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2005.05.29

「朝日のような夕日をつれて'87」のDVDを見る

「朝日のような夕日をつれて'87」
作・演出 鴻上尚史
出演 大高洋夫/小須田康人/筧利夫/勝村政信/伊藤正宏

1987年7月22日〜8月17日 紀伊國屋ホール
1987年8月21日〜8月23日 フレックスホール(名古屋)
1987年8月26日〜8月31日 近鉄小劇場
1987年9月5日〜9月10日 本多劇場(札幌)

 「第三舞台VINTAGE BOX2」の古い方から2本目である「朝日のような夕日をつれて'87」のDVDを見た。 「デジャ・ヴュ'86」よりも画質はずっと綺麗だった。 

 朝日はDVDで'91を、生の舞台とDVDで'97を見ている。
 理由は自分でもよく判らないけれども、3本の中では'91が好きだな、と思った。先に、そして繰り返し何度も見てしまったので、私の中で'91が朝日のスタンダードになってしまっているからかも知れない。

 副音声の中で、「今、上演するとしたらおもちゃは何か」という話が出ていた。鴻上さんの答えは「おもちゃを何にするか、その答えがすぐに出てくるくらいなら、上演している」といった趣旨のものだった。
 インターネット、あるいはもっと狭めてブログにするしかないんじゃないかと思ったのだけれど、どうだろう。
 「ブログ」は「おもちゃ」と言えるんだろうか。

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2005.05.28

真心一座・身も心も 第一章「流れ姉妹〜たつことかつこ〜」を見る

真心一座・身も心も 第一章「流れ姉妹〜たつことかつこ〜」
作 千葉雅子
演出 河原雅彦
出演 村岡希美/坂田聡/粟根まこと(初代・ゲストレイパー)
    小林顕作/政岡泰志/伊達暁/信川清順/
    松重豊(初代・ゲストラバー)/千葉雅子/河原雅彦
観劇日 2005年5月28日(土曜日)午後2時開演
劇場 青山円形劇場 Gブロック27番
料金 4500円
上演時間 2時間

 先週は珍しく「音楽週間」で1週間7日のうち4日はコンサートに出かけていた。
 2週間ぶりのお芝居である。
 河原雅彦の「「身も心も」旗揚げにあたって」という文章によると、「身も心も」(という劇団名だそうだ)は、村岡希美(座長)、千葉雅子(座付作家)、河原雅彦(座付演出家)、坂田聡(一座のムードが停滞した時のにぎやかし)の4人で旗揚げした劇団だそうである。
 毎年1回、「寅さん」のように連作されていくらしい。
 年に1回と言わず、半年に1回くらい公演してくれないかな、と思った。インターバル1年は長い。寅さんだって夏と冬に公開されていたんじゃなかったっけ?

ネタバレありなので、感想は以下に。

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2005.05.22

「ジョージ・ウィンストン A Solo Piano Concert MONTANA-A LOVE STORY TOUR」を聴く

「ジョージ・ウィンストン A Solo Piano Concert MONTANA-A LOVE STORY TOUR」
曲目 MEDLEY:THE TWISTING OF THE HAY ROPE/YOU SEND ME
    RAIN
    PEBBLE BEACH
    WOODS
    CAT & MOUSE
    LONGING
    HAWAIAN SLACK KEY GUITAR PIECE
休憩
    FRAGRANT FIELDS
    MONTANA GLIDE
    CORINA,CORINA
    MEDLEY:LOVE ME TWO TIMES/LOVE HER MADLY
    HARMONICA MEDLEY
    VARIATIONS ON THE KANON BY PACHELBEL
    RIDERS ON THE STORM
**
    奔向草原
    在那遥遠地方
演奏 GOERGE WINSTON
公演日 2005年5月22日(日曜日)午後1時30分開演
場所 オーチャードホール 1階31列8番
料金 6000円

 アンコール2曲を含めて約2時間半のコンサートだった。

 渋谷では今日は「おはら祭り」というお祭りが行われていた。車は通行止めになり、歩道は人で溢れている。午後1時15分くらいには渋谷駅に着いていたのだけれど、開演ぎりぎりに到着することができた。

