2020.01.20

ニュージーランド旅行記7日目その2

2019年2月1日(金曜日)

20190201_121116 クルーズ船がターミナルに到着してすぐ、10時50分にバスはクィーンズタウンに向けて出発したと思う。
 快適なドライブだ。とは言っても、私はほとんど寝ていたと思う。
 宿泊したロッジで一人ピックアップし、ミルフォードサウンドの空港で昨日のアメリカ人紳士二人連れを降ろす。

20190201_121707 昨夜、ランチはバス車内で食べてくださいって言っていたなぁと12時過ぎに自作のランチボックスを開けた。
 飲み物は、常温のカモミールティを作ってある。
 しかし、食べ始めてすぐ、バスは4日前にミルフォード・トラックを歩くために船に乗った出発点であるテ・アナウ ダウンズに停まった。
 そのときはどうしてバスが停まったのかよく分かっていなかったけれど、後になって聞いたところでは、これからミルフォード・トラックを歩く方々を乗せたバスを待っていたらしい。

20190201_123254 せっかくなのでバスを降りる。
 いいお天気である。
 朝の「何となく食欲がない」という感じがだいぶ回復してきていたので、おやつにと思って持ってきていたマフィンを外の階段に座っていただいた。
 何だかんだ言って、我ながらよく食べる。

 ミルフォード・トラックの出発点から戻って来た船に乗っていたお一人をピックアップし、バスは出発した。
 13時15分に、行きにランチをいただいたテ・アナウのKIWI COUNTRYというお店でトイレ休憩である。
 休憩というよりは、お土産物屋さんでどうぞ買い物をしてくださいという感じだ。
 ここで、この後ルートバーン・トラックを歩くという元気なお二人が降り、13時45分に出発した。

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 道中、結構、草原に羊が大量にいる風景を何度も見かけた割に、何故か写真を撮りそびれてしまった。
 余りにも「普通の」風景だったので、「そういえば、ニュージーランドらしい景色を撮ってないじゃん!」と気がつくのが遅れたのだ。
 爆睡していたからという理由も大きい。
 テ・アナウの町を出発してから1時間半くらいで、ワカティプ湖に戻ってきた。もっともこの湖はかなり大きいのでしばらく湖畔を走ることになる。

 クィーンズタウンの「THE STATION」に帰り着いたのは16時半前だった。こちらは暑い。
 バスに預けた荷物を受け取り、一緒に歩いた方々と別れを惜しみ、かなさん達ガイドさん達とも別れを惜しむ。
 ザックを受け取り、ザックとバス車内にレスポのリュックの両方いっぺんには背負えないことに気がついて、無理矢理リュックをザックの雨蓋兼ポケットの下に突っ込んだ。
 ザックを借りた方は、ビニルの袋を抱えるような形になるので、もっと大変そうである。

20190201_180302 「THE STATION」からホテルまでの上り坂を3分くらいかけてひいひい言いながら歩き、17時過ぎには、数日前に一泊したシーニック・スイーツ ホテルのお部屋に入ることができた。
 18時50分にワカティプ湖に面した広場に立っているウィリアム・リース氏の像のところに集合、添乗員さんは18時にホテルを出発してクッキータイム・バーに寄ってから集合場所に向かうという案内があった。
 早めに出発してうろうろするつもりが、余りの暑さに半袖Tシャツと長袖シャツという格好から、長袖1枚に着替えたりしていたらあっという間に1時間がたってしまい、全員揃ってのホテル出発となる。

20190201_183132 ニュージーランド国内線に乗ったときにも「おやつ」に出たクッキータイムの本店はクィーンズタウンにある。
 お店は小さくて、我々一行がお店に入ったらもう満員という感じだ。
 店頭で試食のクッキーを配ってくれ、食べ歩き用のメニューもあるようだ。

 ショーケースに入っているものは別として、大きさの違うクッキーと、あと牛乳に差して飲むとチョコドリンクになるストローっぽいものと、それほど種類が多いわけではない。
 その代わり、色々と可愛い缶が用意されていて、そちらで迷う。
 散々迷った末に、お徳用の大きな袋入りを購入した。これで職場土産は決定である。

 集合時刻まであと20分くらいあり、クッキータイム・バーからは三々五々散って行った。
 歩行者天国になっている通りの両脇にはお土産物屋さんが並んでいて、そのうちの一軒でキウイ模様と羊模様のトランプを見つけ、一つずつ購入した。甥っ子たちへのお土産である。
 妹にお土産のリクエストを聞いたら「雑貨」という答えで、それってほぼ何も言っていないに等しいと思う。流石に20分ではめぼしい「雑貨」には巡り会えなかった。

20190201_184420 ウィリアム・リース像の目の前ワカティプ湖である。
 地元の方なのか観光客なのか、カモメに餌をあげている人がいて、随分たくさんのカモメが集まって来ていた。
 湖畔沿いに遊歩道が設けられていて、のんびりお散歩するのも楽しそうである。
 しかし、我々ツアー一行は、ここからすぐのところにある、マンダリンという中華レストランで夕食だ。

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20190201_190614 暑いし、中華にワインでもなかろうとビールを頼んだ。
 大皿から取り分ける感じで、コーンスープに始まり、写真のレタス炒めやチャーハン、酢豚の他、インゲンと牛肉の炒め物、カリフラワーと蛸の炒め物、白身魚のフライなどが並んだ。
 もちろんトレッキング中のお食事は豪華でどれも美味しくバラエティ豊かだけれど、しかしいずれも「洋食」である。 久々の醤油味が美味しい。
 1時間弱であっという間に食べ終わってしまった。

20190201_200334 添乗員さんのお勧めで、そのままほぼ全員でウィリアム・リース像の前にある、パタゴニア・チョコレートにデザートを食べに行った。
 20時過ぎでもまだ外は十分に明るく、お店も大混雑である。

 店名からしてチョコレートのお店なのは間違いないと思い、「パタゴニア ダンク チョコレート ウィズ マカデミアナッツ」を選んだ。このサイズで「キッズ カップ」なのが驚きである。
 濃厚なチョコレートアイスだ。美味しい。

 添乗員さんは、ニュージーランドのアイスの定番という「ホーキーポーキー」を買っていて、味見させてくれた(ありがとう!)。
 蜂蜜っぽい? このポリポリした食感のものは何? という感じで美味しい。
 と思っていたら、ホーキーポーキーはこの「ポリポリした食感の食べ物」の名前だそうだ。びっくり。アイスは定番のバニラアイスだったらしい。我ながら当てにならない舌である。

20190202_191702 そのままスーパーマーケットまで移動して解散となった。
 スーパーマーケットは楽しい。
 しかし、2018年に行ったタスマニア島でマヌカハニーを含めてたくさん蜂蜜を買っていたし、この後、オークランドに1泊するからチーズなどを購入するならオークランドで買いたいし、ワインは重いからパスしようと思うと、これが意外と買う物がない。
 散々うろうろして、トワイニングの「ニュージーランド ブレックファスト」のティーバッグを購入した。

20190201_211357 21時15分くらいにホテルまで戻ったら、ワカティプ湖の方に夕焼けの空が見えた。
 随分と日が長い。
 そしてピンクに染まった雲が綺麗で、しばらく夕焼けを眺めていた。

 お部屋に戻って久々にバスタブに浸かったら、サンドフライに刺されたところが異様に痒くなった。
 どうやら、温めるとかゆさが増すらしい。思わずかきむしってしまう。
 スリランカで買ってきたアーユルヴェーダの軟膏を塗るとかゆさが少し収まり、アーユルヴェーダの万能さをニュージーランドで再認識した。

 お洗濯をしたり、明日のオークランドへの移動に備えて荷造りをしたり、久々の「一人部屋」を満喫し、0時過ぎに就寝した。 

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2020.01.19

ニュージーランド旅行記7日目その1

2019年2月1日(金曜日)

20190201_070900 6時半前に目が覚めたら、外は暴風雨だった。かなさんに教えてもらっていた天気予報のとおりである。
 6時45分にモーニングノックがあり、7時には朝食会場に行った。
 今日が最後のランチ作りで、疲れが出たのかだるいし、昨日はサンドイッチを残してしまったので控えめにしようと、ピーナツバターのサンドイッチとサラダにした。
 サラダ用にちゃんと(これまでも)簡単なタッパウエアのような容器が準備されている。

 お昼ごはんを作ったら、誰に言われていたのか忘れたけれど「バスの席を確保しておいて!」と言われていたので、けいこさんと一緒に進行方向左側の席に作ったばかりのサンドイッチを置いておいた。
 ここまで済ませてから朝食である。
 今日は歩かないし時間に若干の余裕があるので、少しホットミールもいただいた。
 朝食後、ロッジの売店でツアー中の飲み物代(つまりワイン代)をカードで支払った。

20190201_082413 マイターピークロッジのドライルームは、そもそも洗濯機で脱水をすることを前提にしてあるらしく、少しばかり非力で、昨夜様子を見に行ったらウールの厚手の靴下が乾いていなかった。停電がないのをいいことに今朝まで干しっぱなしにしておいた靴下を取り込むのを忘れてはいけない。
 バスに預けるザックには行き先の荷札を付ける。テ・アナウの町で降りる人や、空港に向かう人もいらっしゃるそうだ。我々はクィーンズタウンに戻る。
 遊覧飛行を兼ねてクィーンズタウンまでヘリコプターで戻るツアーは、今日は悪天候のために中止になったそうだ。

 マイターピークロッジ宛てに送った荷物が増えた分パンパンになったザックをバスに預ける。
 返されたザックの手入れをしていたかなさんに、ザックの保管やら洗濯やらについて教えてもらう。かなさんは今日のクルーズには同行しないそうで「この雨だったらもの凄い水量の滝を楽しめますから!」とおっしゃる。
 曰く「折角来たのだから楽しまなくちゃ損」とのこと。納得である。

 出発前のアドバイスに従ってマイターピークロッジ宛てに靴を送った方も、「この雨なので」という添乗員さんたちのアドバイスに従ってトレッキングシューズを履き、レインウエアを着ている。
 私も半袖Tシャツの上に長袖Tシャツを羽織り、スカートではなくパンツにして、レインウエアの上下を着込んだ。
 もっとも、船は滝に突っ込んだりするそうなので、天候に関わらずレインウエアは着ておく方が良い。

20190201_084947 バスは8時半にロッジを出発し、5分ほどでクルーズのターミナルに到着した。
 その間に、クルーズのチケットが配られた、と思う。
 ターミナルに到着する頃には、雨はだいぶ小降りになっていた。
 ターミナル辺りからも、山肌にいくつも太くて白い水の流れが見える。部屋の窓から見ていたときよりも迫力5倍増しだ。

