2015.03.24

村杉温泉旅行記の入口を作る

足湯 ここは村杉温泉旅行記への入口である。

 母と2人、美味しいものを食べて雪見温泉に浸かって来ようという「だけ」の旅だ。
 そういう旅行はお正月にしたばかりのような気もするけれど、とにかく出かけたいと思ったら、こういう旅行になった。

 以下の日程の日付部分をクリックすると、その日の旅行記に飛べるようになっている。

 1日目 2015年3月15日(日曜日)

 2日目 2015年3月16日(月曜日)


 持ち物リスト(村杉温泉編)

 今回の旅行にかかった費用は一人分34600円だった。ここには交通費、宿代、食事代が含まれているが、お土産代は含まれていない。

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2015.03.22

村杉温泉旅行記1日目を書く

 2015年3月、1泊2日で母と村杉温泉に行って来た。
 昨年1月に行く計画を立てていたところ、私がインフルエンザにかかったため中止を余儀なくされ、リベンジの機会を狙っていたのだ。

 お天気が心配だったのだけれど、2日とも晴れてくれ、やはり雨女の称号返上がいよいよ叶ったと言えるのではないだろうか。

 数日前に降ったドカ雪のおかげで、今年はかなり雪が少なかったというお話なのだけれど、雪景色や雪見風呂を楽しむことができたし、新潟は食べ物も美味しく、結果オーライのなかなかいい旅行になった。

 村杉温泉旅行記1日目

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2015.03.16

無事、帰宅する(村杉温泉)

 2015年3月15日から1泊2日で、母と村杉温泉旅行に行ってきた。

 こんなに直前に予約して出かけた旅行は初めてだ。
 天気予報が悪くて「雨かなぁ」と思っていたこともあり、ほとんど何も計画せずに出かけたところ、青空の下で温泉を満喫することができた。

 本当に何も計画しなかったので、1日目に貸切露天風呂も含めて3回、2日目の朝に1回の計4回も温泉に浸かってきた。
 こんなことも初めてだ。

 母が「2階建て新幹線の2階に乗ったのは初めてだ」と喜んでくれたのでヨシとしよう。
 「何もしないと早く帰って来られて楽ね〜。」とも言っていた。それはどうなのか。

 今回、秘密兵器としてオセロを持参したのだけれど、こちらは今ひとつ母に不評だった。持ち運びが楽なコンパクトなものを購入したところ「リハビリみたい」という感想である。
 なるほど、もうちょっと考えよう。

 ちなみに、今回の旅行にかかった費用は一人分34600円だった。ここには交通費、宿代、食事代が含まれているが、お土産代は含まれていない。

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村杉温泉旅行記2日目

2015年3月16日(月曜日)

 6時くらいに一度目が覚めて、母が窓の外を見て「曇っている。」と言ったのは聞いたけれど、何しろ睡眠時間3時間では全く足りていない。二度寝してしまった。
 それでも7時に起きだして、朝風呂に行く。
 そういえば、お部屋には「就寝用に」と浴衣がもう一枚用意されていたのに、すっかり着替えるのを忘れていた。そのまましわくちゃの浴衣を着て大浴場に向かう。

 朝風呂は、これまでで一番混雑していた。それでも、入れ替わりで上がっていく方が多く、露天風呂で若い女の子と一緒になっただけだった。
 今朝は冷えているのか、露天風呂の湯温が低いような気がする。長湯できるのは嬉しいけれど、なかなか温まらない。
 彼女は果敢に「源泉そのまま」という26度の水風呂に浸かろうとしている。「大丈夫?」と母が声をかけると、「温まらないじゃないですか。友達が水風呂と交互に入ったらかなり温まったって言うんで。」という返事だったけど、膝までで断念したようだった。

朝食 朝食は8時半からお願いしていた。しかし、新しいポットを持ってきてくださった宿の方に「もう用意はできていますのでいつでも。」と言っていただいたこともあり、8時からの連続テレビ小説「マッサン」を見終わってすぐに朝食に出かける。
 なかなか豪勢な朝食である。こんなにたくさん食べられないよと思う。蕗味噌と、「地元で有名な川上とうふさんのお豆腐です。」という口上付きで供された湯豆腐がとても美味しかった。