 ステージ上にピアノが1台、そしてギターケースが足元に置いてある。プログラムによるとマイクは一切使っていないそうだ。シンプルなコンサートである。
 ご本人も、いつものTシャツ(トレーナーかも)とGパン、靴は履いていない。いつものスタイルだ。

 1曲1曲、ご本人が曲目を伝えてくれるのだけれど、英語なのとマイクを使わない肉声なのとで、よく聞き取れない。
 ギターときもハーモニカのときも曲名を言ってくれていたのだけれど、聞き取れなかった。残念。

 選曲は、ツアータイトルにもなっている「MONTANA A LOVE STORY」というCDからの曲というよりも、割とお馴染みの曲が並んでいたように思う。聴き慣れているというか心やすい感じの曲が多い。嬉しいけれど、もうちょっと好き勝手に選曲してもいいんじゃないかと思った。
 やはりCDで聴くよりも個性的な演奏である。「次はこの音」と待っていると、かなり溜めがあったりした。え? と思ったりするけれど、コンサートはこれが楽しいとも言える。

 アンコールは中国の21弦の琴とハーモニカの合奏だった。琴奏者の名前も教えてくれたのだけれど聞き取れなかったのが残念である。2曲目の方は英語タイトルを「FAR AWAY」と紹介していたように思う。

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「デジャ・ヴュ'86」のDVDを見る

「デジャ・ヴュ'86」
作・演出 鴻上尚史
出演 大高洋夫/小須田康人/筧利夫/伊藤正宏
    山下裕子/長野里美/筒井真理子/京晋佑ほか

1986年2月8日〜2月27日 紀伊國屋ホール
1986年3月12日〜3月16日 近鉄小劇場

 昨夜、「第三舞台VINTAGE BOX2」の中から何を見ようかと考え、やっぱり古い順に見ようと決めた。
 そういうわけで、「デジャ・ヴュ'86」である。
 始まった瞬間の感想は、「画像悪いっ!」「大高さん若いっ!」の2つだった。
 作・演出の鴻上氏がここ何年かエッセイや俳優さんのための本を出しているけれど、そこで書かれたことが舞台に乗っている。「鴻上さんがヒロインと考えている女優さんの衣装は赤なのね」とうんうんと頷きながら見られるところと、「現実の感情をこういう形で舞台に乗せてしまったら痛すぎるよ」と思ってしまうところと、「この頃は常連さんを意識してお芝居を作っていたのね」と思うところがあった。
 リアルタイムで客席にいれば聞き取れただろう台詞が聞き取れなかったり、お芝居がストレートに入ってこないところがあるのが悲しい。
 やっぱり舞台は生ものだ、その時代にその場で見るものだ、と改めて思った。

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2005.05.20

「LAST SHOW」の抽選予約に申し込む

「LAST SHOW」
作・演出 長塚圭史
出演 風間杜夫/永作博美/北村有起哉/中山祐一朗/市川しんぺー/古田新太

2005年7月1日〜7月24日 パルコ劇場
料金 7500円

 少し前から、このお芝居のちらしを結構あちこちの公演で見かけていた。正確な文言は覚えていないけれど「長塚圭史が作る最後の作品」といった意味の惹句が目を引いた。
 今、手元にあるちらしにはそういった意味の惹句は書かれていない。
 多分、この先も長塚圭史作・演出のお芝居を見ることはできるんじゃないかと予測する。
 それにしても、濃そうなお芝居である。
 パルコ劇場の抽選予約に申し込んだ。

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2005.05.19

「フィラデルフィア管弦楽団 指揮:クリストフ・エッシェンバッハ」を聴く

「フィラデルフィア管弦楽団 指揮:クリストフ・エッシェンバッハ」
曲目 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 op.104
    マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
             **
    J・S・バッハ:無伴奏チェロ組曲 第4番より クーラント
    ドヴォルザーク:スラブ舞曲より
独奏 ヨーヨー・マ(vc)
公演日 2005年5月19日(木曜日)午後7時開演
場所 サントリーホール 大ホール 1階2列8番
料金 33000円

