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2016.10.16

スリランカ旅行記4日目その2

2016年8月9日(火曜日)

ベッドメークしたお部屋 たっぷりのランチをいただいた後は、お部屋で少し休憩した。お掃除のベッドメイクも終わっていて有り難い。
 何しろガウンが厚くて暑いし、シロダーラ後だから風に当たるのはいけないし、身の置きどころがない。
 結局、軽くエアコンをかけて部屋の中でメモを書いたり、白湯を飲んだりしていた。
 私は本当に軽くエアコンをかけただけだけれど、一度、ヨーロピアンらしい方のお部屋のドアが開いていて、その前を通ったときに、もの凄く冷たい風が部屋から漂ってきて驚いたことがある。どんだけエアコンを効かせているんだろう。

 14時半からのSpecial Therapyのために、少し早めにお部屋を出る。
 私は鍼が追加されたと思っていたし、アーユルヴェーダセンターのレセプションの方も「Acupunctureね」と言っていたけれど、ウエイティングエリアから案内されたのはヨガセンターではなく、普通のトリートメントルームだった。
 あれれ? と思っていたら、ガウンを脱いでベッドにうつぶせになるように言われ、オイルマッサージが始まった。
 このSpecial Therapyは、首の後ろに肩から背中、腰くらいまでが範囲で、ちょっとツボ押しっぽい感じがした。20分くらいマッサージしてもらった後は、肩も腰も軽くなった気がする。
 
レース編み Special Therapyからの帰りにクラフトセンターの前を通ったら、ちょうど、Sさんがレース編みの練習の真っ最中だった。
 先生は、クラフトセンターに併設されているお土産物屋さんの売り子さんもしていた女性である。
 ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラでは、レストランの隣にクラフトセンターがあり、スリランカの手工芸品を作っている様子を見学することができる。とはいっても、長期滞在経験のあるSさんも、レース編みの女性には毎日のように会えたけれど、他は、機で布を織っている女性に2〜3回会ったことがあるだけだと言っていた。

 レース編みの先生は、普段は白いもっと細い糸でさらに繊細な模様のレース編みを黙々と製作している。
 この黒いレースは、Sさんのために比較的簡単な模様の型紙と、作りやすいように黒くてちょっと太めの糸を用意してくれたものらしい。
 少し進むとまち針で押さえつつ、糸の先についた糸巻を左右に順番に動かすことで編むようだ。
 ちょっと、組紐っぽい感じの作り方だ。

魔除け そして、この日は、魔除けの飾りを作っているおじさんも来ていた。
 Sさんも、魔除けの飾りを作っているところを見るのは初めてだそうだ。
 お互い拙い英語でしゃべったので定かではないけれど、これらはダンスで使うお面を模した魔除けの飾りであるらしい。
 下半分の赤いところは、舌だ。
 おじさんが片付け始めたところをお願いして、作っている(っぽい)ところの写真を撮らせてもらった。

 レース編みの方は、先生の手持ちのまち針が尽き、勤務時間(どうやら16時までらしい)も終了して、この日はここまでということになっていた。
 レース編みを見学しつつ、もう一人、店番をしていた若い女の子から、シンハラ語を一つだけ教えてもらった。
 「マゲ〜 ナマ **」で、私の名前は**です、という意味になるそうだ。 

 17時からMeditationがあるので、その前にシャワーを浴びて着替えた。
 お昼にシロダーラをやってからもう十分な時間が経っているし、ガウンのまま過ごしていたのでいい加減着替えたいし、ガウンのままMeditationに参加する訳にも行かない。
 瞑想だしと思って手ぶらでヨガセンターに行ったら、ヨガマットが必要だったことが判った。ちょうど椅子が1脚だけ空いていたので座らせてもらう。

 この日のMeditationの担当は、法衣を来たお坊さんだった。
 年齢も高そうだし、赤い大きなうちわのようなものを持って静かに歩いて語る姿はいかにも「高僧」という雰囲気を醸し出している。
 しかし、私に元々素養がないせいか、英語力のなさ故か、恐らくは両方が原因だろうけれど、このお坊さんの語る英語が全く耳に入ってこない。
 音としてはちゃんと聞こえているのに、意味のある言葉として全く認識できない。

 結跏趺坐し、両手の親指と人差し指で円を作って両膝に置き、目を瞑って瞑想する。
 そこまでの指示は何となく判る。
 お坊さんが、「I'm free.」と言っていたような気がする。
 でも、その次に何と言っているのかがまず聞き取れない。「My mind is」までは確かだと思うけれど、その後何と言っていたのだろう。どう考えても単純かつ簡単な単語だった筈なのに、最早その「音」の感じすら覚えていない。
 このいわば「決まり文句」すら聞き取れないのだから、その他のお話が聞き取れる筈もない。