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 ミルフォード・サウンドのクルーズ船は9時に出航した。
 もちろん、甲板に出る。
 雨はほとんど降っていないものの、風が凄くて吹き飛ばされそうになる。
 かなさんの予告どおり、ロッジからも見えたボーエン滝の水量がもの凄い。落差は160mだそうだ
 水しぶきで水面は全く見えないくらいだ。
 山肌を落ちる滝も、雨が降って初めて現れるものが多いという。

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 そういえば、「滝に突っ込む」と言っていたけれど、本当に(流石に滝行までは行かないものの)突っ込んでいた。
 船は横から滝に近づいて行って、舳先が滝の真下に来るような位置で停まる。
 もちろん、我々はその舳先に集まって滝を見上げ、水しぶきを浴び、記念写真を撮りまくる。
 ここまで来ると、いっそ爽快である。

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 滝の水しぶきを浴びまくった9時半過ぎ、船の進行方向に青空が見え始めた。
 朝の暴風雨を思えば青い空が奇跡的に思えて来る。
 振り返ってみると、青空は見えないものの、何となく雲も高く明るくなってきているように感じられる。

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 とにかく、滝である。
 ひたすら、滝である。
 ミルフォード・サウンドクルーズのポイントかつ見どころは無数の滝である。
 添乗員さんから「イルカや鯨が見られるかも」という話があったので、時々、海面を見たりもしていたものの、やっぱり、滝である。
 イルカや鯨には会えなかったけれど、クルーズも後半に入った10時頃、オットセイに会うことができた。
 のんびりひなたぼっこをしているように見えて羨ましい。

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 オットセイからすぐ、落差146mのスターリング滝にも船は突っ込んで行った。
 確か、船内放送とか注意喚起とかはなかった記憶である(私が英語を「情報」として受け取っていなかった可能性もかなり高い)。
 恐らく水量が多すぎて、いつもより滝との距離を取っていたのだと思う。
 それでもかなりの風圧を感じた。水圧ではなく風圧である。
 滝から押し寄せてくる風と水しぶきがもの凄い。
 写真に写っている外国人の方々は平気そうにしているけれど、とんでもないという感じだ。船の手すりの陰に隠れたり、レインウエアのフードを目深に被ったりして防備していた。

20190201_100840 スターリング滝を離れた後、一気に青空が広がり、フィヨルドの景色、青空と緑と白い滝のコントラストをひたすら観賞する30分間になった。
 どなたかに「今日のクルーズで、雨も曇りも晴れも全部の天気を体験したわね!(英語・推定)」と言われて、正しく! と思ったものだ。
 雨上がりの晴天は、ミルフォード・サウンドで最高のコンディションだと思う。残雪の白も輝いているように見える。

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 ちょうど、船が湾に入り込むコースに差し掛かったところだったことも幸いし、フィヨルド戸青空と残雪と緑と幾筋もの山肌から落ちる滝と、最高の景色を楽しんだ。
 やっぱりツイている。

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 クルーズ船ターミナルからも見え、出発直後にも見ているボーエン滝まで戻って来たらクルーズもあと少しだ。
 ボーエン滝の水量は相変わらずもの凄くて、行きよりも近いところを通った帰りには、水しぶきでカメラのレンズがびしょびしょになった。
 これはこれでなかなか綺麗である。

20190201_103927 ロッジの名前にもなっているマイターピークは、この写真の右奥である。
 海面からいきなり立ち上がるように山が標高1682mまでそびえている。
 司教(マイター)が被る帽子の形からその名が付いたそうだ。
 10時45分、1時間半の予定を15分ばかりサービスしてもらい、ミルフォード・サウンドのクルーズ船は出発したターミナルに帰着した。

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2020.01.14

ニュージーランド旅行記6日目その3

2019年1月31日(木曜日)

20190131_153209 33マイルの標識からすぐのところから、川の景色を望むことができる。
 この川の先はミルフォードサウンドかしらと思いながら歩くこと15分、15時45分にサンドフライポイントに到着した。
 ツアーメンバーのお二人が私のすぐ後ろを歩いていらして、ほぼ同時にゴールしたので、ビリっけつと言ってもいいだろう。
 小屋の外にザックを下ろし、中に入って冷たい飲み物をいただく。

20190131_154704 次に、小屋の中にあるホワイトボードに、ゴールした順に名前を書く。
 添乗員さんが「私は最後に」と言ったところ「順番通りで!」とガイドさんに指示されていたから、結構、厳格なのかも知れない。
 この到着順にマイターピークロッジに向かうボートに乗ることができる。
 ロッジのお部屋の鍵もここで受け取る。マイターピークロッジではけいこさんと同室で、けいこさんはとっくの昔にゴールし、最初のボートでロッジに行きましたと教えてもらう。

 後で、ツアーメンバーの方に「32番目? 今日はがんばったじゃない」と言われ、心の中で、歩こうと思ったらもっと早く歩けたんだよ〜、昨日は登りだったから正真正銘のびりっけつだったけど、平らなところを歩くのだったら、そんなに歩くのは苦手じゃないんだよ〜、と反論しておいた。

20190131_154903 小屋とボート乗り場の間に、33.5マイルの「ゴール」の標識がある。
 みんなして代わる代わる記念写真を撮る。
 このときは「あー、ゴールしちゃったよー。もっと歩いていたかったよー。急ぎ過ぎちゃったよー。」というようなことを考えていたように思う。

 それにしても、我ながら、普段、運動したり山登りしたりしている訳でもないのに、3泊4日で54kmを歩くなんていうツアーに参加し、(食べ物や寝るところはロッジにあったとはいえ)荷物を背負ってよく最後まで元気に歩き通せたなぁと思う。
 添乗員さんにも「普段、運動していないのに、いきなり歩いて歩けるなんて体力があるんですよ」と変な感心のされ方をした。

 この後、最後にゴールしたのは現在婚約中の二人で、今日の前半によく出会っていた男女4人組の若者たちの提案で、彼らのうちの一人が斥候に出て二人の到着を確認し、その場にいた全員でアーチを作って彼らを出迎えた。
 二人はもちろんのこと、その場にいた全員がにこにこしていて、なかなか楽しい一場面だった。
 ついでに、アーチを作ってお出迎えとかお見送りとか、日本だけの習慣じゃなかったのねー、と思う。

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 ボートが来るまでしばらく時間があったので、お手洗いを済ませたり、ゴール地点からの眺めを楽しんだり、写真を撮り合ったりしていた。
 第一便のボートがマイターピークロッジまで行って戻って来たようで、第二便かつ最終便のボートが来たのは16時半近くなってからだった。

20190131_162454-2 48名のうち半分くらいと、あとガイドさん4人も乗ったから、見た目よりも大人数が収容できるボートだったと思う。
 しかし見た目どおりになかなか波をかき分けるには小さかったらしく、私が座っていたのとは反対側に座った方達は結構な水しぶきがかかってしまい、大騒ぎになった。
 10分強でマイターピークロッジ至近の船着き場に到着である。
 凄く近かったけれど、ロッジまでバスで送ってもらった、ような気がする。

20190131_170352 ロッジのお部屋はツインである。
 クィーンズタウンから送った荷物もすでにお部屋に入れてくれてあった。
 けいこさんはとっくの昔に到着してシャワーも浴びたそうなので、私も早速シャワーを浴びる。バスタブもあったものの、ゆっくり浸かっている感じでもない。

 マイターピークロッジにもドライルームがあったし、びしょ濡れになることを想定して着替えも送ってあったので、今日来ていた服も着ていなかった服もまとめて洗濯した。
 洗濯機が何台も並んだお部屋もあったものの、順番待ち状態だったし、使い方も今ひとつよく分からなかったので、全て手洗いである。
 洗って絞ったものを抱えてバスルームを出たら、けいこさんに「洗濯したの!」と笑われてしまった。

 バタバタしていると、ララちゃんがお部屋まで「夕食の前に明日の説明があるから!」と呼びに来た。
 慌ててけいこさんと一緒にレストランに行って「ララちゃんに呼ばれたんだけど」と言うと、添乗員さんがびっくりしていた。頼んだつもりではなかった、らしい。
 明日は、6時45分にモーニングノック、7時からランチづくりと朝食、荷物の仕分けをして、8時半出発だという。
 7時から7時半の間に、ミルフォード・トラックを歩いている間の飲み物代の精算をしておいてくださいと注意事項があった。

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 ドレスアップしたガイドさんの司会の元(といっても、私は彼女たちが何を言っているかほぼ分からなかったので、ほとんど聞かずに食べることと飲むことに専念していた。申し訳ない。)、18時半から夕食が始まった。
 少し前までは、夕食の前後に一人一人に完歩証を渡すセレモニーがあったらしいけれど、今回は「みんな歩けて良かったね」という感じで、完歩証は集合写真と一緒にメール送信という形になったそうだ。

 前菜はスモークフィッシュのサラダ、メインは私が選んだラムか、鱈か、ベジタリアンメニューから選べたと思う。
 メインをラムにしたので、私にしては珍しくワインは赤を選んだ。「赤ワインが飲みたい」「メインはラムを選んだ」と伝えると、バーカウンターのお兄さんがAkaruaというワイナリーのワインを選んでくれた。
 美味しい。
 デザートはチョコブラウニーで、コーヒーマシンがあって食後の飲み物がセルフサービスなのはいつもと一緒、だったと思う。

 20190131_200936 夕食後はラウンジに場所を移し、「匿名のアメリカ人」紳士が全員に赤ワインを振る舞ってくれた。
 太っ腹なおじさんである。
 「匿名希望」だった割に、マイクは持たないまでもスピーチをしていたのが何だか可笑しい。これまた、「英語は分かりません」なのでほとんど聞かずにワインだけご馳走になって申し訳ない。
 多分、この4日間は素晴らしい体験だった、みたいなことを語っていたと思う。

 お誕生日の人〜みたいな話があったり、三々五々雑談したり、記念写真大会になったりする。
 我々ツアーメンバー以外にお一人いらした日本人の方と、ここで初めてまとまったお話をした。
 以前にもミルフォード・トラックを歩いたことがあり「再び!」ということでいらしたそうだ。晴天のマッキノン・パスを歩いたことがあるそうで「あの眺めは絶対に見ないと!」とおっしゃる。
 そうよね〜、真っ白だったもんね〜、としみじみと思い返す。

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 途中、それまで雲に覆われていたマイターピークの姿が見えたので、ラウンジを抜け出して写真を撮りに行った。
 左奥の尖った山が(多分)マイターピークである。
 昨日から「2月1日の天気予報は大雨」と言われている。明日は、マイターピークの姿を見られない可能性が高い。シャッターチャンスである。

