2016.12.03

スリランカ旅行記の入口を作る

食材のカード ここはスリランカ旅行記への入口である。

 以下の日程の日付部分をクリックすると、その日の旅行記に飛べるようになっている。

 1日目 2016年8月6日(土曜日) 出発 −> スリランカ ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラ到着

 2日目その1 2016年8月7日(日曜日) スリランカ ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラ滞在

 2日目その2 2016年8月7日(日曜日) スリランカ ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラ滞在

 3日目 2016年8月8日(月曜日) スリランカ ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラ滞在

 4日目その1 2016年8月9日(火曜日) スリランカ ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラ滞在

 4日目その2 2016年8月9日(火曜日) スリランカ ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラ滞在

 5日目 2016年8月10日(水曜日) スリランカ ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラ滞在

 6日目その1 2016年8月11日(木曜日) スリランカ ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラ滞在

 6日目その2 2016年8月11日(木曜日) スリランカ ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラ滞在

 7日目 2016年8月12日(金曜日) スリランカ ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラ滞在

 7・8日目 2016年8月12日(金曜日)・13日(土曜日) スリランカ ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラ −> 帰国


 その国の旅を終えて 100の質問 (スリランカ編)


 持ち物リスト(スリランカ編)


 2016年8月「スリランカ ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラ」の写真

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2016.11.28

スリランカ旅行記7・8日目

2016年8月12日(金曜日)

 今回、ドライバーさんは来たときと同じ人だったけれど、日本語ガイドさんは違う人だった。
 あとで聞いたら、Sさんは「私はこの人と同じ車に乗って1対1で移動したくない」と思ったのだそうで、確かに、端正なといった感じのタイプではない。
 来たときのガイドさんも、出稼ぎで日本に行き、そこで実地に身につけた日本語で今ガイドの仕事をしているという感じのようだ。
 日本出国前、この日の立ち寄り先としてスーパーマーケットをリクエストしていた。紅茶を大量に買い込んでお土産がほぼ揃ったので、「ベアフットに行きたい」と頼んだら、ガイドさんは快諾してくれた。有り難い。

 来るときは高速道路を利用したけれど、ホテルから高速の入口まで、高速の出口からコロンボの街中まで、どちらも30分以上かかるからということで、帰りは一般道を走ると言う。
 大体1時間半くらいかかっただろうか。ずっと海沿いかつ線路沿いの道を走る。
 ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラの中にいると全く分からないけれど、スリランカは決して経済的に豊かなというか儲かっている国ではない。

 スマトラ沖地震の津波の影響で、この海岸沿いを走る電車に乗っていた人が少なくとも5000人亡くなったという。それまで、スリランカに津波など来たことはなかったそうだ。
 しかし、線路は再び海岸線に沿って、本当に海のすぐ近くに敷設されている。どうしてなんだろうか。

 スリランカで一番行くべき観光地はシギリヤ・ロックだと日本語ガイドさんは何度も強調していた。
 ちょうど今頃(8月)がベストシーズンだという。今頃スリランカを訪れれば、ペラヘラ祭を見ることもできると言う。
 「そうしたら、スリランカで2番目に行くべき観光地はどこ?」と尋ねたところ、「2番目はあり過ぎてどことは決められない」という答えだった。

 スリランカでは、スリランカ国民が受ける医療は無料だそうだ。学校も無料だという。
 大学は、だから、経済力に関わりなく、本当に優秀な人が集まるのだという。大学進学率は20%くらいだそうだ。
 大学の授業は全て英語で行われ、そのため卒業するとみな英語圏の国に行ってしまうのが悩みの種らしい。
 「アーユルヴェーダも大学で教えているんでしょう?」と聞いてみたら、その通りだと胸を張る。ガイドさん本人も含め、アーユルヴェーダの考え方や薬は、日常にかなり溶け込んでいるようだった。

 スリランカでは県境はすべて川だとか、ここは有名な菩提樹のお寺だとか、スリーウィラーにはブレーキがついていないので交通事故が多いとか、バスのドアを開けっ放しで走るのは暑いからだとか、色々説明してくれる。
 仏教徒はスリランカ人口の7割を占めており、その他にシンハラ人、タミル人、イスラム教徒、キリスト教徒がいると言われ、民族と宗教がほぼ同列に語られるのだなと感心した。

 川を渡り、随分と都会に来たな、海港という感じだなと思っていたら、細い露地を曲がるようガイドさんがドライバーさんに指示をして、着いたところがベアフット本店だった。
 意外な立地に驚く。
 もっとも、駐車場の関係で、裏から入るような形になったようだ。

ベアフットの布 ベアフット本店にはカフェも併設されている。
 お店に入るところでガイドさんに「30分でいい?」と聞かれ、了解した。
 ベアフットでは布を買って、家に帰ってクッションカバーを作りたいと思っていた。まず、布の売場を探す。触ってみると、かなりゴワっとした厚手の木綿である。いっそ、薄手の木綿や麻で作られたショールというのかサロンというのか、そういう布を買って帰ろうかとも考えたけれど、サイズが適当でなかったので、初志貫徹で1m890ルピーの布を2mずつ購入した。
 布幅がシングルとダブルの中間だったのが不思議だ。
 ちなみに、1ルピーが大体0.7円である。

 ベアフットでは、布や衣服、これが一番有名だろうぬいぐるみ、書籍やカード類なども売っている。
 厚手の布を2mずつ購入したのでそれだけでもずしりと重かったけれど、甥っ子たちへのお土産にポシェットを選び、友人のお嬢さんには象のぬいぐるみ、あと、原色の元気になれそうなカードがあったのでそちらも購入した。
 30分後に合流したガイドさんが「随分買いましたね」と目を丸くしていた。

 次に連れて行かれたのは、お土産物屋さんである。
 多分、ガイドさんが契約しているお店なんだろう。1階でダイヤモンドなど宝飾品が輝き、2階に行くと「いかにもスリランカ」のお土産が並んでいる。
 すでにペンダントを購入していたのでダイヤモンドは「いらない」とすげなく断り、しかし、店員さんが二人付きっきりで何も買わないというのもどうかという感じだったので、カレー粉(600〜1000ルピー)等と、象の糞から作った紙のメモ帳(675ルピー)を購入した。

 その後は、ぐるっとコロンボ市内を回って車窓観光した。
 とはいうものの、実はよく覚えていない。
 車のリアウィンドウに色が入っていて写真が撮りづらかったので撮影は諦め、ガイドさんの説明を聞く。
 独立記念堂や時計塔、どう見てもホワイトハウスにしか見えない市役所に映画館も兼ねているらしいオペラハウスなど、ぐるりと見せてくれる。

バウムとお茶 最後に立ち寄ったのが、これまでも見かけた巨大スーパーマーケットのApicoだ。
 ガイドさんに「ギリギリだから急いで!」と言われ、「何が買いたい?」と聞かれる。何が買いたいというよりは、ぶらぶらと見て回りたかったんだけどなと思いつつ、とりあえず思いついたカシューナッツとコーヒーをリクエストする。先ほどのお土産物屋さんもそうだったけれど、豆はなく、挽いたものだけのようだ。ガイドさんお勧めのスリランカ産コーヒー(普通サイズで140ルピー)を購入する。
 カシューナッツは結構お高くて、100gくらいの袋が415ルピーだ。
 「他には?」と言われ、「アーユルヴェーダのものって売ってる?」と聞き、シッダーレパのバウムとお茶を購入した。

 スーパーマーケットの駐車場で車に戻るとき、ガイドさんに「ドライバーさんはお金がなくて可哀想だから、チップをあげてね」と言われた。
 ホテルに送ってもらったときに渡しそびれてしまっていたこともあって、元々が最後に渡すつもりだったのでそれはいいのだけれど、でも、何だかなぁという気はする。
 スーパーマーケットでの買い物を終えて出発したのが16時30分くらいで、「渋滞していると遅れちゃうかも」みたいに言われ、少々焦る。

 実際のところ、金曜日の夕方だし、ノルウェーの首相がスリランカを公式訪問する日だったため警備が厳重だったらしい。街中に警察官の姿が多いし、信号を止めて警察官が交通整理をしている交差点などもあって、やはり渋滞している。
 「大統領府で歓迎パーティをやるんだ」と言われて見ると、ガーデンパーティの準備中だった。日本だったら考えられないよなぁと思う。

 現在建設中だという高さ350mのタワーは、上の方にホテルやショッピングセンターが入るそうだ。
 何というか、エレベーターが通るだけの棒が立ち、その上に箱を乗せてあるといった感じのフォルムで危なっかしい見かけであることこの上ない。
 当初は中国製のエレベータを設置する予定だったけれど、スリランカ人技師が強く主張して、日本製エレベータを設置することに決まったと言っていた。

 空港に到着したのは17時頃だったと思う。
 空港ビルの入口では何故か行列ができている。うわ、凄いよと思っていると「ガイドはここまでしか入れないから」とあっさり言われ、放り出されそうになったので、慌ててチップを渡し、「荷物をスーツケースに入れたいんだけど」と再度言うと、「そこでできるよ」とガラスの向こうのスペースを指差して、帰って行ってしまった。
 全く、来たときも帰るときも、別れ際が本当に適当な日本語ガイドだ! と心の中でブツブツ言いながら、とりあえず列に並んで空港ビルに入る。

 他の人は何か紙を提示していて、どうすればいいんだと思いつつそのまま入ると、やっぱり「マダム!」と呼び止められた。
 日本語で「とりあえず待ってね」と言い、キャリーケースを広げて今日買ったものを詰め込む。布がかさばってかなり難儀し、無理矢理キャリーケースの鍵をかけようとしたらぐにゃりと曲がってしまった。予備を持っていて良かったよと思う。
 とりあえず荷造りが完了したところで、入口の警備員さんにeチケットを提示しようとしたら、諦めたのか何なのか、「行け行け」と手振りで示された。そのまま、キャリーケース等の荷物をセキュリティ・チェックにかける。
 未だに、空港ビル入り口のあの仕組みがどうなっていたのか不明である。

 ビル内に入ると、来たときも通ったような記憶がある両側に銀行の並ぶ通路を進む。
 空港内ではスリランカ・ルピーは使えないと聞いていたし、日本国内での再両替はできないので、ここで両替しようかとも思ったけれど、我ながらもの凄く上手くお金を使い切って残金は300ルピーだし、時間も勿体ないので、素通りした。
 チェックインカウンターのエリアに入るためには、また行列に並ばなければならないらしい。
 スリランカ航空の制服を着た女性に「チェックインしたいんだけど」とeチケットを見せると、ここに並べと言うので、列の最後尾に付いた。

 長い行列の先にあったのは再度のセキュリティ・チェックだった。さっきやってきたばっかりだよと思いつつ、再びキャリーケースを持ち上げて機械を通す。
 その先にチェックインカウンターがずらりと並んでおり、カウンターの前にまたもや長い列ができている。
 すでに17時15分を回っており、どうやら同じ飛行機に乗るらしいJTBツアーご一行様が近くに居なかったら、私の焦りは多分振り切れていたと思う。ツアーの方がいらしたので、「まだ時間的に余裕がある」と思うことができた。
 実際問題のところ、チェックインの列に並んでいたら、20〜30分後に離陸予定の便に乗る乗客を探す声がずっとしていたから、ギリギリでも何とか乗せて貰えるんじゃないかという気がする。

 チェックインカウンターを抜けた出国審査の列に並んだのが17時30分頃だった。
 これがまた太い柱が立っている見通しの悪いスペースで、どこに並べばいいのか判らない感じである。とりあえず奥に進み、列の短そうなところに並ぶ。
 後になって思い返せばこの大量の行列も15分くらいで抜けられたのだから、焦る必要は全くなかったのだ。

 この後が大失敗で、出国審査を抜けると、右手すぐにディズニーランドのようにくねくねとしたセキュリティチェック待ちの行列があり、その向こうに2階に上がるエスカレータがあった。
 ボーディングゲートの案内板もあって、それを見れば2階のショッピングエリアの先にあるボーディングゲートに直接行けばいいと判ったのに、焦っていたせいで「早く並ばなくちゃ」と思ってしまい、特定の4便に乗る人のためのセキュリティチェックの行列に並んだ。

 ところが、セキュリティチェックを抜けても行くところがない。
 そこにあった椅子に座ってメモを付けていたのだけれど、どう考えてもおかしい。やっとそう気がついて、18時30分頃にセキュリティのスタッフにボーディングチケットを見せたら、「ここじゃない、2階に行け」と言われた。
 そうだよね・・・。
 がっくりと来つつ、モニターを見ると、私の乗るスリランカ航空454便のところに「Final Call」の文字が燦然と輝いている。
 一応まだ離陸まで45分あるのに! と思いつつ、急ぎ足でゲートに向かう。

 ゲートに辿り着くと、まだ搭乗は始まっていなかった。何のために急いだんだろうとガックリ来る。
 とりあえず、アーユルヴェーダでチャージした何かをこの2時間余りで全て使い切った気分である。
 18時45分頃に搭乗が開始され、UL454便はもちろん定刻通りの19時15分に離陸した。

ライオンビール 私の席は来たときと同じ23Gだった。お隣は3人組のスリランカ人男性だ。
 ドリンクサービスが始まり、もちろん私はこの疲労感を何とかせねばとビールをお願いした。「日本のビールもあるわよ」とCAさんが言ってくれたけれど、もちろん「スリランカのビールがいいの!」と答える。
 LIONビールだ。
 スリランカのお酒を飲むのは、多分、これが最初で最後だ。

機内食 ドリンクサービスに引き続き、20時15分頃に機内食が配られた。
 チキンかフィッシュかで、フィッシュを選ぶ。
 メニューは、ポテトとコーンと人参のサラダ、白身魚のソテー(ハーブとチーズのソース、人参とブロッコリーとポテト添え)、パン、オレンジパンナコッタだ。
 チキンの方は「照り焼き」とメニューに書いてあったけれど、お隣で食べているのを見たら、何だかカレーっぽい見た目だった。


