2014.04.29

三春旅行記2日目

2014年4月21日(月曜日)

 2日目の朝は早い。昨日、「明日の出発は7時40分です」と言われて驚いた。何故にそんなに早いのか。
 「朝食は7時からなので、チェックアウトを済ませて荷物をフロントに預け、それから朝食がいいと思います。」と添乗員さんが言う。
 それならと、5時半に目覚ましをかけ、夜中に男女入れ替えが行われた「鹿のぞきの寝湯」に出かけた。
 名前の通り、崖が迫っていてそこから鹿が降りて来そうな感じの露天風呂である。まだ雨が落ちてくる気配はなく、のんびりとお湯に浸かった。

 サロンの飲み物は持ち出さないでくださいと張り紙があったのに従い、お部屋にあったインスタントコーヒーをいただいて携帯マグに詰める。出発前に歯磨きをしたいので手荷物に歯磨きセットを移したり、折りたたみ傘を用意したり、出かける準備をしているうちに時間となったので、少し早めにチェックアウトに向かった。
 みなが同じことをするなら、7時前のフロントはもの凄く混雑するのではないかと思ったら、それほど並ばずに済んだ。有り難い。

 7時前に朝食会場に向かったら大行列だった。少し早めに開くことを期待したけれど、同じツアーの方がホテルの方にお聞きしたら「7時ちょうどにオープンです。」というお答えだったらしい。
 他にも団体ツアーの方が泊まっていて、そちらの出発は我々よりも2時間くらい遅いらしい。しかし、そちらのツアーでは、「8時から8時半くらいまでは非常に混みます。」という案内があったそうで、早めに朝食会場に来た方が多く、結果として大混雑になったようだ。

朝食 昨日の夕食でも「つや姫」というお米が売りの一つになっていたし、朝食も和食のメニューの方が豊富だ。
 でも、ホテルや旅館に泊まった朝は洋食が食べたくなるのは母と私の定番で、二人とも洋食メニューである。
 オープン直後はもちろんビュッフェは大混雑で、食べ始めることができたのは7時を10分も過ぎた頃だった。
 あと30分で出発と思うと、なかなか「ゆっくりいただく」という感じでもない。こんなにたくさん取ってきたのに、どれも一口ずつくらいしか食べられなかったのが申し訳ない。
 蒸し野菜のバーニャカウダソースが美味しかった。

 朝食をいただいてからロビーのお手洗いで歯磨きをしていたら、その間に母が7時オープンのホテルの売店をチェックし、「やっぱり買いたい」と、つや姫の2合キューブパックを購入していた。昨日の夕食でいただいたお酒も「父に」とそこに加わる。
 やはり、母の世代の女性には、旅行にお土産はつきものらしい。毎回、その情熱には恐れ入る。
 流石にこのスケジュールだと7時40分出発は無理だったけれど、遅れる人もそれほどいなくて、50分にはホテルを出発した。
 すでにポツポツと雨が降り出している。今日はなかなかお天気が厳しそうである。

 ツアーの元々の予定では、この後、置賜桜回廊の一本桜を巡ることになっていた。しかし、この日現在、一本桜は開花したばかりといった状況である。ある程度予測がついていたようで、最初から「置賜の桜が咲いていない場合は」と、別の旅程が用意されていた。
 最初に松島に向かった。作並温泉はあとちょっとで山形県という場所だから、宮城県を横断するような格好だ。
 松島湾は、東日本大震災の際、水深が浅いことと島々が緩衝材となったことで比較的被害が少なかったとニュースで報じていた。しかし、中には真っ二つに割れてしまった島もあるという。
 2011年のうちにクルーズなども再開されている。しかし、我々が向かうのは松島湾そのものではない。何しろ今回のツアーは「桜巡り」である。

西行戻しの松公園 1時間強走ったバスが到着したのは、松島海岸を一望する桜の公園、西行戻しの松公園である。260本の桜の木が植えられているそうで、桜の向こうに松島の島々が見えている。お天気が良ければなぁと思う。桜が満開だから尚更だ。
 この公園は、西行法師が松の大木の下で出会った子供と禅問答をして敗れ、子供に敵わないなら大人に敵う訳がないと松島行きをあきらめたという由来を持つらしい。
 ガイドさんにその話を聞いて、西行法師は随分と諦めの早い人だったんだなと思う。

