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2015.10.13

カムチャツカ旅行記2日目その1

2015年8月9日(日曜日)

ホテルの窓から

 添乗員さんの忠告に従い、6時に目覚ましをかけた。
 窓を開けて外を見ると、青空が広がっていて嬉しい。カムチャツカの天気は変わりやすいと言うけれど、それでも、朝一番に太陽を見られるのは嬉しいことだ。
 窓を開けると涼しい。
 窓を閉め、長袖のTシャツにスパッツで寝てちょうどいいくらいの気温だ。洗濯物が乾いていたので、意外と乾燥しているのかも知れない。
 
 昨夜の夕食が粗食だったからお腹が空いてしまい、持参したポットでお湯を沸かしてコーヒーを入れ、お部屋にあったチョコレートと一緒におめざにいただいた。
 そうこうしているうちに、6時半過ぎ、モーニングコールが入った。
 女性の声でロシア語が聞こえて来たけれど、もちろん何を言っているのかはさっぱり判らない。スパシーバと唯一知っているロシア語で答えたら電話は切れた。

朝食 7時から朝食である。
 結構、豪華な朝食がビュッフェ形式で用意されている。この後、長時間、六輪駆動車に乗るのだから控えめにしておこうと思いつつ、結局、盛りだくさんのお皿になった。
 昨日はもう一つのグループと一緒に行動したけれど、今日と明日は2グループで行き先が入れ替えてある。もう一方のグループは少し出発が遅いようで、朝食時間もずらしてあったようだ。我々が朝食を終えて戻る頃に、もう一方のグループの方々が朝食にいらしていた。

六輪駆動車 8時25分に六輪駆動車に乗って出発である。
 今日から3日間、移動は全てこの六輪駆動車だ。ガイドのオリガさんと、ドライバーのアンドレイさんともずっと一緒である。
 最近の流行りなのか、前方から3列くらいまでは添乗員さんが日替わりで座席指定し、その他は自由席になる。最後に乗り込んだので、一番後ろの席になった。お隣に、トレッキングのガイドだという若い女の子が来る。彼女はこの揺れる六輪駆動車でスマホをいじって平気な顔をしていた。凄い。

 この日の午前中は、まず、アバチャ山麓を目指す。
 今年の冬は厳しく、7月にこのツアーでアバチャ山麓に行ったときは、雪が大量に残っていて「フラワーハイキング」ではなく「スノーハイキング」になったという。
 アバチャ山のベースキャンプは標高869mだとはいえ、恐ろし過ぎる話だ。

 「アバチャ」というのは、ロシア語が「アー、ヴァー、チャー」と聞こえるところから転じて「ロシア人のいるところ」という意味になったという。
 アバチャ山の隣に見えるコリャーク山の「コリャーク」は、「トナカイの近くに住んでいる人」という意味だそうだ。
 コリャーク「山」と言う場合は「コリャーク」だけれど、後ろに「火山」が付く場合は男性詞になるので「コリャークスキー火山」という言い方になるそうだ。
 ロシア語は難しい。

 コリャーク山はその姿が美しいところから「カムチャツカ富士」とも言われているそうだ。
 オリガも「ここはロシアなのに、カムチャツカ"富士"なんです」と笑っている。ロシアの人々は、自分たちの住んでいる町から見える山を「我々の山」としてとても大切にしているという。
 ペトロパブロフスク・カムチャツキーというこの町の場合、町から見える姿の美しい山が複数あるので、どれを「カムチャツカ”富士”」にするかまだ決められていないというのが可笑しい。

アバチャ山コリャーク山

ダートの道 カムチャツカの天気は変わりやすいからと、ダートの道をしばらく走ったところで、フォトストップ兼トイレ休憩となった。
 もちろん、トイレは「青空トイレ」である。
 今日の行程が一番道がダートだったらしい。最後列に座っているともちろんその弾み方は大きく、足を踏ん張っているとかなり疲れるので、外に出て手足を伸ばせるのは有り難い。
 「道が悪いので、六輪駆動車で」という説明だったけれど、この道を、この写真に写っているような四輪駆動車ならともかく、普通の乗用車が爆走しているのを見かけたときには驚いた。よくスタックしないものである。

 10時半くらいにアバチャ山のベースキャンプに到着した。
 六輪駆動車に途中で合流したフラワーガイドのラリーサ、六輪駆動車で私の隣に座っていたマリーナとベースキャンプにいたボーヴァ、そして日本語ガイドのオリガがいて、ガイド4人の手厚い体制でフラワーハイキングの開始である。
 もっとも、山のガイド二人はほぼ付いて歩いているだけだ。万が一のときのために頼んであったのだろう。
 アバチャ山は普通の人でも登れる山だというし、我々は本当に「ハイキング」でゆっくりベースキャンプ周辺を歩くだけだけれど、80代の方も参加しているのだから油断はできない。

