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2005.05.04

「砂の上の植物群」を見る

KERA・MAP #003「砂の上の植物群」
作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演 常盤貴子/筒井道隆/温水洋一/西尾まり/猫背椿
    池谷のぶえ/赤堀雅秋/つぐみ/山本浩司
    喜安浩平/渡辺いっけい
観劇日 2005年5月4日(水曜日)午後1時30分開演
劇場 シアターアプル 16列12番
料金 8000円
上演時間 3時間20分(10分の休憩あり)

 観劇後に劇場から出たら、夜公演の当日券にすでに数人が並んでいた。私が見た回はちらほら(本当にちらほら)と空席があったけれど、やはり人気のある公演なのだ。

 このお芝居と関係はないけれど、帰りに淳久堂に寄り道したらレジで三谷幸喜さん(推定)をお見かけした。普通に格好良い方だった。

 多分ネタバレになるので、お芝居の感想は以下に。

 ストーリーや設定はまるで違うのに、何故か昨日見た「Shuffle」と似た感じのお芝居だな、と思った。
 複数の回り舞台でセットを転換させるところとか、衣装が「色分け」されている感じとか、人が次々と死んでしまうところなどがそう思わせたのかも知れない。

 ただ、こちらの方が救いがない。
 乗っていた飛行機が落ちた、助かったのは10人ほどだ、全員が海に投げ出されていた、怪我をした人もショックでおかしくなってしまった人もいる、上陸した島では戦争が起こっている、日本との連絡手段もない、日本は大地震やテロで大変なことになっているらしい、いつになったら帰れるか判らない、帰れるところがあるのかも判らない。
 そういう極限状況下での人間の嫌なところを、これでもかと見せつけられる。
 多分これほどの状況にならなくても、人間の嫌なところはもっとたくさんあるし、もっとえげつなかったりもするだろうと頭では考えられるけれど、何だか気持ちが悪くなってきて、途中で帰ってしまおうかと思った。
 ということは、お芝居としては成功しているのだろう。
 でも、やっぱり私は苦手だった。

 それにしても、最初の方で筒井道隆演じる國本と話していた宇宙人は何だったんだろう。
 「何だか悪いことが起こりそうだ」という予言だけして出てこなくなってしまったけれど、ラストシーンで未来から来たと自称する少女が乗ってきたと主張するロケットが動きかけたことと何か関係があるんだろうか。
 多分このお芝居の肝の部分はそこではないような気がするけれど、「fin」の文字が出てきたときにまずそれを考えてしまった。

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コメント

もん様 コメントありがとうございます

 近くの席にいる人がおしゃべりしたりガサコソと音を立てたりするのもとても気になりますよね。それで集中できなかったとは残念でしたね。
 私は個人的にああいう人間の嫌なところをこれでもかと見せる感じが苦手で、それで逃げ出したくなった(=途中で帰りたくなった)のですが、お芝居そのものとしてはそんなに悪くなかったように思うのですが・・・。

投稿: 姫林檎 | 2005.05.06 12:03

私も3日に見にいきました。単なる常盤貴子の初舞台見たさに。
すぐ近くの始まる前から終わるまでずーっと咳してるおばさんがいて、「変な病気でももってきたかー?!」と気になって、内容どころではなかったです。が、終わるまでよく分からない芝居だった。
西尾まりの役が主役でもいいんじゃんって思った。
せっかくだから常盤貴子にあの役やってみてもらいたかった。どこまでできたかな??だけど。
両方の理由で、同様に途中でかえりたくなりました。
ちょっと無駄使いした気分だな。

投稿: もん | 2005.05.05 23:40

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