2016年8月13日(土曜日) ここから日本時間で表記

 相変わらず飛行機で眠ることができない。
 映画のメニューを見てみると、少なくとも日本語映画は行きと同じで「海街ダイアリー」しかない。二度は見なくていいよなぁと思う。
 飛行機が割と揺れるのも気になる。
 結局、持参していた本を読んだり、メモを付けたりしながら過ごし、ほとんど眠ることはできなかった。

朝食 5時30分過ぎに機内の電気が点いた。
 そして、朝食が配られる。
 フルーツとヨーグルト、クロワッサンという軽い食事だ。飲み物にアップルジュースと紅茶をもらい、完食する。
 電気が点き、食事も食べ終われば、もう着陸間近だ。

 7時に成田空港に到着した。キャリーケースの空港宅配を依頼し、自宅に電話をしたら甥っ子(弟)が出た。何やら言っているけれど聞き取れず、妹たちが爆笑しているのが聞こえる。
 何だかよく判らないけれどこれから帰るからと告げて電話を切り、駅のホームに向かった。
 帰宅して聞いたところでは、甥っ子(弟)はまず第一声で「浣腸が痛いの」と言っていたらしい。そんなの聞き取れないよ! と思った

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2016.11.26

スリランカ旅行記7日目

2016年8月12日(金曜日)

 今日のお昼過ぎにはチェックアウトして、あとは帰国するだけである。寂しい。
 最終日のこの日も、夜中に計6回、大小取り混ぜてお手洗いに通った。昨夜は「before sleep」の薬を飲んでいないのになぁと思う。
 不思議と眠気は来ないけれど、こんな細切れの睡眠で「熟睡している」と言えるんだろうか。ふと疑問に思う。
 6時過ぎに本格的に起床する。

 まず最初は荷物整理である。お部屋のクローゼット等に入れてあった荷物を全てベッドの上に広げてしまう。オイルで汚れた服などは捨てるつもりで来ているので、元々余裕のあったキャリーケースだから、荷造りは簡単に済む筈だ。
 スターサファイアの残金を現金で払おうと思いつき、ちょうどぴったりを用意する。円高の時期に少しまとめてドルに両替してあったので、今カード決済するよりも少しお得な筈だ。
 朝のメディテーションに出ると朝食をゆっくりいただく時間がなくなってしまうし、何を言われているか判らない瞑想ほど辛いものはなかったので、パスして代わりに散歩に行くことにした。

バーベリン 6時45分くらいに、海岸の散歩に出た。
 宿泊しているヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラの中庭から海岸線に出て、右に数分歩くとバーベリン・リーフ アーユルヴェーダリゾートがある。こちらもアーユルヴェーダの施術を受けられるホテルで、外国人の受け入れを初めて行ったホテルだそうだ。
 バーベリンまで辿り着いたところで引き返し、今度はホテルを通り過ぎて反対側に向けて歩く。

写真を撮る私 朝日の中を歩いているので、自分の影が長い。面白くなって、写真を撮る。波に邪魔されず、なるべく足跡のない砂浜に自分の姿を映そうと思うと、結構難しい。
 ついでに、今回の旅行ではほとんど自分の写真を撮っていないので、裸足で散歩記念に自分の足を撮る。これまた、波が引くタイミングを見計らって撮るのが意外と難しく、何枚もチャレンジした。

プールサイド 6時45分頃出発し、7時半頃にホテルに戻った。
 中庭のフェンスのところからビーチを振り返ると、こんな感じだ。改めて贅沢な空間だと思う。
 その近くに脱いで行ったサンダルを持ってプールサイドに行き、足を洗う用(だと思われる)に置かれた水桶とひしゃくをお借りして足を洗う。
 この黒いサンダルはもうずいぶん前に無印良品で買ったもので、ウレタン製で軽く、底が厚く、靴下を履いていても履けるところが気に入っている。ビーチサンダルだと、(今回はずっと裸足だったから関係ないけれど)ストッキングなどを履いていると履けないところが不便だ。

オムレツ プールサイドとレストランが直結されているって便利だ。
 そのまま、朝食のテーブルに着く。
 オムレツのコーナーがあって、「全部入れて!」と頼んだら、そこには唐辛子が含まれていたらしく、食べてみたら結構な辛さでしまったと思う。辛いのは抜きでと頼めば良かった。
 ちなみに、カパ体質の人にはオムレツは推奨されていない。鉄板のコーナーで調理されているものは、大抵、どの体質の人にもお勧めのものであることがほとんどだったから、ちょっと驚いた。ヨーロピアンからオムレツのリクエストが多いということだろうか。

 朝食をいただいていたら、ウエイターさんから、「寝る前のお薬を昨日は飲んでいないでしょ?」と言われ、どうして知っているのかしらと思いつつ「うん、ここに忘れたの」と答えたら、引き出しから私が忘れた薬を出して見せてくれた。
 あらら。
 私の顔を覚えていたのねとちょっと驚く。ウエイターさんに限らず、このホテルのスタッフはみな顔覚えがいい。

 最終日だと思うと色々と名残惜しい。
 お部屋に戻る途中、レストランの脇にあって、ロビーから続くテラスに直接行くことのできるバワの階段の写真も撮る。
 この穴の開いた感じが2階客室のバルコニーの感じとお揃いになっている。風通しがいいことの小腸でもあるのかも知れない。

 ちょうど、ハウスキーパーのおじさんともすれ違って、彼も私が最終日だということを知っていた。本当にスタッフの連携の素晴らしいホテルだ。
 「僕の仕事はどうだった?」と聞かれて、パーフェクトと答える。
 もちろん、チェックアウトの際、ピローチップを弾んでおいた。

 最終日のコンサルテーションは8時40分開始だ。
 初日の女医さんが最終日も担当してくれるようだ。もちろん、ギトミさんもすでにスタンバイしてくれていた。有り難い。
 「リストはもらった?」と聞かれて、何のことだ? と首を傾げたら、ギトミさんがリストを持ってきてくれた。それは食べ物リストで、ヴァータ、ピッタ、カバのそれぞれの体質の人が「食べた方がいいもの」は+、「週1回くらい食べましょうか」というものは0、「食べない方がいいもの」は−の印が付いている。
 私の場合は、ヴァータとピッタの両方だと言われていたからしつこく聞いてみたところ、両方に+が着いていたら毎日食べましょう、どちらかが−でどちらかが0か+だったら週1回くらい、どちらも−のものはパスしましょう、ということのようだ。

 それに従うと、例えばジャガイモ、人参、豆類、ブロッコリ、マッシュルームといった辺りの野菜が推奨されている。ついでにグリーンサラダもいいらしい。
 オーツ麦と大麦もオッケーらしいから、グラノーラなんていい食材なのかも知れない。
 ごはんがどの体質でも推奨されているのは素晴らしい。アーユルヴェーダって日本人向きだわと思う。
 果物では、何故か逆にどの体質の人にもパイナップルが推奨されていない。アーユルヴェーダ的には望ましくないとされているんだろうか。
 滞在中にレストランでいただいた動物性タンパク質はチキンか白身のお魚だった。リストを見てみればそれもむべなるかなというところで、、エビ、イカ、カニ、貝類が全滅、牛肉も推奨されていない。
 こちらは、日本人には辛い食事制限だよなぁと思う。

 滞在中に飲んでいた子宮筋腫の薬は、あと3週間くらいは飲み続けた方がいいでしょう、買いますか? と言う。
 そんな薬を飲んでいたのねと驚き、「どの薬がそれだったんですか?」と今さら聞く私にギトミさんは半ばあきれ顔だ。
 ついでに、そう言われて「おいくらですか?」と返したことにも、若干、呆れられていたような気がする。そんなことを聞く人はいないのか、ドクターもギトミさんも知らなかったらしく、フロントに確認してくれたところ、1060ルピーだと言われた。もちろん、買うことに即決定である。トリートメントの間に用意しておくから帰りに受け取ってください、お会計はチェックアウトのときで良いですと言われた。

 赤い斑点が消えないと訴えたところ、スリランカの今の気候はスリランカ人にとっても過ごし辛いから仕方がない、日本に帰れば少しずつ薄くなって行きます、特に手当の必要はありません、という話だった。
 いや、多分、今のスリランカよりも今の日本の方がずーっと暑いし湿度も高いし過ごしづらいよと思ったけれど、話がややこしくなるので言うのは止めておいた。実際、帰国して1週間もしないうちに赤い斑点は消えた。

 心身に変化がありましたかと質問され、「特にない」と返事をしたら、お二人に揃って苦笑されてしまった。
 すみません、劇的な変化はなかった、シロダーラで感情が激するようなことはなかったという意味です、と心の中で謝る。
 改めて、腰痛や肩凝りはどうですかと質問され、改めて考えてみると、肩凝りは楽になったようだ。腰痛の方は、恐らくはベッドの硬さが合わなくて、逆に痛みを感じていたように思う。
 最後に、11時半から予定されていた鍼の予定を30分早めてもらえるようにお願いする。12時半にチェックアウトする私にとってはこの30分の差は大きい。

 最初のトリートメントは、9時からのVaktra Abyanga(フェイシャルマッサージ)である。
 これまでフェイシャルを担当してくれていたすらりとしたセラピストさんが来て「今日で最後なの?」と聞いてくれる。とっさに回答ができず泣きマネをしたら、笑われてしまった。それはそうだろう。
 薄い緑色のクリームを使って、丁寧にマッサージをしてくれる。エステとかフェイシャルマッサージを他で受けたことがないので比べることはできないけれど、安心してリラックスできることは確かだ。

 続いて、9時30分からは、Pinda Sweda(ライスミルクボール)だった。
 これは初めての施術である。
 お米(ごはんに炊いてあると思う)をお団子状にして布で包み、そのお団子に温めたミルク(ココナツミルクだったんだろうか、白っぽかったのは確かだけれど、ココナツの香りはしていなかったと思う)をたっぷり染みこませ、二人がかりでポンポンと全身をゆっくりと叩いて行く。
 このぎゅっと握った感じの片目のお団子で叩かれると、そこからミルクがじわっと流れだし、何とも言えない気持ちの良さだ。

 10時からのオイルパックの場所に移動する途中、初日にヨガに一緒に行ったオランダから来た女性とすれ違った。スタッフに言われるのはまだ理解できるけれど、彼女からも「今日が最終日なの?」と聞かれて驚く。
 どうして判るんだろうか。
 オイルパックをしてもらうためにお腹を出したら、セラピストさんに今回初めて不審そうにされた。もしかすると、このオイルパックは子宮筋腫のためのものではなく、腰痛のためのものだったのは? とここで初めて疑問に思ったけれど、確認する語学力もない。緑色のオイルをたっぷり染みこませた綿状のスポンジを、そのままお腹に乗せてもらった。

フラワーバス フェイシャルを担当してくれたセラピストさんが迎えに来てくれて、10時30分からFlower Bath(フラワーバス)だ。
 最終日はフラワーバスが用意されるという話は聞いていて、ちょっと楽しみにしていた。
 何だか可愛くデコレーションされている。多分、この日はバスタブにハーブは入っていなかったと思う。
 ハーブティをいただきながら、アウトバスでフラワーバスって贅沢だよなぁとのんびりした。

 ついに最後のトリートメントである。
 11時からAcupuncture(鍼)だ。
 ヨガセンターに行くと、ヨーロピアンの年配の女性が一人待っているだけで、ドクターはいないようだ。
 いつも流れている音楽も止められている。
 5分10分くらい待っても誰も来ないなぁと思っていると、彼女が「電話してくるわ」とジェスチャーで示してフロントに行ってくれた。有り難い。

 10分遅れでスタートし、本当は時間目一杯打って置きたいところだけれど、ここからはチェックアウトまで分刻みのスケジュールである。
 当初終了予定の11時30分に鍼を抜いてもらい、全てのトリートメントが終わった。
 終わっちゃったよ−、と思う。
 アーユルヴェーダセンターのフロントに寄ってお薬を受け取る。紐の付いた縦長の紙バッグがテーブルに並んでいるところをたまに見かけていたけれど、それはお薬だったらしい。

 急いでお部屋に戻ってシャワーを浴び、髪を乾かし、荷造りをする。ファンを回しても、焦っている分、暑いし大汗だ。
 何とか荷造りを終えてチェックアウト出来る態勢を整え、12時15分くらいにジュエリーショップに行った。12時に受け取る約束である。
 お店のおじさんは「やっぱり間に合わなかったよ。明日渡す。」と言い始め、うーん、だったらキャンセルだな、キャンセルしてって英語で何て言うんだろ、カード決済のキャンセルって面倒臭そうな気がする、とぐるぐる考えていたら、ニヤっと笑われた。
 笑えないジョークである。

 お店のおじさんが保証書なのか、もの凄く適当にショップカードのようなものに石の名称とカラット数などを書き、残金を支払い、握手してお買い物終了である。
 「あなたが来年ここに来たときも、この店はここにある。ホテルに苦情を言われた自分たちにとっては死活問題だ。だから信用してもらっていい。確かにこの石はナチュラルで、スリランカ産だ。」と強調された。
 ついでにと思って「ブルーサファイアのスターサファイアはないの?」と聞いてみたら、顔をくしゃくしゃに歪めて、「それはもう、筆舌に尽くしがたいほど(と言ったかどうかは判らないけれども)高いよ。この店には、そもそも置いていない。」という返事だった。

 お部屋に戻る途中、Sさんがレース編みのレッスン中だったので立ち寄り、彼女たちに今購入してきたペンダントトップをご披露する。お店のおじさんに「友人たちにも見せて宣伝してくれ」と言われたので、実践だ。
 若い女の子に「私のムーンストーンと一緒ね」と言われ、確かに見た目は変わらないわと思う。
 加工をシンプルにしてもらったし、色がなく地味な分、どんな服でもどんな時でも使いやすいから出番が増えそうだ。お守り代わりのつもりもあるので、日頃から使えそうだし、満足である。

