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「走れメルス 少女の唇からはダイナマイト!」 NODA・MAP
作 野田秀樹
演出 野田秀樹
出演 深津絵里/中村勘太郎/小西真奈美/河原雅彦/古田新太
小松和重/浅野和之/松村武/腹筋善之介/櫻井章喜
野田秀樹/峯村リエ/濱田マリ/池谷のぶえ
観劇日 2005年1月28日(金曜日) 午後7時開演
劇場 シアターコクーン 2階D列5番
料金 9000円
昨年秋に「赤鬼」は見ているのだけれど、こういう野田さんっぽいお芝居は物凄く久しぶりに見た気がする。
劇団夢の遊眠社時代に何度も再演されたお芝居だけれど、私は初めて見た。
六角慎司さんは急病のため出演しません、という張り紙が出ていた。張り紙には、七人の刑事ではなく六人の刑事で上演します、とあったけど、古田さんが指人形で七人目の刑事さんを出演させていた。
劇場に入るときに、明日発売の「KITCHEN」のチケットを取るために並んでいる人を見かけた。「×人並んでいます」という張り紙があったりしたから、総勢で10人以上はいたと思う。この寒さの中、徹夜でチケットを取るために並ぶ人がいることに驚いた。
お芝居の感想は以下に。
2階席は舞台が遠くて、やけに空間が広く見えてしまったのと、早口の台詞が聞き取りにくかったのが残念。
それこそ、川のこちら側からあちら側を見ているという感じで、入り込むというところまで行かなかった。
深津さんと小西さんとダブルヒロインという感じだったけど、芙蓉さんか零子さんか、どちらかに完全に重心を置いてしまった方がしっくりきたかもしれない。ヒロインのお二方だけでなく、芸達者な人がたくさんいすぎてしまって、誰の視点で見ればいいのか、自分の中で決められないまま進んでしまった、という感じだった。
80年代にお芝居なんてほとんど見ていないのだけれど、80年代のお芝居っぽいな、と思った。
回文を多用した言葉遊びのせいなのか、舞台で飛び跳ねている野田さんの動きのせいなのか、開演前の歌謡曲にやられてしまったのか、理由はよく判らない。
こればっかり書いている気がするけど、やっぱりよく判らなかった。
帰り道、頭の中を回っていたのは何故か「ゼンダ城の虜」の「少年はいつもそこにいる。世界だけが沈んで行くんだ。(だったと思う。うろ覚え。)」という台詞だった。もちろん叫んでいるのは竹下明子さんである。
このお芝居が珍しく少年の影を感じないお芝居だったからだろうか?
もう1回、今度は1階席で見られるので、そうしたら私にも何かが判るだろうか。
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