Niftyでパソコン通信をやっていた頃、FSTAGEというフォーラムで「年間ベストテン」という企画があった。
私が参加したのは最後の何回かだけだったけれど、持ち点が決められていて(10点だったかな)、持ち点全部を気に入った1作品に投票してもいいし、1点ずつ10作品に投票してもよいというルールだったように記憶している。
思い切りの悪い私は、概ね、5作品に2点ずつ投票することが多かった。
そういうわけで、2005年を振り返って、私の「2005年の5本」を選んでみることにした。
「近代能楽集 卒塔婆小町/弱法師」
@彩の国さいたま芸術劇場大ホール 2005.6.4観劇
2005年の5本を選ぶのに、これは外せない、という気がした。「違う空間」と「違う空気」を感じさせる、濃密で凝縮された舞台だったと思う。
「水平線ホテル」
劇団M.O.P@紀伊國屋サザンシアター 2005.7.24観劇
ウエルメイドに作り込まれて完璧に調整された楽しめるお芝居だった。ラストシーンで「楽しい」お芝居を一瞬にして「考えろ」というお芝居にしていたのが見事だけど、最後まで「楽しい」で行って欲しかった気もする。
「ウィンズロウ・ボーイ」
自転車キンクリートSTORE@俳優座劇場 2005.9.18観劇
テレンス・ラティガン三部作はどれもかっちりと充実したお芝居で大好きだったのだけれど、1本を選ぶとすれば「ウィンズロウ・ボーイ」を選ぶ。理由は単純で、私が法廷物が好きだからである。
「ク・ナウカで夢幻能なオセロー」
ク・ナウカ@東京国立博物館 2005.11.12観劇
これまで何回か見たク・ナウカは「一生懸命背伸びして拝見させていただきました」という感じだったのだけれど、今回は素直に「力強くていいものを見た」と思えた。
「アトムへの伝言」
劇団扉座@紀伊國屋サザンシアター 2005.12.3観劇
久しぶりに見た扉座は、とても楽しくて涙もので「何か」を考えなくちゃいけなくて、その後がとても気になるお芝居だった。
自分で言うのも何だけれど、あまり私らしくない5本のような気がする。
ここに挙げた5本以外で特に迷ったお芝居はこんな感じである。こっちの5本の方が私らしかったかもしれない(笑)。
「なにわバタフライ」@パルコ劇場 2005.1.15観劇
「お願い」ラック・システム@ザ・スズナリ 2005.3.26観劇
「キャンディーズ」G2プロデュース@本多劇場 2005.4.2観劇
「審判」加藤健一事務所@本多劇場 2005.10.8観劇
「翼をくださいっ!さらばYS-11」ギンギラ太陽's@パルコ劇場 2005.10.9観劇
今年もたくさんの楽しいお芝居を見られますように!
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