 ラウンジの入口には名前をメールアドレスを書けるようにリストが置いてある。
 交流用のようで、ガイドさん4人のメールアドレスが真っ先に書いてあり、「よければ名前とメアドを書いてね」「この紙は持っていかずに写真に撮って記録してね」というようなメッセージが付いている。
 なるほど、進化だ、と思う。
 書いたところで私の名前を認識している人がこの50人を超える人の中で何人いるかしらと思いつつ、記念に書いておいた。

 ツアーメンバーの方々は書いた人半分、書かなかった人半分というところだったようだ。
 どこかからオレンジを持ってきた方がいらしてみんなで食べたり、おしゃべりしたりして、21時半くらいにけいこさんと一緒に退散する。
 途中でドライルームに寄って見てみたところ、洗濯物はまだ湿った感じだったので、そのまま朝まで干しておくことにした。

 明日の朝の時点で「夕方まで手元に戻って来ないバスに預ける荷物」と「ここで返す荷物」と「バスに持ち込む荷物」の三つに仕分けておく必要があるので、夜のうちに概ね荷造りを終えてしまう。
 マイターピークロッジに送った荷物もあるので、結構ぎゅうぎゅうとザックに詰め込む。
 ザックを借りた人は明日返すことになるそうで、ザックに入れていた荷物はみなさん、初日にもらった防水用の袋に詰め込んでいたようだ。

 けいこさんと少しおしゃべりし、22時半くらいに就寝した。

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2020.01.13

ニュージーランド旅行記6日目その2

2019年1月31日(木曜日)

20190131_11375520190131_112955 マッケイ滝を出発してしばらくは前後に歩いている人がいて、前になったり後ろになったりしながら歩いた。
 道は相変わらず細い。
 11時半過ぎに27マイルの標識を通過する。

 空は完全に晴れ渡り、結構な暑さである。
 景色の良いところに来て、グループで写真を撮っている方々がいらしたので、全員揃った写真のシャッターを切ったら、こちらの写真も撮ってくださった。
 有難い。

20190131_11541920190131_115434 片側は壁のような岩で、反対側から別の岩が突き出しているようになっているような箇所もある。
 細い。
 ついでに足下には木が倒れていて踏み越えなくてはならない。
 その踏み越えるところに滑り止めが施されていて、芸が細かいよ、至れり尽くせりだよと思う。

20190131_12055820190131_120522 12時過ぎにポセイドン・クリークにかかる吊り橋を渡る。
 マッケイ滝の先はずっとエイダ湖に沿って歩いており、エイダ湖に注ぎ込む(あるいはエイダ湖から流れ出る)川を何度か渡った、と思う。
 暑くなって大汗をかいているので、水辺は気持ち良い。

20190131_121914 どうも私は28マイル標識を見逃し、その昔はガイドさんが電話していたという「テレグラフ・ポイント」を見逃したらしい。
 今はないけれど(衛星電話を使っているのだと思う)、昔は、ミルフォード・トラックに沿って、スタート地点のグレイド桟橋から終点のミルフォードサウンドまで、電話線が敷かれていたそうだ。
 そして、テレグラフ・ポイントまで到達すると、ガイドさんはミルフォードサウンドに電話し、サンドフライポイントまで迎えの船を呼んでいたという。

20190131_123748 12時半前に29マイル標識を通過した。
 そこからすぐ木々の間から右手にエイダ湖が見えて来た。
 そして、道は徐々に上り勾配となり、崖を削ったような道になる。

 このロッキーカッティングは、ミルフォード・トラックで一番最後に開通した区間だという。崖を削らなくてはならなかったのだから、難工事であり大工事だったのだろう。
 アイルランド人の鉱夫たちにより、1898年に完成されたそうだ。
 ロッキーカッティングの上り始めのところに、その旨を書いたプレートがはめ込まれているらしいけれど、こちらも私は見逃してしまった。

 のんびりマイペースで歩いていたつもりが、時々、一心不乱に歩いてしまっていたようだ。
 「今日はずっと緩やかな下り」と思っていたので、時々現れる上り道がえらくきつく感じる。
 どこかで一緒になったかずあきさんに「登り坂が出てくると心が折れる」と言ったところ「それは言い得て妙だ」とえらく喜んでくれた。きっと同じように感じていたのだと思う。

20190131_124238 ロッキーカッティングを登り切ると、眼下にエイダ湖の一部と思われる砂州を見ることができた。
 こういう景色を見られると、少しばかり元気が出る。
 ロッキーカッティングを過ぎてからも、道は緩やかに上ったり下ったりしていたと思う。
 ずっと森の中を歩く感じだったので、先が全く見通せない。
 時々、前後になった方々が話す声が聞こえて来て、少しほっとしたり、焦ったりしたくらいである。

20190131_130857 アップダウンとは別に、時々「雨が降ったらここは川になるんだろうな」という溝が道を横切っていることがある。
 青空になって今日は雨は降らないよねというお天気になってからも、添乗員さんは「(歩いているときに)足首くらいは水没するかも」と言い続けていた。
 昨日が雨だったからということもあるし、実際に添乗員さんは腰まで水に浸かって歩いたこともあると言う。
 今回はラッキーで、深くてもトレッキングシューズの靴底より浅いくらいの水しかなかった。

20190131_132735 13時20分、ジャイアントゲート滝手前にあるランチシェルターに到着した。
 このランチシェルターの手前にあった筈の30マイルの標識を見逃したらしい。
 標識があるなぁ、何だろうと思って横道をのぞき込んだら、添乗員さんが東屋にいるのが見えた。
 雨の場合は、ここでランチ休憩になるそうで、お手洗いもある。
 この日はいいお天気だったので、お手洗いだけ済ませて、ジャイアントゲート滝が見える河原(湖の岸辺なのかも知れない)でお昼にしましょうと声をかけていただいた。

 ランチシェルターを出て、ジャイアントゲート・ブリッジを渡ると、ジャイアントゲート滝が見えた。
 河原(なのか湖岸なのか)に降りて、適当な倒木を椅子代わりにしてトレッキングシューズを脱ぐ。
 ザックから朝作ったサンドイッチを取り出して食べる。デザートはオレンジだ。
 お天気もいいし、滝のマイナスイオンも気持ちがいい。靴を履いていないのも気持ちがいい。
 ここではホットドリンクのサービスがないので、昨夜からペットボトルにティーバッグを入れて紅茶を作り、持参している。

20190131_134713 サンドイッチを食べ終わって一休みし、靴下も脱いで水に入ってみた。
 冷たい。
 ここで泳いでいる人もいたけれど、とんでもない。十分ビールくらいは冷やせそうな、キーンと冷えた水である。
 ずっと歩いて来た足をクールダウンさせるには気持ちいいけれど、足先だけでもずっと入っていられないし、ここで泳ぐなんてとんでもないという感じだ。

 パシャパシャやって気が済んだところで岸に戻り、元の倒木に座って足を乾かす。河原は土ではなく石なので、汚れは気にしなくていい。
 ここまで首に巻いてきた手ぬぐいで足を拭き、よれて気持ちが悪かった五本足の靴下も脱いでしまう。行程はあと2時間弱というところだし、上り下りもほぼないので問題ないだろう。
 新しい手ぬぐいを首に巻いて、出発準備完了である。
 ガイドさん4人のリーダーであるララちゃんと記念写真を撮ってもらい、14時に出発した。

20190131_142815 14時15分に31マイルの標識を通過し、コケとシダの森の中を歩いて行く。
 ランチ休憩を挟んだので、前後にツアーメンバーの方がいらしたり、人の気配があるのも、これはこれでいいものである。
 それでも、ペースを落とし、緑の中、緑と水の気配がたくさん含まれた空気を吸いながら、頭を空っぽにしてただ一人で歩く。

 14時45分に32マイルの標識を通過した。
 ここから先は、囚人たちが作った道が続き、道幅も広くなり、アップダウンはほぼなくなってひたすら平坦な道を歩くことになる。
 ますます、頭は空っぽだ。

20190131_15130020190131_145444 32マイル標識から少し歩いた道の真ん中に(推定)ウェカがいた。
 何人もでカメラを構えて写真を撮っても、ウェカの方は全くこちらを頓着していない。
 人に慣れているというより、人に危害を加えられるとは思ったこともない、という感じに見える。

 そんな寄り道をしても、歩きやすい道だからか順調に歩けてしまって寂しい。
 木々の間から、川(だと思う)が見えるなぁと思ったら、すぐその先に33マイルの標識があった。
 ゴール地点は33.5マイルなので、あと半マイルである。
 寂しい。
 でも、とりあえずゴール地点は何しろ「サンドフライポイント」なので、サンドフライに備えて虫除けスプレーをガンガン自分に吹き付けた。

20190131_15190220190131_151837 ゴールが近づくと、道幅も広がり、かなり歩きやすくなる。
 33マイルの標識からすぐのところにあった、キャンプ・オーブン・クリークという川にかかっている橋も、これまで渡ってきた橋に比べてその幅が大分広がっていた。

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2020.01.11

ニュージーランド旅行記6日目その1

2019年1月31日(木曜日)

20190131_062522-220190131_061545_20200112200201 この日は、ミルフォード・トラックを歩き始めて一番よく眠れたと思う。それでも、連続した睡眠は3時間くらいだったろうか。
 昨夜に同室となった添乗員さんと打ち合わせた通り、5時45分に起床した。まだ電気は通じていないので、懐中電灯の光で支度を始める。

 6時過ぎに朝食会場に行ったら一番乗りだった、と思う。
 早速、サンドイッチを作り始める。昨日食べて気に入ったバジルペーストを塗ったハムと玉子とピクルスに野菜のサンドイッチと、イチゴジャムのサンドイッチを作り、昨日食べそびれてしまったチョコマフィンを一ついただく。

 今日は今までで一番歩く距離が長く22kmの行程である。
 そして、午前中に1回、温かい飲み物をいただける休憩が入り、その後、またしばらく歩いてランチ休憩の予定だ。
 ランチも2回に分けて食べるように用意しておくと良いというアドバイスがあり、マフィンは1回目の休憩用、サンドイッチはランチ用の心づもりだ。

 ホットミールはもう少したってから出てくるので、私の朝食は今日もグラノーラにヨーグルト、ジュースとコーヒーである。
 7時前に食べ終わり、身支度をして7時20分頃から、恒例のラジオ体操に参加する。
 ツアーメンバーの面々もそろそろ疲れも出てきているのか、参加していたのは2/3ほどだ。

20190131_073502 この日はにわか雨の予報がでており、空を見上げると低くて暗めの雲に覆われている。
 半袖Tシャツの上にレインジャケットを羽織り、スポーツタイツにヤマスカート、念のためにゲイターを付け、長距離に備えて出発時点からストックを使うことにする。
 雨はまだ降っていなかったので、ザックにレインカバーは付けない。
 ツアーメンバーのみなさんも、上下ばっちりレインウエアを着込んでいる方がほとんどだったと思う。
 7時半に出発した。