 宿の売店で、昨日飲んだ宿オリジナルの日本酒と、五頭温泉郷で穫れたらしいコシヒカリ1kgを購入する。お酒は、父へのお土産だ。
 ミラコロで来ていると、ついつい重いお土産を気軽に買ってしまうのが困ったところである。
 11時発の送迎バスをお願いしていて、チェックアウトも11時だ。荷造りもほぼ終わったし、お部屋でゆっくりしていればいいのだけれど、それにしても暇である。
 温泉街の空気にはラドンが溶け込んでいるという話もあることだし、お散歩に出ることにした。

 村杉温泉は、建武2年(1335年)に、足利家の武将だった荒木正高(と書いてあったけれど、私はこの武将を知らない)が戦乱を逃れてこの地に着き、薬師如来のお告げによって温泉を発見したと言い伝えられているそうだ。
 温泉にはラジウムを多く含んでいて、入浴や飲泉での効果も十分だけれど、吸入での効率が一番良いとされているそうだ。
 この「ラドン」を吸うと抗酸化機能が高まるし、マイナスイオンが発生するため自律神経の乱れを整えるという。
 温泉が湧き出るとき空気中にラドンが拡散され、その空気に包まれた村杉は昔から「医者いらず」と言われていたそうだ。
 お散歩する甲斐もあろうというものだ。

 フロントで「お散歩しようと思うんですが。」とお聞きしたところ、返って来たのは「行くところはないですね〜。」という苦笑いだった。
 宿を出て左に行くと足湯や薬師堂が、右に行くとうららの森といって農産物の直販所があるという。逆に言うと「それくらいしかないですね〜。」という話だけれど、地図の載っている阿賀野市観光協会が発行した「五頭温泉郷」という冊子をいただき、とりあえず外に出た。
 まずは、左に行くと、ほとんど歩くことなく共同浴場、露天風呂、足湯が集まっている辺りに到着した。
 露天風呂は今日は休業のようである。
 共同浴場も人の出入りが結構あるし、その前にある飲泉用の蛇口に列ができている。

薬師堂 薬師堂に上がる階段は雪かきがしてあったので、有難く上がらせてもらい、お参りする。
 古い薬師堂があるということは、温泉に薬効があると古くから認められていた証しなのだそうだ。なるほどと思う。
 足湯があることは知っていたのにうっかりタイツを履いてきてしまったので(スパッツも持参していたというのに!)、残念ながら足湯は諦めた。
 小石が埋められているゾーンや、ジェット流が出るゾーンがあり、なかなか凝った足湯のようだ。

 共同浴場の辺りから、朝も名前を聞いた川上とうふの看板が見えた。正確に言うと、「100m先に移転しました」という看板である。
 それは行ってみようとてくてく歩く。この辺りを一周しても大して時間はかからないだろうと踏んだこともある。
 お豆腐屋さんの朝は早く、もう開いていたので、お店に入らせていただいた

 入るなり試食の小皿を手渡され、「おからは無料でお分けしています。」と声をかけていただいた。「家に帰り着くのは早くて夕方なんですけど、大丈夫ですかね〜。」とお聞きしたところ、「微妙ですね。」というお答えだったので諦める。
 ちなみに、おからは、適当な野菜を塩もみして加え、マヨネーズと和えるとポテトサラダのようになって美味しいというお話だった。機会があったら試してみようと思う。

 お豆腐は、保冷バッグ(200円)に氷と一緒に入れれば帰宅が夕方でも大丈夫というお話だったので、「重いぞー。」と思いつつ、おぼろどうふ、五頭のしずくと名付けられた青豆のおぼろどうふ、そして、「極上」と銘打たれた黒豆豆腐を購入した。
 今日の夕ごはんは湯豆腐で決まりである。
 そのまま少し行くと車道に出たので、フロントの方に教わったうららの森に向かった。
 野菜の直売所と、お土産物屋さん、軽食も食べられるカフェ、あとお豆腐作り等を体験できる施設が併設されているようだ。

 そこから宿に戻ると、ちょうど10時だった。
 母に「買っちゃった。」とお豆腐の入った保冷バッグを見せたら笑われてしまった。それはそうである。しかも、重い。
 お豆腐の入った保冷バッグを入れるととてもではないけどミラコロに全部の荷物は入らなかったので、私のスポーツバッグを出して、軽くて嵩張る物を詰める。その代わりに、豆腐に米、お酒と詰め込まれたミラコロは、持ち上げるのに苦労しそうな重さだ。
 再度の荷造りを終え、10時半くらいにチェックアウトした。

