「BIGGEST BIZ〜最後の決戦!ハドソン川を越えろ〜」を見る
AGAPE store #11「BIGGEST BIZ〜最後の決戦!ハドソン川を越えろ〜」
作・出演 後藤ひろひと
演出 G2
出演 松尾貴史/三上市朗/八十田勇一/松永玲子
菅原永二/坂田聡/篠原ともえ/粟根まこと
観劇日 2006年1月15日 午後7時開演
劇場 本多劇場 H列2番
料金 5500円
上演時間 2時間15分
カーテンコールの挨拶で松尾貴史が「「BIG BIZのカーテンコールでは、SMALL BIZ、SMALLER BIZ、SMALLEST BIZなんていう話もしましたね」と振り、後藤ひろひとが慌てて手を横に振っていた。やはりこれでシリーズ最終回ということなんだろう。残念。
出演者全員がほとんどのアンケートに目を通しているとも言っていたから、「SMALL BIZを待っています」と書いてくれば良かった。
同じくカーテンコールで篠原ともえが「今日はロビーで売っているパンフレットに1冊だけみんなでサインをしました」と言っていた。劇場が明るくなり、幸運な購入者が「てっきり印刷だと思っていました」と言って笑いを誘っていた。
パンフレット1500円、開演前に買っていれば私にもチャンスがあったのに、と思いつつ、そのまま買わないで帰ってきてしまった(笑)。
ネタバレありの感想は以下に。
ネタバレありと書いたものの、実はバラすことができるほどの情報は持っていない。
事前にあれだけ上映会などなどが行われていたのだから察せられることだったのだけれど、大げさに言えば、全編「BIG BIZ」と「BIGGER BIZ」を見た人へのファンサービス、といった感がある。私は両方とも初演を見ているのだけれど、特に「BIGGER BIZ」の方はストーリーも登場人物も見事に記憶の彼方に行ってしまっている。
おかげで、何だかかなりの部分、笑い損ねたような気がする。ちぇ。
持っていれば、DVDで予習してから出かけたのに!
そのせいもあったのか、前半は「入れ替わり立ち替わりやってくる人々が個別にどんどん誤解していく」という積み重ねで登場人物同士の絡みが少なかったせいか、ちょっと退屈してしまった、
これから、今張られている伏線がどんどん絡んで、その絡みきった伏線がその後どんどんほぐされて逆用されて行くんだ、と判っていても、ちょっとその「仕込み」の時間が長かったように思う。
あるいは、もうちょっと「いつもの登場人物たち」が絡みつつ進んでくれたらもっと楽しかったのに、と思ってしまう。
前半で登場人物同士の絡みが少ないのは、松尾貴史の声帯模写を最も活かせるのが電話だという理由もあるのかも知れない。
そんなことを思っていたせいか、実はその伏線を私は把握し切れていなかったような気がする。
今でも、どうして木太郎が指名手配されてしまったのか、結城がテロリストのように登場して来たのか、もっくんランドの土地がどうしてペルセウスに狙われたのか、説明できない。
ふと気がつくとそうなっていて、やはり何故かもの凄くタイミングよく登場する皿袋が全てを解き明かすのを聞いて、「そうだったのかー。」と心の中でため息をついてしまった。
「BIGGEST BIZ」でさえ「自分が経営権を持っている会社を二束三文にして悪徳業者に売りつけ、その差額を儲ける」というところで終わっていたのだけれど、 今回は皿袋が「カジノのスロットに細工して、1ドルの元手で150億ドルを引き出す」という手に出て、実現してしまう。
「BIGGEST BIZ」では宿敵であった筈の(そして後藤ひろひと演じる神崎にとっては今でも宿敵である)三上市朗演じる川島が「そんなことをしたら、一生追われることになる」と一瞬止めるのだけれど、一瞬だけで結局、150億ドルの強奪に成功。
一行は、何とかというところで(すみません、ニューヨークに興味がないので覚えられなかった)ボン・ジョヴィのコンサートの前座を金にあかせて買い取り、1時間好き勝手に歌って散って行く。
後半は相変わらずのたたみ込むような展開で、息をのむようにして見てしまった。楽しかった。
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