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2020.03.07

大丸温泉旅行記1日目

2020年3月1日(日曜日)

 今回の旅行のテーマは「飲んだくれ」である。
 一人で温泉に行って、テーマが「飲んだくれ」ってどうなんだと自分でも思うけれども、そういう気分なのだから仕方がない。
 そんな気分だったせいか、10時半くらいに出発というゆるゆるスケジュールにも関わらず、腕時計と持って行こうと思っていた水筒を忘れた。

 お昼前に上野駅に到着し、新幹線で食べるお弁当を探す。ecute上野の売り場をうろうろして、サーモンハラスの蒲焼重に決めた。
 飲んだくれがテーマであるからには、行きの新幹線でももちろんお酒をいただきたい。
 KINOKUNIYAでカップのロゼワインと、夜用によなよなエールの東京ブラックという黒ビールを購入した。

 結構、新幹線の発車時刻まで余裕を持って上野駅に到着したつもりが、本屋さんに寄ってうろうろし、自動販売機でお茶のペットボトルを買ったりしていたら、あっという間に時間がたって、新幹線のホームに到着したのはぎりぎりになってしまった。
 ここまでの買い物は、エキナカということもあって全てsuicaである。現金派の私には相当珍しいことだ。

20200301_122343 上野駅12時18分発のやまびこ209号で出発である。
 車内はガラガラなのに、何故か狙ったように、私の席から通路を挟んで反対側に外国人の一家が8人くらいいて、なかなかに(控えめに言うと)賑やかである。失敗した気分になってもご容赦いただきたい。
 彼らは宇都宮駅で下車して、一体どこからどこへ行ったんだろうとちょっと不思議になった。

 那須塩原駅までは1時間ちょっとしかない。
 発車してすぐに先ほど買い込んだお弁当を開いた。ロゼワインをちびちび飲みながらお弁当を食べる。
 「蒲焼きでなくても良かったかも」というのが正直な感想である。
 最後にはガリをつまみながらロゼワインを飲むという、なかなかに乙なことをしてしまった。

20200301_133516 那須塩原駅には13時20分に到着した。
 暖かい。そして、全く雪がない。この季節の那須塩原駅周辺というのは雪が積もっていないものなんだろうか。よく分からない。
 そして、もの凄くいいお天気である。
 雪は遠くに見える山、しかも山頂付近にしか見当たらない。
 nasuのラスク屋さんで夜のビールのつまみにガーリックラスクを買い込み、那須塩原駅でお土産を買うのはかなり難しいなぁと駅構内をうろうろして確認し、13時45分発の大丸温泉行きのバスを待つ。

20200301_133831 宿に送迎をお願いしたところ、宿のバスが出るのではなく、路線バスの運転手さんに泊まる宿と名前を申し出て乗車券をいただき、それでバス代を支払うという仕組みだった。
 出発までに10人くらいのお客さんが乗ったと思う。そのうち半分強はこの乗車証の利用者だったのではなかろうか。

 このバスに揺られること1時間くらい、清里っぽいイメージの道路を走り続け、那須湯本温泉で硫黄の匂いを強く感じ、鹿の湯を眼下に眺め、那須湯本温泉を過ぎたくらいからやっと雪が積もっている景色になり、終点の「大丸温泉」に到着した。
 バス亭には宿の車が迎えに来てくださっていて、そのまま乗り換え、2〜3分も走らずに大丸温泉旅館に到着した。
 歩けない距離ではないけれど、かなりの急坂を下ったので、このお迎えは有難い。

20200301_145609 宿に到着すると、日帰り入浴に立ち寄ったらしいご家族がロビーにいらした。
 同じバスで一人旅の方がいらしたし、思っていたよりもお客さんは来ているようだ。
 宿帳を記入し、ロビーにあった囲炉裏の前できなこのおはぎと福茶だったか宿オリジナルらしいほうじ茶っぽいお茶をいただく。
 標高1300mくらいまで上がってきてもそれほど雪は積もっておらず、この日も相当暖かかったのでまだ囲炉裏に火が入っていなかったところが惜しい。

 ロビーの奥のショーケースは乃木大将の記念品が陳列されていた。
 乃木大将は随分と長い間、この宿を定宿としていたそうで「乃木大将が使ったスリッパ」とか「乃木大将が使ったお茶碗」とかが並んでいる。
 勲章のようなものも下がっていたけれど、ご本人がくださったということなんだろうか。
 書や儀礼刀なども飾られていて、並々ならない「定宿」であったことが察せられる。

20200301_15085220200301_150908 案内していただいたお部屋は202号室で、すでにこたつが用意されていた。
 うん、それほどは寒くないねと思ったものの、やっぱりおこたの威力は強烈で、寒くないのについついおこたに入ってしまう。
 窓の外はちょうど宿の玄関を見下ろす感じになっていて、宿に入るときに渡った橋の下に流れる「温泉の川」も見える。

 今回の旅のテーマは「飲んだくれ」ではあるけれど、もちろん「温泉三昧」は欠かせない。
 お部屋に用意されていたお茶セットとお菓子はひとまず置いておいて、何はともあれ温泉に行くことにした。
 15時半には、湯船に浸かっていたと思う。

 「カメラの持込はご遠慮ください」という張り紙があったので、写真は大丸温泉旅館のサイトで見ていただくとして、とにかく気持ちのいい温泉だった。
 女湯は内風呂がまずあり、内風呂から女性専用の露天風呂と、湯浴み着着用の露天風呂の両方に出ることができる。
 混浴の湯船は「温泉の川をせきとめて」作られていて、湯船の底は石というか砂利である。

