2016.05.23

秩父旅行記の入口を作る

秩父札所一番 ここは秩父旅行記への入口である。

 2016年のGWに、熊野古道ツアーでご一緒したお姉様方と3人で秩父へ温泉1泊旅行を決行した。
 「埼玉県で宿泊したい」「温泉に行きたい」という要件を満たす場所として探したのが秩父で、結果的になかなかよい旅行になったと思う。

 以下の日程の日付部分をクリックすると、その日の旅行記に飛べるようになっている。

 1日目 2016年5月4日(水曜日)

 2日目 2016年5月5日(木曜日)


 持ち物リスト(秩父編)

 今回の旅行費用は一人分約21500円だった。
 ここには交通費、宿泊費、食事代、入場料等が含まれているが、お土産代は含まれていない。

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2016.05.13

秩父旅行記2日目

2016年5月5日(木曜日)

 三者三様にかけていた目覚ましが機能し、6時半に起床した。
 多少、うだうだしてから温泉に向かう。部屋のお隣が温泉なので、多少うるさいものの、便利である。
 今朝も貸切状態だ。内風呂と露天風呂の両方を楽しむ。昨夜はお腹がいっぱいすぎてとても洗えなかったし、意外と暑くて汗をかいてしまっていたので、髪を洗ってサッパリした。
 お姉様方の話によると、私はもの凄くぐっすり眠っており、かつ歯ぎしりはしていなかったので奥歯は無事でしょうということだ。

朝食 8時少し前に「朝食の用意ができました」と電話がかかってきた。
 本館のお食事処に再び行く。
 アクアファームのおじさんの予想通り、生卵の用意はなかった。その代わり、納豆とふりかけはご自由に、コーヒーもご自由に、他にお水とお茶の用意がありますという。
 テーブル一杯にごはんの友が並べられ、席についてからおひつのごはんと熱いお味噌汁が供された。

 美味しい。
 旅先での朝ごはんというのはどうしてこんなに美味しいのでしょうと思う。
 そしてまた、昨夜あれだけ食べて、その後はテレビを見て温泉には入ったものの寝て起きただけなのに、どうしてこんなにお腹が空いているのか本当に謎である。
 ごはんを軽く一膳おかわりし、ほぼ完食した。

 9時42分のバスは、宿から少し歩いた栃谷というバス停から乗ることになる。
 精算が面倒だったので、宿代プラスアルファの切りのいい金額を集め、私が会計係をして最後に精算することにさせてもらう。
 バスの路線図を見て、坂氷という途中のバス停で降りて羊山公園に行くことも検討したけれど、まずは帰りの特急を押さえたかったのと、コインロッカーに荷物を預けて身軽になりたかったので、一度西武秩父駅まで行ってしまうことにする。

施食殿お寺の門 9時過ぎにチェックアウトし、もう一度、一番札所にお参りする。
 大きなリュックを背負った数人の若者のグループや、身軽な感じで来ている年配のグループ、女性お一人の方など、「きっと札所巡りを始めるのね」という方々もいらした。お姉様の気持ちも大分盛り上がったようだ。西武鉄道と秩父鉄道が合同で開催している秩父札所めぐりハイキングに早速申し込むつもりらしい。
 最初からそのつもりで企画していたら、バスがちょうど札所を結ぶ形で走っているし、1番から5番くらいまで歩く旅も良かったかなと思う。

 栃谷のバス停まで5分くらい歩く間にも、白い藤の花などたくさんのお花を見ることができた。
 やっぱりお花が豊かな場所だなぁと思う。
 まだ午前中だし、それほど渋滞はしておらず、西武秩父駅まで30分弱で到着した。

 駅に着いたところで、まず帰りの特急券を購入しようと券売機に並ぶ。
 順番が来て、15時台の特急から見て行ったら、軒並み満席である。後ろに並んだ方には迷惑だったことだろうに、15時台から前後に見て行ったら、まだ10時過ぎだというのに、13時50分発か、17時台の特急しか指定券を取ることができない。
 普通電車で乗り換えを繰り返し、立ったままで帰るのも辛そうだし、全員が翌日出勤の予定であったことから、13時50分発の指定券を押さえた。
 お姉様のお一人から、間髪入れずに「そうしたらお弁当を買って車内でお昼ごはんを食べようね」と言われる。否やはない。