 12時30分からのランチには早かったのでチェックアウトしようとフロントに行ったら、お迎えのガイドさんが既に到着していた。
 お薬の請求書が届いていなかったので精算はまだできない。キャリーケースだけ頼んで、ランチを先にいただこうとレストランに戻った。
 今日からファミリーデーだからそちらの準備が大変で、ランチの準備が遅れているらしい。
 前菜のサラダとカレー、フルーツサラダという、私にしては控えめなランチをいただいたものの、焦っていて写真を撮り忘れてしまった。

 Sさんがランチとチェックアウトに付き合ってくださり、お薬代を支払い、ギトミさんに最後のご挨拶をし、Sさんとメアドを交換して、ホテルを後にした。

 スリランカ旅行記6日目その2 <- -> スリランカ旅行記7・8日目

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2016.11.10

加算されたマイルを確認する(スリランカ)

 2016年8月6日から出かけたスリランカ旅行では、スリランカ航空の直行便で往復した。

 帰国後に、JALマイレージバンクからマイルの事後加算の申請をしたっきり、すっかり確認することを忘れていた。

 たまたま思い出して見てみたところ、片道2986マイルずつが無事に加算されていた。

 このマイルを有効利用したいところである。

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2016.11.03

スリランカ旅行記6日目その2

2016年8月11日(木曜日)

お部屋 昼食を終えて、部屋に戻った。
 私のお部屋は、そもそもデラックスルームのツインルームなので広い。この写真を撮っている私の後ろに中庭に出られる大きな窓と、ベッド横に棚がある。左手前のソファのさらに窓寄りにスーツケースを置く台が据えられている。
 左手の大きなクローゼットに荷物のほとんどを入れていた。
 その向こうに見える椅子のところにライティングデスクがあり、大きな鏡もある。そのさらにドア寄りにポットなどのお茶セット(お茶はないけれども)が置かれている。
 右手の大きなガラス張りの部分がバスルームで、中庭から丸見えなのはそのせいだ。

シロダーラ後 ランチ後に髪を洗っても良いというお許しが出ていたので、まずは記念にスカーフを付けているところの写真を撮った。
 ランチのときにSさんに言われていたとおり、初日よりもスカーフに染みているオイルが少ない。初日は、スカーフが茶色に染まるくらいだった。セラピストのお姉さん達が上手に髪のオイルを絞ってくれたのか、髪がオイルを十全に吸うようになったからか、理由はよく判らない。
 これで3日間のシロダーラも終了である。私には「これだ!」というようなシロダーラによる明確な変化は訪れなかったと思う。

 念入りにシャンプーをしても、なかなかオイルの匂いが取れた気がしない。
 ぐっしょりぐったりとオイルにまみれた髪は、なかなかオイルも匂いも落ちない。結局、盛大にシャンプーを使い、3回も洗っては流しを繰り返して、何とか「まあ、いいかな」という感じになった。
 オイルの力、恐るべしである。

 スカーフも取れて、普通の格好ができるようになったので、15時過ぎ、ちょっと暑いけれど散歩を兼ねてお土産を買いに出かけた。
 ホテルの中庭に出て、ホテルの全景の写真を撮る。全景といっても、宿泊棟と公共棟(レセプション等がある建物)だけである。この奥にアーユルヴェーダ棟があり、エネルギープラント等もある。
 エコにも配慮しているヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラでは、お願いすれば、その様子を見学させてもらうこともできるらしい。
 こういうときに、「語学は重要だ」と思う。

ムレスナティーショップ アーユルヴェーダ棟の横にある道を進んで、ホテルの正門に行く。
 門は常に閉まっているので、守衛さんに頼んで開けてもらう。
 門を出てすぐの左側にお土産物屋さんがあり、おじさんが出て来て「寄って行け」と言うけど、私の目的は紅茶である。トゥクトゥクのドライバーらしいお兄さんにも声をかけられたけれど、目的のムレスナ・ティーショップは歩いてすぐのところにあるから、こちらにも手を振ってそのまま通り過ぎた。
 車道に出て、左手に向かって歩くこと数分、道路の反対側にムレスナ・ティーショップがあった。

 Sさんに「小さいよ〜。」と言われていたとおり、イメージとしては薬局だ。
 中に入るとカウンターがあり、その中に紅茶が所狭しと並べられている。カウンターにはサリー姿の女性が二人いて、「お手伝いしましょうか。」と声をかけてくれる。
 カウンターの外にはほとんど商品は置かれていない。荷ほどき中らしい紙の山があるくらいだ。何故かここまで付いてきたおじさんが、そのまま店内にいるのが謎だけど、お店の人は特に何も言わない。

 ティーバッグが欲しいと伝えると、どんっと大きめの箱が出された。
 ティーバッグ自体も個包装されているものが欲しいのだけれど、見た感じ、個包装されていないティーバッグが入っていると思われる。この辺りは勘だ。
 「個包装されているか」を尋ねたいけれど、「個包装」の単語が浮かばない。考えた挙げ句、ガイドブックの紅茶紹介のページを開いて、「こういう風になってる?」と聞くと、カウンターの女性は「あぁ」という顔をして、別の缶を出してくれた。
 ストレートティーがいいかフレーバードティがいいか、ストレートで飲みたいかストロングなものがいいか、缶入りがいいか箱入りがいいか等々、こちらも必死だ。

 そういう基本的な会話には苦労するのに、「これは箱を開けちゃってあるから、15%オフにするわ。」とか、「このセットは賞味期限が近いから20%オフにするわ。中味の箱には賞味期限が書いていないからプレゼントしても相手には判らないわ。」とか、「15%オフにするって言ったけど、それよりちょっとだけ高いこっちの紅茶を2つオマケしてあげるわ。」とか、そういう内容はもの凄くクリアに理解できるところが我ながら謎である。
 そしてまた、上品な物腰のおばさまなのに、言うことはかなりお茶目かつ現実的なところが可笑しい。
 「オレンジペコは?」と聞くと、「ストロングがいいと言ったから出さなかったけど、これよ。オレンジペコはストレートで飲んでね。」と言って新しい箱を出してくれる。

ティーバッグ そんなこんなのやりとりの末、こちらの箱入りティーバッグ(10杯分ずつ入っている)計10箱を始め、リーフティーを5箱、30杯分のティーバッグが入った缶、同じサイズの籠入りティーバッグを3つ(うち2つはフレーバードティ)を購入して、お支払いは5000円くらいだった。
 お安い!
 これで、職場を始めとした「絶対に買って帰らなければならないお土産」は確保できた。
 シルバーチップを購入しても良かったなとも思うけれど、上手に淹れる自信がなかったので止めておいた。

 意気揚々と大きなビニル袋をぶら下げてホテルに戻る。
 ロビーでそのまま休憩しがてらメールチェックをしていたら、日本人の女の子とドイツ人らしい男性から、それぞれ「どこで買って来たの?」と聞かれた。
 ムレスナのティーショップが近くにあるのだと場所を説明すると、二人とも「何時まで開いているの?」と尋ねて来る。ドイツ人のおじさんは「暑いから、今は行きたくないよ。」と言う。
 もっともだけれど、開店時間は判らない。写真にそういう情報が写っていないか拡大して見てみたけれど、見当たらなかった。

 部屋に戻って改めて買ったものを確認しようとしたところで、メモ帳がないことに気がついた。
 お土産を渡す人リストが書いてあったり、日記を書いているメモ帳である。
 真っ青になって、もう一度お店に向かった。守衛さんには「また行くの?」と笑われたけれど、それどころではない。
 急ぎ足でお店に入ると、カウンターの女性はにっこりして「待っていたわ。」とメモ帳を出してくれた。何度もお礼を言って、お店を後にする。
 我ながらマヌケである。
 焦って急いで大汗をかいてしまった。

 ぎりぎりで間に合い、17時からの初心者向けのヨガに参加した。
 ヨガセンターはほぼ満杯である。
 朝の男性の先生でも、前回の若い女性の先生でもない。3人目のヨガの先生だ。
 先生までの距離が遠いと、やっぱりなかなか判りづらい。でもこの先生はたまに後ろの方まで歩いて回ってきて、ポーズが著しく違っていると手を添えて修正したりしてくれた。

ハーバルウォーター ティーショップへの往復とヨガで大汗になったので、モクテルパーティの前に軽くシャワーを浴びた。
 ヨガの帰りにお薬のコーナーに寄ったら、私の名前を書いたシールが貼られた瓶が用意されていた。高さ15cmくらいの瓶にたっぷりのハーバルウォーターが入っている。
 匂いを嗅いでみたけれど、何のハーブかはよく判らない。
 シャワーを浴びた後、最初はティッシュに染みこませて叩いてみた。しかし、何となく物足りない。
 あと2日だしと思い、手に受けてバシャバシャと豪快に赤く斑点が出てしまっているところをハーバルウォーターで洗った。その方が上手く使えるようだ。

パーティ会場スナック モクテルパーティの会場は、レストラン横の芝生のスペースだった。
 スタッフが大勢出て、用意を始めている。バンドも入り、モクテル(つまりはフルーツジュースである)を提供するカウンターも用意され、ちょっとつまめるお料理も並べられている。綺麗なうちにと写真を撮っていたら、ギトミさんに笑われてしまった。
 そうこうしているうちに三々五々、滞在客が集まってくる。こういうときでも、日本人の出足がよく、ヨーロピアンは後からのんびり現れるという感じだ。

夕焼け パーティ会場をうろうろして、副支配人というおじさまと握手したりしていたら、夕陽の時間に出遅れた。
 パーティを抜け出して海岸に向かう。今日は流石に海岸を歩いている人の姿が少ない。時間が少し遅いせいもあるだろう。
 パーティ会場に戻ると、先ほどの副支配人のおじさまが挨拶をしているところだった。もちろん英語なのでほとんど聞き取れなかったけれど、どうやら明日明後日とこのホテルは「ファミリー・デイ」が開催され、従業員のみなさんの家族の方がホテルに遊びに来て歓待を受ける日となるらしい。
 そういえば、Sさんが、この期間は滞在客も何となく小さくなって過ごすのだと言っていたのを思い出した。

 パーティ会場には、ホテル内にあるジュエリーショップからも小さな出店が出ていた。
 フロントのお兄さんが教えてくれる「ホテル棟からアーユルヴェーダ棟への行き方」から外れた場所にあるためか、日本人のお嬢さん達はこのジュエリーショップの存在を知らなかったらしい。
 「これ可愛い。」「お店はどこにあるの?」とお買い物を楽しんでいる。
 一緒になって観ていたら、やっぱりお店のおじさんに捕まった。

 おじさんが見せてくれたスターサファイアは、ホワイトで周りにダイヤモンドがぐるりと飾られ、15%offの1440ドルだと言う。
 いや、高いって、と思う。
 「ダイヤモンドはいらない。」と言うと、それならとルースを出してきた。確かに綺麗にスターが入っている。
 ほとんど興味がないし、良し悪しも相場も判らないんだけどなと思いつつ、今から思うと、どうもこの辺りから完全に相手のペースに乗せられていたらしい。

 あれこれルースを見比べ、カラット数を確認し、枠は金かホワイトゴールドかどちらがいいか、18金か14金かどちらがいいかと聞かれる。ホワイトゴールドの18金と答えたら、高いから14金にしておけ、このダイヤモンドのキラキラバージョンも地金は14金だと言われ、忠告に従う。
 こっちのムーンストーンと同じ枠を14金のホワイトゴールドで作ったらいくらだ、というところまで話が進んだところで、「でも、ダメだわ。私、明日のお昼に帰るんだもの。」と言ったら、おじさんが頭を抱えた。それはそうだろう。
 しばらく考え込み、店長らしいおじさんが話に加わり、「**ドルでどうだ。それで良ければ、これから社長に相談する。」と言う。その場の勢いでOKしたら、加工の方も明日のお昼までということでOKが出た。
 
 そのままお店に連れて行かれ、今ここで半金を支払い、明日の11時には届くのでそのときに残金を支払うという話になった。
 紅茶を買いに行ったときのまま、手元にお財布を持っていたのが敗因だ。
 もっと色々と見比べて落ち着いて買った方が良かったんじゃないかとも思うし、一方で多分こういう勢いがなければ買うことができなかっただろうとも思う。
 ホワイトのスターサファイアなら大袈裟ではないし、加工もシンプルにしてもらった(シンプルにせざるを得なかった)から、お守り代わりに身につければいいだろうと、何だか必死で自分に言い訳してしまった。

メインディッシュフルーツ

 大きな買い物をして脱力した状態のまま、夕食をいただいた。
 いつものテーブルが空いておらず、珍しくプールサイドのテーブルに着く。風が気持ちいい。
 パーティでかなりつまんだので前菜はパスし、メインディッシュとフルーツの、私としては軽めの夕食にした。
 そして、大きな買い物に動揺していたのか、before sleepのお薬をテーブルに忘れてしまった。

 お部屋に戻り、まだどうしても髪にオイルの香りが残っている気がして、今日何度目かのシャワーを浴び、髪を洗う。
 ついでに、残っていたハーブウォーターを全部使って赤い斑点が出ているところを洗い流した。
 改めてハーバルウォーターをバシャバシャ使ってみると、敢えて言うなら、キュウリの匂いがしているような気がする。

スリランカのお金 もう明日には帰ると思うとびっくりだ。
 どれだけ退屈するだろうと雑誌も持ってきたし、iPadに音楽も入れて来たけれど、どちらもほとんど活用していない。
 スリランカに来てお金をほとんど使っていない。チップと、今日の紅茶のお買い物くらいだ。
 明日はコロンボ市内でお買い物の時間を取ってもらっているので、その前にとスリランカのお札の写真を撮った。
 全く観光をしていないので、描かれた場所はどこも知らないところだ。

スリランカのお金 ちょうどペラヘラ祭の時期だったのに、そちらに見向きもしていないというのも、我ながらなかなか楽しい。
 そうしてずっとアーユルヴェーダを受けていたのに、「おぉ!」というような明確な変化がなかったのも、これまた我ながらなかなか私らしいと思う。
 意外と私って健康なんじゃないかと思う。そう思えただけで良しとしようという感じだ。