宿のお庭 送迎バスの時間よりも早めにチェックアウトしたのは、昨日、チェックインのときにいただいたコーヒーチケットを使おうと思ったからだ。
 お庭を眺められるソファに陣取り、ゆっくりコーヒーをいただく。母も「こういう時間にコーヒーを飲むのもいいわね。」とご満悦である。
 ロビーには、送迎バス待ちらしい方が結構いる。10人以上はいただろうか。
 お天気も良かったので、コーヒーを飲む合間にお庭に出て、池の鯉を眺めたり、昨日教えてもらった松濤亭を写真に納めたりした。

 11時少し前に送迎バスは出発した。昨日よりバスは混んでいて、空には昨日より雲が多い。外を眺めることもほとんどなく爆睡していたら、帰りは寄り道もなかったので11時45分に新潟駅に到着した。
 13時7分発のときの指定券を取ってあるので、1時間ちょっとでお昼ごはんとお土産を買えばOKだ。朝ごはんが遅かったし、お腹も空いていないので、お弁当を買って新幹線でお昼ごはんにしようという計画である。

 しかし、新潟駅は意外と(探し方が悪かったのかも知れないけれど)駅弁を売っているお店が少なくて、「これにしよう!」というものがなかなか見つからない。
 昨日、エレベータやエスカレータを探してうろうろしていて見つけた、Cocolo西館3階のぽんしゅ館にお土産を探しに行く。

 母と二人だったし、昼間だし、これから新幹線で帰るのだしチャレンジしなかったけれど、ぽんしゅ館では日本酒の利き酒をすることができる。
 その他、お醤油がたくさん並んでいて味見することができたりして楽しい。
 ル・レクチエのジャムや、試食させてくれていた醤油など、またもや瓶入りの重いものを購入してしまった。
 ミラコロは便利だけれど、こうして調子に乗って重いものを買い続け、強引に引っ張って移動した結果、手首が痛くなることが再々なのをすっかり忘れている。

 さらに、ヤスダヨーグルトのショップに行って、デザートにヨーグルトチーズケーキを購入し、さらに飲むヨーグルトなど6品くらいが詰め込まれていた「お得なセット」をお土産に購入する。
 そこから新幹線改札口に向かう途中のお寿司屋さんで、押し寿司三種類の折り詰めを一つ買い求めた。デザートも購入したし、押し寿司を半分こでちょうどいいだろう。
 これ以上買い物をしないように改札を入ってしまい、待ち合わせコーナーの椅子で電車を待つ。始発だから、入線は10分前だそうだ。

押し寿司 帰りの新幹線は二階建てではないのがちょっと残念だけど、重いミラコロを担ぎ上げずに済んだのは有難い。
 発車してすぐくらいに押し寿司を食べ始める。お腹は空いていないのだけれど、ちゃんと食べられるのが不思議だ。
 そこからまた眠ってしまい、起きたら熊谷だったので、デザートにヨーグルトチーズケーキを食べる。

 そんなこんなで、15時14分、新幹線ときは上野駅に到着し、ちょうど雨が降り出した頃、自宅に帰り着いた。
 ほとんど意地の世界で出かけた村杉温泉旅行だったけれど、全く計画なく出かけた割りに、のんびりと結構楽しめた。

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 2015年3月23日記

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2015.03.15

村杉温泉旅行記1日目

2015年3月15日(日曜日)

 9時34分上野発のMAXとき313号に乗るため、8時過ぎに家を出た。
 もう少しゆっくり出ても間に合うけれど、何しろ上野駅の新幹線乗換が遠い。余裕を持つに越したことはない。
 曇り空ではあったけれど、天気予報も「晴れ」だし、ミラコロを転がして出発である。

 上野駅では、上越新幹線と同じホームを北陸新幹線が使っている。
 早めにホームに上がったので、北陸新幹線の雄姿を見ることができた。しかし、何というか地味である。
 鼻先もあまり長くなくて、今ひとつ早そうではない。
 そして、たまたまだと思うけど10分間隔で来た北陸新幹線はガラガラだった。走り始めてからまだ3日目なのに大丈夫なのかと思う。

