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2013.04.07

ウズベキスタン旅行記7・8日目その1

2011年9月23日(金曜日)

 この日もやはり3時頃に目が覚めてトイレに通ってしまった。
 多分、朝方になって冷え込むのと、夕食後に飲むビオフェルミンの効果が薄れ始める時間とが重なっているのではないかと思う。
 フェルガナ地方はこの時期でもかなり涼しい。涼しいというよりは寒い。
 この日も、お部屋のクローゼットから毛布を取り出して2枚重ねてかけた。
 朝食に向かうときも、ノースリーブのワンピースにTシャツ、パーカを重ねてもちょっと寒いと思ったくらいだ。

朝食 7時半過ぎから朝食だ。
 このホテルの朝食が一番洋食っぽかったかも知れない。逆にいうとウズベキスタンらしいものは余りなかったのが残念だ。
 このジャムは、ちょっと変わった感じで、りんごと梨を足したような味の果物を小さなさいの目に切ってジャムにしてある。なかなか美味しかった。

 再び乗用車4台に分乗し、9時にホテルを出発してまずバザールに向かった。といっても、ガイドさんは相変わらず出発時にどこにまず行ってどれくらいの時間がかかるのか教えてくれない。
 サマルカンドのバザールは観光客目当てっぽい商品も多かったけれど、ここ(フェルガナかマルギランかどちらかだと思う)のバザールは食べ物専門である。

市場市場

 ここには写っていないけれど、他にもナンを積んだ一輪車のような車もたくさんあったし、お米やナッツ類も売られていた。
 しかし、メインはやっぱり青果だ。
 ガイドさんが「こいつらにスキを見せたらいつまでも出発できないに違いない」という決意溢れる調子で歩くのでお買い物は諦め、タマネギを売っているおじさんの写真を撮ったりするのが精一杯。
 結局、このバザールの見学時間は10分くらいだった。

 もうあとちょっとでバザールの出口というところに、名前を忘れてしまった果物を売っているおじさんがいた。
 とても愛想のいいおじさんで、カメラを向けるとポーズを取ってくれる。そして、この果物を1個くれた。
 この果物はマルメロという名前で、朝食のときに出たジャムはマルメロのジャムだと教えてもらったので、(本当はいけないのかも知れないけれど)キャリーケースに入れて持ち帰り、ジャムを作った。シャリシャリした食感が残って美味しかった。

繭を煮る 10時前にマルギランのシルク工房に到着した。
 まずは、絹織物を作る過程を見せてもらう。
 蚕もここで飼っており、そこで作られた繭を使っている。だから、外には桑畑もあった。
 割と大胆にざばっと繭をすくってぐつぐつ沸いている大きな鍋に入れる。辺りには蚕の匂いが漂っている。小学生の頃、理科の授業の一環で蚕を飼っていたことを思い出す。
 まずは10分ほど繭を煮る。

糸を紡ぐ用意 繭の中にいる虫は、茹でる前に蒸気にかけて退治してしまうと聞いてちょっとほっとする。
 その後で繭を煮て、煮上がった繭の塊から素手で糸の端を取り出し、紡ぎ車にセットして糸を紡ぐ。
 1つの繭からは1kmほどの絹糸が取れるそうだ。
 紡ぎ車も回させて貰った。これが結構重い。
 重いから、一度調子に乗れば勢いで回せてしまうのではないかと思い、調子よく回せたつもりで満足してこちらのおばあさんに席を返したところ、私の5倍くらいのスピードで回していた。
 こうして紡がれた絹糸はまだ硬い。この後、1時間も糸を茹でて柔らかくする。

染色の準備 次に見学したのは、糸を染める準備をする工程だ。
 縦糸にする糸を並べ、染料を入れたくない部分に印をつけて、糸でくくっている。絞り染めと同じ理屈だろう。長さは40mで、模様は2mごとに繰り返される。
 こうして模様に合わせて糸でくくっては染めて干し、またくくって染めて干し、という作業を繰り返す。平均して7回くらいは繰り返すという。
 ツアーメンバーにアパレル関係のお仕事をされている方がいらして、ここの過程で一番熱心に質問していた。

染色の過程 次に向かったのは、布を染めるための釜が並んだ場所だ。
 一色一釜で、交替したり混ぜたりすることはないらしい。使う染料は普通は8色、特別なものは11色を使うこともあるという。
 染料には、触媒として塩と石鹸と、その他いくつかの材料を混ぜる。「その他」が何かは企業秘密らしく、教えてもらえなかった。
 染め上がった糸を干す場所もすぐ側にある。