20190131_075112 歩き始めてしばらくは、川沿いの道を進む。
 割とすぐに暑くなってきて、羽織っていたレインジャケットを脱いだ、と思う。
 レインジャケットのポケットに入れていたお水のペットボトルやカメラをウエストポーチに移し、ザックに入れていたウエストポーチを取り出して装着する。
 8時5分前くらいに21マイル地点を通過した。

20190131_08343222 私の歩くのがトロいものだから、あっという間に一人歩きになる。
 この日の前半は、女の子3人と男の子一人という若干不思議な4人の若者たちと前になったり後になったりしながら歩いていた。
 もちろん、彼らのペースが遅い訳ではなく、彼らはしょっちゅう写真撮影のために止まっていたので、結果としてほぼ私と同じペースになったというだけである。
 8時35分に22マイル地点を通過した。

20190131_084306 ボードウォークのような箇所も通過しつつ、のんびり歩く。
 4日目の今日歩くアーサー渓谷は、ミルフォード・トラックの中でも特に雨が多いらしい。それで、こんなボードウォークが用意されているのかも知れないと思う。
 そういえば、クィーンズタウンで会った日本人の方も、「最終日に天気が悪くて大変だった」とおっしゃっていた。
 それでも雨は降っていないし、道もほぼ平坦(という割にアップダウンはそこそこあって、平らな道をひたすら歩くと思っていた私はそのたびに疲弊していた)だし、写真を撮る余裕がこの日はあったらしい。

 8時45分過ぎに、ダンプリング・ハットに到着した。
 本日最初のトイレ休憩ポイントである。
 ついでに、ウールの靴下の中に履いていた五本指の靴下が撚れて気持ち悪かったのでトレッキングシューズを脱ぎ、靴下をはき直した。

 そんなことをしていたせいか、お手洗いに行って戻って来たら、ちょうど最後尾を歩いていたララちゃんが到着したところで、道の真ん中に自分のザックを置いて「ここが最後尾」の目印にしていた。
 あららと思い、9時にダンプリング・ハットを出発したときに、(私にしてはということだけれど)少しペースアップを心がけた。
 実際のところ、添乗員さんの旅日記をみると、ツアーメンバーのトップは8時25分にダンプリング・ハットを通過している。ほぼ同時スタートなのに30分以上遅れているのだから心配するのも当然だ。この後、添乗員さんが一緒に歩いてくれたのも納得である。申し訳ない。

 それなのに、こんな写真を撮ってもらったりしているのだから、我ながら反省が足りない。
 でも、実は拡大するとブレているにも関わらず、この写真がミルフォード・トラックで一番気に入った写真になった。有難い。
 この辺りはシダも多くて、屋久島に似てるなぁと思う。

20190131_094139 9時35分くらいに24マイルの標識を通過して少し、青空が覗いていることに気がついた。
 これまでかかっていたのは雲というよりも靄だったのかも知れない。気温が上がるにつれて、晴れてきたようだ。
 ここまではほぼ森の中を歩いて来たけれど、いきなり荒涼とした場所に出て驚いた。
 この間に合わせの通路の感じといい、崖下に広がっていることといい、雪崩とか土砂崩れとかの跡なのじゃないかと思う。
 今から崩れてくることはないよね? と思いながら、少し足早に通り抜けた。

20190131_101654 荒涼とした風景が広がっていたのはほんの少しの間だけで、またトラックは森の中に戻った。
 湿っぽい森の中に日の光が届いて、何とも気持ちがいい。
 25マイル標識を10時5分に通過する。この辺りは確かほとんどアップダウンもなかったし、結構いいペースで歩いていたようだ。
 昨日は最後尾をトロトロ歩いていたので自動的に一人歩きになったけれど、今日は 足を痛めてしまった方がゆっくりペースで歩いていらしたので、一人歩きをキープしようとすると微妙な速度調整が必要になる。

20190131_101852 森を抜けると前後に山が見える開けた場所に出た。
 添乗員さんが待ってくださっていて、どうやらツアーメンバーの通過を確認しつつ、記念写真を撮ってくださっていたらしい。
 そこから少し歩くと、ホットドリンクをいただける休憩ポイントだと教えてもらい、そういえば少しお腹が減ったなぁと足を早めた。

 足を早めたところで、こちらに向けて歩いてくるツアーメンバーの方に行き会った。
 「どうしたんですか?」と尋ねたら、この先のボート・シェッドで休憩し、先に進むのだとおっしゃる。
 何だかおかしいですねと、ボート・シェッドまで戻ってガイドさんに聞いたら、ボート・シェッドを通り越して行くべきところを逆に来てしまったらしい。
 それほどの距離を歩く前に気がついて良かった。

20190131_103456 ボート・シェッドは、昔、川を船で渡っていたときに使っていた、いわば「待合小屋」である。
 ガイドさんからコーヒーをもらい、外にでて適当な石をテーブルと椅子にして休憩した。朝、ロッジでもらてきたチョコマフィンの甘さがしみわたる。
 辺りには、オレンジのユリのような花も咲いていて、気持ちが良い。
 ザックもその辺に転がして、汗を吸っているだろう背面を乾かす。

 ところで、川にかかる吊り橋を写真に撮っているのだけれど、これがどこだったか今ひとつ自信がない。
 多分、おやつを食べたボート・シェッドから川岸に降りることができて、そこから撮ったのではないかと思う。
 川の水面の平らな感じ、その奥に吊り橋が架かっている感じ、水面に空が映っている感じ、空気が澄んでいる音がしそうな感じが気に入っている。
 おやつを食べ、お手洗いを済ませ、こんな景色に満足して10時半から30分ほども休憩していたと思う。
 11時に再び歩き始めた。

 ボートシェッドを出て5分も歩かないうちに26マイルの標識を通過した。
 そこからさらに吊り橋を二つほど渡って15分ほどで、昨日、かなさんが「絶対に行ってください」と強力にお勧めしていたマッケイ滝に到着した。
 ザックを置いて、早速、行ってみる。

20190131_111835 マッケイ滝を見る展望台の手前に、ベルロックがある。
 この写真では何がなんだか分からないと思うけれど、釣り鐘型の岩があり、中が空洞になっている。
 その空洞部分に入ることができて、この写真だと左下が私が入ってきた岩の隙間、そこから岩の内部を見上げている感じになる。
 ベルロックの看板に「LOOK INSIDE」とわざわざ書いてあるのが何だか可笑しい。

 そして、マッケイ滝である。
 かなさん曰く「ミルフォード・トラックのパンフレットには必ず写真が掲載されるマッケイ滝」で、添乗員さん曰く「ニュージーランドで最も美しいと言われるマッケイ滝」だ。
 10分ほど滝の眺めを楽しんで、「サンドフライポイント(ゴール地点)まで4時間」の看板に力を得たのか失ったのか微妙だわと思いつつ、再び歩き始めた。

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2019.11.17

ニュージーランド旅行記5日目その3

2019年1月30日(水曜日)

 17時に本日の宿であるクィンティンロッジに到着した。
 我々ツアーメンバーの中で最後の到着である。添乗員さんが迎えてくださった。
 ツアーメンバー8人のうち、ご夫婦一組と男性のお一人参加の方お一人の3人が、サザーランド滝を見に出発されているそうだ。
 添乗員さん曰く「歴代のツアー最速」で全員がクィンティンロッジに到着したそうだ。昨年は足を痛めてしまった方がいらしてロッジ着が18時45分だったらしい。足を痛めてこの急な下り坂は相当に大変だったろうと思う。

 ミルフォード・トラックは、このサザーランド滝を見に行くために開発されたとも言われるくらいの場所だ。
 ただし、クィンティンロッジから往復で1時間半はかかるので、16時までにロッジを出発する決まりになっている。私などは1時間遅れだから全く問題にならない。
 とてもではないけれど、これから上り下りのある道を1時間半歩く体力はないものの、見に行けないのはとても残念だった。

 リュックの底、ビニルの外に入れていたサンダルは、背面のファスナーを開ければすぐに出すことができる。サンダルに履き替え、ビショビショのレインウエア(上)と靴とゲイターをドライルームに干す。そういえば、レインウエア(下)は履かずに済ませてしまった。
 ドライルームの温風で、全員の靴の匂いがまき散らされて、なかなか凄いことになっている。息を止めて中に入り、とっとと出る。
 クィンティンロッジのトイレ&シャワーは一部屋で男女共用である。広いし、個室だし、個室の数も多いし、清潔だし、全く何の問題もない。

 お部屋の方はこれまでで一番余裕があったようだ。我々ツアー一行が1区画を使わせてもらっていたのはこれまでと同様で、ご夫婦は一部屋、男性お二人、女性3人、私は添乗員さんと同室という部屋割りになった。
 どうやら、添乗員さんは昨夜の私がほとんど眠れていなかったことに気がついていて、それで配慮してくださったようだ。申し訳ないけれど有難い。
 2段ベッドの下の段が使えると、自分が上り下りしなくてもいいだけでなく、手を伸ばすと床に置いたリュックに手が届くので楽なのだ。

 荷ほどきをしたところ、リュックの中味はほとんど濡れていなかった。
 レインカバーをしていたし、リュックと背中の間に水が流れるような大雨ではなかったし、リュックの中にさらに大きなビニル袋を入れてその中に荷物を入れていたからだろう。
 準備って大切である。

 クィンティンロッジはマフィンが「名物」で、先着のみなさまが優雅にお茶など楽しんだり、派手に転んで流血状態になった方もいらして治療に邁進したりされている中、カメラの充電をセットしてからシャワーを浴びに行った。
 待ち時間なく使えるのが有難い。もちろんお湯もたっぷりと出たので、熱めのお湯にして身体を温める。ここで風邪をひいたりしたら目も当てられない。

 途中で着替えた服も含めて手洗いでせっせと洗濯し、ドライルーム(レインウエアと靴を干したのとは別のドライルームである)に干して、ルーティン終了である。
 そういえば、ミルフォード・トラック初日のグレイドハウスで、マイターピークロッジに荷物を送るかどうかかなり迷ったけれど、送らずにおいて良かったと思う。むしろ、厚手のフリース1枚にしたところ、薄手のフリース1枚と薄手のダウンジャケット1枚にすべきだったと思う。