 今週3度目のヨーヨー・マである。
 今日はフィラデルフィア管弦楽団との共演だ。最初は「オーケストラのときは後方で聴いて、チェロ1本のときはこれくらい前の席で聴きたかった」と思った。サントリーホールの舞台は意外と高く、前から2列目に座っていると、管楽器や打楽器はほとんど見ることができないし、かなり見上げる感じがする。

 ヨーヨー・マ氏は、無伴奏チェロ組曲のときはスーツにネクタイだったのだけれど、今日は燕尾服(というのだろうか?)に蝶ネクタイだった。
 指揮者はチャイナカラーの上着を着ていて、何だか対照的な感じである。

 演奏が始まるとすぐに、この席はなかなか楽しいということが判った。
 チェロのソロがないとき、ヨーヨー・マは周りを見回し、オケの奏でる音を聴き、目顔でオケのメンバーと会話している。
 チェロのソロが入ると、指揮者と目で会話し、コンサートマスターと目で会話し、呼吸を合わせ、笑顔も見せる。
 かと思うと、いかにも獰猛な視線を見せ、今にも血管が切れそうな真っ赤な顔で汗を飛び散らせて弓を激しく動かす。
 そういった様子を見ているだけで、全く飽きなかった。

 前の方の席だったので、特にチェロのソロの音は、「広がる前の生の音」という印象だった。少し硬い感じがする。でも、今そこにある楽器から間違いなく聴こえている、という臨場感がある。
 ついつい「見る」方に夢中になってしまい、ふと気が付くと指揮者の緊張に合わせて自分も緊張してしまったりしていてとても楽しかったのだけれど、いざ「どんな曲だった?」と聴かれると思い出せない。
 でも、楽しんだのだからいいか。

 アンコールに出てくるヨーヨー・マの表情も見えるのがまた楽しい。何度も拍手で呼び返され、チェロを抱えて出てくる。オケのメンバーに「何か短い物を」とリクエストを募り、「4番」という答えで本当に無伴奏チェロ組曲の第4番から弾いていた。何だか一昨日よりも楽しげに弾いていたのは気のせいだろうか。
 最後には「時間だよ、彼らはもう1曲演奏するんだよ」とゼスチャーで示し、退場していった。

 2曲目のマーラーは、何というか、迫力で押してくる感じだった。
 オケのメンバーも増えているし、手の届きそうなところであれだけたくさんの楽器であれだけ力一杯演奏されると、何だか音の圧力を感じてしまった。同時に「そうだよなー、オケはやっぱり数と迫力だよな」と莫迦なことを考えてしまった。
 ぷるぷる震えそうな高音と、弦楽器を弾く音が印象に残った。

 アンコールはスラブ舞曲。マーラーよりもさらに迫力で押してくるというか、度肝を抜くインパクトのある曲であり演奏だった。フィラデルフィア管弦楽団というオケは、どちらかというと雄大で激しい曲と演奏を得意としているのかしら、と思った。

 今日は、アンコール曲の掲示板前はそれほど混雑していなかった。
 英語スピーカーの女性に「アンコール曲は何?」と尋ねられ、舞曲ってロンドで良かったよな、と思いつつ、そう答えた。重ねて「作曲家は?」と聞かれ、「ドヴォルザーク」と完全なカタカナ発音で答えたのだけれど、彼女に伝わったのだろうか。
 割と客席に外国人の姿も見かけたので、英語でも表示すればいいのに、と思った。

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2005.05.17

10000アクセス達成!