染料 この工房では染料には自然のものを用いている。
 アカシアの花は黄色だろう。
 タマネギの皮も黄色っぽい茶色っぽい色に染まる。
 ざくろで赤く染めることができるというのが意外だ。
 緑から黒に染めることができる葉の名前が聞き取れなかったのが残念。フスワとかウツワとか聞こえたけれどよく判らなかった。女性は髪を染めるにも使うらしい。
 染料としてサクラもあったのには驚いた。

織機の調整 その次に向かったのは、シルク工房の花形(?)とでも言うべき織りの工程である。
 体育館のようなイメージの建物に何台も何台も織機が並び、調整したり、縦糸を張ったり、実際に織ったりしている。働いているのは若い女性が多い。歌謡曲っぽい音楽が流れているのもそれらしい感じである。
 その音楽に負けないくらいの勢いで、機織りの音が響いている。
 随分たくさんの織機が並んでいたけれど、そのうち動いていたのは4〜5台だろうか。

機織り しばらく、このお姉さんに張り付いてじーっと観察した。
 足もとに7〜8本のペダルがあって、踏むペダルを変えることで、どの縦糸が上下するかが変わって、元々縦糸に施されている染めと相まって模様を生み出して行くことができる仕組みのようだ。
 大体、1時間で5m織れると言っていたから、1日8時間で先ほど教わった「40m」の布が織り上がる計算だ。
 本当に側に張り付いていたら、お姉さんが私の方をちょいちょいと突く。その指し示す方向を見たら、ガイドさん始めツアー一行が建物から出て行くところだった。危うく置き去りにされてしまうところだ。

 絨毯を織っている工房も見学した。機織りよりもさらに細かい手作業だ。
 働いているのはやっぱり若い女の子が多く、みな、絵を見ながら(というか絵を見るだけで)絨毯を織っているらしい。あまりの細かさにクラクラした。
 そして、ここにも歌謡曲っぽい音楽がかかっていることに気がついて、何だか微笑ましい気分になった。

 最後に併設されたショップに辿り着いた。
 様々な色合いと柄のシルクがあって、本当に迷う。シルクとコットンとで織ったアトラス織りも売られている。女の人が多いツアーだから、見立てっこも始まる。
 自分用とも母用とも決めないまま、少し落ち着いたピンクのストール(25ドル)を購入した。
 出発したのは11時半近かったと思う。

シャシリク マルギランのシルク工房から1時間くらい走ったところで昼食になった。
 野外レストランのようなところで、冷蔵ケースに入ったシャシリクを見て選ぶ。私はトマトが刺してあるところに惹かれてこの手前の牛の串を選んだ。ウズベキスタン最終日ということもあって、ラムを選ぶ人が多かった。
 シャシリクとナン、オニオンスライスがついて、お茶が出てきて、いつものウズベキスタンらしい昼食だった。

 食事の話の直後に何だけれど、食後にお手洗いに行ったにもかかわらず、ここから10分もかからずに到着した木彫り工房でもいきなりお手洗いに行きたくなった。
 危険である。
 ギリギリ間に合ったけれどこれはもう緊急事態だと認定して、持参した止瀉役を飲んだ。これが驚くほど即効性があって、こんなにすぐに楽になるのなら、どうして今まで飲まずに我慢しなかったんだろうと後悔したくらいだ。
 ちなみに、ライオンのストッパという薬である。

細工中細工中

 ここはダンガラの木彫り工房だ。
 薬も飲んで落ち着いたところで、見学に合流する。工房の中に入れてもらい、ご夫婦と息子さんが作業している様子をみんなで取り囲む。
 とても細かい一面に施された模様を、かなり細い彫刻刀を用いて彫って行く。これは相当の手間と時間がかかっていそうだ。

書見台 また、お土産物屋さんで見かけたコーランの書見台もここで作っていた。見た目は一枚板だけれど、組み立てるとあっという間に書見台になるというスグレモノである。
 ちょっと欲しかったけれど、「買って何に使うのか?」という客観が購入を押しとどめた。
 その他にも、例えば柱の飾りなどもここで作っているという。ご主人は30年くらい前にサマルカンドで働いていたそうで、サマルカンドにご主人の彫った柱(を使った建物)がまだあるという話だった。
 また、この工房では、ウズベキスタンの古い模様などを探して(図面やデザイン画のようなものがあるらしい)、それを復刻する取組も行っているというお話だった。

テーブルの天板 また、自宅の廊下の端っこにグッズ売り場を設けてみました、といった感じで即売所も設けられていた。
 こちらはニスも塗られている。直径50cmくらいのテーブルの天板に一面彫り込まれているのは圧巻だ。そこまで大物ではなくても、木彫りをやっている母にお土産に買おうかと思ったけれど、板があまり良くないように思えて、しかも継ぎ目がすでにずれていたりしている。湿度のある日本に持って帰って大丈夫かな? という感じがしたので断念した。

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