2008年8月21日(木曜日)
6時に目が覚めた。
私は完全に熟睡したのだけれど、母は部屋が暑くて何度も起きたらしい。
「暑くて私は何度も起きたのに、あんたは鼻まで布団を被って寝ていた」とぼやくので、まずは汗を流しに温泉に行くことにした。朝6時から入ることができるのでちょうど良い。
内湯はやっぱり熱めだったので、露天のジャグジーでもう1回足をマッサージして、汗が噴き出す前にさっと上がった。
富士山を見るのならやはり朝のうちが勝負だろうと、ホテルの4階のさらに上にある展望室に行った。
椅子が4脚置いてあるだけの、殺風景といえば殺風景な場所なのだけれど、大きなガラス窓から芦ノ湖が一望である。その景色だけで満腹というものだ。
箱根町方面と富士山方面と、2ヶ所だけだけど窓を開けることができるのも嬉しい。

そして!
待望の富士山を見ることができた。
すでに8月初旬に初冠雪は迎えていたらしいのだけれど、ほとんど白いところのない、ブルーグレーの富士山である。手前の濃い緑や湖の暗めの青い色と対照的に、水色の空にぽっかりと遠く霞んでいる。
本当にどうして富士山というものは写真に撮ると小さくなってしまうのか。
展望室に電話が置かれていたので、慌てて部屋に電話をして母を呼んだ。
どうしてこんなにはっきりと見えている富士山を昨日は全く拝めなかったのか、訳が判らない。
そしてまた、朝起きたときには「上の階の人は一体何をしているのだろう」と思った地響きのような、太鼓のような音が今も続いている。「雷かな」という話もしたのだけれど、それにしては断続的に聞こえているし、雷雲のような雲も見えないし、空は青空である。
4階からは階段でしか上がってこられない展望室に、小さめとはいえキャリーケースを抱えた(推定)オーストラリア人の男の人が上がってきた。こんなに早い時間にチェックアウトするのか? チェックアウト前に展望室に来たのかなと思っていたら、おもむろにそのキャリーケースを開ける。
中には、かなりいい一眼レフカメラとレンズ、三脚などが整然と詰められていた。
それなのに、このおじさん、わざわざ汚れたガラス越しに富士山の写真を撮るのである。
確かにアングルとしてはそちらの方がいいし、フィルタをしていたから反射光はシャットアウトできているのだろうけれど、はめ殺しの窓ガラスはそれなりに汚れている。
見かねた母が開けた窓を教えてあげると、喜んでそちらから撮っていた。
謎だ。
30分くらい、ほぼ独占状態で富士山と芦ノ湖を堪能し、満足したところで朝食を食べに行くことにした。
そういえば、この食事のクーポンが、夕食は2人で1枚だったけれど朝食は1人に1枚ずつあるのは気が利いていると思う。
7時30分頃に行ったら、テーブルにはかなり余裕があった。和食を選ぶ人が多いのか、時間がずれているのか、どちらだろう。
いずれにしても2人とも洋食を選び、テラスで朝食という優雅な朝になった。
箱根で、富士山の見えるホテルのテラスでの朝食でとなると、パンくずをついばみに来ている雀すら可愛く見えてくるのが不思議である。
朝食はビュッフェスタイルではなく、メニューから選ぶようになっている。
私は、こんな感じのメニューになった。
ヨーグルトドリンク(他にオレンジジュースなどが選べる)
プレーンオムレツとソーセージ(他に、スクランブルエッグ・ハムなどが選べる)
サラダ
クロワッサンとロールパン
コーヒー(紅茶も選べる)
この朝食で出された柚子のジャムが美味しくて、この後、ホテルのギフトショップで聞いてみたのだけれど、残念ながら販売はしていませんということだった。
とりあえず、ギフトショップで職場へのお土産を購入する。山のホテルのクッキーなら一目で箱根に行ったと判るし、ここで購入すればこの後「買わなくっちゃ」と気にしないで済むし、駅まで持って行ってもらえるのは何より楽ちんである。
朝食を食べ終えて、そのままお庭の散歩に出た。
今はもちろんつつじは咲いていないし、薔薇園のバラも完全に散りかけである。お花を見るには8月はあまりいい季節