 このココログを始めたのは今年1月からである。
 アクセス解析を見ていて、今日のお昼の12時台にどなたかが10000アクセス目を踏んでくださったことが判った。
 何だか嘘のようである。とても嬉しい。かつ驚いている。

 遊びに来ていただいて、読んでいただいて、ありがとうございます。

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「ヨーヨー・マ 無伴奏チェロ・リサイタル(Bプログラム)」を聴く

「ヨーヨー・マ 無伴奏チェロ・リサイタル」
Bプログラム
曲目 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調
           無伴奏チェロ組曲第2番二短調
           無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調
             **
    チャオ・チービン:草原の夏
    ジョージ・クラム:無伴奏チェロ・ソナタより 第3楽章 トッカータ
    モリコーネ:海の上のピアニストより 夢を奏でて
演奏 ヨーヨー・マ(vc)
公演日 2005年5月17日(火曜日)午後7時開演
場所 サントリーホール 大ホール 2階LB9列15番
料金 15000円

 無伴奏チェロ組曲の6番のうち、今日は偶数番の3曲である。
 4番−>2番−>6番の順だった。2番と6番の間に20分の休憩が入る。アンコール3曲を含めて2時間強のコンサートだった。

 昨日はステージの真ん中に陣取るヨーヨー・マを2階からとはいえ相対する真正面と言っていい席だった。
 今日は上手より、昨日よりステージからは近いけれど斜めから見下ろす感じの席だった。どちらかというと、今日の席の方が楽しめたかもしれない。演奏の合間に左手をほぐしているところや、表情なども見て取ることができた。
 それから、昨日は「どうしてこんなに背中を反らして演奏しているのだろう」と思ったのだけれど、今日斜め上から見ていて、それはどうも錯覚だったらしいと気が付いた。

 昨日から気になっていたのだけれど、演奏の中でときどき高音が混じっていたように思う。
 楽譜には載っていない、CDで聴いているときには聞こえてこない、何というか偶然に弓と弦が触れてしまいアクシデント的に鳴ってしまった、という感じの音である。
 今でも書きながら「気のせいだったのかも」とか「客席から聞こえていた音と混同しているのかも」とも思っている。
 本当に予想もしていないところで「キュン」みたいな音が鳴るので、ビクンとしてしまった。あれはヨーヨー・マ氏の調子が良くて勢い余って鳴ってしまっていたのか、逆に調子が良くなくて押さえられなかったのか、単によくあることなのか、門外漢の私にはよく判らない。

 今日の白眉はやっぱり6番だった。
 判らないなりに、超絶技巧が発揮されている感じは伝わってくる。上手く言えないけれど、迫力のある演奏だった。

 アンコールの1曲目は昨日と同じ「草原の夏」。きっと日本仕様なんだろうな、と思ってしまった。
 2曲目はかなり激しい感じの曲で、格好良かった。あとでアンコールの曲目が張り出されているのをみたら、ジョージ・クラム作曲の無伴奏チェロ・ソナタの一部だったようだ。この作曲家も曲も知らなかったのだけれど、通して聴いてみたいな、と思った。
 最後に「短い曲を」とジェスチャーで示して、「夢を奏でて」が演奏されて幕となった。客席の1/4くらいが立って拍手を送っていたように思う。

 最近はアンコールの曲目を携帯で撮影している人が多い。私は携帯を持たないのでよく判らないのだけれど、携帯のカメラはそんなに性能がいいのだろうか? あんなに大混雑しているところで撮影してぶれたりしないのかしら、と思いながら、手帳にメモしてきた。
 あれだけ大混雑になるのだから、1ヶ所だけでなくもう何カ所かで掲示してくれればいいのにな、と思う。

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「第三舞台VINTAGE BOX 2」が届く

 今日、「第三舞台VINTAGE BOX 2」が届いた。
 今度のBOXはキラキラと光っていない茶色で、なかなか渋い外見をしている。
 「第三舞台VINTAGE BOX」とは違って、生で見ていない舞台のDVDがほとんどなので、ゆっくりと楽しんで見ようと思う。

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2005.05.16

「ヨーヨー・マ 無伴奏チェロ・リサイタル(Aプログラム)」を聴く

「ヨーヨー・マ 無伴奏チェロ・リサイタル」
Aプログラム
曲目 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調
           無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調
           無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調
             **
    チャオ・チービン:草原の夏
    オコーナー:アパラチア・ワルツ
演奏 ヨーヨー・マ(vc)
公演日 2005年5月16日(月曜日)午後7時開演
場所 サントリーホール 大ホール 2階C5列22番
料金 15000円