 20分ほど桜と松島の眺めを堪能し、9時半前にバスに戻ったら雨が降り出した。ツイている。
 次に向かったのは盬竃神社である。西行戻しの松公園から20分ほどで到着し、到着したら雨が止んで日も射してきたので驚いた。
 やっぱり、我々はツイている。

盬竃神社 神社に至る石段がもの凄く急で長いので、今日はそちらではなく緩やかな階段を使いましょう、と案内された。
 盬竃神社は創建がいつか明確には判っていないらしく、神代の昔にここに留まった神が人々に塩づくりを教えたことに始まるとされているようだ。塩づくりのための釜も展示されている。
 そうした塩づくりの伝統や松島湾がいい漁場だということもあって、武運長久、塩業や漁業の守護などの神様がいらっしゃる。また、安産守護の神として信仰されているという。
 今年が午年だからなのか、「うまくいくお守り」というお守りがあったので、午年生まれの甥っ子に買い求めた。本当にうまくいくものなら、私も欲しいくらいである。
 盬竃神社に来ることは判っていたのに、うっかり、ご朱印帳を持って来るのを忘れてしまったのが悔しい。

境内の桜境内の桜 盬竃神社とお隣の志波彦神社の境内は花盛りである。
 盬竃神社の境内には、一人一人の名前がついた桜の結構立派な木が植えられていて、寄進したということなのかなと思う。
 芝生の広場の様なところもあって、ご近所にお住まいらしい方々が、ビニールシートを持ち出してお花見を楽しんでいらっしゃった。

盬竃桜 ガイドさんが「ぜひ見てください」と強調していたのは、天然記念物の盬竃桜である。
 堀河天皇が「あけくれにさぞな愛で見む盬竃の桜の本に海人のかくれや」と詠んだことなどで知られる有名な桜だそうで、5月初旬に満開となるらしい。
 残念ながらこの日は一輪二輪咲いているだけだった。白い八重桜は、満開になると数輪が寄り添って咲くので毬の様にも見えるそうだ。
 少し高いところで咲いていた一輪を写真に撮ったのでかなりボケボケだけれど、これがその天然記念物の桜である。

みやぎ黄金海道 盬竃神社を10時半頃に出発し、高速道路をひた走って福島県に向かった。
 次の目的地は花見山公園である。
 途中、菅生パーキングエリアで昨日注文したお弁当の積み込みを兼ねてお手洗い休憩を取る。11時半くらいに出発するときには再び雨が降り出していた。
 1時間から1時間半くらいで花見山公園に到着しますと案内があり、高速道路を走っているときの方が揺れが少ないので、少し早いけれどお昼ごはんにする。
 みやぎ黄金海道というこのお弁当は、魚介がたっぷりで、炊いた蛸や貝も柔らかくて美味しかった。

 花見山公園は、福島市内にある。私はてっきり、その名のとおりの「公園」なのだと思っていたら、どうやらそれは少し違ったらしい。
 公園と言っているし、近年は行政による整備も行われているらしいけれど、そもそもは花木生産農家の阿部一郎氏と伊勢次郎氏の父子が丹精した花木畑を無償で一般公開したのが始まりで、今では周辺の花木農家の方々も加わり、里山の景色とともに、写真家の秋山庄太郎氏が「福島に桃源郷あり」と称えて紹介したことから、全国的に有名になったそうだ。

 観光バスの駐車場代が1台1万円と聞いて驚いたけれど、案内板や駐車場、トイレの整備、警備員の方も結構立っていたし、それは必要経費というものだろう。
 添乗員さんから指定された自由時間は1時間とちょっと、駐車場から花見山公園入口まで少し歩いたし、山頂展望場まで行くのは難しそうだ。雨も結構な降りになっている。30分、45分、60分の3コースが用意されていたうち、30分コースを選んで歩き始めた。

花見山公園花見山公園

花見山公園花見山公園

 ガイドさんも添乗員さんも「色々なお花が次々と咲いて、本当に綺麗なところなんです。」と強調していた理由がよく判る。
 雨が降っていて、ついつい足もとばかりを見てしまうのが本当に惜しいくらい、綺麗な場所だった。
 お天気のいい日に、ゆっくりと時間無制限でお散歩したい場所だ。なるほど、桃源郷である。

