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2015.11.07

カムチャツカ旅行記4日目

2015年8月11日(火曜日)

おめざ 5時くらいに目が覚めた。
 添乗員さんは「ホテルにモーニングコールを頼んでありますが、よく忘れられているようなので、ご自分で目覚ましをかけることをお勧めします」と言っていたけれど、3日連続でちゃんとモーニングコールが来た。
 朝食が用意されているのに、目が覚めた後、持参&初日にスーパーで買った食料を食べることが習慣化し、この日も起き抜けにお湯を沸かしてコーヒーを入れ、おめざをぺろりと平らげた。

朝食 あれだけ食べた後だから当然といえば当然だけれど、6時からの朝食は控えめにした。
 この日は6時朝食、7時出発で、もう少し時間に余裕が欲しい。ここでお腹いっぱいに食べてしまうと、お手洗いも心配だし、六輪駆動車の揺れで酔いそうな気もする。
 同じように考えている方が多かったのか、割とあっさりと朝食の席を立つ方が多かったように思う。

 7時にロビーに集合し、ガイドのオリガに絵はがきと切手代を渡してポストに入れてもらえるように頼んだ。
 六輪駆動車に乗り込むと、オリガから「今日行く場所には熊がいるので、男の子のガイドが付きます」と説明があった。そういえば、昨日と一昨日のガイドは女の子だ。
 今日はいいお天気である。快晴だ。コリャーク山とアバチャ山もくっきりと見えている。これだけはっきりと見えるのは初めてだろう。
 8時前にフォトストップとなった。
 しかし、フォトストップの場所からコリャーク山とアバチャ山を撮ろうとすると見事な逆光である。デジカメの液晶画面では、丸っきり何も見えない。
 露出補正をしたりして色々試し、何とか撮れた写真を撮った。

お花畑 どんどん天気が悪くなる中、9時前にもう1回トイレストップがあった。
 今度はお花畑である。
 ツアーの方がここで次々と四つ葉のクローバーを発見して、私にも一つ特大のをくださった。カムチャツカの四つ葉のクローバーは日本のものの2倍くらいも大きいような気がする。迫力である。

 ヴィストラヤ川に向かう途中でオリガが話してくれたところでは、カムチャツカでは日本の中古車が多く走っているそうだ。対向車を見ていると、確かに右ハンドルの車が多い。
 車は右側通行で右ハンドルの車ということで、日本車が増え始めた頃は交通事故も増えたらしい。最近はドライバーもやっと慣れてきて事故も減ってきました、と言う。

 ロシアではいわゆる「貸家」はなく、全て「持ち家」だそうだ。これはソ連時代の名残で、今これから家を持とうとすると大変らしく、それが晩婚化の一因になっているらしい。
 一方で、年金はあるけれどリタイアした世代が年金だけで暮らすことは難しく、「ダーチャ」で野菜を作って生活の足しにしているという。ダーチャは、「別荘」というよりは「農園」という感じなのかも知れない。

 また、オリガは若いときに結婚して20歳になる息子さんと7歳の娘さんがいるそうだ。
 最近のロシアでは晩婚化が進んでいるのでどちらかというとオリガは「珍しい」部類に入るらしい、大きな男の子がオリガに「ママ」と呼びかけるのを見て驚く人もいると笑っていた。
 娘さんは去年まで幼稚園に通っていて、7時から19時まで預かってもらえ、三食おやつ付き、食事は専属のコックさんが作ってくれるし、幼稚園には医師が常駐しているし、至れり尽くせりだそうだ。
 しかし、カムチャツカでも幼稚園に入るのは大変で、今も300人待ちの状態だという。

乗船 10時前に、ヴィストラヤ川川下りの乗船場所に到着した。
 ヴィストラヤ川は、全長275kmで、カムチャツカ半島で2番目に長い川だ。毎年、200万匹以上のカラフトマス等が遡上するという。
 曇って来たし、水面上は寒いのではないかと思い、上下のレインウエアを着込んだ。雨対策兼寒さ対策である。
 その上に、救命胴衣を付ける。これは、ボートに付く若い男の子のスタッフが手伝ってくれた。
 川下りのボートではルアーフィッシングの体験もできるので、釣り竿の使い方も教えてもらう。オリガが実演してくれた。
 そして、3艘のボートに分かれて出発である。

鮭の死骸 各ボートには釣り竿が3本ずつ用意されていた。
 ボートを操る若い男の子のスタッフが付き、添乗員さんとオリガとフラワーガイドさんがそれぞれのボートに分かれる。
 川面は静かでボートが揺れることはない。適当に交替しつつルアーフィッシングを試み、のんびり水上からの景色を楽しむ。岸辺に鮭が大漁に放棄されている場所があり、何かと思ったら、熊が食べ散らかした跡だという。熊は美味しいところだけを囓ってぽいっと捨ててしまうらしい。贅沢な話だ。