 無伴奏チェロ組曲の6番のうち、今日が奇数番の3曲、明日が偶数番の3曲である。
 てっきり1番−>3番−>5番の順で演奏するのだと思っていたら、1番−>5番−>3番の順だった。5番と3番の間に20分の休憩が入る。アンコール2曲を含めて約2時間のコンサートだった。

 何年か前にも同じサントリーホールでヨーヨー・マ演奏による無伴奏チェロ組曲を聴いているし、CDも両方(彼は2回この曲をレコーディングしている)持っている。
 実を言うと全部を通して見たことはまだないのだけれど、「INSPIRED BY BACH」のDVDも6曲分3枚全てを持っている。
 そういえば、マーク・モリスのダンスチームと共演した3番は、ガラ・コンサートで生で見たことがある。
 要するに、ミーハーなファンなのである。

 以下は、(断るまでもないような気もするけれど)何の裏付けもないミーハーな個人的な感想である。

 演奏が始まったときには、何だかやけに反り返って演奏しているな、と思った。チェロを演奏する姿をそんなに見たことがあるわけではないので本当に単純な印象なのだけれど、どちらかというと前のめりになって演奏している人が多いように思う。
 今日の演奏は、背中を反らしてというのか、身体を開いてというのか、何だかいつもと見え方が違う感じがした。

 そして、始まってすぐ、どちらかというと「端正」という印象が強いCDとは違って、テンポが速く、追われている感じのする演奏だな、と思った。
 1番の冒頭だけでなく、1番のラスト近くと、3番のラスト近くにも同じように思った。要するに、比較的聴き慣れている部分が、特にアグレッシブな印象を受けた。

 1番は比較的DVDをしつこく見ているので、聴きながらバラの花が開いていくイメージが頭の中をよぎっていた。何てぴったりと合っているのだろう、と改めて思ってしまった。
 3番はもちろんマーク・モリスのダンスチームが踊る様子を思い出していた。こちらはやはり生で見たときの印象が強いので、頭に浮かんだのはそのときの情景だったように思う。
 5番は、何だか暗い感じの曲想だな、こんなに低音の多いこんなに暗い感じの曲だったっけ、と思ってしまった。5番はあまり贔屓にしていないのだ。

 やはりコンサートホールで聴くと音の広がりというか響きがCDとは全然違うと思えた。私の場合、CDはMacで聴いているのだから、比べる方が失礼かも知れない。
 それに、端正な演奏もいいけれど、弾いている姿が見えるだけで演奏に込められた情熱がより伝わってくるような気がした。とても贅沢な気分になる。

 アンコールの1曲目は(多分)NHKのシルクロードのテーマ曲である。CDは購入したのだけれどテレビ番組は見ていないので、(多分)が付いてしまう。
 最近よく聴いているCDなので、耳に慣れている。震えるような高音がとても綺麗に伸びていた。もちろんチェロ1本で演奏されたのだけれど、目をつぶって聴くと、複数の楽器によって演奏されている曲のような気がした。
 
 アンコールに入ってから、ヨーヨー・マ氏の茶目っ気が発揮されて、何だかホール全体が温かい雰囲気に満ちていた。
 明日も楽しみである。

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2005.05.14

「その河をこえて、五月」を見る

「その河をこえて、五月」日韓友情年2005記念事業
作 平田オリザ/金 明和
演出 李 炳鎡/平田オリザ
出演 三田和代/小須田康人/佐藤誓/椿真由美/蟹江一平/島田曜蔵
    白星姫/李南熙/徐絃迵/鄭在恩/金泰希
観劇日 2005年5月14日(土曜日)午後1時開演
劇場 新国立劇場小劇場 B1列14番
料金 4200円
上演時間 2時間20分

 平成14年の初演も見ている。ストーリーはほぼそのままだ。
 今日の読売新聞夕刊に平田オリザ氏がこのお芝居について語った記事が出ていて、それによるとストーリーは変えていないものの、現在に設定を合わせたので)、全体の40%くらいは細かい台詞の手直しが入ったのだそうだ。確かに、3年前には「ペ・ヨンジュン!」なんていう台詞はなかったと思う。