20190130_183130 一通りのルーティンを終えた18時半頃、外をみたら青空が広がっていた。
 何となく釈然としない。この天気をマッキノン峠で欲しかった! と思う。
 食堂に行ってみると、三々五々人が集まり始めていた。
 サザーランド滝に行った方達は、雨ではなく滝の水しぶきでびしょ濡れになったらしく、サザーランド滝組の身支度の時間も見込んで、この日の夕食は18時45分からと少し遅めである。

20190130_19283020190130_185946 このスープは、添乗員さんの旅日記によるとトマトスープだったようだ。
 メインにお魚(鯛)のフライを選んでいたので、ワインはカウンターのお姉さんに「白ワインのお勧め」を聴いたら「HAWKSHEAD」を選んでくれた。
 デザートはハニーポッキーソースのケーキで、コーヒーはセルフサービスである。といっても、ここにも立派なコーヒーマシンが用意されている。

 夕食後、20時半前くらいからラウンジっぽいコーナーに場所を移して明日の説明会である。
 併せて、明日の夕食メニューを選ぶ紙も回される。
 ララちゃんが説明してくれている間、日本語の説明書を熟読する。
 とりあえず、今日の消灯が22時、明朝に発電機が動き始めるのが6時、出発が7時半くらいのことは聞き取れる。

 聞き取れなかったところは、全体の説明の後、かなさんが日本語で説明してくれる。毎度のことながら有難い。
 明日は、5.5マイル地点でモーニングティが供され、その代わり、11マイル地点のランチのポイントでは温かい飲み物はなし。ここから終点のサンドフライポイントまでは3.5マイルで、ランチを食べるジャイアントゲート滝を14時までに出発するようにしましょう、と言う。
 サンドフライポイントはその名のとおりサンドフライが大量にいるので、虫除けスプレー必携だそうだ。

 マッカイ滝は、ミルフォード・トラックのパンフレットなどで必ず使われる綺麗な滝で「必見」のポイントだ。
 その他、ミルフォード・トラックで最後に開通したロッキーカッティングという場所(29.5マイル地点)は、アイルランド人工夫がツルハシで岩を削って道を作ったという。
 明日歩くアーサー渓谷はミルフォード・トラックの中でも最も雨の多い場所で、天気予報は「にわか雨」。これが大雨になると道が水没して、腰まで水に浸かって川を渡るなんてこともあるらしい。

 もちろんクィンティンロッジにもピアノがあって、我々ツアー一行のラジオ体操は7時15分に設定された。
 ラジオ体操に加えて、かなさん指導によるストレッチも恒例となっている。一通りの説明の後は、全員参加でストレッチである。身体がバキバキになっているのが分かる。

 併せて、かなさんに足の治療をしてもらう。右足は踵が靴擦れを起こし、小指は水ぶくれができている。左足の小指は元々がボロボロで、加えて親指の側面にも水ぶくれが出来ている。
 昨日と同様、水ぶくれは針を刺して水を抜き、靴擦れも一緒にテーピングしてもらう。運動を全くしていない私は「テーピング」は言葉は知っていても全く縁がないので、とても有難い。バンドエイドではケアできない領域だと思う。

 この日は「コケなかった人はいない」という状況で、かなさんに治療をお願いする人も昨日より増えている。
 治療をしてもらいながら、ルートバーントラックをお勧めされ、うーんと唸る。かなさんは、むしろルートバーントラックが専門で、「どんなコースですか」と尋ねたら、この日の登りを3日に分けて登る2泊3日のコースだという。
 それって、登りっぱなしということなのでは・・・、と思う。
 一応「散歩道」と称されるミルフォード・トラックよりも難易度は高そうだ。

 「今日、辛かったしなぁ」とボヤいていたら、かなさんはあっさりと「雨の中を歩いたことがなかったんでしょう?」とおっしゃる。
 ミルフォード・トラックを歩くために日帰りの山歩きツアーにいくつか参加して、そのうちの1回は雨が降ったけれど、木々に遮られるくらいの雨量だったし、レインウエアは着込んだものの割とすぐに小止みになったし、これは「ない」と答えるのが正しいと思う。
 というよりも、そもそも天気に関わらず「トラック」と言われるような場所を歩いたこと自体がほとんどない、というのが正解だ。

 治療を終えて部屋に戻り、洗濯物とレインウエアと靴などを取り込みに行く。もうすっかり乾いている。強力な乾燥室である。
 明日も暗いうちに起き出すので、電気が点いているうちにある程度荷造りをする。22時には発電機が止まるので、充電していたカメラも回収する。
 足の脛が痛かったので、筋肉痛の薬を塗りまくる。肩にも塗る。重いリュックを背負うことなどほとんどないし、元々肩凝りが酷いので、筋肉痛の薬は必携だ。

 消灯後、添乗員さんがお仕事をされていたので、私もついでにメモを書かせてもらう。
 歩いているときはメモを書く余裕などないし、機会を見つけてメモしておかないと、どんどん記憶など薄れて行ってしまう。
 その証拠に、添乗員さんと色々お話ししたように思うのに、何をしゃべっていたのか全く覚えていない。
 電気が点く前の5時45分に起きましょうと決めて、就寝した。

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2019.09.23

ニュージーランド旅行記5日目その2

2019年1月30日(水曜日)

 マッキノン碑まで一緒に来たかなさんはここでアナちゃんと交代していた。
 アナちゃんはかなり長い間、雨の中、吹きっさらしの峠で我々を待ってくれていたようだ。
 暖かい飲み物をいただいてほっとしたのも束の間、とにかく寒い。レインウエアの中に来ている半袖Tシャツがぐっしょり濡れていて、それで体温を奪われている気がする。

20190130_121027 「とにかく寒いので先に行きます!」と宣言し、歩き始める。動けば温まるかと思ったけれど、相変わらずやっぱり寒いままだ。
 マッキノン碑は標高1146mで最高地点ではなく、ここからまた少し登りになる。その登りの途中で、座って休憩しているツアーメンバーの女性お二人に会った。
 そのままご一緒し、最高地点1154mのマッキノン峠に到着したのが12時過ぎである。

 ちょうど同じタイミングでマッキノン峠に到着した二人連れで交代で写真を撮り合う。
 3人の格好の色合いが似ているのは、3人ともレインウエアその他の山道具の多くをモンベルで購入していたからだ。
 モンベル、人気である。
 やっぱり寒くて、マッキノン峠を味わっているお二人に「寒いので先に行きます!」とやっぱり宣言し、一足先に歩き始める。

20190130_121908 マッキノン峠からパスハットまで、10分くらいだった。
 トレッキングポールとレインウエアを入口にあるフックに掛け、中に入ると暖かくてほっとした。
 ザックを小屋の真ん中に下ろし、とりあえずはびしょ濡れになったTシャツを脱ぎ、長袖のシャツに着替えた。
 レインカバーもしていたし、ザックの中の大きなビニル袋に着替え等々は入れていたので、荷物も濡れていないようだ。

 そのうち追いついてきたかなさんに、開口一番「着替えましたか?」と聞かれて、「着替えました!」と元気よく回答する。「上に着ましたか?」と重ねて聞かれ「そこに出しました!」とさらに元気よく答えてフリースを指さしたところ「すぐに着てください!」と指示が飛んだ。
 私が余りにも「寒い」を連発していたので、低体温症を心配してくださっていたらしい。

 あまりにも寒くて、パスハットに入って、暖かい飲み物もいただき、かなりほっとしたらしい。
 見事に、パスハットの中や、食べた筈のお昼ごはんの写真を撮っていない。
 パスハットは壁に沿ってベンチが作り付けられていて、そこに座ってお昼ごはんを食べた。サンドイッチも完食したし、体調的には問題なさそうだ。

 このパスハットの外には「世界で一番見晴らしの良い」トイレがある。
 しかし、この霧ではその「見晴らし」は全くない。ただ一面の白が広がっているだけである。
 私が到着した頃にはツアーメンバーの半分は出発済み、添乗員さんたちも次々と出発して行き、私がお手洗いを借りる頃にはパスハットにはガイドさんとあと2〜3人が残るのみだった。

 かなさんに「ご自分のフリースは下山後のために荷物に入れて置いてください」と言われ、かなさんのフリースをお借りして着込む。
 パスハットまでに小さいペットボトルに入れていたお水を飲みきったので、500mlのボトルから移し替える。500mlのボトルが空になったのを見たかなさんに「追加しますか」と言ってもらったけれど、あと1本持っていますと答えたら「それなら大丈夫でしょう」というお返事だった。

20190130_132303 ツアーメンバーの男性のお一人と、13時10分過ぎにゆっくり出発した。
 まだ雨が降っているのでレインウエアは着て、防水ではない帽子はびしょ濡れなので被らないことにしてザックにしまう。
 雨の中でも結構写真を撮っていたので、手袋は付けない。
 ウエストバッグもザックの中にしまい、お水の小さいボトルとカメラをレインウエアのポケットにしまう。

 私たちがパスハットを出発したのは本当に最後で、かなさんはパスハットのお掃除を始めていて「すぐに追いつきますから」とおっしゃる。
 まだ雨は降っているものの、13時22分に17マイルの標識を通過する頃には、霧が少しずつ晴れてきた。
 山の反対側に回ったためか風も治まってきて、かなさんにお借りしたフリースのお陰もあり、登っているときの寒さは感じない。


20190130_13480620190130_132915

20190130_13282520190130_131302

 歩き始めて20〜30分くらいでかなさんが追いついてきた。
 雨はまだ降ったり止んだりを繰り返しているし、足下が岩だったりするので、結構滑る。かなさんも危うく転びそうになっていて「このツアーが終わったら、靴を買い換えなくちゃ」と言っていた。

 道の途中でチェーンソーが置かれていて、その周辺は草の緑の匂いがむっとするほどだ。
 雨の中をガタイのいいお兄さんが草刈りに精を出しているところにも行き会う。
 この重いチェーンソーを持って上がってきて、雨の中を自在に操って草刈りをするなんて、私からすると尋常でない体力である。そして、有難い。

 14時15分、18マイルの標識を通過する。
 下を見るとまだ真っ白である。そして、(後から考えると)この辺りの下りはまだ購買も緩やかで歩きやすい。
 一旦、谷底みたいなところまでたどり着き、じゃぶじゃぶ歩けるくらいの川を渡る。
 この辺でだいぶ暖かくなってきたのでお借りしたフリースを脱いでザックにしまおうをしていたら、かなさんに「返していただいて大丈夫ですよ」と言ってもらい、そのままお返しした。何だかお世話になるだけなって申し訳ない。

20190130_142928 14時半くらいに、サザーランド滝のビューポイントに到着した。
 もちろん、何も見えない。視界は真っ白である。
 このミルフォード・トラックは、この「サザーランド滝」を見るために拓かれたとも言われていて、今日、16時前までにクィンティン・ロッジに到着できたら、往復1時間半くらいかけて滝の足下まで行くことができる。