乙姫桜 最後の観光場所は、白河市にある妙覚寺の乙姫桜である。 ガイドさん曰く「三春の滝桜よりも若いので、お花の色が濃いです。」ということだ。
 すぐ近くの白河市役所の駐車場をお借りし、そこから歩いてすぐである。
 雨がまだ降り止まず、傘を差して見上げる桜の木はかなり高い。「伊達政宗公お手植え」という通り名の通り、樹齢400年ほどだという。
 ここが最後の観光場所ということもあって、皆してゆっくり堪能した。

 乙姫桜から新幹線に乗車する新白河駅までは20分ほどで到着した。
 16時51分発のやまびこに乗る。元々の予定ではもう少し遅い新幹線に乗る予定で、しかし指定席が確保できずに少し早まったという経過がある。
 当初予定通りだったらもう少し花見山公園でゆっくり歩けたかな、でも雨も降っていたし「また来たい」と思うくらいでちょうどいいのかなと思う。

 母と私は上野駅で途中下車した。
 これまでのツアーでは、途中下車した場合、乗車券は都内どこまででも行けたような気がするけれど、今回は乗車区間が短かったため山手線内まで有効の乗車券になった。そういう仕組みになっているとは知らなかったなぁと思う。
 上野駅の売店で夕食用に駅弁を購入し、帰宅した。
 2日間で駅弁を三つ食べるってどうなんだろう、絶対に野菜不足だと思う。

 お天気にはやや恵まれなかったけれど、満開の桜を満喫できて、ゆっくり温泉も堪能できて、いい旅行だった。

 三春旅行記1日目その2 <-

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三春旅行記の入口を作る

乙姫桜 ここは2014年4月に母と2人でツアーに乗って行った、三春旅行記への入口である。(と書きながら、この写真は白河にある乙姫桜である。)

 以下の日程の日付部分をクリックすると、その日の旅行記に飛べるようになっている。

 1日目その1 2014年4月20日(日曜日)

 1日目その2 2014年4月20日(日曜日)

 2日目 2014年4月21日(月曜日)


 持ち物リスト(三春編)


 この1泊2日の旅行にかかった費用は、一人分約41000円だった。ここには、ツアー代、食事代等が含まれているが、お土産代は含まれていない。

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2014.04.26

三春旅行記1日目その2

2014年4月20日(日曜日)

 本日最後の「観桜」となる船岡城趾公園までは、白石川河川敷公園からバスで10分ほどと近い。
 船岡城趾公園と白石川は、宮城県で唯一「日本さくら名所100選」に入った桜の名所である。
 しかし、どちらかというと、船岡城趾公園はNHK大河ドラマ「樅の木は残った」で有名だと思う。私はこの大河ドラマを見ていないけれど、この「残った」樅の木の何代目かがこの船岡城趾公園にあるという。

船岡城趾公園

 我々の目的はもちろん「桜」である。船岡城趾公園には1000本もの桜があり、かなり急な山肌に植えられていることから、300mの標高差を一気に(というにはかなりゆっくりと)上がるスロープカーがある。
 このスロープカーが40人乗りで、往復で15分くらいかかるため、順番を待つ間、管理をしているおじさん達とおしゃべりした。何でも、昨日は気温が10度くらいまでしか上がらず、上は更に寒いので、お客さんはほとんど一瞬で降りて来てしまっていたと笑っている。
 もっとも、4月7日に開花した桜田今も咲いているのは、この低い気温と雨が降らなかったおかげである。

桜と観音像 川べりよりも少し標高があるためか、こちらの桜はまだ辛うじて「満開」と言って良さそうな様子を保っていた。嬉しい。
 さっきまで歩いていた白石川一目千本を見渡すことができる。なかなか気持ちのいい景色だ。連翹の黄色が明るさ、春らしさを倍加させている。
 「昨日はもうこの時間には人がいなかったので店じまいしていました。」という大道芸(パフォーマー)のお兄さんが、観音像のある広場でバルーンアートを見せている。

