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2015.11.02

カムチャツカ旅行記3日目

2015年8月10日(月曜日)

 この日は朝4時くらいまで熟睡できた。旅先としては上出来である。
 窓から外を見ると、真っ白に霞んでいる。雨は降っていないものの、今にも降りそうなお天気で、今日は長袖シャツを着て行くことにする。
 朝食の時間と出発の時間が近いので、朝食前に準備を済ませる。ハイキングの後で温泉プールの予定が組まれているので水着やタオルを用意し、迷った末、水筒に温かいお茶を詰めた。持ってきた旅行用の湯沸かしポットが大活躍だ。
 
朝食 7時45分から朝食である。
 昨夜のデザートだったクレープが朝食メニューにあるのが何だか可笑しい。もちろんいただく。
 コーヒーも紅茶もインスタントで、だったらロシアに来たら紅茶でしょうと思って選んだティーバッグが何故か緑茶で驚いた。

 今日の出発は9時だ。昨日と同じ六輪駆動車に乗り込む。
 この日の私の席は前から3列目が指定された。昨日、最後列に一緒に座っていたご夫婦に「良かったね」と言っていただく。何しろ、一緒に跳ね続けた仲である。

 これから向かうビリュチンスキー山は標高2173mの、市内から見える姿のいい山である。
 ガイドのオリガ曰く、ロシアの人々は、自分の住む街から見える火山のことは「うちの火山」と思っているそうだ。ペトロハバロフスク・カムチャツスキーの人々は、「うちの山」をたくさん持っていることになる。
 カムチャツカの人口は35万人、人よりもヒグマやムース、シカやトナカイなどの方が多そうである。

シルバー川 アスファルトの道路からダートな道に曲がってすぐ、10時10分くらいに最初のトイレストップがあった。
 六輪駆動車の隣に見えているのが、シルバー川である。さわってみたら、予想通り、かなり冷たいお水だった。水道というよりホースみたいなものが設置され、飲むこともできる。ドライバーさんは、5リットル入るというタンクを持参して汲んでいた。
 長袖Tシャツに長袖シャツ、ウィンドブレーカを羽織っても寒い。昨日よりもかなり気温が低くなっている。
 六輪駆動車は、相当に無骨な車である。乗り心地も決していいとは言えない。これまで六輪駆動車に乗ったことなどないし、この先も多分ないだろうなぁと思う。

 このダートの道は、ビリュチンスキー峠にハイキングに行く人のために作られた訳ではなく、さらに先にある地熱発電所に行くための道だそうだ。
 火山があれば地熱発電所があり、温泉がある。いいところだ。
 しかし、カムチャツカでは働くところがあまりないので、若者たちは大学からモスクワに行ってしまうという。
 ここまでの道で牛を結構見かけた。ソ連時代のジャガイモ畑が(理由は忘れてしまったけれど)放置されて草原になり、そこで牛を放し飼いにしているのでカムチャツカの牛乳は美味しいんだとガイドさんが自慢する。

ビリュチンスキー山 ガイドさんも添乗員さんも「カムチャツカの天気は変わりやすい」と言うけれど、どうやら今日はこのまま曇り空が続きそうである。
 ビリュチンスキー山が半分ほど見えたところで、フォトストップとなった。
 オリガとしては、「今日は、ビリュチンスキー山はこれくらい見えれば御の字」という判断だったのだろう。
 大体、山の高さの半分くらいまでが見えている感じだそうだ。こんな山裾の方まで雪が残っているのだから、今年は雪が多かったということだし、年間を通してかなり寒いということだろう。
 標高が上がったこともあって、先ほどのトイレストップのときよりも更に寒くなったように感じる。

ハイキングスタート 12時過ぎにビリュチンスキー峠のハイキングスタート地点に到着した。昨日のアバチャ山麓のようなベースキャンプはなく、「施設」といったものは見渡す限りない。
 ハイキングスタートの看板があって、階段が整備されて、仮設トイレがあったから、観光地として「がんばっている」ことは間違いないだろう。
 そして、やはりビリュチンスキー山は雲の中だ。