 眠くて堪らなくなり、荷造りもそこそこに、22時半にベッドに入った。

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2016.10.29

スリランカ旅行記6日目その1

2016年8月11日(木曜日)

 夜中に何度もお手洗いに起きて、朝方になってお腹がゴロゴロしてまたしてもお手洗いに通うのは、もう毎日のことだ。
 健康的になったといえるのかどうか、かなり微妙なところだとは思うけれど、デトックスになっていることは間違いないだろう。
 シロダーラも今日で最終日だ。今のところ、ココロ的な変化は特に感じていない。
 腕に出て来た赤い斑点も特に変わりなく存在している。

 6時15分に起床した。
 腰痛が出ているのは、ベッドの硬さとついつい無理してしまうこのヨガにあるのではないかと疑いつつ、お手洗いに通いすぎてちょっと身体がだるいけれど、ヨガに参加することにした。
 白湯を飲んで水分補給する。
 45分に部屋を出たら雨が降っていて、慌ててお部屋に備え付けの傘を取りに戻って再度出たら、すでに雨は止んでいた。これこそ本当の通り雨だ。

ヨガセンター外観 少し早めの時間に到着した。
 ヨガセンターは、アーユルヴェーダ棟を入ってすぐ左手の階段を上ったところにある。この写真の2階だ。
 階段を上がってすぐのところに入口があり、一番奥に先生が見本を見せるちょっとだけ高くなったステージがある。前方から詰めたら前から3番目の中央になった。こんなに先生に近いところでヨガをやるのは初めてだ。
 そして、やはり先生の近いところでやる方がずっと判りやすい。いつもの男性の先生だったこともあるし、先生がしゃべっている口元も動作もよく見えるからだと思う。
 そして、場所のせいなのか、この日はヨガをやっている間中、お花の香りを感じた。

招待状 いつもは、そのまま真っ直ぐジュエリーショップの前を通ってお部屋に戻っていたけれど、今日は何となくレセプションに向かう階段を上がったらそれが正解だったらしい。
 ギトミさんが待ち構えていて、今夜のモクテル・パーティの招待状を渡してくれた。私の名前もひらがなでちゃんと書いてくれていて、ちょっと感激する。
 ちなみに招待状の文言は両面に印刷されていて、片方が英語、片方がドイツ語だった。やはりドイツ人の滞在が多いらしい。
 アルコール抜きなので、カクテル・パーティならぬモクテル・パーティと言うようだ。
 これはチャンスと、今日の12時から予定されているドクターのコンサルに同席してもらえるようお願いした。結局、すべてのコンサルに同席をお願いしたことになる。面倒な患者で申し訳ない。

朝食 本日のトリートメントは9時からと少し早いので、ヨガマットをテラスに干して早速レストランに行った。
 スリランカ風かつ軽めの朝食、のつもりである。
 緑色のスープがコラキャンダで、お皿の上のものの正体は不明である。カレーも並んでいるけれど、朝からカレーはなぁと思い、ライスだけよそう。
 もちろん、たっぷりのフルーツにヨーグルトを添えたものもいただいた。

 本日最初のトリートメントは、9時からのDruda Sharira Mardana(ストレッチのようなマッサージ)である。7番のお部屋
に案内された。
 セラピストのお姉さんにスカーフを取り去られ、ガウンを取ってベッドに横になるように言われる。
 マッサージをしてくれるセラピストさんが一人のこのマッサージは、45分と長めである。オイルをすり込み、関節をほぐされていくような感じだ。 

 そして、9時45分からいきなりHerbal Bath(ハーバルバス)である。ハーバルバスは、何となく、トリートメントの最後に行うものというイメージなので、「いきなり」という感じがする。
 ハーバルバスは多分3回目だ。今回は、初回と同じハーブが入っているようだ。普段いただいているハーブティと何となく同じ香りがする。
 オイルをすり込まれ、ハーブで煮込まれ、ほとんど料理されているような感じだ。
 もっとも、このハーバルバスはかなり温い。体温よりほんのちょっとだけ温かい、という感じだ。湯船の中でセラピストのお姉さんが持ってきてくれたハーブティを飲み、マッサージに努めた。

ハーバルインハレーションの素 10時くらいに上がって、バスタオルを巻いただけで椅子に座り、Herbal Inhalatiion(ハーバル インハレーション)が始まった。
 前回とはハーブの種類が異なっているようだ。香りで区別はつかないものの、葉っぱの形が明らかに違う。
 ハーバル インハレーションのときは、とにかく熱気が皮膚と鼻と喉を直撃する。できるだけ深い呼吸を心がけていると、肺の中まで熱くなるような気がするくらいだ。10分くらいで汗だくになった。
 次がシロダーラで、始まるまでちょっと時間の余裕があったので、箱の扉を開けてハーバル インハレーションの「素」を確認した。

シロダーラのセッティング Shirodhara(シロダーラ)まで時間があったので、着々とセラピストのお姉さんがセッティングをして行く中、トリートメントルームの写真を撮る。
 お姉さん達は来る度に「座っていてね」と言って去って行く。でも座っているだけなんてヒマ過ぎる。せっせと写真を撮った。
 シロダーラの場合、ベッドの頭部分のマットが取り去られ、気が剥き出しになる。そこから垂れている紐を伝ってオイルが下のバケツに溜まる仕組みだ。
 木のところに置いてあるガーゼは、目の保護用である。

 10時半から始まったシロダーラは、昨日とも一昨日ともオイルポットの動きが違っていた。
 この日は、額の中央部分に停滞している時間が長く、端まで行って丸を描いて戻る、真ん中でぐるぐると小さい円を描き、反対の端まで行って丸を描いて戻る、という感じだ。
 オイルはちょっと熱めで、垂らされる量が一定にキープされて気持ち良い。
 この日は寝ることはなく、ただオイルの動きに集中することができたと思う。とはいっても、だからどうしたということはない。私はこの手の刺激に対して本当に鈍いのだ。

 シロダーラが終わると、また二人がかりで髪の油が絞られ、スカーフを巻いてくれる。
 片付けが大変なのか、次はオイルパックだと言うと「一人で行って。」と言われた。もう何回も通っている場所なので、全く問題ない。
 いつもの竹で囲まれたベッドのあるコーナーの椅子に座って待っていると、いつものお姉さんが現れ、いつもより熱めのオイルに浸されたスポンジ状のものでパックしてくれた。

アーユルヴェーダ棟お茶コーナー オイルパックは30分くらいで終了し、次のドクターのコンサルまで30分ほど時間がある。
 あちこちに用意されている椅子に座ってみたり、ティーコーナーで待望のハーブティをいただいてみたり、どうも「のんびり待つ」ということができない辺りが、まだまだアーユルヴェーダが沁みていない証拠だろう。
 30分の時間があっても、中庭ののデッキチェアには結局座ることすらしなかった。

アーユルヴェーダ棟アーユルヴェーダ棟 改めて、フォトジェニックな場所だよなぁと思う。
 毎日、アーユルヴェーダ棟にカメラを持ち込んでいる私もどうかと思うし、もうちょっと「のんびり」を満喫できないかと思う。
 でも、裸足でペタペタと「気持ちいい場所だなぁ」と歩きまわって、気に入った場所で立ち止まって写真を撮ってはまた歩くという時間は、なかなか楽しかった。

 11時50分にレセプションに行ってみたら、ギトミさんがすでに待機してくれていた。有り難い。
 今日Consultationは、初日と同じ女性のドクターだった。12時から、Doctor's Consultationである。
 最初に腕等の赤い斑点の話になった。昨夜は気がつかなかったけれど、実はハーバルウォーターを用意してくれてあったらしい。レストランの横のお薬の棚の近くにあるテーブルに名前を書いて瓶が置いてあるので、今日はちゃんと受け取ってシャワー後に付けるようにと言われた。
 また、今日がシロダーラの最終日なので、ランチを食べ終わったら髪を洗っていいわよとお許しが出た。実際のところ、スカーフを付けたままにしていることも、髪がオイルまみれのまま洗えないことも、それほど鬱陶しくなかったけれど、やはり嬉しい。
 明日が最終日なので、食べた方がいいものとよくないもののリストをあげるわねと言われて終了した。正味5分くらいだったろうか。

 本日最後のメニューであるAcupuncture(鍼)まで30分近く時間がある。
 早めにヨガセンターに行ったらドクターがいなかったので、用意されたマットに寝転がって、ヨガセンターの天井を見上げた。
 格子に陽の光が当たって、何とも不思議な模様を描き出している。
 窓の格子の感じもなかなか良い。

 15分くらいしてドクターがやってきて鍼を打ってくれた。
 相変わらず4本だけでちょっと詰まらない。
 予定より早めに始めてもらえたので、12時50分ころに本日のメニューが全て終了した。ヨガセンターを出たところから眺めると、アーユルヴェーダ棟の一部が見える。
 というよりも、一部しか眺めることができず、私は結局最後まで、アーユルヴェーダ棟の全貌を理解することができなかった。

ランチのメインプレートランチの前菜 13時くらいからランチをいただいた。
 ランチ後に髪を洗ってヨシというお許しをもらっているので、ガウンのままだ。ちょっと暑い。
 クラッカーのようなものにツナを載せたおつまみ風の前菜がなかなか美味しい。
 メインはもちろんカレーである。南瓜のカレーが甘くてなかなか美味しい。
 鉄板のコーナーではチキンが焼かれていて、小さいのを二つ選んでもらう。
 そういえば、ビュフェのお食事をいただいているときにドクターに「これは控えめに」等々のチェックを受けたことはなかったように思う。そもそも、朝食と昼食の時間帯には、ドクターはレストランにはいなかったのではないだろうか。

 ちょうど私がメインディッシュをいただいている頃にSさんのトリートメントが終わったようで、テーブルをご一緒した。
 ドクターから注意を受けることはないですねという話から、「そういえば、脈診って楽しみにしていたんですけど、どのドクターもされないんですね」という話をしたところ、「脈診はできるドクターとできないドクターがいるみたいですよ」というお答えだった。

 そして、ここで衝撃の事実を知る。ガイドブック等にも写真が載っていたヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラのチーフドクターであった男性医師は、昨年秋に亡くなられたのだそうだ。
 驚いた。
 写真で拝見する限りまだお若いのに、と思う。Sさんはホテルからそのお知らせを受けて、お悔やみのメッセージを送ったと言っていた。
 現在のチーフドクターは年配の女性のドクターだそうだ。

デザート この日のランチタイムのスイーツはバナナムースだった。本当にどこからどこまで行ってもバナナという味のムースで、何だか可笑しい。
 いつの間にか、どちらかというと苦手だったパパイアをこんなに山盛りにしている自分もちょっと可笑しい。ライムを搾って食べるのがいいみたいだ。
 名前を忘れてしまったけれど、白い果肉の果物も、見た目に反して甘く柔らかくねっとりとしていて美味しかった。Sさんにお勧めしていただいてお陰で食べることができた。

 おしゃべりしつつゆっくりとランチをいただき、レストランを後にしたときには誰もいなくなっていた。

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2016.10.24

スリランカ旅行記5日目

2016年8月10日(水曜日)

 相変わらず夜は喉が渇くしお手洗いに行きたくなる。この日も3〜4回起き出して、常温の水を飲み、お手洗いに行った。
 電気を点けるのも面倒臭くなって、蚊帳の中にLEDのヘッドランプを持ち込んでいる。これはなかなか便利だ。目覚まし時計も蚊帳の中に持ち込んで、時刻を確認する際にベッドサイドのテーブルや電気のスイッチまで行かなくても良いのがいい。

 6時過ぎに起き出した。
 トリートメントも受け、ヨガもやっているのに、朝起きると腰が痛い。ベッドの硬さが合っていないからじゃないかと思う。
 外を見ると、ピーカンという感じではない。夜に寝るときとごはんを食べているときは波の音がよく聞こえ、朝起き出した今頃と朝のヨガをやっているときは鳥の鳴き声がよく聞こえる。
 庭を覗くと、ホテルのスタッフが落ちてしまったプルメリアのお花を一つ一つ集めていた。その人件費と手間暇のかけ方は本気である。

朝のヨガ 散々迷った末、今朝はヨガに出ることにした。
 シロダーラ後に付けてもらったスカーフは寝る前に外した。被せてもらったときの形でスポっと外せたので、そのままスポっと被ることができた。
 スカーフをした頭のままヨガマットを抱えてヨガセンターに行く。今朝の先生は若い女性だ。
 ヨガで身体を動かし、英語で頭を動かし、何だか疲れてしまって、後半30分くらいはほとんど寝転がっているだけだった。
 ヨガマットに寝転がって目を瞑りながら、こんなに歯を食いしばってちゃいけないよと思う。

シリアルスープとキトゥルパニ ヨガマットをテラスに干して、8時前からSさんと朝食をいただいた。
 彼女は少食で、私は彼女の軽く3倍くらいは食べている気がする。
 紫色っぽいスープはライススープで、生姜を効かせてあって美味しい。キトゥルパンケーキはどちらかというとおやつっぽいのかも知れない。中にココナツを甘く味付けしたものが入っている。
 ミックスジュース、シリアルにミックスフルーツをたっぷり加えて牛乳をかける。
 さらに、カードという水牛のヨーグルトにミックスフルーツを加え、キトゥルパニという甘いヤシのシロップをかける。
 我ながら、どれだけ食べるんだと突っ込みたくなるくらいだ。

 朝食をいただきながら、Sさんにお土産で悩んでいるんですよ〜という話をしたら、ホテルのすぐ近くにスリランカで有名なムレスナティーのショップがあるから、そこで買ったらいかがと教えてくれた。
 それは嬉しい。
 シロダーラ中のスカーフ付きの頭で行ってもいいものかという疑問はあるものの、ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラとバーベリンリーフリゾートの間に位置するお店なら、きっとスカーフを巻いた頭にも慣れているのではなかろうか。

