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2018.03.01

京都旅行記(2018)1日目その2

2018年2月11日(日曜日)

 13時から西陣織会館でマフラー織り体験の予約を入れてある。
 過密スケジュールなのだ。
 北野天満宮前から堀川今出川までバスで10〜15分くらいかかっただろうか。渋滞していないのが有り難い。
 バスの窓から、明日の朝食を買おうと目を付けていた「プチメック」というパン屋さんの位置も確認する。

 13時ギリギリに西陣織会館に到着し、受付をしてもらうことができた。
 私の前に若い女の子が二人並んでいて、今日の生徒は彼女たちと私の3人のようだ。受付で料金を支払うとすぐに先生が迎えに来てくれた。
 そのまま、体験をする教室に連れて行ってもらう。

 織機が7台用意されていて、それぞれ違う色合いの縦糸がセットされている。
 横糸も20色くらいだろうか、用意されている。
 織り上がったマフラーに触らせてもらうと、意外と固いことに驚いた。その固い糸を使うことで、シルク100%のマフラーながら、洗うことができるという。
 また、詰んで織るところと、隙間を空けて織るところと、交互に織るのは、デザインのためというよりは、「固すぎないようにするため」だと教えてもらった。

 若い女の子に譲ろうよと心の中で思いつつ、でも、一目惚れした、ピンク系の糸がかかった織機を選んだ。
 そして、横糸で迷う。
 基本的には「横糸の色」のマフラーになるという。
 白と、薄いグレーと、黒と、3つ置いてグレーかなぁと思っていたら、先生が「黒がいいと思うわ」「ステンドグラスみたいになるわよ」とおっしゃる。微妙に迷いつつ、ここは先生の推しに乗っかることにした。

体験中 右足を踏む、杼を右から左に通す、足を緩めて縦糸を平行にする、杼に巻かれた糸を押さえていた手を離す、綜絖で横糸を押さえる、左足を踏む、杼を左から右に通す、足を緩めて縦糸を平行にする、杼に巻かれた糸を押さえていた手を離す、綜絖で横糸を押さえる、この繰り返しだ。
 リズムに乗るまでが難しい。

 隙間を空けて織るところは、「1mm角くらい開けると綺麗よ」「後になればなるほど広くなってくる人が多いから気をつけて」とあらかじめ注意された。なるほどと思う。
 詰めて織るところと空けて織るところの境は、広めに空けるとくっきり見えると教えてもらう。
 でも、意外と難しかったのが詰めて織るところでだった。綜絖を操作する力加減で詰まり方が変わるようで、どうしても一定にならない。7往復ずつしているのに太さが一定しない。
 唸っていると、先生に「職人さんだって同じ力加減を体で覚えるのに10年かかるんだから」「手織りの味を思えばいいのよ」と声をかけられた。

マフラー 女の子たちは手際が良かったらしく、2時間くらいで織り上がっていた。早い。
 その段階で、私は多分180cmのうち150cm弱しか織れていなかったと思う。
 どうしてこんなに差があるのかしらと呻いたら、「糸の太さも違いますしね」と先生が慰めてくれた。当然、糸が太い方が早く織れる。
 まぁ、でも、正解は「私の手が遅い」に尽きるだろうと思う。

 結局、織り上がったのは16時ジャストだった。
 お嬢さんたちはとっくに織り上がり、アイロンをかけ、端の始末もしてもうお帰りになっている。
 私は先生たちに「仕上げをやっておきますから、着物ショーを見てきたら?」と言ってもらい、お言葉に甘えて3階のステージに行った。

着物ショー着物ショー 着物ショーはなかなか華やかだった。
 「帯は西陣」とどこかに書いてあったと思う。「西陣織の着物」はないんだろうか。
 着物ショーでは、「友禅の着物に西陣の帯」や「紬の着物に西陣の帯」という組み合わせが多かったような気がする。
 15分くらいのショーで、7〜8通りの着こなしを見ることができた。
 やっぱり着物は華やかだし、変な言い方になるけれどお金の掛け甲斐のあるところだなぁと思った。

 教室に戻ると、先生達の手でマフラーを仕上げていただいていた。有り難い。
 おしゃれ用の洗剤で押し洗いし、高温スチームでアイロンがけもOKだそうだ。
 通常、絹糸は「セリシン」という糸の表面の成分を落として真ん中のフィブロインという成分のみにするそうだ。その「フィブロイン」は水に弱くお洗濯ができない代わりに、柔らかい光沢のある糸になる。
 しかし、マフラーでお洗濯ができないのは実用的ではないので、今回の体験で使う糸にはセリシンをほとんど残し、洗濯できるようにしているそうだ。