 MAXときに乗り込み、2階席に上がる。
 ミラコロを持って階段を上がるのが面倒くさいけれど、眺めがいいのは嬉しい。新幹線だと防音壁に視界が遮られることが多いから、ちゃんと車窓が楽しめるというのはポイントが高い。
 母が「新幹線の2階席に乗ったのは初めてかも!」と喜んでいて、旅に出た甲斐もあったというものである。

雪景色 「雪がないねぇ。」と言い合っていたところ、越後湯沢駅到着前、トンネルから出た途端、そこは雪国になった。
 空は晴れていて、遠くに見える山は雪山である。新潟に来た甲斐もあったというものである。
 ところが、トンネルに入ったり出たりを繰り返し、新潟駅に近づくにつれて雪がどんどん減って行き、新潟駅到着時点では、見渡す限り、どこにも雪など積もっていなかった。何だか肩透かしを食らった気分だ。

 11時45分に新潟駅に到着し、まずは、お昼ごはんを食べに行く。
 新潟県内で「新潟県 すし三昧、極み」というイベントといえばいいのか、行われている。売り文句に曰く、「2007年4月政令指定都市新潟の誕生を祝って新潟のすし職人が新メニューを生み出しました。それが新潟すし三昧「極み」です。極みは、新潟の地魚+ウニ・トロ・イクラの特上1.5人前。新潟を満喫できるお寿司です。」ということだそうで、JTBでもらった冊子に「この冊子を見せるとオマケあり」のクーポンが載っていたので、そちらを利用してお寿司を食べることにした。

 宿のお迎えのバスが新潟駅に13時半に来るので、古町まで行くとちょっと時間が厳しい。駅近くの河竹鮨にお邪魔した。
 もちろん、「極み」を注文する。母と1.5人前も食べられるかしらと言い合ったけれど、電車に揺られていただけなのに、朝食べたフレンチトーストはすっかり消化されてお腹が空いている。多分、大丈夫だろう。

極み 海老から作ったという魚醤、お味噌汁とともに、お寿司が運ばれてきた。
 JTBのクーポンでいただけるオマケは、「お勧めのお寿司1貫」ということで、別皿で供された。
 左上がノドグロ、隣がヤリイカ、真ん中の段の一番左がソイ、次がブリだったような気がする。「お勧め」はホーボーだった。この辺りがいわゆる「地魚」である。
 ウニといくらとトロも美味しそうだ。

 小ぶりのお寿司で、「もう一皿だって行けちゃうんじゃない。」と言いながら食べ始めたけれど、とんでもない。
 ノドグロの溶ける感じや、ソイのちょっとコリコリしている感じ、貝(何貝だか忘れてしまった)のさらにさらにコリコリした感じを楽しんで食べていたら、最後の2〜3個という辺りで、急激にお腹がいっぱいになった。
 母が言うには甘めの寿司飯だそうで、それも関係があったかも知れない。
 大将が店員の女の子を叱っている声が聞こえてきて、若干、居心地が悪かったけれど、でも、美味しいお寿司だった。

 万代口から駅を超えて宿の送迎バスが待つ南口に行こうとしたら、これが結構大変だった。たまたまそういうルートを選んでしまっただけかも知れないけれど、エレベータやエスカレータが見当たらず、ミラコロを持ち上げて階段を上り下りするハメになる。
 13時25分くらいに本日のお宿である村杉温泉 風雅の宿 長生館の送迎バスに乗り込んだら、すぐ出発である。
 母と私の他には、年配の女性3人組が乗っているだけだ。やはり日曜から1泊する人は少ないのかも知れない。
 もうほとんどいないだろうという話だけれど、白鳥の越冬で有名な瓢湖にも寄ってくれるそうだ。

瓢湖 瓢湖には、30分くらいで到着した。意外と近い。
 案の定、見渡す限り、白鳥はいない。それでも、意外と観光客らしき人が集まっていて、カモに餌をあげている。やはり瓢湖に白鳥がいるのは2月いっぱいくらいらしい。
 何しろこの日は暖かくて、コートもいらないくらいだったのだ。
 湖一面にいる白鳥を見たいなら、11月か12月がいいという話だ。
 しかし、お天気もいいし、遠くに雪山も見えているし、なかなかいい景色である。それに、よくよく目を凝らすと、5羽くらい、白鳥が残っている。