 お芝居が終わってから、新国立劇場のチケットボックスに行って「箱根強羅ホテル」のチケットがあるか聞いてみたら、全公演完売していた。残念。
 今日は朝10時からの「伊東四郎一座」の一般発売でもチケットが取れず、e+であった「ラ・マンチャの男」のシークレット受付でもチケットが取れず、何だかチケット運のない1日だった。

 新国立劇場のチケットボックスで表示されていたところによると、この「その河をこえて、五月」は、まだ席に余裕があるようだった。お勧めである。

 感想は以下に。

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2005.05.12

「ドレッサー」の抽選予約に申し込む

「ドレッサー」
作 ロナルド・ハーウッド
訳 松岡和子
演出 鈴木勝秀
出演 平幹二朗/松田美由紀/久世星佳/勝野雅奈恵/西村雅彦 他
2005年8月24日〜9月11日 パルコ劇場
料金 7500円

 舞台劇のバックステージ物で、「ショウ・マスト・ゴーオン」を担うのが西村雅彦だと聞いたら、見たくなる。
 そういえば、私は見ていないけれど東京サンシャインボーイズにも「ショー・マスト・ゴー・オン」というタイトルの舞台があった。きっとテイストは全く違うのだと思うけれども。
 パルコ劇場の抽選予約(今回からe+のシステムを利用するようになった)に申し込んだ。

 ところで、元々e+のIDを持っていたのに、パルコ劇場の抽選予約もe+のシステムを利用するようになったことで、新たに「パルコ劇場先行予約用のe+のID」を取得しなければならなかった。一本化できればいいのに、と思う。IDが増えて管理が煩雑になるばかりだ。

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2005.05.11

「もとの黙阿弥」の抽選予約に申し込む

「もとの黙阿弥 浅草七軒町界隈」
作 井上ひさし
演出 木村光一
出演 筒井道隆/田畑智子/柳家花緑/横山めぐみ
      池畑慎之介/辻萬長/村田雄浩/高畑淳子
2005年8月4日〜8月30日 新橋演舞場
料金 1階桟敷席 12000円 一等席 11000円 二等席 7000円
    3階A席 3500円 3階B席 2500円

 井上ひさし作のお芝居が、こまつ座以外で、それも大きな劇場で上演されるのは不思議な感じがする。私にとっては、こまつ座のお芝居は紀伊國屋ホール、というイメージが強いから余計にである。
 でも、チラシを見ただけだけれととても楽しそうな舞台である。
 e+の抽選予約に申し込んだ。
 
 今日の午後8時頃、e+のサイトはとても混んでいたらしく、「申込」のボタンを押した後で「多数の客様がアクセスしています」と表示されたりして、ちゃんと申込ができたかどうか不安だった。何度か試し、「受け付けました」のメールが届いたので多分大丈夫だと思うけれど、一般発売開始に重なったわけでもないのに不思議だった。
 e+での取扱は一等席のみだった。

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2005.05.08

「メディア」を見る

「メディア」
作 エウリピデス
翻訳 山形治江
演出 蜷川幸雄
出演 大竹しのぶ/生瀬勝久
    吉田鋼太郎/笠原浩夫/横田栄司
    松下砂稚子/菅野菜保之 他
観劇日 2005年5月8日(日曜日)午後2時開演
劇場 シアターコクーン 2階C列25番
料金 9000円
上演時間 2時間

 もちろん私は20年前の蜷川幸雄演出、平幹二朗主演の「王女メディア」は見ていない。男優ばかりで上演されたというその演出を見てみたかったな、と思う。

前に、同じく山形治江さんが翻訳したギリシャ劇が上演された際、公演期間に合わせて朝日カルチャークラブで講座が開講されていた。私が受講したのは蜷川幸雄演出の「オイディプス王」のときで、翻訳に当たっての背景や演出の意図などを山形さんご自身が語り、公演を見て、その後にまた質疑応答をメインにした講義が行われる、といった形態だった。とても興味深かったので、また機会があったら参加してみたいと思う。