ハイビスカス お部屋に戻ったら、ちょうどお掃除が終わったところだった。
 とても人なつっこいおじさんに手を振ってお部屋に入ろうとしたら、呼び止められ、ハイビスカスのお花を手渡された。
 せっかく頂いたので、グラスに水を入れてお花を挿し、ライティングデスクに飾る。
 アーユルヴェーダセンターに行く前の僅かの時間を使って、妹にメールを送る。どうも母とは上手くメールのやりとりができないようなので、妹に伝言を頼んだ。

バードウォッチングエリアのお花 10時開始のトリートメントに間に合うようアーユルヴェーダセンターに向かう頃には、空は晴れわたり、いいお天気になっていた。
 大体、毎日こういうパターンだったように思う。
 名前の判らない、かなり大きなサイズの白いお花が咲いている。綺麗だ。
 また、Bird Watching Areaの池に、濃いピンクの他にも白い蓮の花が咲いていることに気がついた。
 やはり白いお花は清楚である。

 今日のトリートメントは、Acupuncture(鍼)から始まった。
 相変わらず4ヶ所しか打ってもらえず、何だか物足りない。昨日は追加されたeye packも今日はないようだ。
 もっと沢山鍼を打って欲しいなぁと思う。変な風に貪欲になっていて、健康に良さそうなことはとりあえず何でも盛りだくさんにお願いします! という気分である。
 鍼が終わり、次のトリートメントへの移動中、最初にカウンセリングをしてくれた女性のドクターに行き会ったので、何だか赤い斑点が増えているような気がする腕の内側を見せて、「何とかして〜」と訴える。「痒い?」と聞かれて「痒くない」と答えたら、とりあえず薬を出しましょうと言われた。

 ドクターとお話ししていた分、次のoil packに少し遅れてしまった。
 そのせいなのか、oil packはいつもの竹の衝立の陰ではなく、思いっきり人通りのあるところに置いてあるベッドでやると言う。
 それはパック中は厚手のバスタオルを全身に掛けてもらえるからいいと言えばいいけれど、しかし、私はオイルを染みこませたスポンジのような綿のようなものをお腹に乗せてもらうので、これを外してもらった後ガウンを着直すには一瞬とはいえ下着姿になる必要がある。
 うーんと思い、また、施術中も人通りが気になってしまい、やけにキョロキョロと辺りを窺っていたのでリラックスできなかった。

 11時からのn/sholdというのは何だろうと思っていたら、再び奥の方にある狭めのお部屋に案内された。
 お部屋に行く途中、もう一つのヨガ・センターが浮かぶ池の前を通る。
 このヨガ・センターでヨガをやる機会がなかったのがちょっと残念である。
 この建物は、コロンボにあるバワ設計のお寺「シーマ・マラカヤ寺院」と似た構造になっていて、一見すると池に浮かんでいるようにも見える。

 11時からのトリートメントはその名の通り、首と肩のマッサージだった。
 お部屋に入ると、セラピストのお姉さんから、上半身に何も身につけず、椅子に座るよう指示される。なかなか恥ずかしい。
 しかも、この椅子がお部屋の外、中庭を向いていて、その開放感がさらに何となく恥ずかしく感じる。
 それはそれとして、オイルマッサージがとても気持ちいい。首は、特に右側が重点的にマッサージされ、やはり利き腕側の方が凝っているのかしらと思う。

 11時半から引き続き同じお部屋でShirodhara(シロダーラ)だ。
 スカーフを外し、髪を結んでいたゴムも取り、頭の部分のベッドマットを取り外したベッドに仰向けに寝る。あまり記憶が定かではないけれど、ガウンは着ずにセラピストのお姉さんがバスタオルを掛けてくれたように思う。
 目の上にパックのようなものが置かれ、見ることはできない。
 昨日と違って、今日は蠅に悩まされることがないのが有り難い。
 昨日は、額の上を往復するだけだったように感じたオイルも、今日は額の上で8の字を描いているように感じられる。そして、オイルの量も一定だ。

 虫がいない、オイルの量が一定、そんな小さなことでも影響は大きいようで、このシロダーラ中、初めてトリートメントを受けながらうとうととまどろんだ、と思う。
 オイルの動きに集中すべしと何かで読んだ記憶があって、オイルの動きを追っているうちに、ふうっと頭が別のことを考え始める。そして、ふと「いかんいかん、オイルに集中しなくっちゃ、今、何かどうでもいいことを考えていたよ」と思う。
 その「何かどうでもいいこと」の内容は全く覚えていない。はっとした段階で既に忘れ果てている。
 何だかとても気持ちが良かった。

 シロダーラが終わると、セラピストのお姉さんが二人がかりで髪をごしごしと拭いてくれる。
 私は髪の量が多く長いので、染みこんだオイルの量も半端ではない。
 そして、髪をゴムでまとめ、スカーフで包んでくれる。耳も覆わなくてはいけないのが何とも邪魔くさい。
 そして「これで終わり?」と聞かれたのでプログラムの紙を見せたところ、Waiting Areaで待っているようにと指示された。
 Waiting Areaに戻る途中、中庭のデッキチェアがエリアの横を通る。トリートメントが隙間なく予定されていて、こちらで休憩する機会はなかった。ここでのんびり読書している方もいらして、ちょっと羨ましい風情だった。

 セラピストのお姉さんが現れて案内されたのは、コンサルテーションを受けたお部屋が並ぶエリアの先にあるお部屋だった。
 初めて行くお部屋である。
 12時からのNasya Karma(ナスヤ・カルマ 経鼻法)の準備をするらしい。ベッドに仰向けに寝るように言われ、まず顔のオイル・マッサージが始まった。
 マッサージが終わると、白い布で包んだ丸いものが持ち出され、それで顔の輪郭を叩いて行く。このボールはかなり熱くなっている。ミルクボールなのか、ハーブボールなのか、正体は不明だ。

 ここで初めてドクターが登場した。Sさん曰く「バンビみたい」な女性のドクターだ。
 ベッドに寝たまま、首を反らせるように言われる。
 その体勢だからドクターが何をやっているのか見ることはできない。感じとしては、スポイトのようなもので、オイルを鼻の穴に垂らしているようだ。
 何滴かのオイルを入れると、鼻の反対側を押さえて、「吸いなさい!」と言われる。実際にやって見せてもくれる。

 この「オイルを垂らして、鼻の反対側を押さえて、オイルを吸い込むようにする」という行程を、左右交互に2回ずつ繰り返した。
 プールでターンに失敗したときのような、鼻の奥にツーンと来る感じがある。
 椅子に座るよう言われ、目の前に置かれたバケツだったかたらいだったか、とにかくそこに喉の奥のものを吐き出すように言われる。
 喉の奥ですでに苦く嫌な感じがしているので、喜んで吐き出す。びっくりするくらいの量だ。

 「よし、出し切った!」と思って顔を上げると、ドクターが顔をマッサージしてくれる。
 ドクターの手の動きに従って、出し切った筈の痰がまた喉の奥に溜まり始める。ある程度溜まるとまた吐き出すように言われる。これを繰り返し、間にうがいをしたり、お湯を飲んだりする。
 マッサージ、痰を吐く、うがいをする、白湯を飲むという一連の行程を3〜4回は繰り返したと思う。痰も出るけれど鼻水も出て、苦しいといえば苦しいし、すっきりしたと言えばすっきりした。

 12時半からHerbal Inhalation(ハーブの入ったお湯の蒸気を顔に当てる)を受ける。
 気のせいか匂いに鈍感になっていて、昨日と同じハーブだったかどうか、よく分からなかった。
 もの凄く熱い蒸気が上がってくるので、始まるなり汗が噴き出すのは同様だ。15〜20分くらいでセラピストのお姉さんに終了を告げられた。
 本日のトリートメントはこれで終了である。

前菜 ガウンのままレストランに行った。
 途中、ジュエリーショップのお兄さんに「安いよ」「寄って行きなよ」と言われたけれど、お腹が空いているし、買うつもりもないので「ランチの時間だから!」と手を振る。
 トリートメントを受けていただけなのに、お腹がとても空いている。
 ちょうど、Sさんもランチにいらして、テーブルをご一緒する。
 友人同士でもトリートメントの終了時刻は同じとは限らないので、レストランで待ち合わせをしている方達も多い。気のせいか、昨日辺りからまた日本人の滞在客が増えているように思う。

メインデザート

 この日のランチの鉄板焼きコーナーは野菜炒め(のようなもの)だった。喜んでたくさんよそってもらう。
 もちろんカレーも3種類ほどはお皿に盛り、フルーツも山盛り、ランチタイムだけは用意されるスイーツももちろんたっぷりと頂く。
 Sさんと他愛もないお話をしつつ、1時間以上かけてゆっくりとランチをいただいた。
 ランチタイムはお薬がないのもいい。

 お部屋に戻り、時間も充分にたったのでシャワーを浴びる。
 珍しくぐったりしていて、1時間くらいお昼寝をしようと、お部屋のブラインドを下ろす。何しろ、ブラインドを下ろさなければベッドで寝ている様子も中庭から丸見えになってしまう。
 パジャマに着替え、スカーフを外して枕にタオルを敷き、ベッドに横になった。
 1時間くらいたったところで目が覚め、お手洗いに行き、白湯を飲む。まだ眠いし、身体が重くてだるい。ベッドに横になっていると、体幹が重すぎてどんどん沈んで行っているようにすら感じる。

 結局、この「寝る、起きる、お手洗いに行く、白湯を飲む」というサイクルを3回繰り返し、ふと気がついたら17時45分になっていた。
 元気があったら参加しようと思っていたアクアヨガも終わってしまっている。
 アクアヨガは中庭のプールで行われ、最後には大声で笑っていたと後で聞いたものの、そんな笑い声にも全く気がつかなかった。
 随分と熟睡したものである。

夕陽 身支度を調えてロビーに行き、メールチェックだけする。
 18時半近くなったところで海岸に出ると、ちょうど夕陽が綺麗に見えていた。
 今までの中で、一番綺麗な夕陽だなぁと思う。
 しかし、シロダーラ中でもあるので、あまり風に吹かれるのはよろしくなかろうと、早々に退散して夕食に行った。

お薬メイン 食事前、いつものようにお薬の棚を覗くと、昼間の約束どおり、薬が増えていた。
 どんな薬効があるのかを尋ねる語学力はない。夕食をご一緒したSさんによると、籠のボックスに入ったカプセルくらいの大きさの錠剤は免疫の薬だそうだ。その他、シロップ状の薬が増えていた。
 だるさの割に食欲は旺盛で、いつもの通り、前菜とスープ、メインディッシュ、フルーツと3コースでいただく。

 ディナータイムの鉄板コーナーは、お皿の奥に盛った2種類があった。ビーフンのような麺を炒めたものと、(推定)キリバットだ。
 キリバットは、本当にキリバットだったか確信が持てない。ご覧のとおりで菱形にカットされていないし、バナナの葉に包んで蒸したというより、竹のような棒状のものに詰めてあったような記憶である。
 控えめにするつもりが山盛りいただいてしまい、食後の薬を流し込むのが相当に辛かった。

 お散歩に行くというSさんと別れ、お部屋に戻ったのは21時前だった。
 あんなにお昼寝をしたというのに眠い。
 シャワーを浴び、Before Sleepの薬を飲み、カメラの電池が切れそうだったので充電をセットし、22時半に就寝した。

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2016.10.16

スリランカ旅行記4日目その2

2016年8月9日(火曜日)

ベッドメークしたお部屋 たっぷりのランチをいただいた後は、お部屋で少し休憩した。お掃除のベッドメイクも終わっていて有り難い。
 何しろガウンが厚くて暑いし、シロダーラ後だから風に当たるのはいけないし、身の置きどころがない。
 結局、軽くエアコンをかけて部屋の中でメモを書いたり、白湯を飲んだりしていた。
 私は本当に軽くエアコンをかけただけだけれど、一度、ヨーロピアンらしい方のお部屋のドアが開いていて、その前を通ったときに、もの凄く冷たい風が部屋から漂ってきて驚いたことがある。どんだけエアコンを効かせているんだろう。

 14時半からのSpecial Therapyのために、少し早めにお部屋を出る。
 私は鍼が追加されたと思っていたし、アーユルヴェーダセンターのレセプションの方も「Acupunctureね」と言っていたけれど、ウエイティングエリアから案内されたのはヨガセンターではなく、普通のトリートメントルームだった。
 あれれ? と思っていたら、ガウンを脱いでベッドにうつぶせになるように言われ、オイルマッサージが始まった。
 このSpecial Therapyは、首の後ろに肩から背中、腰くらいまでが範囲で、ちょっとツボ押しっぽい感じがした。20分くらいマッサージしてもらった後は、肩も腰も軽くなった気がする。
 
レース編み Special Therapyからの帰りにクラフトセンターの前を通ったら、ちょうど、Sさんがレース編みの練習の真っ最中だった。
 先生は、クラフトセンターに併設されているお土産物屋さんの売り子さんもしていた女性である。
 ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラでは、レストランの隣にクラフトセンターがあり、スリランカの手工芸品を作っている様子を見学することができる。とはいっても、長期滞在経験のあるSさんも、レース編みの女性には毎日のように会えたけれど、他は、機で布を織っている女性に2〜3回会ったことがあるだけだと言っていた。

 レース編みの先生は、普段は白いもっと細い糸でさらに繊細な模様のレース編みを黙々と製作している。
 この黒いレースは、Sさんのために比較的簡単な模様の型紙と、作りやすいように黒くてちょっと太めの糸を用意してくれたものらしい。
 少し進むとまち針で押さえつつ、糸の先についた糸巻を左右に順番に動かすことで編むようだ。
 ちょっと、組紐っぽい感じの作り方だ。

魔除け そして、この日は、魔除けの飾りを作っているおじさんも来ていた。
 Sさんも、魔除けの飾りを作っているところを見るのは初めてだそうだ。
 お互い拙い英語でしゃべったので定かではないけれど、これらはダンスで使うお面を模した魔除けの飾りであるらしい。
 下半分の赤いところは、舌だ。
 おじさんが片付け始めたところをお願いして、作っている(っぽい)ところの写真を撮らせてもらった。