 椅子は固くて背骨にゴツゴツ当たって座りにくい。
 英語が分からない。何が起きているのか判らない。
 そうすると、ずっと目を瞑っていることすらできない。
 暑い。汗が次から次へと流れて来る。
 ヨガには参加しないけど瞑想は参加してみたいというヨーロピアンが多かったらしく、人も多い。
 正直、1時間の瞑想が苦痛で苦痛で仕方がなかった。

 それはそれとして、この苦痛の1時間で、何故だか新井素子の「チグリスとユーフラテス」を読みたくて仕方がなくなった。どんな作用が働いたのか不思議である。
 電子書籍があれば、スリランカで購入してダウンロードしてやるくらいの勢いだったけれど、ロビーでネット書店を確認したところ、残念ながら紙書籍しかないようだった。

薬の棚 ディナータイムは18時半からである。
 その少し前にレストランの隣にある棚を見に行ったら、すでに皆の薬が用意されていた。恐らく、繁忙期にはこの棚が一杯になるのだろう。
 薬の横に入っている紙が、明日のプログラムである。
 棚の横にはウォーターサーバが用意され、カップも並んでいる。私はこの棚からテーブルに薬を持って行って飲んでいたけれど、食前の薬はここで飲んでしまう人も結構いらっしゃったようだ。

夕陽 夕食の前に、また、砂浜に夕陽を見に行った。
 凄い風が吹いていて、シロダーラ後にはあまり良くないような気がする。
 しばらくの間、サンセットを堪能した。
 もっとも、「海に沈む夕陽」を見るにはちょっと方向が違ったらしい。ちなみに、海から昇る朝日も同様である。
 こんな夕暮れの時間帯でも、散歩している人も多いし、この人のようにジョギングしている人もいる。治安ということでいうと、全く不安になることはなかった。 

ロティ 夕陽鑑賞は15分くらいで切り上げ、夕食をいただいた。
 ここでは、全ての食事がビュフェである。
 ビュフェのテーブルに並んだお料理一つ一つにこのような札が出されていて、私の場合は、ピッタとヴァータなので、この二つの両方が+2以上のものを食べるように言われている。
 もっとも、うっかり+が付いていないお料理をよそってしまっても、ドクターから怒られたことは1回もなかった。お料理が並んでいる辺りにドクターは待機しているけれど、その辺りは鷹揚だ。

 このロティは、いつの食事のときだったか忘れてしまったけれど、サラダに入っていた(多分)唐辛子を思いっきり食べてしまい、涙を浮かべてお湯を飲んでいるときに、ちょうどお料理を取りに行こうとしていたヨーロピアンの女性が持ってきてくれたものだ。
 今さらだけれど、誰が食べても大丈夫なものを選んでくれていたんだなと感謝した。

 昨日の夕食に引き続き、Sさんとご一緒した。
 彼女は少食で、前菜とメインディッシュで一皿、フルーツを少しといったところだ。
 特に腕が赤く腫れてしまっていて、私と違って痒みもあるという。痛そうだ。ドクターにハーバルウォーターを処方してもらい、シャワーの後などにバシャバシャと使っているというお話だった。
 二人してシロダーラのスカーフをしているところが何だか可笑しい。

 そして、彼女の方がお薬が多い。
 私が処方してもらったのは、いわば「初心者用」で、最初にみなが処方されるお薬のようだ。コンサルでのやりとり等々から、基本セットにプラスアルファがされる場合があるらしい。
 Sさんは、シロップよりもさらに煮詰めたどろっとしたお薬や、粉薬、お砂糖を固めたようなお薬などを飲んでいた。見るからに美味しくなさそうな薬たちだ。

 話し込んでいたら、ウエイターのお兄さんに「ドクターのレクチャーが始まるよ」と声をかけられた。
 英語だし、瞑想のときみたいに判らなかったら苦痛だし、行かなくてもいいかなと思っていたけれど、あまりにもウエイターさんに何度も声をかけてもらったので、「じゃあ、行きますか」と講義室に向かった。
 この講義室がなかなか複雑なところにあって、辿り着くまでも廊下も暗く、私一人では多分、探せなかったと思う。連れて行ってくれたSさんに感謝である。

ドクターズレクチャー 講義室に到着したら、ちょうどレクチャーが始まったところだったらしい。
 空いていた最前列に座る。
 私達の後からもパラパラと人がやってきて、椅子が追加されていたようだ。
 レクチャーのタイトルは「DIET & DIGESTION」。ダイエットをどう訳すのかは今ひとつ判らないけれど、消化があらゆることの基本だというのがアーユルヴェーダの考え方らしい。
 そして、身体には7つの組織があって、血糖、血液、筋肉、死亡、骨、骨髄、生殖器がその七つ、らしい。
 そして、これらは全て食べ物が重要な要素になっていると言う。
 だから、「消化」が重要になる。