 駅のコインロッカーに大きな荷物を預け、駅前にあったチケット売場で羊山公園の入場チケット(芝桜の時期だけ入園料300円が必要である)を購入する。
 チケットを購入したら、芝桜の絵はがきがもらえた。
 人の波が続いているので、駅から羊山公園までは迷うことはない。10分くらいで、臨時駐車場との間を結んでいるシャトルバスの乗り場に到着したと思う。
 そこからは登り坂になるし、一人100円で芝桜の丘までジャンボタクシーが連れて行ってくれるというので利用する。

芝桜の丘武甲山と芝桜

 今年は桜も早かったし、そもそも芝桜まつりの期間がGWまでだったので、5月5日に訪れたのでは少し遅いのではないかという秘かな危惧は的中し、このとおり、芝桜は8割方、咲き終わっていた。
 実際、「ピークを超えたので」という理由で、翌6日からは入場料無料になったくらいだから、本当に「最後の一花」といった状況だったようだ。
 それでも、スッキリ晴れ渡った青空をバックにした武甲山とその手前の深い緑、さらに手前の芝桜のピンクのグラデーションは綺麗だ。

芝桜芝桜 芝桜が濃く咲いている場所を探し、うろうろしながら「少し遅れた春」を満喫する。
 「芝桜の丘」という名前だけれど、「丘」というよりは「谷」という感じで、一番下に降りると両脇にV字型に芝桜が咲く斜面が向かい合っている。
 絵はがきになっていた「白いハート」は残念ながらお花が終わっているようで、じっと目を凝らして「知っているからハートのように見えるかも知れない」と思えるかどうかといった感じだった。

武甲山と芝桜 武甲山と芝桜のツーショットを満喫した後、「秩父路の特産市」に移動した。ここも「入場料300円」の範囲内である。どうやら普段は野球場である場所に、屋台やテントを建ててお店を並べているようだ。
 みそポテトや芝桜寿司等々、食べ物を売るお店もたくさんあって、用意されたテーブルはほぼ人で埋まっている。
 はちみつのお店や、銘仙のお店、木工品のお店なども出ている。
 流石にまだお腹は空いていないので、我々3人の狙いは「冷たいもの」である。

イチゴジェラート ソフトクリームのお店も何軒か出ていて「牧場」などと書かれているとつい近寄ってしまう。
 そうして何軒か覗いた末に選んだのが、こちらのイチゴジェラートである。
 美味しい。
 冷たくて美味しいのはもちろんのこと、イチゴの味そのものといった感じだ。濃い! ミルクジェラートも売っていたので、両方買って合わせて食べれば良かったかもと思いついたのはあっという間に食べ終わった後だった。
 お店の名前なども忘れてしまった(というよりも、全くチェックしなかった)のが悔やまれる。

牧水の滝 イチゴジェラートを食べて満足して広場を出て、再びジャンボタクシーに乗って駐車場まで連れて行ってもらう。
 既に12時近いけれど、続々と坂を登ってくる人達とすれ違う。
 ジャンボタクシーを降り、坂を下り始める。登ってきたときに気になっていた「牧水の滝」という看板を再び見て「行ってみようか」と脇道に入ったところ、こんな可愛らしい滝があった。
 実は、この滝の下にさらに滝があって、下にあった滝の方を「牧水の滝」というのかも知れない。何でも若山牧水は秩父を訪れて「秩父の春」と銘打たれた39首を詠んでいるそうだ。

 牧水の滝から割とすぐ近いところに、次の目的地であるちちぶ銘仙館があった。
 ここでは織体験もできるということで、そちらが目当てである。私以外のお二方はお着物を着られるので、「銘仙」にも興味があるらしい。
 私は銘仙といわれると、竹久夢二の絵や、「大正ロマン」という言葉や、てれんという質感がイメージされる。
 そう言ったら「うーん。ちょっと違うかも。」「大柄なんだよね」「先に糸を染めて、それで模様を出して行くんだよ」というお返事だった。今ひとつイメージが湧かない。

