い流す」というのも簡単ではない。全身に塗りたくった泥パックは、シャワーをかけたくらいでは完全には落ちきらず、母とお互い背中をタオルでごしごしと擦ることになった。
 泥パックをしなくとも、温泉に浸かっているだけでも成分が浸透してくる感じがして、気持ちのいいお湯だった。

夕食さくら鍋 夕食は、さくら湯と同じ建物の中にあるお食事処で、18時半過ぎからいただいた。
 食前酒に梅酒もあったけれど、湯上がりでもあり2人とも生ビールを頼む。イカの岩のり和えや鶏肉のお刺身などの前菜の後は、ひたおすらこちらの「さくら鍋」である。
 鶏つくね、豚しゃぶ、皮を炙った鶏肉(あまりにもシコシコと歯ごたえが良かったので最初は鴨かと思った)、お豆腐、キャベツ、白菜、ニラ、牛蒡、にんじん、エノキダケ、もやし、ネギ、くずきり、うどんと具だくさんで、この具だくさんの鍋を玉子か柚子胡椒と青ネギのタレでいただく。
 美味しい!

 この後、雑炊もできたそうなのだけれど、とても食べきれず、「雑炊はパスしてデザートお願いします」と言ったところ、「おにぎりにしましょうか」と言ってくださったのだけれど、とても朝までお腹が空くとも思えず、やっぱりパスしたのが心残りである。
 それでも、メロンと紫いものケーキというデザートはしっかり食べたのだから、やはり甘いものは別腹なのだった。

内湯 食事後、フロントで明日の朝、霧島神宮駅までの送りをお願いし、部屋に戻ったらバレーボールをやっていた。男子バレーボール、日本対エジプトである。
 母はテレビを見ながら眠ってしまったので、母を置き去りに、やっとお腹も落ち着いた21時30分頃、本館にあるお風呂に入りに行った。こちらも泥湯だけれど、「さくら湯」よりはさらっとしているように思う。湯船の底にうっすら泥が広がっている。さくら湯は、日帰り温泉も可能な時間帯に行ったのでわさわさしていたけれど、こちらは宿泊者だけだし、小さいし、泥パックもできないし、逆にゆっくり温泉に浸かることができた。

 母は眠くて寝てしまったけれど、お風呂に1回しか入っていないことが不満らしい。「明日は早く起きて朝風呂に入る」と宣言して自分の携帯で6時に目覚ましをセットし、22時半前には明かりを消して寝入ってしまった。

 -> 鹿児島旅行記2日目

2012年2月5日記

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