 瓢湖からお宿までは車で15分くらいだった。
 母と私で旅行すると、大体、あちこち観光したり寄り道したりしてから宿に入るので、こんなに早い時間にチェックインするのは初めてかも知れない。
 JTBのプランだと通常2500円の貸切風呂を500円でご利用いただけますと言っていただき、もちろん、お願いすることにした。
 ラジウム石の浴槽のお風呂、桐の木の寝湯の湯船のお風呂、この辺り特産だという瓦を湯船にしたお風呂と3つから選ぶことができる。
 第一希望の16時からはすでに予約が入っていたので、17時からラジウム鉱石の湯船のお風呂を予約した。

宿のお庭 5階に用意していただいたお部屋はエレベータの真ん前で、しかしうるさくなく、なかなか快適だった。
 窓からは、雪を被った「野趣あふれる」お庭の様子を眺めることができる。
 お部屋の暖房がかなり利いていたけれど、暖かい日だったのと、水の音が聞こえること、村杉温泉の空気にはラジウムが多く含まれているという話を聞いていたことから、窓を開ける。
 15時前にはお部屋に入り、お茶を入れ、お菓子をいただいた。緑茶とほうじ茶が茶筒にたっぷり用意されているのが嬉しい。
 お部屋には、ラジウム温泉の効能を説明したパンフレットや、この宿を特集した新聞記事などが置いてある。
 
露天風呂 貸切露天風呂を予約した17時までたっぷりと時間があるので、先に大浴場に行くことにした。
 内湯、それから「新潟県内最大級」という庭園露天風呂を楽しむ。
 チェックインのときに、「露天風呂にある小さい湯船は、源泉のまま、26度のお湯なので、そちらにいきなり入らないでくださいね」という注意を受けていたので、もちろん、大きい方の湯船に沈む。
 よーく温まってから、源泉のまま26度だという小さい湯船に膝まで入った。それ以上はとてもじゃないけれど入る気にはなれない。
 温泉の周りには雪があるし、雪を渡ってくる風はやっぱり冷たい。足湯で止めておいて正解というものだ。

お部屋 大浴場の入り口には宿のお庭で湧いている(だったと思う)お水が冷やして置いてあり、水分補給もばっちりである。
 お部屋にも、冷水がポットで用意されている。
 それから嬉しかったのは、バスタオルが一人2枚ずつ、浴衣も館内用と就寝用と2枚用意されていたことだ。ここまで至れり尽くせりだと、何回でも温泉に入るぞ! という気分になる。
 大浴場から戻ってお部屋で休憩し、17時前にフロントに声をかけて貸切露天風呂に案内してもらう。

 貸切露天風呂に向かう途中、松濤亭と名付けられた建物の横を通った。
 案内してくださった方によると、松濤亭は明治期に建てられた建物で、釘を一切使っていないのだそうだ。二階建てのその建物は貸切で泊まることができるそうだ。大体6〜10名くらいで、というお話だ。
 グループで来たときには気兼ねせずに楽しめて良さそうだなと思う。明治の建物の中での宴会も乙である。

 貸切露天風呂は、雪がなければお庭からも行けるという。
 宿の方のお話だと、今年は雪が少なくてほとんど積もっていなかったけれど、3月12日にどか雪が降って雪景色が楽しめるようになったのだそうだ。
 それはラッキーである。
 お庭とは別に貸切露天風呂まで屋根つきの通路が伸び、その先の建物に貸切露天風呂の入口が3つ並んでいる。

貸切露天風呂 45分を目安にお願いしますと言われ、そそくさと内鍵をかけ、早速温泉を楽しむ。
 案内では2〜5人用ということだったけれど、カランは1つだし、湯船もそれほど大きくないので、「二人って感じだよね。」と母と言い合う。足を伸ばして入るには二人までだろう。
 露天風呂だけれど、屋根があって、開いている二方向には簾がかかっているので、「囲まれている感」はある。
 しかし、母は、「壁ではなく簾しかない」ことと、雪景色のお庭が見えるということが不安らしい。「誰かとか、動物とかが来たら怖いじゃない。夜は嫌だわ。」と言う。意外と繊細だ。

 我が家のお風呂のような温度調節のボタンがあって、「43度」などと表示が出ているのが何となく変な感じだ。
 しっかり肩まで浸かると、大浴場で温まっていたこともあって、すぐに汗が噴き出した。貸切風呂の45分という時間は短いと思っていたのだけれど、十分に堪能することができた。
 そういえば、母との温泉旅行で貸切風呂を利用したのは初めてかも知れない。いくつになっても「初めて」ということはあるものだ。