織機織物 ちちぶ銘仙館は、羊山公園の入場券を見せると入館料が300円から50円引きになった。何だか嬉しい。
 そして、中に入ると、秩父銘仙のショップがあり、お着物を飾ったホールのようなお部屋ではミニコンサートガ予定され、麦茶をサービスしてくださり、蚕の繭から絹糸を採るところから始まり、糸を紡いだり、染めたり、織ったりといった工程が判るように丁寧な展示がされている。
 展示してある機械は、一部、今でも使っているようだ。

秩父銘仙 「やっぱり織体験をやってみたい」ということで、受付の方に聞いたところ、「今はお昼休みなので、1時頃からなら」というお返事だ。
 大体30分コースの体験を13時からやって、13時50分の電車に間に合うかどうかは微妙なところだ。間に合わなかったらそのときのことだということでお願いした。
 15分ばかり時間ができたので、展示物を見たりパンフレットを見たりしていたら、この銘仙館では「秩父銘仙後継者育成講座」が開催されていると書いてあった、3年間、土曜日に月3回、染めと織りの技術を学ぶことができるという。生徒の募集は3年ごとだそうだ。

糸選び 13時過ぎから始まった「織体験」は、まず横糸を選ぶところから始まった。
 たくさんの糸巻があり、そこから4〜5色を選ぶようにと担当スタッフのおじさまに指示される。「できるだけ同じくらいの太さの糸を選ぶと良い」「ラメを入れると面白い」等のアドバイスをことごとく無視する結果となった私が選んだ糸がこれである。
 織り上がった後の反省点としては「太い糸は色が強く出ることを意識する」「1〜2色は白っぽい糸を入れた方が全体が締まる」ことを意識すべしということだろうか。
 この5本の糸を一緒に杼に巻き付けてゆく。大体50回くらいと指示された。

コースター 織ってゆくと、おじさまに「どうなるかと思ったけど意外といいじゃない」と言われる。私の糸のチョイスに相当の危機感を持っていたらしい。
 それならそうと早く言ってくれればいいのに! と思う。
 10cm四方くらいのコースターは、20分弱で織り上がったと思う。「太い糸の方が早く織れるに違いない」というところだけは、私のヨミが当たった格好である。
 始めと終わりに白を入れると締まるということで、5mmくらい白い糸で織り、おじさまに始末をお願いする。
 「4〜5本ずつ取って玉結びをし、適当な長さに房を切れば完成」と教わった。

 3人が織り終わったときには13時半を過ぎていた。
 ダッシュである。
 急いで駅に戻り、コインロッカーから荷物を取り出し、駅弁を購入する。特急ちちぶの発車3分前くらいに乗り込むことができた。一安心である。
 席に着くなり、3人揃って、今織り上げてきたコースターの端の始末を始めたのが可笑しい。かなり真剣に糸の数を数え、数本ずつ玉結びにして行く。

岩魚すし 不器用なくせに雑な私はとっとと作業を終える。お腹が空いていたのだ。もう14時半を回っている。
 特急ちちぶでは、1号車と7号車に自動販売機とお手洗いがある。お茶のペットボトルを購入し、真剣な表情で玉結びを続けているお姉様方に断って、お先にお弁当を開いた。
 みな寿しというお店の岩魚すしである。
 美味しい。
 私はこのまま頂いた。同じお弁当を選んだお姉様は「ちょっと臭みがあるから、お醤油を少し付けるといい感じ」と言っていた。この辺りにグルメかグルメじゃないかの違いが出るというものである。

 お姉様のお一方が「今日の夜食か明日のおやつに」と昨日到着時に購入していたおまんじゅう(というか、大福餅っぽい)を配ってくれた。ビニル袋の中で三つがお互いにくっつき合っていて、お姉様はそれを分解するのに苦労している。手がお餅だらけになっていた。餅つき後みたいである。
 臨時特急だったらしい特急秩父は15時半前に池袋駅に到着し、「また温泉に行きましょう!」というツアコンのご用命を受け、解散となった。

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2016.05.08

秩父旅行記1日目

2016年5月4日(水曜日)

 もう10年くらい前に熊野古道を歩くツアーでご一緒したお姉様方お二人と、その後もお食事会を開いたり、温泉旅行に行ったりしている。
 昨年に引き続き今年のGWにも温泉旅行に行くことになった。
 行き先は私の独断により、秩父である。近場で、かつ、一生のうちに47都道府県全てで宿泊するという私の目標を達成するために埼玉県に泊まろうと思ったのだ。

