「ハウルの動く城」を見る
「ハウルの動く城」
監督 宮崎駿
原作 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「魔法使いハウルと火の悪魔」
脚本 宮崎駿
音楽 久石譲
出演 倍賞千恵子/木村拓哉/美輪明宏 他
配給 東宝
映画をほとんど見ない私が、年末に「ハウルの動く城」を見た。
その後、職場の忘年会でボーリング大会があり、そこで優勝してしまった。その優勝商品が「ハウルの動く城」のチケットだった。
初めて見たときの感想は「判らない・・・。」だった。ならば、見なずばなるまい。
ネタバレになりそうなので、感想は以下に。
ネタバレになりそうと書いたものの、実はネタバレできるほど判ったわけではない。
2回目の今回も、感想は「判らない・・・。」だった。
最初に見たときは、ソフィーの見た目年齢がくるくる変わることがまるで理解できず、「18歳の女の子がいきなり90歳の外見になって、どうしてそんなに落ち着き払って次の日には順応しちゃってるの?」とか「ソフィーの外見が50代くらいまで若返った、その契機(理由)は何?」とか「ラストシーンで、見た目は18歳に戻ったのに髪の色が白髪のままなのは何故?」とか、そんな疑問がひたすらくるくると回り、他のことはまるで頭に入って来なかった。
私は映画の最初の頃の18歳のソフィーを「堅実で生活能力があって淡々として地に足ついた生活をしている女の子」だと思ったし、好感を持った。
でも、どうもこの映画は、18歳のソフィーを「きちんと自分自身を生きていない」と評価しているらしい。そう思ったら、疑問の半分が解けた気がした。少なくとも、2回目に見たときにはソフィーへの疑問はあまり頭に浮かんで来なかった。
今回は、疑問は残りつつも(やっぱり見た目年齢が変わる契機は判らなかった・・・)ソフィーの変貌は素直に受け止められた一方で、ハウルがものすごーく気になった。
「黒に合わせた扉から出たところはどこ?」とか「心がないってどういうこと?」とか「"あまり飛びすぎると戻れなくなる"ってどういう意味?」とか「そもそもハウルとカルシファーの契約内容って何だったの?」とか。
原作を読めば私にも判るのだろうか?
考えてみれば、「もののけ姫」だって判らないことだらけだった。
でも、疑問は疑問として、「森」の存在感に呑み込まれて入り込んで見てしまったから、見終わった後でひたすら?マークが頭の中をくるくるするようなことはなかった。
それが、「ハウルの動く城」を見た後は?マークだけが大きくなって頭の中を飛び回っている感じだ。
読売新聞だったと思うのだけれど、「ハウルの動く城」と「Mr.インクレディブル」を家族を描いた映画として比較した記事があった。
それが頭にあったせいか、今回は登場人物が「家族」と言うシーンがやけに耳についた。
でも、「家族の物語」としても、今ひとつ腑に落ちないところがあった。
じゃあ、「ハウルの動く城」はどんな物語なのか、と聞かれると困るのだけれど。
実はチケットがあと1枚ある。
原作を読んでから、もう1回行くべきだろうか。
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コメント
私がボーリング大会で優勝し、「ハウルの動く城」のチケットを賞品として頂いたことは、私の職場限定で結構有名である。
一昨日も「ハウルの動く城が判らない!」と騒いでいたら、隣の課の課長さんが原作を貸してくれた。課長さんのお宅には原作から解説本からかなり積まれているそうだ。
徳間書店刊「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作 西村醇子訳、がその原作本である。
早速読み始めたら、いきなり最初から設定が違っていたので驚いた。原作は原作で、やっぱり難しそうである。
投稿: 姫林檎 | 2005.02.02 22:18