 レース編みの方は、先生の手持ちのまち針が尽き、勤務時間(どうやら16時までらしい)も終了して、この日はここまでということになっていた。
 レース編みを見学しつつ、もう一人、店番をしていた若い女の子から、シンハラ語を一つだけ教えてもらった。
 「マゲ〜 ナマ **」で、私の名前は**です、という意味になるそうだ。 

 17時からMeditationがあるので、その前にシャワーを浴びて着替えた。
 お昼にシロダーラをやってからもう十分な時間が経っているし、ガウンのまま過ごしていたのでいい加減着替えたいし、ガウンのままMeditationに参加する訳にも行かない。
 瞑想だしと思って手ぶらでヨガセンターに行ったら、ヨガマットが必要だったことが判った。ちょうど椅子が1脚だけ空いていたので座らせてもらう。

 この日のMeditationの担当は、法衣を来たお坊さんだった。
 年齢も高そうだし、赤い大きなうちわのようなものを持って静かに歩いて語る姿はいかにも「高僧」という雰囲気を醸し出している。
 しかし、私に元々素養がないせいか、英語力のなさ故か、恐らくは両方が原因だろうけれど、このお坊さんの語る英語が全く耳に入ってこない。
 音としてはちゃんと聞こえているのに、意味のある言葉として全く認識できない。

 結跏趺坐し、両手の親指と人差し指で円を作って両膝に置き、目を瞑って瞑想する。
 そこまでの指示は何となく判る。
 お坊さんが、「I'm free.」と言っていたような気がする。
 でも、その次に何と言っているのかがまず聞き取れない。「My mind is」までは確かだと思うけれど、その後何と言っていたのだろう。どう考えても単純かつ簡単な単語だった筈なのに、最早その「音」の感じすら覚えていない。
 このいわば「決まり文句」すら聞き取れないのだから、その他のお話が聞き取れる筈もない。

 椅子は固くて背骨にゴツゴツ当たって座りにくい。
 英語が分からない。何が起きているのか判らない。
 そうすると、ずっと目を瞑っていることすらできない。
 暑い。汗が次から次へと流れて来る。
 ヨガには参加しないけど瞑想は参加してみたいというヨーロピアンが多かったらしく、人も多い。
 正直、1時間の瞑想が苦痛で苦痛で仕方がなかった。

 それはそれとして、この苦痛の1時間で、何故だか新井素子の「チグリスとユーフラテス」を読みたくて仕方がなくなった。どんな作用が働いたのか不思議である。
 電子書籍があれば、スリランカで購入してダウンロードしてやるくらいの勢いだったけれど、ロビーでネット書店を確認したところ、残念ながら紙書籍しかないようだった。

薬の棚 ディナータイムは18時半からである。
 その少し前にレストランの隣にある棚を見に行ったら、すでに皆の薬が用意されていた。恐らく、繁忙期にはこの棚が一杯になるのだろう。
 薬の横に入っている紙が、明日のプログラムである。
 棚の横にはウォーターサーバが用意され、カップも並んでいる。私はこの棚からテーブルに薬を持って行って飲んでいたけれど、食前の薬はここで飲んでしまう人も結構いらっしゃったようだ。

夕陽 夕食の前に、また、砂浜に夕陽を見に行った。
 凄い風が吹いていて、シロダーラ後にはあまり良くないような気がする。
 しばらくの間、サンセットを堪能した。
 もっとも、「海に沈む夕陽」を見るにはちょっと方向が違ったらしい。ちなみに、海から昇る朝日も同様である。
 こんな夕暮れの時間帯でも、散歩している人も多いし、この人のようにジョギングしている人もいる。治安ということでいうと、全く不安になることはなかった。 

ロティ 夕陽鑑賞は15分くらいで切り上げ、夕食をいただいた。
 ここでは、全ての食事がビュフェである。
 ビュフェのテーブルに並んだお料理一つ一つにこのような札が出されていて、私の場合は、ピッタとヴァータなので、この二つの両方が+2以上のものを食べるように言われている。
 もっとも、うっかり+が付いていないお料理をよそってしまっても、ドクターから怒られたことは1回もなかった。お料理が並んでいる辺りにドクターは待機しているけれど、その辺りは鷹揚だ。

 このロティは、いつの食事のときだったか忘れてしまったけれど、サラダに入っていた(多分)唐辛子を思いっきり食べてしまい、涙を浮かべてお湯を飲んでいるときに、ちょうどお料理を取りに行こうとしていたヨーロピアンの女性が持ってきてくれたものだ。
 今さらだけれど、誰が食べても大丈夫なものを選んでくれていたんだなと感謝した。

 昨日の夕食に引き続き、Sさんとご一緒した。
 彼女は少食で、前菜とメインディッシュで一皿、フルーツを少しといったところだ。
 特に腕が赤く腫れてしまっていて、私と違って痒みもあるという。痛そうだ。ドクターにハーバルウォーターを処方してもらい、シャワーの後などにバシャバシャと使っているというお話だった。
 二人してシロダーラのスカーフをしているところが何だか可笑しい。

 そして、彼女の方がお薬が多い。
 私が処方してもらったのは、いわば「初心者用」で、最初にみなが処方されるお薬のようだ。コンサルでのやりとり等々から、基本セットにプラスアルファがされる場合があるらしい。
 Sさんは、シロップよりもさらに煮詰めたどろっとしたお薬や、粉薬、お砂糖を固めたようなお薬などを飲んでいた。見るからに美味しくなさそうな薬たちだ。

 話し込んでいたら、ウエイターのお兄さんに「ドクターのレクチャーが始まるよ」と声をかけられた。
 英語だし、瞑想のときみたいに判らなかったら苦痛だし、行かなくてもいいかなと思っていたけれど、あまりにもウエイターさんに何度も声をかけてもらったので、「じゃあ、行きますか」と講義室に向かった。
 この講義室がなかなか複雑なところにあって、辿り着くまでも廊下も暗く、私一人では多分、探せなかったと思う。連れて行ってくれたSさんに感謝である。

ドクターズレクチャー 講義室に到着したら、ちょうどレクチャーが始まったところだったらしい。
 空いていた最前列に座る。
 私達の後からもパラパラと人がやってきて、椅子が追加されていたようだ。
 レクチャーのタイトルは「DIET & DIGESTION」。ダイエットをどう訳すのかは今ひとつ判らないけれど、消化があらゆることの基本だというのがアーユルヴェーダの考え方らしい。
 そして、身体には7つの組織があって、血糖、血液、筋肉、死亡、骨、骨髄、生殖器がその七つ、らしい。
 そして、これらは全て食べ物が重要な要素になっていると言う。
 だから、「消化」が重要になる。

 ドクターがホワイトボードを使い、重要な部分はパワーポイントで解説が映し出されていたので、ちょうど手元にあった電子辞書を使って単語を引きつつ話を聞くことができた。
 それでも、私が一応理解したつもりになってメモを取れたのは全体の1/4というところではないだろうか。
 本当に勿体ないと思う。

 お薬の話も出ていて、やはり、最初に渡された薬はほぼすべて消化を助けるためのお薬なのだそうだ。
 3〜4日たってから、ドクターのコンサルがあり、そこでもっと身体に合った薬に変えると言う。
 6日間の滞在の私はちょうどこの「3〜4日たったところ」に当たるけれど、お薬を変えるだけの何かは出ていないということなんだろう。
 結局、最後まで私に処方されたお薬が変わることはなかった。

 消化の状況はもちろん便でも判る。「簡単に排出できて、バナナのような便が良いと指導している」とドクターが言うと、ヨーロピアン達から笑い声が上がっていた。
 また、舌を見ても消化の状況が判るそうだ。ピンク色をして綺麗だったらもちろんオッケーだが、舌の表面が白くなったり黄色くなったりしていたら、それは消化が上手くできていないサインだ。
 消化だけではなくて、舌には身体の内部の状況も現れるのだと、ホワイトボードに描いてくれた。何だか足の裏みたいな話だなと思う。

 あとは、正直に言って、断片的にしか判らなかった。

 良い食習慣とは、よく噛み、十分な水分を摂ることから始まる。
 そして、七つの味(これがどんな味なのかはよく判らなかった)を含む食品をバランス良く食べよう。
 匂いが良いということは、消化のための第一歩である。
 良い身体を作るためには、食べ物に気を使おう。今の人たちは、時間がなく、食べ物に気を使っていない。
 良い消化のためには、32回噛むことが必要。よく噛んで柔らかくすれば、消化しやすくなる。
 「噛む」ことができるのは、口だけである。
 1日に2リットルくらいの水分を摂ろう。食品から摂取できる水分はそれほど多くはない。
 喉が渇く前に飲むことが必要。喉が渇いてから飲むのでは遅い。
 間食はダイエットの敵。
 私達の身体は機械のような物だから、毎日決まった時刻に決まった回数、ゴハンを食べることが必要。
 身体は「お腹が空いた」「美味しい」という二つのサインを出すことができる。
 「お腹が空いた」というサインに対して、コーヒーを飲むだけでは応えたことにならない。固形物を摂取すること。
 どれだけの量を食べればいいかという質問に対する正解は、お腹が空いていなくなるまで。腹五分で抑え、あとの半分は「頭」で満腹感を得る。
 野菜を多く食べ、ごはん、デザート、脂肪の摂取を少なくすれば、ダイエットできる
 アーユルヴェーダでは、10時からがピッタの時間、お昼頃がカパの時間、夕方がヴァータの時間。ヴァータは「風」なので、エネルギーの摂取に向かない。一方、ランチタイムは思いごはんを食べると良い時間。
 夕方は温かい食事(カレーや調理した野菜)を摂ると良い。
 スパイス(ガーリック、胡椒、シナモン、クミン等)は消化の助けになる。
 ホテルの朝食に出されているスープ、特に緑色のスープはwhole mealで、朝食べるのに特に適している。緑色のスープに、プロテインを多く含むスリランカのシリアルを入れると更に良い。
 ランチにはチキンやお魚(特にwhite fish)を食べると良い。red fishは今イチ。でも、全く食べてはいけないという訳ではなく、たまに食べるのなら良い。
 カシューナッツの死亡は身体に良いけど、でも油は油。ピーナツはさらに良くない。
 (ドイツ人の方の質問に対して)ドイツはスリランカよりもずっと寒いので、体温を保ためにもたくさん食べる必要がある。しかし、夏は食べ物を変えて食事を軽くすべき。食事は季節によって変えるべきである。

 最後にドクターは、「ここで知識を得ただけでなく、少しずつでも生活や食事を変えられると良いと思う。ぜひそうしてください。」と言って話を終えた。
 1時間以上あったと思う。
 語学に激しく難のある私にも面白くてためになる、いいお話だった。
 質問したいことはたくさんあったけど、質問できるだけの語学力がないのが残念である。

 レクチャーの後は、日課のお散歩するというSさんと別れてお部屋に戻り、シャワーを浴びて洗濯し、薬を飲んで22時には眠気に負けてベッドに入った。

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2016.10.10

スリランカ旅行記4日目その1

2016年8月9日(火曜日)

 昨夜、Sさんに教わったとおりに「Before Sleep」の粉薬をマグカップ半分のお湯に溶いて飲んだところ、朝方、3回もお手洗いに通うことになった。
 整腸剤というよりも、弱い下剤に近いのかも知れない。
 「1日に2リットルのお水・お湯を飲んでください」と指示に従おうと意識しているので、水分摂取量は多く、必然的にトイレも近い。
 デトックスの一環ということなんだろう。
 急げば朝のヨガに間に合う時刻だけれど、「無理に行かなくてもいいかな」と思ってしまうとなかなかスピードアップできず、今朝はヨガはサボって海岸を散歩することに決めた。

ビーチから見たホテル 7時過ぎにお部屋を出る。
 ホテルの中庭から直接ビーチに出ることができる。
 ホテルの庭から砂浜までの僅か数mのところにイヌが何匹がいることが多く、動物全般が苦手な私はちょっと怖かった。とはいっても、吠えられたり追いかけられたりした訳ではない。尻尾を振って近寄ってくる、フレンドリーなイヌたちだ。
 ホテルを振り返るとこんな感じだ。ビーチとホテルを区切るフェンスには、常に赤い旗が揚がっていた。確認してはいないけれど、多分、遊泳禁止の意味だと思う。

20160809_073253 ビーチに出て、まずは左方向に進み、前方に見える島の当たりまで行って来ようと決めた。
 歩き出してすぐ、後ろを振り返ると馬が砂浜に佇んでいた。聞いた話によると、砂浜で乗馬体験もできるらしい。
 朝のビーチにはお散歩している人も多く、みな裸足で歩いている。私は何となくビーチサンダルでそのまま歩き続ける。
 ホテル前から見えた島が目の前に来た辺りで引き返す。10分も歩いていない。我ながら軟弱だ。

海の家 ホテルまで引き返し、そのまま反対方向に歩いて行くとすぐ、スリランカ版海の家といった感じの建物が集まった一角があった。
 パブリックビーチなのかも知れない。
 しかし、この辺りはまだ風も強く、波も高い。海水浴に向いたビーチとは言えないと思う。
 この海の家の一角からさらに5分くらい歩いたところに、お隣のホテルがあった。
 バーベリン・リーフ・アーユルヴェーダリゾートだ。スリランカで一番古くから外国人を受け入れているアーユルヴェーダのホテルだそうだ。

泳げそうなビーチ バーベリンの少し先は入り江のようになっていて、ここまでの波の荒い海が嘘のように凪いでいる。
 泳げそうだ。
 でも、海で泳ぐために歩いてくるにはちょっと遠い。バーベリンに泊まれば気軽に海で泳げそうである。
 この辺りで引き返すことにしてふらふら歩いていると、ビーチボーイズのお兄さん達何人かに「リバークルーズに行かないか」とか「街まで行かないか」と声をかけられた。朝から商売熱心である。
 でも、「いらない」と言うとあっさりと引き揚げて行く。商売になるんだろうか。
 ホテル前の砂浜から左右両方、見える範囲をのんびり写真も撮りながら往復して40分くらいの散歩だった。