20190130_143906 時間的にも体力的にも無理なので、せめてここから見ることができたら良かったのだけれど、残念ながら、サザーランド滝を目にすることはできなかった。
 そしてまた、ちょうどこの辺りから、下り坂が急になってきた。
 ストックに頼りまくりである。

 14時45分くらいにアンダーソンの滝の始まりに到着した。
 アンダーソンの滝は七つの滝が集まっているそうで、その滝に沿って木の階段が作られている。
 この頃には雨もあがっていて、レインウエアのフードを取れるくらいになっていたのが有難い。

20190130_14564820190130_145145 階段の途中、踊り場のようになっているところは、同時にフォトスポットでもある。
 写真を撮る振りをして休憩しつつ、ゆっくり木の階段を降りる。
 結構つるつるして滑りやすいし、足下の穴にストックを刺してしまうとそのままコケそうになる。

 15時10分、アンダーソン滝下にあるシェルターに到着した。
 「シェルター」という名前のとおり、「小屋」ではない。屋根があって、壁はなく、屋根の下にテーブルと机が設えられていて、トイレがある。(この下の写真の左奥に写っているのがトイレである。)

20190130_151018 ここまでご一緒した男性が先を急がれたので、へとへとの私はここで一息入れた。
 一人でへたっているところに、かなさんとツアーメンバーのお一人が追いついてきた。
 膝を痛めてしまったそうで、下り坂は特に大変そうである。
 何故か3人で(というか、私は聞くばかりだけれども)人生についてアンダーソンシェルターで語ってしまった。

 そして、かなさんのリュックを背負わせてもらおうとして果たせなかった。ベンチに置いてあった彼女のリュックが重すぎて持ち上げられない。
 このリュックに、さらにパスハットで提供してくださった飲み物用のお水や、歩いている途中にガイドさんはトイレのお掃除もしてくださっているそうで、補給用のトイレットペーパーや消毒用のディスペンサーも入っていたらしい。
 凄すぎる。

 シェルターでどれくらい休憩したか覚えていないのだけれど、今度はツアーメンバーの女性と二人で出発する。
 かなさんは、追いついてきた中国からいらした母娘のお二人に付くことにしたようだ。
 この辺りもかなりの急坂なので、ゆっくりおしゃべりしながら歩く。
 19マイル標識を15時40分に通過した。

20190130_162421 木々の間からかろうじて見えるダッドレイ滝を遠望し、そこから7〜8分歩いた16時30分頃に20マイル標識を通過した。
 こんなに急な下りなのに、後ろから追いついてきた(推定)アメリカ人の女の子がもの凄い勢いで駆け下りて行くのを見て唖然とする。素晴らしすぎる脚力である。
 「登りよりも下りの方が大変だ」ということを、今回、初めて身に沁みて感じたように思う。
 かといって、今日の登りが楽だったとか、今日の登りがずっと続けばいいとか思った訳では全くない。

20190130_170139 17時ちょうど、本日の宿であるクィンティン・ロッジに到着した。
 はっきり言って、びしょ濡れのへとへとのボロボロである。

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2019.08.18

ニュージーランド旅行記5日目その1

2019年1月30日(水曜日)

20190130_062646  確か発電機が回って灯りがつくのは6時と聞いていたけれど、相談の結果、5時半にそれぞれ目覚ましをセットして起き出した。
 サンドイッチ作りは6時からである。それまでに懐中電灯等々の灯りを頼りに身支度をし、荷造りをあらかた終えておく。
 添乗員さんにお勧めしてもらったバジルソースをたっぷりパンに塗り、ハム・チーズ・キュウリ・トマトを挟んでサンドイッチの完成である。もう一つは、甘い物が欲しいと思い、イチゴジャムのサンドイッチを作った。おやつにチョコレートももらう。

 朝食は、シリアルにヨーグルトをかけてアプリコットのコンポートと一緒にいただく。オレンジジュースとコーヒーを飲む。ツアーの方から「バナナ、半分食べない?」と声をかけていただき、有難くいただく。
 このポンポローナ・ロッジでは、マフィンとポーチドエッグが朝食に供され、自分でエッグベネディクトを作って食べられるところが売りだけれど、荷造り等々の手際が悪く、朝食後の出発準備に時間がかかる私はホットミールを待つ余裕がない。残念ながら見送った。
 
 この日の天気予報は小雨である。
 迷った末、半袖Tシャツ、スポーツタイツに山スカートを履く。トレッキングシューズを履き、ゲイターを付ける。
 できるだけこのままで行き、雨が降ってきたらレインウエア上下を重ねる心づもりで、リュックの外ポケットに入れる。
 峠越えのコースだから、もちろんストックを準備する。
 雨だし大丈夫だろうと思いつつ、念のため、虫除けを付ける。

 準備万端でロビーに行き、7時20分からラジオ体操だ。
 ポンポローナ・ロッジにもピアノがあり、かなさんがラジオ体操のテーマを弾いてくださるのに合わせて、我々ツアーメンバーが集まって準備運動である。
 今日も、2〜3人、外国の方がラジオ体操に参加してくださっていた。
 基本的には「遠巻きにされている」という感じではある。

20190130_073111  7時半、出発である。
 昨日よりも「我れ先に」という感じで足早に出発して行く人が多かったように思う。
 ロッジを出て、直進してしまうと昨日来た道に戻ってしまうので、板を渡して通行止めになっている。
 ロッジを出てすぐの道を右に曲がり、5分も歩くと11マイルの標識があった。
 まだ雨は降っていない。

 さらに10分ほど歩くと、開けた場所に出た。青空も見える。ここを流れている小川は、山からの雪解け水だそうだ。
 この辺りまでは、まだ前後に歩いている人の姿を見かけたけれど、8時10分くらいに12マイルの標識を過ぎる頃には完全に一人旅になっていた。
 多分、この小川を超えて森の中に入った辺りからが「プラクティスヒル」で、足慣らしといった感じの上り下りがある。

20190130_084307 20190130_082811 しばらく、森の中に入ったり、川の流れる開けた場所を歩いたりといったことを繰り返す。
 赤い大きなリュックを背負っているのはガイドさんで、多分左の写真に写っているのはアナさんだ。
 今日の登りは11回ジグザグ道を歩くと言われていて、11回を数えようと思っていたけれど、この「ジグザグ」の起点が今ひとつ判らずに、結局数えることはできなかった。

 しかし、8時50分過ぎに13マイルの標識を過ぎた頃には、すでに道は石畳っぽい感じに変わり、徐々に登り坂になっていたと思う。
 私はあまり水分を取らない方だと思うけれど、9時20分くらいにミンタロ・ハットに到着した頃には、ウエストバッグに入れた220ml入りのペットボトルのお水は空になっていた。
 意外と暑かったのかも知れない。

 ミンタロ・ハットで標高600mくらいだそうだ。ポンポローナロッジが標高410m地点にあるから、200m弱登ったことになる。
 お手洗い休憩を取り、小屋の中にある水道で空になったペットボトルに水を補充する。この他に500mlのペットボトルを2本満タンにして持っている。ミンタロ・ハットでのお水補給は、昨日かなさんにしつこく念を押されていたことだ。

 小屋の中に入るために靴を脱いだついでに、靴下をはき直す。
 5本指のシルクソックスの上に厚手のウールソックスを重ねていたら、内側の5本指ソックスが何だかよれてきて気持ち悪い。歩くときの気がかりはできるだけ少ない方が良い。
 身支度を終えて「ミンタロ・ハット」の看板の地点に戻ったら、道の真ん中にララちゃんがリュックをどんと置いていた。今日は彼女が殿らしい。そして、私はほぼ最後尾を歩いているようだ。

20190130_093153  ミンタロ・ハットを出発する頃にぽつぽつと雨が降り出したので、レインウエアの上を着る。レインパンツは迷った末、かなさんに相談してもっと雨が強くなったら履くことにしてリュックの外ポケットに戻す。
 リュックにレインカバーをかける。
 レインウエアを着るとウエストバッグが邪魔だったので、カメラとペットボトルだけレインウエアのポケットに入れて、ウエストバッグはリュックの一番上に仕舞う。

 9時35分、ミンタロ・ハットを出発した。
 ほぼ最後尾にいるというのに、コマドリの写真が撮りたくて何枚もシャッターを押しているのだから、我ながら余裕があるのかないのかよく判らない。
 少し遠いところにいたこともあって、がんばってもかなりブレブレの写真になった。

20190130_094814 20190130_095415

 9時50分くらいに14マイルの標識を通過する。雨が多いところらしく、シダがうっそうと茂っている。
 この辺りはまだ傾斜は緩い。
 クリントン川にかかる橋を渡り、何だか変わった面白い形の木が生えているところを抜ける。景色が色々と変わるのは、気分転換になって有難い。

 多分、この辺りはすでに「つづら折り」に入っていたのだと思う。Dangerなどと書いてある看板が最初に出てきたときにはとにかくびっくりした。10時過ぎくらいである。
 Dangerって何? という感じである。
 要するに「落石注意」ということらしいけれど、「ここから200mは立ち止まるな」とか書かれると不安この上ない。
 何となく一息入れて呼吸を整え、お水を飲んでから出発した。

20190130_103744 20190130_102110  ちなみに、危険な箇所が終わると「Safe stopping area」と書かれた看板が設置されている。
 とにかくずっと登りが続く。
 しんどい。息も切れるし、汗だくである。
 そんなしんどい道中で、もの凄く綺麗な訳ではないけれどウェカでも会えると嬉しい。

 そういえば、アナちゃんはミルフォードトラックでキウイを見たことがあると言っていたけれど、今回のツアーでは「キウイを見た」という人はいなかった。
 ちょっと残念である。

 10時40分に15マイル標識を通過した。1マイルに50分かかっている。
 リュックを下ろしてしまうとまた背負うのに体力を使いそうだったし、ポケットにお水、リュックのポケットにチョコとナッツを入れていたので、休憩は立ち止まって立ったままお水を飲んだりチョコを食べたりしていた。
 それに、雨が降っているので、座るところもない。

 それでも、11時くらいに一度、木の下で地面が比較的乾いた感じのどころがあったので、リュックを下ろして休憩した。ペットボトルにお水を注ぎ足し、ナッツを食べる。
 見上げると、中国からきた母娘二人連れ(だと思う)の姿が見えた。
 確か、ママの方は「初めてのトレッキングだ」と言っていたから、私同様、登り坂に苦戦しているようである。

20190130_10434520190130_111614
 後になって考えてみると、実は峠越えのこの日が一番お花を多く見られたように思う。
 雨が降っていなかったらもっとたくさん写真を撮るところだけれど、登り坂で息が切れるし、そんな余裕はなかなかない。
 でも、雨が小止みになってきて、光りが入り、真っ白で全く見えていなかった周りの景色が少しだけ見えると何だかとても嬉しくなる。
 山肌から雨が滝になって流れているのが見える。

