「ヨーヨー・マ 無伴奏チェロ・リサイタル(Bプログラム)」を聴く
「ヨーヨー・マ 無伴奏チェロ・リサイタル」
Bプログラム
曲目 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調
無伴奏チェロ組曲第2番二短調
無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調
**
チャオ・チービン:草原の夏
ジョージ・クラム:無伴奏チェロ・ソナタより 第3楽章 トッカータ
モリコーネ:海の上のピアニストより 夢を奏でて
演奏 ヨーヨー・マ(vc)
公演日 2005年5月17日(火曜日)午後7時開演
場所 サントリーホール 大ホール 2階LB9列15番
料金 15000円
無伴奏チェロ組曲の6番のうち、今日は偶数番の3曲である。
4番−>2番−>6番の順だった。2番と6番の間に20分の休憩が入る。アンコール3曲を含めて2時間強のコンサートだった。
昨日はステージの真ん中に陣取るヨーヨー・マを2階からとはいえ相対する真正面と言っていい席だった。
今日は上手より、昨日よりステージからは近いけれど斜めから見下ろす感じの席だった。どちらかというと、今日の席の方が楽しめたかもしれない。演奏の合間に左手をほぐしているところや、表情なども見て取ることができた。
それから、昨日は「どうしてこんなに背中を反らして演奏しているのだろう」と思ったのだけれど、今日斜め上から見ていて、それはどうも錯覚だったらしいと気が付いた。
昨日から気になっていたのだけれど、演奏の中でときどき高音が混じっていたように思う。
楽譜には載っていない、CDで聴いているときには聞こえてこない、何というか偶然に弓と弦が触れてしまいアクシデント的に鳴ってしまった、という感じの音である。
今でも書きながら「気のせいだったのかも」とか「客席から聞こえていた音と混同しているのかも」とも思っている。
本当に予想もしていないところで「キュン」みたいな音が鳴るので、ビクンとしてしまった。あれはヨーヨー・マ氏の調子が良くて勢い余って鳴ってしまっていたのか、逆に調子が良くなくて押さえられなかったのか、単によくあることなのか、門外漢の私にはよく判らない。
今日の白眉はやっぱり6番だった。
判らないなりに、超絶技巧が発揮されている感じは伝わってくる。上手く言えないけれど、迫力のある演奏だった。
アンコールの1曲目は昨日と同じ「草原の夏」。きっと日本仕様なんだろうな、と思ってしまった。
2曲目はかなり激しい感じの曲で、格好良かった。あとでアンコールの曲目が張り出されているのをみたら、ジョージ・クラム作曲の無伴奏チェロ・ソナタの一部だったようだ。この作曲家も曲も知らなかったのだけれど、通して聴いてみたいな、と思った。
最後に「短い曲を」とジェスチャーで示して、「夢を奏でて」が演奏されて幕となった。客席の1/4くらいが立って拍手を送っていたように思う。
最近はアンコールの曲目を携帯で撮影している人が多い。私は携帯を持たないのでよく判らないのだけれど、携帯のカメラはそんなに性能がいいのだろうか? あんなに大混雑しているところで撮影してぶれたりしないのかしら、と思いながら、手帳にメモしてきた。
あれだけ大混雑になるのだから、1ヶ所だけでなくもう何カ所かで掲示してくれればいいのにな、と思う。
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