ヨーグルトホッパー ヨガがまだ終わらない8時少し前にレストランに行ったら、意外と人がいて驚いた。自分のことは棚に上げ、ヨガに参加しない人も結構いるんだなぁと思う。
 今日の鉄板のコーナーではホッパーとキトゥルパンケーキが焼かれている。スリランカ風朝食に決定だ。

 最初、キトゥルパンケーキを指差してこっちをちょうだいと言ったら、シェフに「これは甘いわよ」と言われ、ホッパーに変更した。焼いてもらったホッパーに、玉葱等々の野菜を炒めた具を好きなだけ乗せるようになっている。
 緑色のスープのようなものは、コラキャンダというお粥だ。お粥といってもお米はほとんど感じられないくらい煮込まれていて、スープのようだ。
 いつも2種類用意されているヨーグルトの「水牛ではない方」は、ハードタイプといえばいいのか、ゼリーのような固さだ。
 バナナも2種類あって、この緑色のバナナの方は、ピッタとヴァータ体質の人にも推奨されている。
 ツリーアップルのジュースも添えて、相変わらずの大食かつ贅沢な朝食をゆっくりいただいた。

 赤い斑点は相変わらず腕の内側に出ている。背中の方が目立っているかも知れない。
 朝から海風に吹かれていたせいか、ちょっと頭が痛い。でも、何だかやっとヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラでの過ごし方に慣れてきたような気がする。
 昨日教わった近道を通ると、一旦、2階に上がってロビーを通って行くよりも断然早くアーユルヴェーダセンターまで行くことができる。
 そこで浮いた時間で、池に咲く蓮の花を観賞した。

 ドクターのコンサルの開始10分前にアーユルヴェーダセンターに到着したら、すでにギトミさんが待っていてくれた。働き者の彼女である。
 今日のドクターは、若い男性である。多分、鍼を打ってくれていたドクターだと思う。
 ここでは訴えたもの勝ちだと思い始めていたので、最初のコンサルのときには言いそびれていた、目が疲れるんですとか、腰が痛いんですとか訴えたら、午後にスペシャルセラピーとして背中のマッサージが追加された。

 また、昨日の夕食時にドクターに訴えた腕の赤い斑点についてきちんと伝わっているようで、腕を見せるように言われ、Druda Sharira Mardana(ちょっとストレッチっぽいマッサージ)の欄に、使うオイルの名前が書き加えられた。
 そのオイルには、炎症を抑える成分も入っているという。

 もっとも、このコンサルは、今日から始めるシロダーラについての注意事項を伝えるのが主な目的だったらしい。
 シロダーラ終了後に付けるスカーフは耳まで覆うようにすること、スカーフは風よけの意味があること、ビーチやプールなど風の強いところにはなるべく行かないこと、髪は洗わないこと(顔と身体はオッケー)、寝るときにはスカーフを取ってもいいけれど枕を汚さないようにタオルを敷くこと等々の、実際的な注意がまずある。
 ドクターの言うことを訳しているというよりも、ギトミさんの中にすでに全部入っている感じだ。

 それから、どちらかというと精神的な注意が続く。
 シロダーラを行うと、感情が溢れるような感じになることがあるという。そうなったら、信頼できる人に話すと良いと言う。いえ、私は一人でここに来ているんですけどと思っていると、それが顔に出たのか、ギトミさんは、他にもノートに書いたりして外に吐き出すようにしてくださいとつけ加えた。

 コンサルは10分くらいで終わり、最初のメニューである鍼まで時間があったので、お手洗いに寄った。
 本当にこんなことばかり書いているけれど、トイレが近い。
 お手洗いから戻る途中、コンサルのときのドクターと行き会った。メニューの紙を出してと手振りで言われて渡すと、Acupuncture(鍼)の項目に、eye packと書き加えられた。

 本日最初のトリートメントは、10時からそのAcupuncture(鍼)である。
 ヨガセンターに行き、並べられたマットに横になると、どこからともなくドクターが現れて、鍼を打ってくれる。
 今日も、鍼を打たれるのは昨日と同じ4ヶ所だけでつまらない。
 しかし、目を瞑っていたので具体的には判らないけれど、綿で耳栓をされ、目の周りに何かで土手のようなものが作られ、その中に液体の何かが注ぎ込まれた。
 BGMも流されているけれど、鳥の声も清々しい。

 鍼を終えてウエイティングエリアで待っていると、セラピストのお姉さんに呼ばれ、簾で囲まれたエリアに案内された。
 oil packである。
 ガウンを脱ぐように言われて仰向けに寝ると、お腹にオイルを塗ってから、オイルをたっぷり染みこませた綿のようなものをお腹に広げてくれる。
 その上から掛けてくれたバスタオルは温めてあったようで、心地よい。それでも何故か眠くならないのが我ながら不思議である。夜に充分寝ているからだろうか。

 11時半からのDruda Sharira Mardana(ちょっとストレッチっぽいマッサージ)を行うお部屋(多分、最初の日と同じシャワーとトイレが付いたお部屋だったと思う)に移動する。
 お部屋移動のときには、必ずお手洗いに行ってしまう。
 お部屋に行くと、マッサージに使うオイルを変更する話がすでに伝わっていて、これまでとは違う匂いのオイルが用意されていた。
 緑色をしていて、何だかカレーの匂いがする。oil packで使っているオイルと同じものだろうか。
 ハーブオイルだと言われて、適当に「コリアンダー?」と聞いてみたら、「違う。”シーダク”よ。」と聞こえたけれど、正体不明である。

 このマッサージは、いつものベッドに寝て行う。
 オイルマッサージはどちらかというと「撫でる」感じがメインだ。このマッサージはセラピストさんは一人、もちろん「撫でる」感じもありつつ、関節を動かして緩めるような動きも多い。
 マッサージを受けているときは目を瞑っていることが多いけれど、このときは動きが大きいせいか目を開けていることが多く、セラピストさんも対応に困ったのか「Body Styleがいいわね」などと言ってくれた。
 このマッサージは、他とは違って45分と長めだ。

 オイルマッサージ後、11時45分からHerbal Bath(ハーバルバス)だ。
 初日に温いなと思ったお湯の温度は、この日も同じくらいだった。そして、初日とはハーブの種類が違っていたように思う。
 セラピストさんが持ってきてくれた温かいハーブティを飲みながら全身浸かっていると、外気温が高いこともあって汗が噴き出してくる。
 しかし、庭にはリスまで遊びに来て優雅な時間である。
 ハーバルバスの後、再びオイルにまみれた下着を着けるのがちょっと気持ち悪くて、それが残念な気もする。

腕の斑点 流石にハーバルバスに30分も浸かっていることはできない。
 セラピストさんの声かけを待ってあがり、身体にタオルを巻くように言われ、椅子に座った。
 そのときに、ついでに赤い斑点の出た自分の腕を写真に撮った。ハーバルバスの後だと、オイルも流されて、カメラに触ってもいいかなと思える。
 やはり、相変わらず赤い斑点が出ている。痒みはなく、それは有り難い。

Herbal InhalationHerbal Inhalation

 12時15分から、Herbal Inhalation(ハーブの入ったお湯の蒸気を顔に当てる)だ。
 椅子に座り、バスタオルで作られた丸いところに顔を伏せると下から熱い蒸気が上がってくる。
 その蒸気を生んでいるのが、ハーブを熱湯に浸けたものだ。
 とにかく熱い。
 顔から汗が噴き出してくる。
 何となく「腹式呼吸だ!」と思い、試みる。もっとも、私はちゃんと腹式呼吸ができたと思えた試しがないので、このときもできていたかどうかは判らない。とにかく深い呼吸を心がけた。
 それにしても熱くて、10分もしないうちにギブアップした。

シロダーラ そして、午前中(といっても12時半)最後のメニューが、本日のメインイベントであるShirodhara(シロダーラ)である。
 お部屋にカセットコンロが持ち込まれている。このコンロの火がなかなか点かず、セラピストさんが舌打ちしていた。ちょっとコワイ。
 ガスのカセットを交換し、オイルが温められ始める。
 手前のバスタオルが敷かれていない部分の茶色いマットは外すことができ、その下は木の枠になっている。傾斜が付けられ、穴があり、その穴を通したヒモをつたって下に置いたバケツにオイルが流れる仕組みである。

 タオルを巻いたまま仰向けに寝るように言われ、髪をまとめていたゴムは取ってしまう。
 鍼のときのように耳栓をされ、目の上には何かを染みこませた綿が置かれる。何も見えない。
 写真の右手前に写っているポットからオイルが流れ落ちて来ている、筈だ。かなり低いところからオイルが落とされているのを感じる。額の上20cmくらい、あるいはもっと低いかも知れない。
 額の真ん中から始まって、ゆっくりと左右にオイルポットが動かされ、端から端まで往復している。
 オイルの匂いに誘われているのか蠅が飛んでいるのが気になって手で払っていると、セラピストのお姉さんがウチワで蠅を追ってくれた。優雅だ。

 寝ちゃったという話を体験者の方のブログなどで読んでいたので眠くなるかなと思っていたけれど、全く眠くはならなかった。
 オイルが額に落ちて当たるのを感じていると、何だかどうでもいいことが頭に浮かび、いかんいかん、オイルに集中せねばと思うと、今考えていた「どうでもいいこと」が何だったのか忘れる、その繰り返しだ。
 もの凄く眠くなったりもしないし、感情的になるとか、感情が溢れてくるとか、昔の記憶が蘇ってくるとか、そういうことは全くなかった。
 私はそういうタイプなのである。
 多分、20分くらいで終了した。

スカーフ シロダーラ終了後、私はそこに寝たままで、セラピストさんが二人がかりで髪に染みこんだオイルを絞ってくれる。
 私の髪は長いし、量も多いので、オイルを絞るのも大変そうだ。
 オイルを絞ると、髪をゴムで束ね、それから木綿の厚手のスカーフで髪と耳を覆ってくれた。プロの技である。
 13時少し前、本日のトリートメント午前の部が終了した。
 しかし、14時半からスペシャルセラピーの予定が入っているし、ガウンで来るように言われている。着替える訳には行かない。時間もないので、そのままレストランに直行した。

デザートメインディッシュ 13時45分くらいからランチをいただいた。
 ランチタイムは12時半からだ。トリートメントが終わり次第ランチタイムになるから、三々五々集まってくる感じのようだ。友人同士やご夫婦でもトリートメントの終了時刻が揃う訳ではないらしい。
 何のスープだったか忘れたけれど、この1回だけ、ピッタかヴァータのどちらかで「推奨しない」ことになっていてスープが飲めなかった。ちょっと残念である。
 メインはカレーで、豆のカレーはいつでもある。この他に、野菜のカレーが日替わりでいくつか用意されている。
 カレーの具は基本的に一つしか入れないらしい。オクラのカレーなら、具はオクラだけだ。

 この日のデザートはバナナのムースだった。
 もう、「バナナだ」としか言いようのない、濃いバナナの味のムースである。
 フルーツも、バナナとオレンジとメロンとパパイヤは定番でいつもあり、その他1〜2種類が日替わりで出てくるという感じだったと思う。
 それほど好きではないパパイヤだけれど、ライムをたっぷり絞って食べると美味しい。
 たくさんいただいた。

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2016.10.09

スリランカ旅行記3日目

2016年8月8日(月曜日)

 この日も朝までに、夜、4回もお手洗いに起きた。
 特にお腹が痛かったりした訳ではない。本当に単にお手洗いに行きたくなって目が覚めた、という感じだ。ついでに、早速、筋肉痛になっていて、身体がバキバキになっている。
 そのせいか、6時くらいに起きるつもりが、目が覚めたら6時半を過ぎていた。どうしようかちょっと迷ったけど、バババッと支度をして、ヨガに行った。
 昨日よりもヨガ参加者が多くて、ヨガセンターは満員だ。参加者のうち半分くらいは日本人だったと思う。

 朝のヨガの先生は昨日と同じ男性の先生だった。
 6時50分からジャスト1時間のヨガ・レッスンだ。相変わらず、ヨガをやっているときも、瞑想のポーズでリラックスしているときも、気がつくと私は歯を食いしばっている。気がつくたびに顎を緩めるように意識した。
 そして、どうも私は「right」と「left」が「右」と「左」に直結していないらしく、言われたとおりにやっているつもりが、気がつくと周りと左右反対のことをやっている、ということがよく起きた。何とも情けない。
 1時間、みっちりヨガをやった後も、やっぱり筋肉痛が激しく残っていた。

 ヨガ・センターから部屋に戻ってテラスにヨガマットを干し、そのままレストランに行った。
 テーブルは決まっておらず、そのときの気分で好きなところに座っていいようだ。
 私は、真ん中の列の後方、プールから離れたテーブルに座ることが多かった。ビュッフェのテーブルに近い、食いしん坊御用達の席である。

朝食 フレンチトーストがあったので迷わず選び、ミックスフルーツジュース、ミックスフルーツ、水牛のヨーグルトにキトゥルパニというヤシのシロップをかけたもので朝食にした。ウエイターさんにハーブティもお願いする。
 ヨーグルトのコーナーに「太るもと!」と札が出ているのが可笑しい。
 この日は9時からトリートメントが始まるので、自分としては軽くしたつもりである。
 フレンチトーストはシナモンの香りがして、そして甘くない。意外な味だった。

トリートメントルーム 食後、歯磨きし、ヨガで汗だくになった服を洗濯し、部屋を片付け、ガウンに着替えるともうアーユルヴェーダセンターに向かう時間である。
 このガウンが膝丈すれすれくらいで、普段からロングスカートしか履かない私には何とも心許ない感じがする。
 ガウンを着てビーチサンダルを履き、布バッグに今日のメニューが書かれた紙と、鍼の指示書、カメラとノートとハンカチを入れてぶら下げて行く。
 ウエイティングエリアの椅子で待っていると、セラピストのお姉さんがやってきて名前を呼んでくれる。
 このウエイティングエリアで、日本人女性が二人でお互いの身体のことを話していて、その率直さというかあけすけさ加減にちょっと驚いた。アーユルヴェーダ・マジックかも、と思う。