 ラリーサとオリガが先頭を歩き、お花を見つけると指差して名前を教えてくれ、ラリーサの説明をオリガが通訳してくれる。
 その指差されたお花に皆して群がって写真を撮る、という感じだ。傍目に見ているとちょっと可笑しい。
 そして、綺麗に咲いているお花を見つけると、オリガが「**(お花の名前)のいい奴」と紹介してくれるのも何だか可笑しい。

 歩いているときは気がつかなかったけれど、自分で撮った写真を後で見返してみたら紫色のお花が多かったようだ。

 オオヤマノエンドウとイワギキョウ。
 オオヤマノエンドウだけは、他のエンドウとは違って葉がシルバーっぽい色である。

オオヤマノエンドウイワギキョウ

 チシマフウロとウルップソウ。
 ウルップソウの名前は、千島のウルップ島で採集されたことからつけられたそうだ。
 この二つのお花は、アバチャ山麓以外でもよく見かけた。

チシマフウロウルップソウ

 よく見かけたといえば、その一番はインディアンペイントブラシだろう。
 二番目は、ヤナギランだ。
 この二つのうちどちらかに軍配が上がることは間違いない。
 インディアンペイントブラシは日本には咲いていないお花なのに、あまりにもたくさん見かけ過ぎて有り難みがなくなったくらいだ。

名前不明 この白いお花は、日本には咲いていないお花だという。
 名前も聞いたけれど、帰ってから調べても全くヒットしない。いただいた花図鑑にもその名前がない。全く自信がないので、お花の名前は載せないことにする。
 美味しい実がなって、リスが食べるそうだ。そういえば、ベースキャンプにもリスがいて、ツアーの方がパンをあげて写真のモデルにしていた。

 逆に、珍しいか珍しくないかに関わらず心惹かれたのは、直径1cmもないような小さなお花が岩肌や土にしがみつくようにして咲いている姿だ。
 チシマツガザクラミヤマツメクサイワブチイチヤクソウミネゾウなどは、その筆頭である。

 また、黄色いお花が咲いていると何だか周りがぱっと明るくなるような気がする。

 レブンサイコとウラジロキンバイ。
 レブンサイコは日本では北海道でしか見られないお花だ。礼文島で発見されたことから名が付いたという。
 ウラジロキンバイは日本ではレッドリストに載っているそうだ。そんなこととは知らずに「黄色いお花は明るくていいねぇ」などと呑気に眺めた。

レブンサイコウラジロキンバイ

雪渓 今年の冬は雪が多かったという話も、7月にはこの辺りは一面の雪だったという話も六輪駆動車の中で聞いていた。
 それでも、普通に歩いていて、こんなに雪が残っているのを見るとやはり驚く。
 この大量の雪のおかげで、8月半ばに来た我々が「春のお花」「芽吹いたばかりの草」を見ることができたらしい。
 アバチャ山麓のベースキャンプ周辺でのフラワーハイキングは、それほどアップダウンがある訳ではなく、お花を見つけてもらってはフォトストップという歩き方で楽勝だった。
 服装でいうと、タンクトップに長袖シャツでちょうどいいくらいだ。

キャンプとヘリポート 大体1時間ちょっとかけて、ベースキャンプ周辺のお花を見て回った。
 この15cmくらいの石で囲われた空間はヘリポートだそうだ。
 この辺りを歩いているとき、カムチャツカの先住民族が神様として崇めているというオオガラスが飛んでいるのを見ることができた。随分と上空を飛んでいたのか、それほど「大きい」という印象はない。それよりも、カムチャツカにもカラスがいるんだぁと思った。

レストランボルシチとサラダ

 12時過ぎにベースキャンプに戻って来て、そのまま昼食をいただいた。
 雨水を貯めた水道の水に少々恐れをなしつつ手を洗い、レストランに入る。メニューは、ボルシチとコールスローサラダ、パンとクッキーが並べられたトレイが置かれ、パイナップルジュースが用意されている。
 たっぷりのボルシチでお腹がいっぱいになったと思ったら、さらに、豚肉のトマトスープ煮込みをライスにかけたものがメインディッシュとして出された。
 ロシアのお料理は美味しい。
 食後のコーヒー紅茶はインスタントとお湯が用意されていてセルフサービスである。

 レストランの隣のお部屋に小さな売店があった。
 Tシャツやちょっとした小物、絵はがき等々が売られている。カムチャツカ旅行中、唯一、この売店だけは日本円で買い物することができた。もちろん米ドルも受け付けている。
 絵はがき10枚が1000円で売られていて、このときのレートで計算したところ、日本円で買うのが一番お得だった。
 山の写真やお花の写真など割といい感じだったので、絵はがきを6枚購入した。日本円は持参していなかったので、少々悔しいと思いつつロシアルーブルで支払った。

 出発前にお手洗いを済ませておこうとレストランから出たら、いつの間にか雨が降り出していた。
 外に作られたお手洗いはとても「綺麗」とは言えないけれど、雨の中の青空トイレは大変だから屋根があるのは有り難い。
 ウィンドブレーカを雨よけに着てお手洗いまで走った。

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