 池袋駅に11時に集合である。
 最初、西武線の改札口集合を指定したところ、「それは判りにくいと思う」ということで、JR構内のユニクロ前集合になった。「エスカレーターを降りれば、ユニクロがある区画に行ける」という至れり尽くせりの指示だ。
 池袋駅のいけふくろうは実は割と判りにくい場所にあるし、JR構内だっていくつかに分断されているし、この集合場所と指定方法は上手いなと思う。
 お一人が10分くらい遅刻したものの、我々が乗る特急秩父号は11時30分発である。西武池袋駅構内にあった福寿園で車内のおやつとしてヴァッフェルを購入する余裕もあった。

特急ちちぶ 西武秩父駅でもsuica等が使えることは確認済みだ。発券してあった特急券は、特急のホームに入るところでチェックがあったように思う。
 すでに待ち構えていた車両を見て「地味だね」と言い合う。
 もっとも、外観は地味だけれど、車内はブルー系で統一され、座席間も広く、乗り心地は快適だ。
 7両編成でお手洗いと自動販売機が1号車と7号車にある。
 車内放送では満席だそうだ。
 ちょうどお昼の時間帯だから周りにはお弁当を食べている人も多い。我々も先ほど購入したヴァッフェルをいただいてお腹を宥める。

 12時58分、西武秩父駅に到着した。
 宿のすぐそばにあるバス停に行くバスは14時30分発なので、その前にお昼ごはんだ。
 一応、「ツアーコンダクター」としてお昼を食べるお店をいくつかチェックしていた。ところが! iPadに入れておいたところ、何故かネットに繋げることができない。家に帰って来て再設定が必要だったから、どこかでネット環境の設定がおかしくなっていたらしい。
 そうなると、店名等はメモしてあったものの、お店の場所が判らない。
 お姉様のお一人が「私の勘で!」とおっしゃってくださり、その方が間違いないととりあえず歩き始めた。
 駅前に出ていたお弁当屋さんも含め、どこも混雑している。

三義屋とんみそ定食

 西武秩父駅から歩くこと3〜5分くらいのところで、「大当たりか大はずれかどっちかだと思う」ともの凄いことをおっしゃりつつ指差したのが、三義屋である。
 精肉店がやっているお店のようだ。
 「ちょっと入りにくい」と言い合いつつ中に入ると年配のご夫婦がでていらした。カウンターに座り、やっぱりここはお肉でしょうと3人ともとんみそ定食をお願いする。他は、お魚の定食(一つはイワナだったような気がする)が2種類あったと思う。

 とんみそ定食って何だろうと思ったら、みそ漬けにした薄切りの豚肉を焼いたものがメインだった。キャベツの千切りとポテトサラダ、バナナが添えられる。
 ごはんにわかめのお味噌汁、山菜にお漬物が付いて完成だ。
 濃いめの味付けにごはんが進む。そしてまた、このごはんが美味しい。
 「大当たり」だった。

 駅に戻ってバスを待つ。
 西武秩父駅では、今、西武秩父仲見世通りを改築して温泉施設なども併設させようとしている。工事中だ。
 お土産物屋や食べ物屋、酒屋さんなどは営業していた。
 お姉様はこの酒屋さんで秩父錦という地元のお酒の試飲をしていた。帰りにお父上にお土産に買って帰ると言う。

 そうこうしているうちに時間になり、西武秩父駅14時30分発皆野駅行きのバスに乗り込んだ。
 このバスを逃すと、最寄りのバス停に行くバスは17時過ぎまでない。マイクロバスよりは大きい、普通の路線バスよりは小さいバスは座席が8割方埋まっている感じだ。
 羊山公園に行く車で道が渋滞し、通常は30分弱で行くところを40分くらいかかり、バス停「札所一番」に到着した。

旅籠一番 秩父三十四観音霊場の第一番札所である四萬部寺からすぐのところにある旅籠一番が本日のお宿である。
 同じバスに乗って同じバス停で降りたあと二組が同宿の方々のようだ。
 チェックインは入口横にある小さな建物(夜はシングルモルトバーになるそうだ)で行い、我々は道路を挟んだ向かい側にある別館のお部屋に案内された。
 お部屋が暗い! と思ったら、窓の外に崖が迫っていた。それは暗い筈である。

