”リズム!リズム!リズム!”を聴く
シリーズ「歌」〜こころ響き合うとき〜 VOL.5
”リズム!リズム!リズム!” 〜音楽の息づかいを表現するアーティストたち〜
クリヤ・マコト(プロデュース、アレンジ、ピアノ)
coba(アコーディオン)
熊谷和徳(タップダンス)
鈴木ほのか(ヴォーカル)
納浩一(ベース)
萓谷亮一(パーカッション)
曲目 G.ガーシュイン:「ガール・クレイジー」より I Got Rhythm
P.ルイギ:ラ・ヴィ・アン・ローズ
G.フォーレ:「ペレアスとメリザンド」より シシリエンヌ
A.L.ウエッバー:「エヴィータ」より Don't Cry For Me Argentina
B.バカラック:アルフィー
休憩
S.ラフマニノフ:ヴォカリーズ
M.ルグラン:シェルブールの雨傘
L.ボンファ:黒いオルフェ
J.カンダー:「New York,New York」より New York,New York
G.ガーシュイン:「ガール・クレイジー」より I Got Rhythm
アンコール
公演日 2005年6月5日(日曜日)午後3時開演
場所 紀尾井ホール 5列5番
料金 5000円
この、シリーズ「歌」は毎年春と秋に行っているそうだ。私は今回が初めてである。
いつもは「歌」をテーマにクラシック中心のプログラムらしいので、今回はかなり異色らしい。言われてみれば、周りはどちらかというと「クラシックを聴き慣れている」といった感じの客層のように見えた。そんなところにTシャツとGパンで出かけてしまい、申し訳ない。紀尾井ホールも初めてだったのである。
曲目は、「タイトルや作曲者はよく知らないけれどどこかで聴いたことのある曲」が多かったように思う。
G.ガーシュインの「I Got Rhythm」は、宮本亜門のミュージカル「I GOT MERMAN」で耳に親しい。その曲がこのコンサートの最初と最後を飾っているのは何だか嬉しかった。
2曲目のときにcobaがMCで「何だかリハーサルのようだ」「こんなにリハーサルが少ないなんて」という意味のことをちらっと言っていたけれど、確かにそういう感じがした。
演奏自体はとても気持ち良くて楽しんだのだけれど、進行があまり詰められていないようだった。
それを客席との一体感で埋めるには、紀尾井ホールは広いし、私も含めた客席と出演者の方々との距離が遠すぎる。もうちょっと作り込んで欲しいと思った。
そういう意味ではちょっと不満を感じたこのコンサートだけれど、それをカバーして余りあるほどとにかく凄かったのは熊谷和徳のタップダンスだった。
タップを踏んでいる足はマシンのようで、タップを踏んでいるご本人は何だか動物みたいだった。何というか、小さい音のときは小さく、大きい音のときは体重の重い動物のように、伸び上がるときは羽ばたいている鳥のように、その姿が見えた。
とにかく格好良かった。
全体的にとっつきやすくて楽しめるコンサートだった。
午後6時半から追加公演が行われるそうだ。そちらは(恐らく)進行ももっとスムーズになっていることだろう。
アンコールの曲をチェックし忘れたのが残念だ。
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