20190130_113449 そうやって一歩一歩、悪戦苦闘しながら歩いていると、名前を呼ばれたような気がした。11時35分くらいのことである。
 かなさんの声だ。
 「どこ〜?」と返事を返すと、ここここと手を振ってくださって、やっと発見することができた。
 ツアーメンバーのお一人と、二人で登ってきているらしい。

 普通なら待っていたいところだけれど、待たなくても多分追いつかれるし、待っているだけの体力もない。
 このとき既に、大量に汗をかいたところに、標高900mの森林限界を超えて風に吹かれ始め、相当に寒かったのだ。
 モンベルで購入したジオラインを着ていたのだけれど、私の汗っかきはモンベルの想定を超えていたらしく、びっしょり濡れて乾く気配もない。

 今から思えばフリースを着てしまえば良かったのだけれど、「濡れた上に着たところで暖かくない」と思い込み、「着込んでもっと汗をかいたら大変だ」という気持ちもあって、とにかく止まらずに動き続けることを選んだ。
 この辺がやはり「経験のなさ」の怖さなんだろうなと思う。風邪を引いたり具合が悪くなったりせずに本当に良かったと思う。

20190130_113741  この日はずっと小雨で、森の中を歩いているときは木々が雨を遮ってくれていたし、雨でびしょ濡れにはなっていないと思う。
 基本的には、森林限界を超えても周りは真っ白で景色を見ることはほとんどできなかったけれど、時々さーっと霧が晴れて、ちょっとだけ渓谷の底が見えたりした。
 また、ちょっと可愛い実がなっていたり、よりみずみずしい緑を見ることができた。
 自然が相手だし、そもそも雨の多いところを歩いているのだし、と自分に言い聞かせる。

 中国からの母娘お二人と前になったり後ろになったりしつつ歩き、11時50分、標高1146mの地源にあるマッキノン峠の記念碑に到着した。
 アナちゃんが記念碑の前に待機していてくれて、飲み物をくれる。
 コーヒーはすでに売り切れで、私は身体が温まる飲み物にしようとココア(チョコレートドリンク、だったかも)をいただいた。

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2019.08.04

ニュージーランド旅行記4日目その3

2019年1月29日(火曜日)

20190129_150154  15時にBUS STOPに到着した。
 この緑色の看板に、正しく「BUS STOP」と書いてある。
 もちろん、ここにバスがやってくる訳ではない。
 この先、ポンポローナ・ロッジに行く手前に川が流れており、雨量によっては「氾濫」に近い状態になることもあるそうで、雨が止んだり水が引いたりするのを待つための場所である。
 実体は、掘立小屋だ。
 しかし、屋根があって、壁があって、ベンチが置いてあるのだから上等というものである

20190129_150418 しばしの休憩後、BUS STOPを出発するとすぐ「ガレ場」に到着した。
 この緑の看板の上にある張り紙には「洪水で堤が不安定な状態になってしまったので、左に5分オレンジのリボンを辿って登り、非常用の橋を渡ってください」的なことが書いてある。
 後で聞いたところによると、トップグループに付いていたガイドさんが、参加者を下で待たせ、あっという間に登りながら目印にオレンジのリボンを付けていったのだそうだ。
 何て高すぎる身体能力だろう。

 かなさん言うところの「明日の予行練習」 をこなすべく、オレンジのリボンを辿りながら登る。
 実際のところ、5日目の峠越えの道はきちんと整っている箇所が大部分で、こんな感じのガレ場を歩くのはほんの一部である。
 しかし、そんなことは知らないので、かなり戦々恐々として添乗員さんと一緒にゆっくり歩く。

 道なき道を行く、オレンジのリボンの後を辿るという歩き方になるので、ゆっくり上がらざるを得ない。
 そして、若干のアドヴェンチャー気分も味わえるし、お天気も曇りで歩きやすい。
 何よりゴールが見えていて距離も短かったので、凄く大変だと思った記憶はない。このガレ場は、割と楽しく登ったと思う。
 もっとも、BUS STOPからほぼ平らな位置で橋が渡されていたのが見えて、「あっちだったら楽ちんだったのに」と思ったのも本当である。

 「非常用の橋」に折れる角にはガイドのアナさんが待っていてくれて、「あの橋を渡って右に折れ、ここから見えるあの看板を左に曲がればすぐだから」的なことを教えてくれる。
 彼女はここでずっと道案内をしてくれている訳だ。
 「非常用」という割にちゃんとした橋を渡り、再び森の中を歩いていると、向こうからカズアキさんが歩いてくるのと行き会った。しかも、荷物も背負っていない。

 「どうしたんですか?」と尋ねると、先ほどのバスストップにストックを置いて来てしまったので取りに戻ると言う。
 確かに、バスストップの横にストックが立て掛けてあったのを見た記憶がある。
 すると、添乗員さんが「私、アナに言って、最後尾を来るガイドさんにピックアップするよう無線で連絡してもらいます!」と言って、あっという間に引き返して行ってしまった。
 ガイドさんも凄いけれど、彼女の体力と応用力にも脱帽である。

20190129_15195420190129_152358 橋からロッジ入り口まで10分弱くらい歩き、無事、15時20分に本日の宿であるポンポローナ・ロッジに到着した。
 靴の泥を拭うために、ブラシを向かい合わせてくっつけたようなものが用意されている。よくよく泥を落とし、入口に用意されていたビスケットとジュース、お水のうち、お水をもらう。

 それほど暑くなかったし、途中で長袖シャツを脱ぎ着したくらいだから、それほど喉が渇いた感じはしない。
 この日、16kmを歩いている間に飲んだお水は700ccだった。

 ポンポローナロッジは、崖っぷちというか斜面を利用して建てられており、3階層(だったか?)になり、階段の両脇に廊下が延びてお部屋が並んでいる。
 シャワーとトイレは階層ごと、男女別にある。
 ここでは、我々ツアーの女性陣は添乗員さんも含めて一つのお部屋が割り当てられた。
 6人部屋で、2段ベッドが三つあるお部屋である。
 私がツアーのみなさんの中で最後尾だったらしく、先に到着した方々は荷ほどきをし、シャワーも浴びて、ロビーでアフタヌーンティと洒落ていらっしゃるようだ。

 カメラの電池が怪しくなっていたので充電を始め、ビーチサンダルに履き替えて靴を乾燥室に入れて乾かす。
 シャワーを浴びて洗濯をし、何故だか晴れてきたせいもあって暑いなぁと思いながら長袖シャツとヤマスカートに着替える。
 洗濯物を乾燥室に干すのと入れ替わりで靴を取り込み、部屋の中に入れておく。
 このロッジでは、靴を部屋の外に置いておくと、ケアという鳥にいたずらされてしまうのだ。

 シャワーを浴びているときに気がついたのだけれど、右足のちょうどゲイターの上端が来ていた辺りに、サンドフライに刺された後が横一列で並んでいた。
 ゲイターの隙間から入り込み、歩きながら刺しまくってくれたらしい。
 赤くポツポツと刺された跡が並んでいて、非常にみっともない。しかし、それほど痒くないのは有難い限りである。

 ポンポローナ・ロッジの「ポンポローナ」はスペイン語で「スコーン」の意味らしい。
 そんな訳で、ポンポローナ・ロッジのアフタヌーンティ・タイムにはスコーンが供される。
 16時頃にラウンジに行き、スコーンと紅茶をいただいた。クロテッドクリームとイチゴジャムもあって本格的だ。トマトケチャップが並んでいた理由は謎である。
 ついでに、空になったペットボトルを持ってきてお水を入れ、ティーバッグももらって明日用のお茶を作る。

20190129_175411 スコーンをいただいて一息入れ、ラウンジは飲んでいる方々が多かったけれど、どうにも筋肉痛の予感が激しかったので、お部屋に戻ってシーツをセットしたり、ストレッチをしたり、メンテナンスに努める。
 歩いている間、チェストベルトとショルダーベルトにちょっとでも違和感があったら直すように気をつけていた成果か、背中はそれほど痛くなっていない。

 18時前に夕食に行こうとお部屋を出ると、青空が広がっていた。
 山の上には雪も見える。
 下に見えているのは、ロッジの下の階のお部屋の屋根である。
 しばし、全員で入れ替わり立ち替わりの写真撮影タイムになった。

20190129_175627 20190129_184628  「食堂」などと言っては申し訳ないようなこちらの空間で夕食をいただく。
 前菜 は何故だかアラブ料理風である。ホブスに豆、チーズやディップ、オリーブの入ったトマト煮込みもある。
 メインはチキンのレモンソースだから白ワインがいいなとカウンターのお姉さんに伝えたところ、シャルドネをお勧めしてもらった。
 デザートのクレームブリュレまで美味しくいただく。
 コーヒーや紅茶はセルフサービスだ。

 19時半過ぎから翌日の説明があった。
 明日は6時起床、6時15分から昼食づくり、7時に朝食である。
 全体の一通りの説明が済んだところで、我々ツアーメンバーにはかなさんからの説明が続く。有難い。

 明日の午前中はとにかくひたすら果てしなく登って行くそうだ。
 かなさん曰く「登りじゃないところはほとんどありません。あったらラッキーだと思ってください」。
 しかし、実際は6マイルで700mを上がる登りよりも、3.5マイルで900mを下る後半の方がより辛いという。本当か、と思う。
 また、かなさんから7時20分にラジオ体操開始、7時半出発と厳命される。

 最初の休憩場所であるミンタロ・ハットで必ずお水の補給をしてください、と言う。
 明日のポイントは「水分補給」のようだ。
 あまり言いたがらないかなさんに食い下がって聞いてみると、明日の天気は「小雨」で、かなり暑くなる予報らしい。

 マッキノン峠を過ぎ、さらに30分くらい登るとパスハットに到着し、ここでお昼休憩になる。
 このパスハットを13時までに出なければ、サザーランド滝に行くことはできないと思ってください、という話だ。サザーランド滝に行く人は、明日の宿であるクィンティン・ロッジを16時半までに出ることになっていて、下りに3時間は楽にかかるらしい。
 途中、長い木の階段があって、そこに青い鴨がいる、かも知れないので探してみてくださいと言われた。
 果たしてそんな余裕があるものかと思う。

 明日の夕食を選び、明日の説明も聞き終えたら、ストレッチタイムである。
 かなさんが講師役になり、ラウンジの絨毯が敷かれたところを利用して、我々ツアーメンバーと、ガイドさん達も加わる。これが結構気持ちいい。
 ストレッチの後は治療タイムだ。
 腰や膝に痛みが出た方はテーピングをしてもらっていたし、私は左足の親指の脇にマメができかけていたのと、左足の小指が元からボロボロだったのがさらにボロボロになってきたので、その両方にテープを貼ってもらった。