スロープカーベニシダレ 帰りもスロープカーに乗っても良かったけれど、時間に余裕もあったし、ゆっくりと坂道を歩いて下った。
 ふと気がつくと晴れて青空が広がっている。びっくりだ。
 連翹と桜とスロープカーが見渡せるポイントを発見して写真を撮ったり、駐車場で一際目立っていた(推定)ベニシダレザクラを見に行ったりしているうちに集合時間となり、バスは16時20分に出発した。

 本日のお宿のある作並温泉まで一直線である。
 少しお腹が空いたので先ほどの三春のお菓子をいただき、あとはもう瀑睡した。
 ふと気がつくと横を仙山線の線路が走っており、「もうすぐニッカウィスキーの工場が見えます。」というガイドさんの声が聞こえた。
 ニッカウィスキー 宮城峡蒸留所である。ちょっと日本ぽくない、赤れんが造りの建物が見える。コースによっては、ここで「試飲」してから宿に入るということもあるらしい。

 ところが「あと少しで到着です。」というアナウンスが入った頃から、突然、道が渋滞し始めた。
 反対車線を来る車はほとんどなく、こちら側は「詰まっている」と言いたくなるような渋滞である。「事故かも知れませんね。」というガイドさんの推測通り、しばらく行くと、反対車線に3台(4台だったかも)の玉突き事故があったらしい現場が見えた。
 かなりの潰れ方である。驚いた。

 1時間くらい前には満開の桜を見ていたのに、作並温泉の桜は全く咲いていない。蕾の状態である。
 「桜が咲くとここはトンネルになって綺麗なんですよ。」というガイドさんの説明を聞きつつ、事故渋滞の影響を受けたものの、17時45分にゆづくしsalon一の坊に到着した。
 昨年の同じ時期には、同じコース、同じ日程で宿到着が20時半を過ぎていたというから、何と順調だったことだろう。運転手さんに大感謝である。

お部屋 お部屋は温泉倶楽部という建物にあり、ベッドがあって畳のコーナーもあるという作りである。これは有り難い。
 ゆづくしsalon一の坊では、お茶等のおもてなしはサロンで行い、色々と揃っている。加えて、お部屋にもお宿オリジナルのお菓子とお茶セットがあったので、まずはゆっくりとお部屋で寛いだ。
 夕食は19時からである。
 「でも、今すぐ行ったらお風呂は混んでるよね。」と母と言い合い、18時半近くになってから温泉に向かった。お部屋は6階、お風呂は地下2階と遠く、内風呂と露天風呂が離れているのが難点だ。しかし、お風呂に行くための篭が用意されていたり、スリッパに部屋番号の札を付けることができたり、お部屋の鍵が2本用意されていたり、「人手を使わずに快適に過ごしてもらう」工夫があちこちに施されたお宿である。

 露天風呂に洗い場はなく、石鹸等の使用も禁止ということだ。
 添乗員さんには「明るい内にぜひ露天風呂を楽しんでください。」と言われていたけれど、まずは身体を洗ってサッパリしたいと母と意見が一致し、内風呂に向かった。
 露天風呂に行った方が多かったのか、ガラガラである。有り難い。
 熱めの湯とぬるめの湯があり、両方のお湯を堪能した。お湯は無色無臭のさっぱりとした温泉だった。

夕食 夕食会場は、ツアー一行は大きな和室に集められ、グループごとにテーブルと椅子が用意されているという有り難い配置だった。
 ガイドさんに「宮城には美味しい日本酒が沢山ありますからね。」「ビールは邪道ですよ。」「日本酒を飲んで明日のお天気を祈ってくださいね。」と強調されたので、お宿オリジナルの日本酒を頼み、早速いただいた。
 地酒をもっと色々と選べるといいなぁと思う。

 夕食の「お献立」はこんな感じである。

お酒お食事前に
 はちみつと黒酢の健康酢
春の前菜
 寄せ筍木の芽味噌掛け 海老チーズ真丈 蕨白和へ 小鯛菜種焼き 山くらげ梅鰹和へ
温物(小鍋仕立)
 栗駒高原カテキン豚のしゃぶしゃぶ テールスープ 春野菜 きしめん添え
お造り
 旬のお造り三点盛り
煮物
 新じゃが芋万頭
焼物
 森林鶏と春野菜のグラタン
サラダ
 蛸と春野菜のサラダ バジルソース
蒸物
 よもぎ豆腐と湯葉の茶碗蒸し 蟹餡
山形のつや姫お食事
 白飯(山形のつや姫) 香の物 味噌汁
水菓子
 苺のババロア