 教室用なのか、ここでは蚕も飼っていて見せてもらった。
 小学生の頃に宿題で蚕を飼って、確か1回繭になって、孵化するところまでは持って行けた記憶だ。
 蚕は寒さに弱いらしく、段ボールに入れ、ビニルの覆いをかけ、小さいホットカーペットの上に載せられていた。正しくお蚕様だ。

 先生は「つづれ織り」が専門だそうだ。
 織っている途中の布を見せていただく。つづれ織りは、縦糸は一色、下絵を置いて、横糸の置き方だけで模様を浮かび上がらせて行く織り方だ。
 準備が簡単な分、織り手の作業は細かくなり、先生の爪も綜絖の代わりに細かく押さえるべくギザギザに切っていらっしゃった。
 下絵と織り手の技術で織る、一点物などの制作に向く織り方だそうだ。
 「イラチの方が向いている」と先生はおっしゃっていて、もの凄く興味はあるけれど仕事にするのは無理だ、と改めて当たり前のことを思った。

ル・プチメック 今出川 西陣織会館から歩いて10分もかからないくらいのところにル・プチメック 今出川はあった。
 確か閉店が18時くらいで、もう17時近いからサンドイッチなどはほとんど売れてしまっている。
 惜しい。
 散々迷った末に、パンを二つ購入した。
 びっくりするほどお値段が高い、という訳でもないところが嬉しい。もっとたくさん買って帰れば良かったかしらと今頃になって思う。

 京都駅までの戻り方を検索すると、バスではなく今出川駅まで歩いて地下鉄に乗るルートが出てくる。
 その通りのルートで京都駅に戻り、ミラコロをコインロッカーから取り出して、駅から徒歩数分のところにあるお宿 みつばにチェックインした。
 そして、簡単に荷物整理だけして、すぐに出かける。まだ17時半だ。
 こちらの宿は一度チェックインしてしまえば、あとは出入り自由なところも有り難い。

京都タワー 京都タワーの1階にある「京都タワーサンド」に寄ってお土産を探す。
 京都しゃぼんやで入浴剤を購入したり、COCOLO KYOTOでおつまみにしようと黒七味ナッツを購入したりした。
 今回の京都旅行では自分用のごはん茶碗を買って帰ろうと思っていて、そちらも探したけれど、焼き物のお店は入っていないようだ。残念である。
 
 伊勢丹で、予約してあった紫野和久傳のお弁当を購入する。
 美味しい懐石のお弁当には美味しい日本酒でしょうと、お酒売り場を探す。地酒のコーナーを覗くと、小さい瓶でも300mlだ。ちょっと多いなぁと探し、180mlの瓶を見つけた。
 この分量ならそんなにお高くならないし、いいお酒を奮発しようと大吟醸を選ぶ。

 スイーツの売り場は、そもそもバレンタインでチョコレートに席巻されている上、時間も時間なので売り切れているものも多い。
 これまたあちこちうろうろと探し、わらび庵のわらび餅を購入した。
 コンビニに寄って明日の朝食用のヨーグルトを購入したら準備万端である。大荷物を抱えてお宿に戻った。

お部屋 宿のお部屋はワンルームマンション風で、冷蔵庫も電子レンジもIHクッキングヒーターも付いている。
 これを知っていたから、そして京都駅から歩いてすぐという便利な立地だから、夕ごはんは伊勢丹の地下で美味しいお弁当を買ってこよう、朝ごはんはプチメックでパンを買ってお部屋で食べようという計画になった。
 買ってきたお酒を冷凍庫に入れ、わらび餅を冷蔵庫に入れ、お風呂の用意をしたり、テレビを見たり、お風呂に入ったりして「このまま寝ちゃっても大丈夫」という態勢を作り上げてから夕食をいただいた。
 
松の翠二段弁当 お酒は、「180ml」と「大吟醸」と「京都のお酒」というところで選んだら、伏見の山本本家というところのお酒だった。
 うんと冷やしてとろっとしていて美味しい。
 お弁当も文句なく美味しい。まずはお菜の数々と日本酒をいただく。鯛のお造りもその下に隠されているちらし寿司も日本酒にぴったりだ。
 流石に一人で一合飲むと酔っ払ってきて、その後は日本茶を淹れ、ゆっくり1時間以上かけて美味しくいただいた。大満足である。

 テレビを見たり、わらび餅をいただいたり、うだうだしていたけれど、明日も早い。
 23時過ぎに就寝した。

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