20190129_205706 21時くらいには治療タイムも終了し、就寝準備開始である。
 これが、みなさんもの凄く手際が良くて、私などぼーっとしているとあっという間に置いて行かれてしまう。
 歯磨きをし、お手洗いを済ませ、ふと気がつくと21時半には私ともうお一方の他はすっかり寝入っていらした。
 それも凄いけれど「明日の朝も早く起きて走る」と言っている添乗員さんも凄い。凄い人だらけである。

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 21時半頃、夕焼けを見ることができた
 日が長い。
 暗くなってからお手洗いに行ったところ、ポンポローナロッジでは、外廊下には灯りが付いているけれど、お手洗いには灯りがついていない。
 各自が持っているライトが頼りである。

 歩いているときはウエストバッグとして使っているバッグを、ロッジに着いた後はショルダーバッグにして持ち歩いている。
 これが結構便利である。
 寝るときにもベッドに持ち込んで、バッグを手にすれば、水もライトも時計も手にできる。これは便利だ。

 前日のグレイドハウス・ロッジでは、「断続的ながら眠れた」という感じだったけれど、このポンポローナ・ロッジでは、何故だか全く眠れなかった。
 普段から全く運動をしない私がこれだけ歩いているのだから、疲れていない筈がないのに本当に眠れない。
 この日の夜に関していうと、「眠れた」とか「うとうとして目が覚めた」という記憶が全くない。
 もしかして一睡もできなかったかも知れない。しかし、そんな調子で普段から全く運動をしていないような私が峠越えのキツイ道を歩くことができただろうか。

 未だに、謎である。

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2019.05.04

ニュージーランド旅行記4日目その2

2019年1月29日(火曜日)

20190129_114357 20190129_113719  ひたすら、こんな感じの道をのんびり歩く。
 左側の写真のように道が落ち込んでいるところがところどころにある。恐らく、雨が降ったら水かさが増し、川の中をじゃぶじゃぶと歩く感じになるのだと思う。
 しかし、概ねの道は、右の写真のように平らである程度の道幅があり、木々に覆われている。
 たまに、コマドリが道の真ん中に現れたりもする。

20190129_115827  12時少し前にビッグスリップと呼ばれる、大きな土砂崩れ跡に差し掛かった。
 1982年に大きな土砂崩れが起き、クリントン側がせき止められて湖が生まれ、そしてこの辺りは土砂崩れで木々がなぎ倒されてしまったため、こんな開けた場所になっているという。
 昨日、かなさんは「そう思って通ると、”おぉ!”となります」と説明してくれた。
 確かに、と思う。

20190129_121013 20190129_120722 この辺りで、添乗員さんに追い抜かれた。
 彼女は我々ツアーメンバーの前後を行ったり来たりしながら歩いている。ガイドさん達並みの体力だ。
 体力のない私は、相変わらずののんびりペースでU字谷の底を歩く。
 土砂崩れ跡を過ぎ、7Mの標識を過ぎた辺りに「デッド・レイク」と呼ばれる湖がある。
 というか、あった筈である。

 7Mの標識もどうやら見逃したらしいし、「鱒がいるかも知れない」と言われたその湖を見た記憶がない。
 右の写真がそのデッド・レイクだろうか。
 デッド・レイクは「生き物が死に絶えた」という意味ではなく、ビッグスリップで生まれたこの湖によりブナの木が枯れてしまったことから名付けられたそうだ。

20190129_121708 ところで、この道の両脇に立っているポールは、先っぽが黄色く塗られており、かつ、その下に黄色で矢印が描かれている。
 こんな分かりやすい道にどうしてこんな道しるべが立っているのかといえば、この高さまで水が出ることがあり、そうなったときに「道を示す」必要があるからだという。
 確かに、じゃぶじゃぶと川を渡ったりする必要があるかも知れないから、荷物はすべてビニルに入れて防水するようにと言われていたものの、こういう目に見える形で注意喚起されると、「ひえぇ」という気持ちになる。

20190129_122553  12時20分、ほぼ7.5マイル地点にあるヒレレ小屋に到着した。ここでランチタイムだ。
 ツアーメンバーのみなさんは、全員、すでに到着していたと思う。
 小屋といっても、ランチを食べるスペースに壁はなく、いわゆる東屋である。そこにベンチが設えられている。

 ガイドさんによるホットドリンクのサービスがあり、ミルク入りのコーヒーをお願いする。
 朝作ったサンドイッチは、大きい方がハムやローストビーフ、きゅうりにチーズを入れたサンドイッチ、小さい方がイチゴジャムのサンドイッチだ。

20190129_124426 20190129_124420

 左の写真が、トラックとは逆側から見たヒレレ小屋である。
 トラックから入り、ヒレレ小屋を通り抜けて少しぬかるんだ道を行くと、右の写真のように川縁まで行くことができた。
 もの凄い透明度である。
 この川には鰻もいるらしいのだけれど、残念ながら私は見ることができなかった。

20190129_124413  このヒレレ小屋からは、ヒレレ滝を見ることができる。
 見ることができる筈なのだけれど、どうにも見た記憶がない。
 川の水の綺麗さに目を奪われて、「滝を見ることができる」ということ自体、すっかり忘れていた。

 お手洗いを済ませ(クリントン・ハットからこのヒレレ小屋までの間にもトイレが1カ所あった)、13時5分くらいに出発した。
 なかなか身体が温まってこなかったので、半袖シャツの上に長袖シャツを羽織る。
 ツアーメンバーで一番遅い出発となった私は、添乗員さんと一緒である。
 10分ほどで、8Mを通過する。

20190129_132712  この辺りは緑が濃く、鳥の鳴き声がうるさいくらいに聞こえている。
 アメリカから来たというイタリア系のおじさん(だと思ったけど、私より若かった可能性が高い)が動画を撮りつつその鳥の声を録音していた。
 マネしたつもりが、久々にデジカメを使ったもので、動画の撮影に失敗していたのは痛恨のミスである。

 13時半、初めてマッキノン・パスを見ることが出来る場所に差し掛かった。
 ところが、実は未だにこの景色のどこがマッキノン・パスなのか判っていない。
 先ほどのヒレレ滝と同じである。
 どこまでぼんやり歩いていたんだと思う。大体、このときには添乗員さんと一緒に歩いていた筈で、聞くこともできた筈なのに、間抜けなことこの上ない。

 でも、同時に、(勿体ないことではあるけれど)ただぼんやりとその道を歩くというのは贅沢なことだなぁと思う。
 荷物を背負って歩くことがかなり不安だったのだけれど、モンベルのお店で根掘り葉掘り「正しい背負い方」を教えていただいた甲斐があり、意外と楽に背負い、歩いている。
 途中リタイアできず引き返すこともできない道を歩き始めちゃってから言うのも何だけれど、意外と私って歩けるもんだなぁと思う。

 ここから歩いてすぐ、本当に2〜3分のところに、Hyden Lakeへの分岐がある。
 かなさんに「行ってください!」と力強く指示されていたこともあり、道を左に折れる。
 この分岐は、先で本道に合流するので、荷物を背負ったまま行って良いことになっている。

20190129_134637-2 20190129_133437 Hyden Lakeへの分岐を折れてから後が、この日、一番たくさんお花を目にしたように思う。
 道の両脇に黄色い小さいお花が一面に咲いているような場所もあって、若干乾き気味ではあったけれども歩いていて楽しい。
 寄り道すべき分岐である。
 戻らなくて良いというのもポイントだ。

20190129_133800  その分岐を入って5分くらい、お花を眺めながら(ついでに写真を撮りながら)歩くと、Hyden Lakeに到着した。
 この湖は、大きな雪崩がこの崖の上から落ちてきて地面に穴が開き、そこに水が溜まってできたのだそうだ。
 本当に、どれだけの勢いでどれだけの量の雪が落ちてきたんだろうと思う。

 そして、穴があれば普通に水が溜まって涸れないくらい、この辺りは雨が多いんだなぁと思う。
 この辺りでまたイタリアのおじさんと一緒になった。
 何だか英語ができない人(私である)との会話に慣れているなぁと思ったら、何回も仕事で日本を訪れているそうだ。納得である。

 何の仕事をしているのかと質問したときに考え込んだのは、どうやら「私が判る英語の範囲でどう説明すればいいか」を悩んだかららしい。
 宝石の鑑定の仕事をしていて、彼が務めている会社は「世界No.1」だと胸を張る。
 日本に行ったときには、その支社で働く60人のために、材料を買い集めてティラミスを作るそうだ(シンガポールかどこかに行くときは、社員が多すぎてとても作りきれないらしい)。

 日本支社のマネージャーに「ティラミスを作るからフィンガービスケットを買ってきて」と頼んだら、マネージャーはフィンガービスケットではなく、ティラミスを買ってきちゃったんだよ、と笑っていた。
 イタリア系アメリカ人のサービス精神ここに極まれり、という感じだ。素晴らしい。

20190129_140421 20190129_141553

 9M標識を14時に通過した。
 多分、Hyden Lakeに寄り道した分の距離は含まれていないので、1Mに45分かかったように見えるけれど、そうペースが落ちた訳ではない。
 ちょうど、この辺りからも道の右側にクリントン川が見えた。
 本当にどうしてこんな色なんだろうという色をしている。
 そして、水鳥が川面を跳ねるように飛ぶ姿も見ることができた。超低空飛行である。

20190129_142226  14時20分、プレイリー湖への分岐に到着した。
 ここでは、リュックを分岐に置いて行く必要がある。
 戻ってきた方に「綺麗だったわよ(推定)」と教えていただき、私もリュックを下ろして行ってみると、先ほどのHyden Lakeと同じように崖下に湖があり、細い滝が流れ落ちている。

 この場所のもう一ついいところは、何だかいい感じの二人が寛いでいるところに出会えたことだ。
 こちらの方向を見ると、確かに「草原の湖ね」という感じがする。
 プレイリー湖から戻り、14時40分に10M標識を通過する。

20190129_144611  添乗員さんと合流して歩いていたら、道に(推定)ケアが登場した。
 いたずら好きな鳥として、ミルフォード・トラックではよく話題に上る鳥である。
 彼女のトレッキングシューズを盛んにつついて遊んでいる。
 割と大きめの鳥だし、全体に茶色っぽいし、落ち着いて考えると決して可愛い鳥ではない。
 それにも関わらず、現れてくれたら嬉しいし、何だか可愛く感じてしまうところが、NZマジックだ。 

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