 胃が痛いと散々騒いでいたくせに、1時間以上かけているとはいえ、ほぼ完食した。我ながらいい加減である。
 しかも、この後、1階のサロンでセルフサービスのコーヒーとアイスキャンデーまでいただいた。

 サロンにはマッサージチェアがあった。
 母と二人で「全身コース」を堪能し、テレビで明日の天気予報を見る。
 お土産物屋さんに寄ると、母が、夕食でもいただいた「つや姫」の2合入りパックに吸い寄せられている。サイコロ状になっていてお土産として可愛いし、今回のツアーにはミラコロで来たので、重いものもそれほど苦にはならない。
 そんなに気になるなら買えばいいのにと言ったら、母は「明日にする。」と言う。明日の朝は、7時から朝食、7時40分出発で、売店の開店も7時だから時間の余裕はほとんどない。買えても買えなくてもそれがご縁だろうと思うことにする。
 お部屋に戻ってもまだお腹はいっぱいで、とても温泉に行けるような状態ではない。結局、テレビでフィギュアスケートの佐藤信夫氏のインタビュー番組がやっていたのでそれを見てから、22時過ぎに露天風呂に行った。

廊下 露天風呂の写真はないので、代わりに、内湯と露天風呂とを結ぶ廊下の写真をここに出してみた。段差があるので、年配の方などはちょっと大変かも知れない。
 広瀬川源流露天風呂は、その名のとおり、川に面していて、お風呂からあふれ出たお湯がそのまま川に流れて行くようになっている。確かにこれでは石鹸の使用が制限されても仕方がない。
 そして、暗めながらもライトアップされて、川が蛇行しているのが見える。
 熱めの湯とぬるめの湯とがあり、立ち湯もある。この立ち湯が深さ130cmくらいで、なかなか気持ちが良い。しばらく立ち湯を独占してストレッチなどしてしまった。

 広瀬川源流露天風呂にはよもぎ蒸し風呂というか、サウナが併設されている。
 のぼせやすい私は滅多にサウナには入らない。しかし、スパリゾートハワイアンズでもよもぎ蒸し風呂がありなかなかそれが快適だったので、ここでも入ってみた。
 山で育ったよもぎと、従業員の方が育てたよもぎがミックスして使われており、4月はまだ乾燥よもぎだったけれど、時期になると摘み立てのよもぎを使うそうだ。
 よもぎの香りが気持ちよく、「身体にいいことをしている」という気分になれるのがいい。

 湯上がりにはもう一度サロンによって冷緑茶をいただき、お部屋に戻って23時には就寝した。

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三春旅行記1日目その1

2014年4月20日(日曜日)

 1週間くらい前から天気予報に一喜一憂し、しかし最近雨女の称号を返上した私は、まぁ、何とかなるだろうと思っていた。
 むしろ気にしていたのは、お天気よりも三春の滝桜の開花状況で、火曜日辺りに咲いてすぐに満開になったもの、少し寒くなったこともあって満開が続いているらしい。それならば、お天気が少し悪いくらいの方が、道が空いていていいのじゃないかと思っていた。

 上野駅8時34分発の新幹線なすのに途中乗車してツアーに合流する。
 毎回、上野駅までの運賃精算と入場券の購入に時間がかかるので、この日も8時過ぎに上野に着くように家を出た。
 少し余裕があるつもりで、おやつを買おうと構内のお店を冷やかし、シレトコドーナツを購入した。一口サイズの焼きドーナツがプラスチックのカップに入っていて、食べやすそうだし、使い勝手が良さそうだ。

 入場券を購入して、長い長いエスカレーターで地下深くにもぐり、発車時刻ぎりぎりに新幹線ホームに到着した。
 指定された6号車に乗車して席に着くと、添乗員さんがすぐにやってきた。母の旅行保険証書を手渡してもらい、今日のお昼のお弁当の確認、明日のお昼もお弁当になるようでその注文の確認、それから「この辺りの車両は全て団体客のようなので、郡山到着前に必ずお手洗いを済ませて置いてください。」と念を押された。
 もっとも、前後の車両の団体の方々は、どうやら郡山のひとつ手前の新白河で降りたようで、お手洗いはそれほど待たずに済んだのが有り難い。