 歩き始めてすぐ、エゾツツジが群生して咲きバックに雪山が連なる、エゾツツジと雪山の絶景ポイントがあった。
 みんなで写真に夢中である。
 添乗員さんが声をかけ、集合写真を撮ってくれた。
 「私のカメラでも!」とみなさんがおっしゃり、添乗員さんがいくつもカメラを抱えて順番に写真を撮る。
 そんな中で「私は写真はいい」とおっしゃる年配の男性もいらして、なかなかまとまりがつかない。

エゾノマルバシモツケエゾツツジ

 写真左のエゾノマルバシモツケも、写真右のエゾツツジも、北太平洋地域に分布するお花だ。
 エゾツツジは7月頃に咲くというから、やはり今年の雪は多く、雪解けは遅く、春も夏も遅かったんだろう。
 実際、「先週まで、ここは雪渓だった」という場所では、ユキヤナギの若芽が芽吹いていた。

キバナシャクナゲお花畑

オオバナクワガタソウツマトリソウ

 写真上左はキバナシャクナゲだ。本来は雪解け後すぐに咲くお花だという。実際、このときもキバナシャクナゲの最後に間に合った、という感じだった。この冬の大雪と雪解けの遅さのお陰である。
 いつもの年だと、真っ先に咲くキバナシャクナゲのお花畑が現れるそうだ。しかし、今年は写真右のようなお花畑と共に楽しむことができた。
 写真左下はオオバナクワガタソウ、と教わったけれど、花図鑑を見ると「シュムシュクワガタ」という名前のお花のようだ。おしべもめしべも長いのが特徴、というかよく目立つ。写真右下は(推定)ツマドリソウである。

ピクニックランチ ぐるっと一周して14時前にお昼ごはんをいただいた。
 今日はピクニックランチである。
 前回は、ここでのハイキングが「フラワーハイキング」ではなく「スノーハイキング」になってしまったため、ランチも六輪駆動車の中でいただいたそうだ。今回は、曇ってはいるけれど雨も大丈夫そうだし、多少は寒くても外の方が気持ちがいい。ヨガマットのようなものを敷いてランチとなった。
 ピロシキや、サラダ、コロッケなど盛りだくさんだ。朝入れて来た温かいお茶が大正解だ。
 コロッケの下に敷いてあるのは蕎麦の実だ。オリガによると、ロシアでは蕎麦の実がいわば「健康食」として流行っているそうだ。蕎麦を打つ訳ではなく、こうして茹でて肉料理などの付け合わせとして食べているという。

 「それじゃあ、これで帰りましょう」という雰囲気が漂っていたけれど、ビリュチンスキー山も拝めず何となく消化不良な雰囲気を察したのか、昼食後も少しだけお散歩しましょうということになった。嬉しい。
 エゾノツガザクラや、カムチャツカスミレチシマアマナなど、可愛いサイズのお花がたくさん咲いている。

ハナゴケ ちょっと変わったところでは、ハナゴケも教えてもらった。
 この苔はトナカイの大好物だそうだ。
 スポンジのように吸水力があることから、先住民の方はおむつ代わりにも使っていたという。トナカイと先住民との関わりは深いという話だったし、「生活の知恵」といえばいいのか、そういう繋がりのようなものを感じた。

雪渓 それにしても、寒い。
 シルバー川の水が冷たいのも当然だ。何しろ、まだ雪渓がたっぷりと残り、その雪渓を少しずつ溶かすようにして川が流れている。
 寒いからか、単純に時間の問題か、ランチ後のフラワーハイキングは30分くらいの軽いもので、15時過ぎにビリュチンスキー峠を出発し、温泉に向かった。
 ビリュチンスキー峠に来る途中、ダートな道に入った後で、「雪の帝国」という名前(だとオリガに教わった)の温泉施設も見かけていたけれど、今日の目的地はパラトゥンカ温泉郷である。
 パラトゥンカとは「整備された温泉」という意味らしい。