 お食事は、別館の食事処でいただく。予約した18時半少し前に再びフロントに声をかけて案内してもらう。
 本館のお部屋は全てお庭に向いているけれど、実は別館の低い位置から見上げるお庭が一番絵になるのではないかという。
 母が珍しく「日本酒を飲んじゃう?」と言うので、宿のオリジナルだという日本酒の小瓶を冷酒でお願いする。
 本日の献立はこんな感じである。

焼八寸食前酒
 藤五郎梅の梅酒オリジナルブレンド
先付け
 名物 五頭山麓牛乳当富
焼八寸
 季節の香り 焼き物を添えて
お造り
 時の時魚四種盛り
お凌ぎ
 板長おまかせの一品
お造り煮物
揚げ物
 季節の揚げ物
台の物
 和牛すき焼き
お食事
 地元笹神産コシヒカリ 釜炊きにて
止め椀
 漬物、味噌汁
デザート
 日々の甘味 おたのしみ

 温泉地としては山の中といった風情だけれど、この村杉温泉は新潟港から車で1時間もかからない。したがって、お刺身も新鮮だし、お肉も美味しい。
 また、お料理に使っている野菜はほとんどが新潟県産のものだそうだ。
 お正月に清水駅近くでお寿司を食べて以来、母の「美味しいマグロのトロ」の基準は清水港になったようで、「お昼に食べたトロも、このお刺身も、清水港で食べたのと同じくらい美味しいわ。」と言っていた。
 こちらまでやってきた甲斐もあるというものである。

 地元のものといえば、デザートも新潟の酪農発祥の地らしい、ヤスダヨーグルトのヨーグルトに梅のゼリー、季節の果物を添えたもので、爽やかで美味しかった。
 キウイをすりおろして入れることでソースのようにしていただく。さっぱりしたヨーグルトで美味しく、明日買って帰ろうと決心する。
 1時間ちょっとくらいかけて、「意外と早く食べたねー。」と言い合いつつ、夕食をいただいた。
 途中でご挨拶に来てくださった大女将も、気さくで、宿の宣伝も忘れず、なかなか楽しい方だった。

雪景色 私は「夕食後にも温泉に行くぞ!」気分が盛り上がっていたのだけれど、母は「まだ行くの?」と面倒くさそうにしている。
 確かに、まだまだお腹がいっぱいで、温泉に行くには腹ごなしが必要な感じだ。
 「だったら!」ということで、せっかく持ってきたオセロをやることにした。
 今回の旅行は本当に何も計画しなかったし、お部屋にいる時間が長いだろうし、ヒマに違いないと用意してきたのだ。

 昔は結構母とオセロをしたけれど、いつの間にかオセロをやらなくなってしまった。やらなくなったから捨ててしまったのか、捨ててしまったからやらなくなったのか、今現在の我が家にはオセロはない。
 旅行に持って行くために買ったコンパクトなオセロは、オセロ盤も駒も小さくて、母曰く「お父さんのリハビリみたい」らしい。確かにそんな感じがしなくもない。
 「やり方、忘れちゃった。」と言う母に「挟んでひっくり返せばいいのよ!」と始め、2ゲームやったところで「もうおしまい。」と母に言われてしまった。

 「私はいいわ。」という母を置いて、一人で再び大浴場に向かう。
 相変わらず空いている。ちょうど入れ替わりで出た方がいらして、内風呂で温まってから露天風呂を楽しむ間、またもや「貸切露天風呂」状態になった。嬉しい。
 22時を過ぎ、お子さんを二人連れたお母さんが来たところで、入れ替わりに上がった。

 部屋に戻ってテレビを見ていたら、もう23時過ぎだ。
 そろそろ寝ようかと二人してお布団に入ったけれど、暑い。暖房を随分前に消したのに、それでも暑い。
 そして、暑いからなのか、やたらと喉が渇く。
 ついでに、私は湯当たりしたのか、前の日から始まっていた頭痛が治まる気配もない。
 そんなこんなで、起きだしてはお水を飲みを繰り返し、3時くらいになってやっと寝入ることができた、と思う。

-> 村杉温泉旅行記2日目

 2015年3月22日記

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