 10時過ぎ、郡山駅で観光バスに乗り換える。結構な台数が駅前に停まっていた上、バスガイドさん曰く「ここに残っている観光バスの2倍以上の台数がもう出発して行きました。」ということだった。
 もちろん、みな、目指すは三春の滝桜だろう。
 我々も急いで出発である。バスは満席だ。
 ガイドさんは福島の方で、福島弁を織り交ぜながらガイドしてくれる。年配のガイドさんは流石に話題が豊富で、次々と「地元の話」が出てくる。

 これから向かう三春の滝桜は、日本三大桜の一つである。
 他の二つは、岐阜の淡墨桜と山梨の神代桜だそうだ。私はまだどれも見たことがない。今回が初めての「日本三大桜」との邂逅である。
 三春の滝桜は、推定樹齢1000年超だ。ソメイヨシノなどの人工的に作られた品種は大体樹命が60年くらいと言われているらしい。三春の滝桜は原種であるエドヒガン系のシダレザクラで、交配品種ではないため、樹齢1000年超でも元気でいられるそうだ。
 もっとも、数年前の雪で正面に枝垂れていた枝が折れてしまい、元の姿に戻るまで7〜8年かかるという。そして、この「折れてしまった枝」は、許可をもらい、接ぎ木をしたそうだ。

 現在は天然記念物に指定されていて、枝を折ったりひこばえを取ったりすることは禁じられているそうだ。それまでは株分けのようなことが結構盛んに行われていたという。道々、そうした「三春の滝桜の子供」であるという桜も何本か見ることができた。
 三春は、桜と桃と梅が一斉に咲く、三つの春が同時に来るから「三春」という名前になったと、NHKの大河ドラマ「独眼竜正宗」で知った。現在は、道中、桃や梅ももちろんありつつ、何といっても桜の木が本当にあちこちに植えられている。
 そういった地元の桜を車窓から眺めるのも楽しい。

 駐車場まであと1kmという一本道に入ってしまうと流石に渋滞に捕まり、遅々として進まなくなった。
 その間に、ガイドさんから、日本の桜はヒマラヤが原産であることや、「桜のお花見」は平安時代から行われていたこと、福島の野菜などは全て収穫・出荷・袋詰めの3回の放射能検査が行われて少しでも数値が出れば動かないので、逆に市場に出回っている福島産の生鮮食品は日本で一番安全であることなどのお話を聞く。
 今日は、滝桜のすぐそばにあるお宮(祠)のお祭りの日に当たっているそうで、だからより混雑しているのかも知れないという。
 渋滞がなければ郡山駅から所要30分だそうだ。今回、我々は運転手さんの地の利を活かした機転により、駅から1時間で三春の滝桜駐車場に到着した。

 1時間後に集合と案内があった後、まず集合写真を撮った。
 集合写真と、雪の中で咲いている滝桜の写真とをセットにして1200円である。
 「うーん、雪の中の写真だけ欲しい。」などと言って我々は購入しなかったけれど、ツアーの方々は結構お買い求めになっていたようだ。

三春の滝桜 バックが青空でないのが何とも惜しい、満開の桜である。
 「ベニシダレザクラ」という名前や、写真で見ていたイメージよりも、お花の色が薄く感じられるのは、どうやら樹齢も関係しているらしい。やはり若い木の方が、花びらの色が濃いらしいのだ。この写真も、自分の目で見た滝桜よりも随分ピンクが濃く写っているなぁという印象である。
 三春の滝桜は、高さが13.5m、幹回りが8.1m、根回りが11.3mである。しかし、えだが東西25m、南北に20m張っているから、近くで見ても「幹が太い」という印象は受けない。
 とにかく「うわぁ!」という感じだ。

 根元は保護のために近づけなくなっているけれど、ソメイヨシノが立ち並ぶ崖を背負った三春の滝桜の周りを一周することができる。
 そのソメイヨシノをバックにした三春の滝桜を見られるポイントがあるらしい。しかし、今回は残念ながら行くことができなかった。
 それでも、色々な方向から三春の滝桜を堪能する。