 一番大きな露天風呂は「白樺の湯」で、こちらは混浴、そのすぐ隣の上流にある「あじさいの湯」も混浴である。
 この上にさらに「あざみの湯」という混浴の露天風呂と、石楠花の湯という名の女湯の露天風呂のさらに奥に「山ゆりの湯」があるが、この二つは冬季は閉鎖されている。暖冬で積雪もなさそうだし開放されているといいなぁと思ったけれど、なかなかそう上手くは行かない。

 途中で三世代の家族旅行に来ているらしいご一家と一緒になったくらいで、1時間半くらい湯船を移動しつつ温泉を楽しんでいる間、ほとんど貸切状態だった。
 お湯は源泉掛け流しだし、それを独り占めできてしまうなんて贅沢の極みである。
 贅沢といえば、石楠花の湯は湯船から溢れ出したお湯が、内湯から露天風呂に向かう階段を流れていて、これまた贅沢なことになっていた。

 お部屋には「昼寝用」のお布団も用意されていて、それを引っ張り出してごろんとなる。
 これはなかなか便利だし、有難い。
 18時からでお願いした夕食まで一休みした。

 夕食は、半個室のお食事処でいただく。
 席に案内いただき、飲み物のメニューを見て、いくつかあった「利き酒セット」の中から、「皇の湯酒」「天鷹 絆」限定品だという「蔵出し」のセットをお願いする。

20200301_18030320200301_180339

 御献立は月替わりのようで、今月はこんな感じである。

食前酒 ゆず酒
旬菜 蟹おこわ、セリと数の子お浸し、サーモンの高菜巻き、蛸と菜の花木の芽味噌掛け、南京豆腐
造里 マグロ、八潮鱒、鯛(あともう一種類あったと思うけど思い出せない)
家喜物 サーモンのパイ包み焼き
合肴 大丸温泉源泉しゃぶしゃぶ
揚物 福から揚げ
食事 栃木県産こしひかり 蟹松前漬
御椀 海老新丈
香の物 白菜漬、長芋、胡瓜、赤かぶ、はりはり漬
甘味 リンゴ、苺、温州みかんプリン

20200301_183014 お料理は何でも美味しくて、その中でも絶品だったのはやはりしゃぶしゃぶである。
 野菜もたっぷり入り、お肉はとちぎ黒毛和牛だそうで、柔らかくて美味しい。
 お鍋は2種類用意されていて、手前は昆布を沈めた温泉水、奥は発酵鍋と言っていて、お味噌や甘酒などの発酵食品を使ったピリ辛のスープである。
 温泉水の方は、ポン酢ダレでいただく。

 お酒も、「皇の湯酒」はいかにも日本酒らしい日本酒で、「天鷹 絆」は大吟醸だけあってすっきり潔いお味、限定品だという「蔵出し」は「蔵の奥に眠っていた」という売り文句に私の脳みそが釣られたのか、複雑なまろやかな味がする。
 どれも美味しかったけど、一番はやっぱり「蔵出し」の柔らかさが好ましい。しゃぶしゃぶのお肉や、ふぐやふきのとうの唐揚げにもよく合った。

 1時間半くらいかけて完食した。
 美味しい。大満足である。
 半個室になっていて、他のお客さんの声は聞こえるけれど、姿は見えないというのはかなり落ち着くものなんだなと納得した。

20200301_192401 そういえば宿の人に「飲泉もできます。お食事の前か後にコップに1杯くらい飲むと消化の助けになります」と説明してもらっていたことを思い出し、どう考えても食べ過ぎたので飲泉所に行って、教えてもらったとおりコップ1杯を飲み干した。

 お部屋でおこたに入り、テレビを見つつ休憩する。
 お腹がいっぱい過ぎて、とてもではないけれどすぐに温泉に浸かる訳には行かない。
 夕食の間にお布団を敷いてくださっていたけれど、ここで横になったら朝まで眠ってしまうこと必定である。

 21時半くらいにもう1回温泉に行くと、今回もまたほぼ貸切状態で、内湯、女湯の露天風呂、混浴の露天風呂と楽しむことができた。
 白樺の湯よりも、何故か上流で小さめの湯船であるあじさいの湯の方がお湯の温度が低いのが謎である。
 シャンプーやリンスなどはDHCで、お部屋には大丸温泉の温泉水を使った美容液などもあり、ほぼ手ぶらで来ても大丈夫だなという感じのアメニティは揃っている。

 大浴場がほぼ貸切で入れたので、存在感が薄まってしまったものの、実は宿泊客専用の貸切の内湯もあって、空いていればいつでも誰でも利用することができる。
 貸切というと割と小さめの湯船であることが多いけれど、こちらは宿の人曰く「7人くらい入れます」ということだ。
 せっかくなので入ってみると、白樺の湯と同じくらいの熱さに感じる。
 湯船に入ってお湯が溢れる感じがこれまた贅沢で気持ち良かった。

20200301_222454 お部屋に戻って、お風呂上がりのビールを飲み、ラスクとつまむ。
 お風呂上がりだから回るだろうなと思っていたのに、ほっとんど酔いを感じなかった。どうしてなのか、謎である。
 そして、あんなにお腹いっぱい食べてまだそう時間も経っていないのに、ラスクを次々食べられてしまうところも謎である。

 とりあえず己の「飲んだくれ」振りに満足し、23時半頃就寝した。

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