 感想は以下に。

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2005.05.06

「レ・ミゼラブル」を見る

「レ・ミゼラブル」
作 ラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
潤色・演出 ジョン・ケアード/トレバー・ナン
出演 <ジャン・バルジャン>山口祐一郎
    <ファンティーヌ>マルシア
    <コゼット>知念里奈
    <ジャベール>岡幸二郎
    <テナルディエ>徳井優
    <アンジョルラス>坂元健児
    <エポニーヌ>笹本玲奈
    <マリウス>泉見洋平
    <マダム・テナルディエ>森公美子
観劇日 2005年5月5日(木曜日)午後5時開演
劇場 帝国劇場 1階L列12番
料金 13500円
上演時間 3時間20分(30分の休憩あり)

 ミュージカルはほとんど見ないので「レ・ミゼラブル」も今まで見たことがなかったのだけれど、上演回数が2000回になると聞いて、これは1度は見ておかなくては、という気持ちになった。
 キャストが複数いてその組み合わせも様々というのは、ミュージカル初心者にとってはかなりハードルが高い。他の回を見たことはないので比べることはできないけれど、でも私の中ではいいキャストで見ることができた、と感じた。
 カーテンコールの最後、少なくとも1階席はオールスタンディングになっていた。

 感想は以下に。

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2005.05.04

「砂の上の植物群」を見る

KERA・MAP #003「砂の上の植物群」
作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演 常盤貴子/筒井道隆/温水洋一/西尾まり/猫背椿
    池谷のぶえ/赤堀雅秋/つぐみ/山本浩司
    喜安浩平/渡辺いっけい
観劇日 2005年5月4日(水曜日)午後1時30分開演
劇場 シアターアプル 16列12番
料金 8000円
上演時間 3時間20分(10分の休憩あり)

 観劇後に劇場から出たら、夜公演の当日券にすでに数人が並んでいた。私が見た回はちらほら(本当にちらほら)と空席があったけれど、やはり人気のある公演なのだ。

 このお芝居と関係はないけれど、帰りに淳久堂に寄り道したらレジで三谷幸喜さん(推定)をお見かけした。普通に格好良い方だった。

 多分ネタバレになるので、お芝居の感想は以下に。

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2005.05.03

「Shuffle−シャッフル−」を見る

「Shuffle—シャッフル—」PARCO Presents
作・演出・出演 後藤ひろひと
出演 伊原剛志/奥菜恵/山内圭哉/三上市朗
    風花舞/平田敦子/松谷賢示/澤田育子
    鹿内孝/石野真子
観劇日 2005年5月3日(火曜日) 午後2時開演
劇場 パルコ劇場 E列23番
料金 7500円
上演時間 2時間20分

 セットの微妙に安っぽい感じといい、どこかで見たことのある人々ばかりの役者陣といい、見事に原色で色分けされた衣装といい、何だかやけに懐かしい感じがするお芝居だった。
 カーテンコールの挨拶で後藤ひろひとが「駅前劇場でやるようなお芝居を無駄に豪華な出演者でやってみました」というようなことを言っていた。駅前劇場には1回しか行ったことがないのだけれど、言いたいことはよく判る。
 そのカーテンコール、最後は伊原さんが音頭を取っての一本締めだった。

 ネタバレしているといけないので、感想は以下に。

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2005.05.02

「水平線ホテル」の抽選予約に申し込む

「水平線ホテル」劇団M.O.P.
作・演出 マキノノゾミ
出演(予定) キムラ緑子/三上市朗/小市慢太郎/林英世
      酒井高陽/木下政治/奥田達士/勝平ともこ/白木三保
      岡村宏懇/友久航/塩湯真弓/永滝元太郎/竹山あけ美
      塩釜明子/神農直隆 ゲスト:岡森諦(扉座)/倉田秀人
      小池貴史(京芸)

2005年7月22日〜7月28日 紀伊國屋サザンシアター
料金 4500円

 劇団M.O.P.の公演は久しぶりだと思う。
 7月後半に見たいお芝居が立て続けに上演される上に、平日夜は仕事の予定が入っているので見に行けない。結果として、週末は超ハードスケジュールになりそうだ。
 倒れちゃうかもと思いつつ、e+の抽選予約に申し込んだ。

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