正面足もとから正面足もとから

向かって右の坂道から後ろ姿

後ろ姿向かって左の階段から

向かって右の坂道から 1時間はあっという間だった。
 色々な方向から三春の滝桜を見られて満足だ。
 帰ろうと元来た道に向かったら、我々が到着したときよりもさらに一段と混雑が激しくなっていて驚いた。今日はこれからどれだけのお客さんを迎えるのだろう。
 駐車場までの道に「さくらソフトクリーム」のお店があって、常に人が並んでいる。かなり気になったけれど、ダウンコートまで着込んでいる気候だし、集合時間も迫っていたので、残念ながら見送った。
 残念ながらといえば、三春の滝桜のライトアップも見てみたかったなぁと思う。母も「この近くで泊まるとしたらどこになるのかしら。」などとブツブツ呟いていた。

福島牛 牛めし お昼どきも過ぎ、バスに乗り込んで移動の間にお昼ごはんのお弁当を食べる。
 2種類から選ぶことができて、母も私も福豆屋の「福島牛 牛めし」というお弁当を選んだ。パックのお茶もついて1090円だ。
 渡しは、用意よく携帯マグにほうじ茶を作って持参していたので、そちらと一緒にいただいた。やはり温かいものが嬉しい。
 胃痛を抱えている身なので、ごはんを少なめにおかず中心に食べる。お弁当のおかずは、ごはんが欲しくなる味付けだなぁと思う。

おやつ 今回利用したクラブツーリズムが三春町と組んで滝桜の保護に一役買っているそうで、詳しくは判らないながら、バス車内で説明があり、さらに三春のお店のおやつが配られた。
 「花詩 さくら湖」は、チェリーを入れたフルーツあんをバターケーキに入れたお菓子で、なかなか美味しい。製造元等々をチェックしなかったのが悔やまれる。

 東北自動車道の国見サービスエリアでトイレ休憩を取り、バスは宮城県に入って、白石川一目千本桜を目指す。
 東北自動車道からは、太平洋まで見渡すことができる場所もあり、瓦礫等を見ることはなかった。しかし、まだまだ復興の途中という状況なのがよく判る。ガイドさんも、丁寧に説明してくれる。
 田植えの準備がされている田と、すっかり乾ききっている田とがあり、少しずつ土を入れ替えて、稲作ができるようにしているというお話だった。
 あるいは、震災後に建てられたというショッピングモールが本当にぽつんという感じであったりもする。

白石川一目千本

 宮城県大河原町の白石川河川敷公園で開催されている桜まつり会場に14時過ぎに到着した。
 白石川河川敷公園では、ソメイヨシノの樹命を何とか100年に伸ばせないかと様々な試みが行われているそうだ。

白石川 全長8kmにわたり、川の両岸に1200本のソメイヨシノが植えられている。お天気が良ければ、雪を頂いた蔵王連峰をバックに桜を「一目千本」と見渡せる場所である。
 しかし、時期からすると少しく遅かったらしい。桜はかなり散ってしまっていた。
 そして、お天気も曇りがちで、うっすらと蔵王連峰が見える、ような気がする、といった感じだ。
 桜まつり会場を川に沿って少しだけ歩き、川風がちょっと冷たかったので、早めに近くのセブンイレブンの駐車場に停められたバスに戻った。

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2014.04.21

無事、帰宅する(三春)

 2014年4月20日(日)から1泊2日で、母と南東北の桜を見に行って来た。
 ツアーに参加したら、バス一台が満員の46人の参加者で、三春の滝桜、白石川千本桜、船岡城趾公園、作並温泉に泊まり、翌日は桜越しに松島を眺め、塩竃神社に立ち寄り、花見山公園からは雨に降られてしまったけれど、最後の乙姫桜まで、何だかんだで見頃の桜を満喫してきた。

 この1泊2日の旅行にかかった費用は、一人分約41000円だった。ここには、ツアー代、食事代等が含まれているが、お土産代は含まれていない。

 また、初日の万歩計は12648歩、2日目は12149歩で、歩いたという実感がない割に歩いているなぁという感想だ。

 どうしようか迷ったけれど、ダウンコートとレインパンツは正解だったと思う。
 そして、青空は拝めなかったけれど、でも、この出発日を選んだのは正解で、桜を堪能してきた。

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