 ドクターがホワイトボードを使い、重要な部分はパワーポイントで解説が映し出されていたので、ちょうど手元にあった電子辞書を使って単語を引きつつ話を聞くことができた。
 それでも、私が一応理解したつもりになってメモを取れたのは全体の1/4というところではないだろうか。
 本当に勿体ないと思う。

 お薬の話も出ていて、やはり、最初に渡された薬はほぼすべて消化を助けるためのお薬なのだそうだ。
 3〜4日たってから、ドクターのコンサルがあり、そこでもっと身体に合った薬に変えると言う。
 6日間の滞在の私はちょうどこの「3〜4日たったところ」に当たるけれど、お薬を変えるだけの何かは出ていないということなんだろう。
 結局、最後まで私に処方されたお薬が変わることはなかった。

 消化の状況はもちろん便でも判る。「簡単に排出できて、バナナのような便が良いと指導している」とドクターが言うと、ヨーロピアン達から笑い声が上がっていた。
 また、舌を見ても消化の状況が判るそうだ。ピンク色をして綺麗だったらもちろんオッケーだが、舌の表面が白くなったり黄色くなったりしていたら、それは消化が上手くできていないサインだ。
 消化だけではなくて、舌には身体の内部の状況も現れるのだと、ホワイトボードに描いてくれた。何だか足の裏みたいな話だなと思う。

 あとは、正直に言って、断片的にしか判らなかった。

 良い食習慣とは、よく噛み、十分な水分を摂ることから始まる。
 そして、七つの味(これがどんな味なのかはよく判らなかった)を含む食品をバランス良く食べよう。
 匂いが良いということは、消化のための第一歩である。
 良い身体を作るためには、食べ物に気を使おう。今の人たちは、時間がなく、食べ物に気を使っていない。
 良い消化のためには、32回噛むことが必要。よく噛んで柔らかくすれば、消化しやすくなる。
 「噛む」ことができるのは、口だけである。
 1日に2リットルくらいの水分を摂ろう。食品から摂取できる水分はそれほど多くはない。
 喉が渇く前に飲むことが必要。喉が渇いてから飲むのでは遅い。
 間食はダイエットの敵。
 私達の身体は機械のような物だから、毎日決まった時刻に決まった回数、ゴハンを食べることが必要。
 身体は「お腹が空いた」「美味しい」という二つのサインを出すことができる。
 「お腹が空いた」というサインに対して、コーヒーを飲むだけでは応えたことにならない。固形物を摂取すること。
 どれだけの量を食べればいいかという質問に対する正解は、お腹が空いていなくなるまで。腹五分で抑え、あとの半分は「頭」で満腹感を得る。
 野菜を多く食べ、ごはん、デザート、脂肪の摂取を少なくすれば、ダイエットできる
 アーユルヴェーダでは、10時からがピッタの時間、お昼頃がカパの時間、夕方がヴァータの時間。ヴァータは「風」なので、エネルギーの摂取に向かない。一方、ランチタイムは思いごはんを食べると良い時間。
 夕方は温かい食事(カレーや調理した野菜)を摂ると良い。
 スパイス(ガーリック、胡椒、シナモン、クミン等)は消化の助けになる。
 ホテルの朝食に出されているスープ、特に緑色のスープはwhole mealで、朝食べるのに特に適している。緑色のスープに、プロテインを多く含むスリランカのシリアルを入れると更に良い。
 ランチにはチキンやお魚(特にwhite fish)を食べると良い。red fishは今イチ。でも、全く食べてはいけないという訳ではなく、たまに食べるのなら良い。
 カシューナッツの死亡は身体に良いけど、でも油は油。ピーナツはさらに良くない。
 (ドイツ人の方の質問に対して)ドイツはスリランカよりもずっと寒いので、体温を保ためにもたくさん食べる必要がある。しかし、夏は食べ物を変えて食事を軽くすべき。食事は季節によって変えるべきである。

 最後にドクターは、「ここで知識を得ただけでなく、少しずつでも生活や食事を変えられると良いと思う。ぜひそうしてください。」と言って話を終えた。
 1時間以上あったと思う。
 語学に激しく難のある私にも面白くてためになる、いいお話だった。
 質問したいことはたくさんあったけど、質問できるだけの語学力がないのが残念である。

 レクチャーの後は、日課のお散歩するというSさんと別れてお部屋に戻り、シャワーを浴びて洗濯し、薬を飲んで22時には眠気に負けてベッドに入った。

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