ボートスタッフの男の子 途中で一度、川岸に上陸した。
 スタッフの男の子が川の中に降りて、ボートを付けてくれる。この彼が何歳なのかよく判らないけれど、何だかやけにいい子で、お互い、片言の英語でコミュニケーションを取るのも楽しい。困ると別のボートスタッフの子を呼び「彼は僕の通訳なんだ」と笑っていた。
 トイレストップ兼足腰を伸ばしましょう、熊の足跡を見てみましょうという休憩だ。
 ここにも熊が来ることがあるってことじゃん! とちょっと慌てたけれど「今は大丈夫」という話だ。

ベニサケ 我々のボートでは、一度、イワナを釣りかけた方がいらしたけれど、釣り上げる前に逃げられてしまい釣果はゼロだった。
 別のボートではスタッフの男の子が見事にベニサケを捕まえたらしい。「釣った」のではなく、網にかかっていた鮭を捕ったようだ。
 尻尾を持って持ち上げようとしたら、スタッフの男の子に「エラに指をひっかけて持て」と実演付きで指示された。そうやって持ち上げていたら「両手に持て」と言われ、さらに「カメラを出せ」と言われて、肩くらいまで持ち上げた状態で写真を撮ってもらった。
 私が釣ったみたいである。

 私も結構長時間にわたってこのルアーフィッシングにチャレンジしたけれど、まずはなかなか遠くに飛ばすことができなかった。
 リールの押さえを外して指で押さえ、投げの動作に入るときに押さえていた指を外す。そのタイミングが上手く合わずにボートから2mくらいのところにぽちゃんと落ちる、なんてことを繰り返した。
 それをやっていると、あっという間に釣り糸が絡まってしまい、スタッフの男の子にヘルプを頼んだことも度々だ。
 そのうちコツを掴んで遠くには投げられるようになったけれど、男の子が「あそこに魚がいる!」と教えてくれてもその方向に投げることは難しい。

熊 しばしの休憩の後、11時半過ぎにボートに再び乗り込んだ。
 そこからボートに乗ること10分強、川岸に熊の親子が現れた!
 ボートスタッフの男の子によると、小熊の方はブラックベアで、かなり珍しいという。
 ガイドのオリガもこの川下りで熊の親子に出会ったのは初めてだと喜んでいる。
 みんなで夢中で写真を撮る。我々に長く熊を見せてくれようと、ボートスタッフの男の子は川の流れに逆らってボートを漕ぎ、何とか1ヶ所に留まるように顔を真っ赤にさせてがんばってくれた。ありがとう!

 この後もう一度、親熊と小熊3頭(ただし、こちらの小熊はかなり「大きい」小熊だった)という一家も見かけたけれど、こちらは警戒心が強かったのかすぐに走って逃げてしまい、写真を撮りそびれてしまった。
 ちょっと悔しい。
 でも、熊の親子を二組も見ることができて満足である。

ボートと山 私の乗ったボートが一番最後まで釣りにチャレンジしていたようで、他の2艘は早々に釣りは諦めてしまっていたらしい。
 段々雲が切れてきて、雪山も眺められるようになってきている。
 最後の10分くらいは、ボートスタッフの男の子が顔を真っ赤にして汗だくになって「ボート漕ぎ競争」を展開し、あっと言う間に上陸地点まで連れて行ってくれた。
 12時半過ぎに到着したから、2時間半の川下りである。満喫した。

昼食のテント 昼食は、上陸地点にあるテントの中でいただいた。
 メニューは、イワナのスープ、マカロニと鶏肉、ジュース、コーヒーまたは紅茶にチョコレートだった。あと、パンとビスケットも出ていたと思う。
 最後に出た、固めのゼリーをチョコレートでコーティングしたお菓子が結構美味しかった。フルーツゼリーの酸味とチョコレートがよく合っている。
 この場所で「おぉ!」とみなが感動していたのが、かなり清潔な水洗トイレのテントが用意されていたことだ。郊外に出て水洗トイレがあったのはここだけだったと思う。

川とヒメヤナギラン 13時半にベースキャンプを出発し、ヴァチカゼツ高原に向かった。このツアーで最後のフラワーハイキングである。
 15時くらいに小さな川岸でトイレストップとなった。
 トイレストップもそうだけれど、この川岸に咲いているヒメヤナギランを見せてくれようとしたらしい。
 ヤナギランはしょっちゅう見ていたけれど、ヒメヤナギランは相当に珍しいと言う。これだけ群生していると「珍しい」と言われても「そうなの?」という感じがしてしまう。

 添乗員さんの「ここは、今までで一番虫が多いです」という宣言により、私以外のツアーメンバーの方は全員、虫除けネットを装備していた。
 びっくりだ。
 ヴァチカゼツ高原には、この写真の湖も含めて三つ(だったと思う)のヴァチカゼツ湖があるそうで、それで虫も多いのだろうと思う。

