登山中は、自分がどこを目指しているのかも判らないままだった。 だいぶ下山してきて振り返り「あれがシナイ山だ。左端の建物が見えている辺りが頂上だ」と教えてもらい、あそこに登ったのかと再びくらくらしたのだった。