アンタリウスロッジ 17時過ぎにパラトゥンカ温泉郷のアンタリウスロッジに到着した。
 何というか、いきなりのリゾートである。
 我々が泊まっているアバチャホテルよりもずっと近代的な建物に見える。
 入口で靴を脱いでサンダルに履き替え、更衣室に向かう。これだけ立派な外観、ついでに廊下を歩いているときに覗いたところではお部屋もかなり素敵だったのに、更衣室のロッカーが何故かグレーの事務用ロッカーみたいだったのが謎である。一貫性に欠ける。

 温泉プールは大小用意されているけれど、オフシーズンなのか大きい方のプールは清掃中で空っぽだった。
 その代わり、我々の入った小さい方のプールは、ちょうどお湯を入れ替えたばかりだという。ラッキーだ。我々のグループの他には、イタリア(スペインだったかも)から来たグループがいるだけだ。
 こちらの小さいプールはジャグジーのようにお湯が両サイドから勢いよく入れられていて、マッサージ気分も堪能できる。
 温度計があって、外気温は24度くらい、お湯の温度は38度くらいである。
 のんびりいつまでも浸かっていられそうな温度だ。

 この温泉は無色無臭で、硫黄泉でないことは確かだけれど、温泉の成分等々は全く判らなかった。
 とにかくもの凄く温まる温泉で、はしゃいだせいもあるし、「18時には出発します」と宣言されていたこともあって、みなさんは10分くらいで次々とあがっていた。
 更衣室が空いてからあがろうと目論んだ私も、浸かっていたのは20〜30分というところだ。勿体ない。ここに泊まって、もっとゆっくり温泉を楽しみたいというのが、ツアー参加者、特に女性陣の一致した意見だった。
 廊下の途中でアイスクリームの冷凍庫を見かけて食べたかったけれど、残念ながらその売店に人の気配はなく、買うことはできなかった。商売っ気のないホテルである。

 添乗員さんによると、今日のフラワーハイキングのコースは彼女の想定よりも「かなりハード」だったらしい。その上に温泉に浸かったものだから、アバチャホテルまでの1時間ほどの帰路、車内はほぼ全員が爆睡していた。
 19時過ぎにホテルに到着し、夕食前に水着を洗って干す。窓を見ると白く曇っていて、外は相当に冷え込んでいるようだ。

鮭といくら 夕食の際、まずどどーんとテーブルの上に置かれていたのが鮭といくらである。
 こんなにたくさんのサーモンといくらを一度に食べることってないよね、という感じだ。同じテーブルになった方々は少食らしく、お皿を見ただけで戦いている。
 もうちょっと上手く炊いてあるといいのに! という感じのごはんが出され、添乗員さんが持参してくださった醤油と山葵と海苔を載せて、鮭親子丼にしていただいた。
 サーモンもいくらも美味しい。
 そして、贅沢である。

スープメインディッシュ

 鮭親子丼だけでもう充分です! という感じだけれど、ロシア料理としてはこれは前菜だ。そして、もう一品、野菜サラダも前菜として出されている。
 さらに、蟹のスープ、メインディッシュのサーモンのソテーと続いた。
 困ったことに、これが美味しい。ビール(150ルーブル)とも合って箸が進み、完食した。
 デザートのチョコケーキ(袋入りのお菓子である)とコーヒーまでしっかりいただいた。

 添乗員さんもオリガも「先週は川下りで雨に降られた」と言いつつ「明日のお天気は良さそうです!」と何故かここへ来て天気予報を信じているらしいのが可笑しい。
 昨日のアバチャも今日のビリュチンスキーも、前回とは歩いたコースも違えば咲いているお花も違っていたそうだ。本当に短い夏が凄いスピードで進んでいるのだろうと思う。
 明日はハイキングして昼食をいただいて川下りという予定だったけれど、ボートが混雑しているので、川下りをしてから昼食、そしてハイキングという順番に変更になったそうだ。もはやその程度の予定変更は誰も気にしていないのが可笑しい。
 また、明日が一番虫が多いので、虫除けネット等々を用意してくださいという案内もあった。

 夕食を21時くらいに終え、歩きと温泉で結構疲れていたらしく、早めに就寝した。

 カムチャツカ旅行記2日目その2 <- -> カムチャツカ旅行記4日目

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