 古くて暗いという第一印象のためか、何となく湿っぽいような気もするお部屋でしばしまったりする。
 それぞれお茶やおやつを持ってきており、しばしのんびりする。
 お土産の交換もいつものことで(もっとも私はいただくばっかりになってしまっている)、今回もしおりや入浴剤、歯ブラシなどなどをいただいた。
 ゆっくりおしゃべりもしたいけれど、18時の夕食までに四萬部寺にお参りもしたいし、温泉にも入りたい。
 16時くらいにお散歩に出た。

四萬部寺20160504_155915

 四萬部寺までは徒歩30秒である。ちなみに、流石に札所一番で、大型バスが何台も駐まれるような駐車場も用意されている。
 四萬部寺は「しまぶじ」と読むそうだ。
 本堂の正面の彫刻が凄い、地獄之図と極楽之図が彫られている。これがなかなか凄い。本堂の傷みが激しいのだそうで、修復のための寄付を募っていた。
 左の写真で、右側に写っているのが施食殿で、中には八角輪蔵が納められていた。

 施食殿の隣には秩父札所連合会事務所があり、巡礼用品などが売られている。
 ご朱印帳を持って行くのを忘れたので、紙に書いたものをいただいて(300円)、家に帰って貼ることにした。
 お姉様のお一方が「秩父三十四観音霊場巡りをしたい!」とおっしゃるので、紙に書いたものをいただこうというのを止め、秩父三十四観音霊場巡り専用の納経帳の購入をお勧めした。
 全てのお寺の名前が順番に書かれ、そのお寺にまつわる(と思われる)和歌がそれぞれに書かれているというものだ。
 一番札所の御朱印はすでに描かれているので、日付だけ入れていただいていた。

 さて、お宿に戻るには少し早いのでお散歩でもしようかと思っていたところ、宿の前にアクアファーム秩父という看板が出ていた。「卵」のお店なのか農場なのか、とにかく何だか気になるので行ってみることにした。
 歩いて行くと、道端やおうちのお庭に沢山のお花が咲いている。秩父って何だか凄いなぁと思う。もちろん季節だからということもあるだろう。
 でもやっぱり、凄いなぁと思いながら歩いていた。

プリン 歩くこと数分で到着したアクアファーム秩父は、一言で言うと養鶏場だった。
 プレハブの建物があって、その中でパックに入った卵などが売られている。入口横に冷蔵庫があって、プリンが売られている。
 卵形のケースに入って1個600円。高い!
 しかし、ちょうど3個あるのも何かのご縁である。もう16時半になるところだけれど、温泉に入ればお腹も空き、夕食を食べられる隙間も空くだろうといただくことにした。
 ほとんどオレンジ色に近い色のプリンは、「詰まっている」感じがして美味しい。

 ここのご主人がお話好きな方で、彩美卵「輝」という卵のことを色々と教えてくださった。
 「何が違うんですか」と端的に質問したところ、品種と餌が違うと即答だ。地鶏を掛け合わせていて、1羽が3〜4kgあるそうだ。またかなり凶暴な奴で、足の後ろのところについているトゲ(とは言わないような気もする)で長靴を突き抜けられ怪我してしまったとおっしゃる。
 奥様などは棒を持って鶏を蹴散らしながら鳥小屋に入るらしい。

 壁に色紙がたくさん貼られていて、テレビでもかなり取り上げられているようだ。
 テレビの影響というのはもの凄くて、テレビに出て以降、プリンの売れ行きがもの凄いらしい。それで、今は「輝」という一番お高い卵を使ったプリンしか作れないとおっしゃる。
 でも、お勧めなのは、普通の(?)「彩美卵」のMサイズくらいだなぁとおっしゃる。それでも1パック500〜600円くらいだったろうか。なかなか買う勇気が出ないお値段ではある。

 「明日の朝買って、家までずっと持ち歩いても大丈夫ですか?」と聞いたら、卵は気温30度を超えると細胞分裂が始まる(孵化の準備が始まる)ので、傷みやすくなるけれど、別に大丈夫だよ、でも重いからネットで買ってもらった方がいいかもね、というお話だった。
 毎週金曜に旅籠一番に卵を納めているそうで、土日に泊まると朝食に卵かけごはんが出るそうだけれど、もう木曜だから食べ切っちゃっているだろうなというお話だ。残念である。