 今日は、昨日とは違い、奥の方にある少し小さなトリートメントルーム(No.17)に案内された。
 パンティ1枚になって大きなバスタオルを巻き、椅子に座るように言われる。
 髪を結んでいたゴムも外して、Shiro Abyanga(ヘッドマッサージ)から始まった。頭のてっぺんにオイルを垂らし、ヘッドマッサージと言いつつ、肩から首にかけてのデコルテ部分も丁寧にマッサージしてもらえて嬉しい。
 どうやら、一つのトリートメントから次のトリートメントまでは30分というところらしい。
 20分くらいでヘッドマッサージは終了し、「そのまま待っててね」と行ってセラピストさんはお部屋から出て行った。

 9時半から、昨日と同じセラピストさん、昨日と同じクリームを用いたVaktra Abyanga(フェイシャルマッサージ)が始まった。
 タオルを巻いたままベッドに仰向けに寝て、髪が邪魔にならないように結ぶ。
 目を開けているとセラピストさんとバッチリ目が合ってしまうので瞑る。そうすると、今どんなことが起きているのかが判らない。何しろフェイシャルマッサージというものを受けたのは昨日に続いて2回目だから、興味津々でもあるし、不安でもある。

 10時からは、Mrudu Sharira Abyanga(シンクロマッサージ)だ。メニューは昨日と同じだけれど、セラピストさんは変わった気がする。
 二人のセラピストさんが基本的には左右から同時にマッサージをしてくれる。身体に巻いていたタオルを取り、まずは仰向けから始まり、途中でうつぶせになるように指示される。
 流石にどんなマッサージをしてもらったかまではメモを取っていないので定かではないけれど、昨日よりも肩と腰にポイントが置かれているような気がする。

 フェイシャルもシンクロもどちらも気持ちいいし、ベッドに寝る姿勢で受けているから寝ちゃいそうなものだけれど、これが不思議と眠くならない。
 常に覚醒していたと思う。
 シンクロマッサージをしてくれるセラピストさんが、恐らくは呼吸を整えるために時々「ふーっ」と長く息を吐いていて、「えーっと、溜息じゃないですよね?」と気になったくらいだ。
 こちらも、使用したオイルは昨日と同じオイルだったと思う。料理用ほどではないけれどごま油っぽい香りがする。

 シンクロマッサージが終わると再びタオルを巻くように言われ、お部屋を移動した。
 マッサージを受けると本当にトイレが近くなって、このときも移動の途中で誘導のセラピストさんにお願いし、お手洗いに寄った。
 No.22のお部屋にはスチームバスが用意されていた。
 言い方は何だけれど棺桶のような感じで、格子になった床面の真ん中にバスタオルが幅15cmくらいに折っておかれていて、その上に寝るように言われる。

 仰向けに寝ると、上から蓋が降りて来て、顔だけ外に出す形になった。
 首の周りにタオルが詰められて、蒸気が首回りから逃げないように完全に密閉され、スチームバスの開始である。
 熱い。
 元々が代謝のいいので、あっという間に汗が噴き出してくる。様子を見に来た女の子がティッシュで時々汗を拭き取ってくれるけれど、とてもではないけれど追いつかないくらいの発汗量だ。
 岩盤浴よりもずっと効果がある。
 流石にスチームバスは30分入りっぱなしということはなかったと思う。時計を見なかったので、実際に入っていた時間は不明だ。
 木の上にタオルを敷いただけで寝ていたので、腰が痛い。

ウエイティングエリア スチームバス終了後、セラピストさんに「これで終わり?」と聞かれた。
 オイルパックと鍼が残っていたので、本日のスケジュールの紙を示すと、最初に待っていたのとは違うウエイティングエリアに連れて行かれ、「ここで待っていて」と言われた。
 通路のような、不思議なスペースである。
 男性が一人、うつぶせになって寝ている。あそこでオイルパックをするんじゃイヤだなぁ、丸見えじゃないかと思う。
 お隣は、オイルやクリームなどなどを用意するお部屋のようで、湯気が上がり、スタッフの声が聞こえてくる。

 11時に少し遅れてオイルパックだ。
 といっても、オイルパックがどんなものか、この時点ではよく判っていなかった。
 セラピストさんに案内されてすだれで仕切られた中に入るとベッドがあった。仰向けに寝てお腹を出す様に言われる。
 どうやらこのオイルパックは子宮筋腫のためだったようだ。
 スポンジのような綿のようなものに緑色のオイルをたっぷり染みこませ、お腹の上にそれを乗せて、さらにバスタオルをかけてくれた。

鍼のカード アーユルヴェーダ2日目最後のメニューは鍼だ。
 ガウンを着て、ヨガセンターに向かう。
 いくつもマットが敷かれていて、すでに鍼を始めている人が何人もいる。BGMとして「シャーンティー」と聞こえる言葉が何度もゆっくりと繰り返される音楽のような瞑想のようなものが流されている。きっとヨガ的に意味がある旋律であり、言葉なんだろう。
 適当なマットを選んで横になり、やってきた先生に昨日もらった鍼のカードを見せる。
 先生に「スカーフは?」と聞かれたから、シロダーラをやったのかと思うほど、私の髪はオイルまみれだったらしい。

 鍼のカードには「リラクゼーション」とだけ書かれていて、そのためか、私が打たれた鍼は4本だけだった。
 頭のてっぺん、左手の甲の親指と人差し指の間のくぼんだところ、右手の甲の小指の下辺り、左足の膝下の4ヶ所だ。
 つまらない。
 お隣の方なんて、目の周りに何本も鍼を打ってもらっていて、もの凄く効きそうだった。
 鍼を打ったまま30分くらい横になっていると、先生が適当なところで鍼を抜きに来てくれ、12時で終了となった。

お部屋 お部屋に戻ると、すでにお掃除が終わっていた。有り難い。
 昨日とは違う漢字にベッドメイクされていて、ちょっと嬉しい。
 ガウンは厚手なので着ていると暑いし、濡れていて重い。シャワーはまだ浴びることができないので、捨てて帰るつもりで持ってきたチュニックに着替えた。
 廊下のウォーターサーバからお湯をもらってきてポットで沸かし、少しずつ飲む。トリートメント中はお手洗いに行きたくなるし、終わると喉が渇いている。
 英語ができれば、こういうこともすぐに「どうして?」って尋ねることができるし、オイルやクリームやらの成分もぜひ知りたいところだ。我ながら勿体ないことをしていると思う。

ランチタイムのレストランメインディッシュ

 ランチタイムは12時半から始まる。この日は13時過ぎにレストランに行った。
 ランチタイムにはお薬がないので気楽だ。
 野菜中心の前菜と野菜のポタージュスープ、メインディッシュは基本的にカレーで、鉄板焼きのコーナーではチキンのピカタのようなものが焼かれていた。タルタルソースをつけていただくようだ。
 ランチタイムにはフルーツ以外のデザートも用意されている。バナナとカスタードは定番で、この日はフルーツゼリーの入ったミルクゼリーも並んでいた。
 このデザートのコーナーにも「太るもと!」と注意書きが出ているけれど、もちろん無視してたっぷりといただいた。

ライブラリ ランチ後、レストランのすぐ隣にあるライブラリに行った。
 並んでいる本のうち、一番多かったのがドイツ語の本だ。英語の本もそこそこある。
 そして、この写真の、エアコンの下の棚二つに日本語の本が並んでいた。統一感のないラインアップだったから、お客さんが読み終わった本を置いていったのだと思う。
 文字を追う気になれず、何故かあった大和和紀の漫画を手に取った。ここに並んでいる椅子が、なかなか座り心地が良い。

ハーブティの説明 漫画を読みつつ食休みを取った後は、シャワーを浴びて水着に着替え、プールに行った。
 お部屋から直接行けるのが嬉しい。気軽に行くことができる。
 デッキチェアに荷物を置いて、まずは泳ぐ。泳いでいる間に、スタッフがビーチタオルをセットしてくれた。
 仰向けになって浮かんでいると「日焼けするなぁ」と思う。
 泳いだり、プールサイドにあるコーナーからハーブティをセルフサービスでもらってきて飲んだり、お昼寝したり、1時間半ほど寛いだ。
 暑いので、プールで泳いだり、デッキチェアで水着のままお昼寝したりするのがちょうど良い。

 17時から初心者向けのヨガがあるので、その前にプールから上がり、シャワーと洗濯を済ませる。
 初心者用のヨガの先生は若い女性だった。
 そして、完全に勘違いしていて我ながら笑えたことには、「初心者用」なのはヨガの内容であって、英語ではない。初心者用ヨガなら先生の指示も簡単で判りやすいに違いないと思い込んでいたところがマヌケだ。
 朝よりも夕方の時間帯の方が暑い。そして、朝よりも人が多いくらいで、もちろんエアコンなんて入っていないから、あまりの汗についには手ぬぐいを首に巻くという妙なスタイルでヨガをやることになった。

夕陽 お部屋に戻ってネットに繋ごうとしたら、なかなか繋がらない。
 そこで悪戦苦闘していたら18時半になったので、夕陽を見ようと海岸に出た。
 昨日よりもキレイだ。
 完全に暗くなるまでの15分ほど、海岸で夕陽を堪能した。
 戻る途中、2階のロビーで試したら、私のお部屋でやるよりもサクサクとネットに繋がる。「多分、メールは繋がる」と言ってきてあったし、「元気だよ」メールを母に送った。

前菜 19時過ぎくらいにレストランに行ったら満席に近かった。
 いつもの席で前菜をいただいていたら、ちょうど、日本人女性お一人の方が席を探していらしたので、声をかけて一緒にいただくことにした。
 彼女はSさんといって、長く滞在するという。病気をして、なかなか体調が戻らずに困っていたときに、行きつけの美容院の方がアーユルヴェーダの話をしていたのを思い出し、スリランカに来たそうだ。
 最初のときは別のアーユルヴェーダのホテルに泊まり、ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラは昨年に続いて2度目だという。

 今回は、ホテルのホームページから直接予約を入れていて、「今の時期はオフシーズンで30%オフだから3週間も滞在していられます」と笑っていた。
 私は旅行社のツアーに申し込んだら、自動的にデラックスというカテゴリのお部屋になった。
 このホテルにはスタンダードというカテゴリのお部屋もあって、そちらはレストランやロビーがある建物にお部屋がある。海を向いているし、少し狭いけれど明るいから却っていいと言っていた。私もそっちが良かったなと思う。
 ついでに教えていただいたところでは、空港からホテルまでタクシーで7500ルピーくらいだそうだ。

 私が座った席からは見えなくて気付かなかったけれど、お一人でいらした日本人の若い女の子が今日お誕生日だったそうで、皆とは離れたプールサイドにテーブルが作られて、コースメニューをいただいていた。
 夕方に、プールサイドにテーブルが二つ作られていたのを思い出した。
 片方のテーブルしか使わないけれど、見た目なのか宗教上の理由なのか、シンメトリにセッティングされたらしい。
 私たちがおしゃべりしながら随分と長く食事していたので、帰りに寄って話してくれたところでは、「美味しかったけど、ちょっと恥ずかしかった」ということだった。さもありなん、と思う。

 プールから上がったときに気がついたので塩素負けしたのかと思いつつ、腕の内側とお腹と背中に赤い斑点が出ている話をSさんにしたところ、ドクターに相談した方がいいとアドバイスしてくれた。
 ディナータイムには、主にライブラリにドクターが常駐して相談を受けたりしてくれている。
 ちょうど、初日にコンサルしてくれたドクターとギトミさんが一緒にいたので、メインディッシュを取りに行ったときに腕を見せてその話をしたところ「痒くない?」と聞かれた。
 痒みは全然ないと答えると、明日からオイルを変えてみましょうと言われた。
 併せて、明日はドクターのコンサルがあるとプログラムに書いてあったので、ギトミさんに同席をお願いした。

 Sさんも腕が赤く腫れてしまっていて、そしてかなりの痒みを伴っているそうだ。
 お薬も私の倍くらいの種類を飲んでいたし、滞在期間が長いこともあって、バスティというトリートメント(というよりも、もはや治療に近い)を勧められたそうだ。要するに浣腸で下剤を入れるらしい、このトリートメントをやると、ほとんどお部屋から出られず、ドクターがお部屋に来て様子を確認し、食事もお部屋に運んでもらって食べるそうだ。
 興味深いけれど、滞在6日(6泊)の私は、ここまでの「大きな」トリートメントはできない。
 シロダーラもギリギリ6日滞在でやってもらえることになったくらいだ。

 食事後、Sさんが日課のお散歩をするというので、一緒に行かせてもらった。ドクターに勧められ、滞在中、毎日の習慣にしているそうだ。
 アーユルヴェーダ棟の横の道を行くと正面玄関に着く。そして、正面玄関前の芝生の広場には、無数の蛍が飛んでいた。
 綺麗だ。
 彼女も、昨年に同じ時期に泊まっていた方に教えてもらったと言っていた。
 アーユルヴェーダ棟に沿って、小川よりももっとささやかな感じで水が流れていて、その小川の辺り、そして芝生に植えられている木にたくさんの蛍がとまっている。
 瞬きながら飛んでいる蛍もたくさんいる。
 しばらく見とれた。

 もうしばらくお散歩するというSさんと別れ、部屋に戻った。22時近い。
 Before Sleepのお薬は、粉薬のように飲んでは効果がなく、お湯に溶いて飲むべしと改めて彼女に教わったので、心して飲む。
 要するに、このお薬は整腸剤(というか、下剤に近い)らしい。
 ちびちびとお薬を飲み、22時半には猛烈な眠気に襲われ、「ヨガも無理に行かなくてもいいな」と夕食のときのおしゃべりで思えたので目覚ましはかけず、ベッドに入った。

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