食虫植物 フラワーガイドさんががしがしと水辺を歩き、最後尾を熊退治用のスプレー缶を持った男の子が守り、ハイキングをスタートした。
 アキノキリンソウと教えてもらった黄色いお花は、どうやら日本には咲いていないお花だったらしい。
 この写真はモウセンゴケという食虫植物である。多分これはもう実の状態になっている。お花が食べるのではなく、葉っぱの表に付いた虫を消化してしまうらしい。どちらかというとその方がコワイような気がする。

トウヒレンマイヅルソウ

 左の紫のお花は、「サウスレア・プセウドティレシー」という名前らしい。多分、そう言っても伝わらないだろうとフラワーガイドさんかオリガかどちらかが判断したようで、その場では「トウヒレン」と属の名前を教えてくれた。
 右側のお花はマイヅルソウだ。白いお花からまだら模様の実がなり、熟すと真っ赤になるという。なかなかカラーバリエーションの豊富なお花だ。

 ヴァチカゼツ高原でのフラワーハイキングはなかなか豪華版で、フラワーガイドさんに「珍しい」と力説されたエゾノゴゼンタチバナがあり、薄い紫色(ピンク色か?)をした可憐な姿のリンネソウが足もとに咲き、これまた白い小さなお花が可愛らしいイチヤクソウもフラワーガイドさんのイチオシだ。

カバノキ ほとんどオバケの木のように曲がりくねっているカバノキは、雪の中でクネクネと「育ちやすい場所」を探した結果、こうした姿になったという。
 そして、添乗員さん自身もとても楽しみにしていたらしいのが、キバナノアツモリソウである。残念ながら、この時期では数本がちらほらと残っているという感じで、添乗員さんが待ち望んでいたらしい「前回のような歓声」が起こらなかったのは申し訳ない。
 私などは、その「価値」が判っていないものだから、歓声の上げようがないというのが正直なところだ。正しく、豚に真珠である。

クルマユリ 最後に「このお花はすぐ判るわね」と口々に言っていたクルマユリを見て、ヴァチカゼツ高原のフラワーハイキングは終了となった。このお花は、ロシアでは「サランカ」という名前で親しまれているそうだ。
 ハイキングが始まる前には、「大丈夫?」と心配もしていただいたけれど、結果としては、それほど虫も多くなく、虫除けスプレーと、虫除け効果のあるパーカもそこそこ効果を発揮して、それほど虫に悩まされずに済んだ。

 16時半過ぎにヴァチカゼツ高原を出発し、一路、市内を目指した。
 六輪駆動車にも慣れてきたのか、もの凄い揺れであることは変わりないのに、車中はほぼ全員が寝ていたと思う。この爆音とこの揺れの中で寝るなんて! と思いつつ、私もあっという間に眠りに落ちた。

ビリュチンスキー火山 しかし、昨日はほとんど姿を現さなかったビリュチンスキー火山がくっきりとした姿を現しているとなれば話は別である。
 1時間ちょっと走ったところでフォトストップ兼トイレストップとなった。
 これだけくっきりと見えていると感動である。嬉しい。
 そして、カムチャツカの天気は本当に変わりやすいのだなぁと思う。
 18時半くらいにホテルに到着した。

ハンバーグ 19時からの夕食は、まず前菜が2種出てきた。
 キャベツとグリンピースのサラダと、(推定)海藻のサラダである。
 この旅行の食事は本当にハズレがない。ロシア料理がこんなに美味しくてこんなに食べやすいとは知らなかった。
 そして、この日の夕食のメインディッシュは初の「肉」だった。料理の紹介としては「ハンバーグ」と言われたけれど、どっちかというとピカタに近いのではないかと思う。少なくとも、お肉はミンチになってはいなかった記憶だ。
 どう考えてもビールを飲んだと思うけれど(この旅行中、ワインは飲まなかったので)、写真もないしメモも残っていない。謎だ。
 デザートの定番となったクレープまで、美味しくいただいた。

ビリュチンスキー火山 20時半くらいに夕食を終えた。まだ外が明るかったし、ホテルの5階の窓から海越しにビリュチンスキー火山が見え、ホテルの裏手の坂を上ればもっとよく見えるんじゃないかと思い立ち、夕食後に散歩に出た。
 そろそろ日が落ちて暗くなり始めていたし、飼われている犬に吠えられたりしてちょっと怖かったので、本当に10分とか15分、うろうろしただけである。
 坂を上っても「おぉ!」という景色にはなかなか出会えなかったけれど、何とか、海越しのビリュチンスキー火山を眺めることができた。
 空がもうちょっと夕焼けに染まっていれば良かったのになぁと思う。

部屋の窓から 少し寒くなってきたのでホテルに戻った。
 21時半前くらいで、こんな感じの明るさである。かなり日が長い。
 それでも日が落ちるとかなり涼しくなるので、コーヒーを飲んで暖まり、お風呂にゆっくり浸かる。
 明日は帰国日で、オプショナルの市内観光に出かけるから、朝のうちに荷物を出さなければならない。軽く片付けて、23時過ぎに就寝した。

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