貸切風呂 お風呂は本館に二つ別館に一つある。
 本館の二つのうち一つはお部屋単位で貸切にできる。特に予約等は必要なく、使うときには「貸切中」の札を出しておいてくださいというお話だった。
 貸しきりではないお風呂二つは、19時を境に男女で入れ替わるという。
 本館に行ってみたところ、貸切が空いていたのでそちらに入ることにした。
 ガランが二つある。貸しきりでない方のお風呂もガランは三つだから、大きさはそれほど違わない。

 二つあるガランも、二つ同時に使うとお湯の出が悪くなってしまう。何となく交替で洗い、お湯に浸かる。
 確か、島府の温泉を運んで来ているとどこかで読んだような気がする。無色無臭のお湯で、「いかにも温泉」な感じではない。
 そして、かなり熱いお湯だった。扇風機が欲しいねーと言い合ったくらいである。

夕食 そのまま本館のお食事処で夕食をいただいた。
 テーブル席になっていて、満席である。本日、こちらのお宿は満室のようだ。
 生ビールをお願いし、早速食べ始める。

 本日の夕食のメニューはこんな感じである。

 鶏香草焼き
 秩父吉田産大豆の湯葉さし
 薬膳信州産山伏茸のフライ
 徳島産鮎塩焼き
 季節の煮もの盛り合わせ
 越後湯沢よりこごみ胡麻あえ
 長崎産車海老にアボガド
 けんちん汁
 ごはん
 香のもの
 パンナコッタを季節の果物と小豆でサンドに

山伏茸 アクアファーム秩父のご主人が「これでもかって出てくるよ」と言っていたのは、掛け値なしの本当のことだった。
 最初に並べられたお皿だけでもびっくりしたし、さらに鮎の塩焼き、山伏茸のフライ、ごはんと出てきたときにはどうしようかと思ったくらいだ。
 「ごはんは軽くお願いします」と頼んだのでお茶碗で出して貰ったけれど、普通はお櫃で供されるようだ。びっくりである。
 しかもこれが美味しくて、1時間以上時間をかけ、ゆっくりとほぼ完食した。

 お部屋に戻るとお布団が敷いてあった。
 3人ともお腹が苦しくて寝転がってしまう。
 とてものことではないけれど、お風呂に行くなんて無理である。お腹がいっぱい過ぎる。
 何となくテレビを見ながらおしゃべりする。

露天風呂 多分、お風呂に行ったのは22時近かったと思う。
 別館の1階にあるお風呂にだけは露天風呂がある。周りが見える訳ではないけれど、何だか嬉しい。
 夕方に入ったお風呂よりも温めで、外の風に吹かれつつのんびりじっくりと浸かることができた。

 23時くらいに部屋に戻り、お姉様のお一人はすぐに寝入ってしまい、もうお一方と私とお布団に入ってしばらくおしゃべりをしていた。
 「明日の朝、お散歩して、お風呂に入って、それから朝食を食べたい」という話になったので目覚ましを6時半にセットし、寝る体制に入ったのは翌1時前だったと思う。
 
-> 秩父旅行記2日目

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2016.05.05

無事、帰宅する(秩父)

 2016年5月4日から1泊2日で、以前に熊野古道のツアーでご一緒したお姉様方と秩父に行って来た。

 羊山公園で芝桜が見られるといいなぁという割と緩い感じで出かけたところ、意外と気ぜわしく楽しんできた。
 帰りの西武特急秩父号の予約は早めに取っておいた方がいいようだ、今日の10時過ぎに駅で特急券を予約しようとしたら、13時50分と17時50分の間の指定券は全て売り切れていた。
 13時50分発の特急を選んだ結果、特に2日目の今日が気忙しくなったということだ。

 お姉様方は行き先が秩父というところに実は不安を感じていらっしゃったようで、帰って来てみれば「良かった」「個人で行っても意外と楽しめることが分かった」と言ってくださったので、企画兼ツアコンの私としては一安心である。
 お一方は、秩父三十四観音巡りを始めるとおっしゃっていた。

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