「白鳥の湖」を見る
レニングラード国立バレエ−ムソルグスキー記念−「白鳥の湖」
音楽 P.チャイコフスキー
振付 M.プティパ、L.イワノフ
改訂演出:N.ボヤルチコフ
出演 オデット/オディール オリガ・ステパノワ
ジークフリード アルチョム・プハチョフ
ロットバルト キリル・ミャスニコフ
家庭教師 アンドレイ・ブレグバーゼ 外
指揮 アンドレイ・アニハーノフ
管弦楽 レニングラード国立歌劇場管弦楽団
観劇日 2006年1月7日 午後5時30分開演
劇場 東京国際フォーラム ホールA 2階8列56番
料金 6500円(優待価格)
上演時間 3時間(20分・15分の休憩あり)
このチケットの定価はもっと高かった筈なのだけれど、どうして優待価格のチケットが手に入ったのか全く記憶にない。おまけに、このブログにも何も書き残していない。
ところで、昨年末にお招ばれした結婚式の引き出物はカタログ式だった。散々悩んだ末に選んだ双眼鏡が昨日届いた。
今日の会場である東京国際フォーラムのホールAはかなり大きな劇場だし、席は2階だ。いい機会なので、双眼鏡の使い初めをすることにした。
感想は以下に。
例えば昨年春に「SWAN LAKE」を見たり、K-バレエ・カンパニーの「白鳥の湖」を見たりしたことはあるのだけれど、「白鳥の湖」のクラシック版(特に今回のレニングラード国立バレエの「白鳥の湖」は100年くらい前の演出の復刻版だそうだ)を全幕で見たのは多分初めてだ。
「白鳥の湖」というバレエはチャイコフスキーの音楽がこんなに気持ち良いからこんなに人気があり、上演され続けているんだろうな、と思った。音楽が本当に全部がサビのように、気持ちよく聴きやすく親しみやすい。
そして、もの凄いことに、白鳥たちのチュチュの角度さえ揃っているんじゃないかと思うくらい、一糸乱れぬ群舞を見せる。
動きも揃い、位置取りも綺麗な直線や円を描いているので、見ていてとても気持ちがよい。何というか、ひっかかるものがなく、気持ちよく流れにゆだねていればよい、という感じだ。
大勢が舞台にいるシーンでは、主役の2人が踊っていても双眼鏡は使わずにしばしば揃った動きに見とれてしまった。
双眼鏡(8倍)のいいところは、何より表情が見えることだと思う。
今回のタイトルロールのインタビューを何かで読んだら、オデットよりもオディールの方が踊るには好きだという趣旨のことを言っていたけれど、確かに「この王子をたらし込もう」という迫力が表情にも手足の動きにも出ていて、オデットの可憐さよりもオディールの妖艶さの方が印象に残ったし、踊り手に合っている気がした。
そして、双眼鏡で拡大された王子を見て、「白鳥の湖の王子は、品が良くてかつ適度な莫迦っぽさがあることが条件だよな」とそれこそ莫迦なことを考えてしまった。
今までに見た「白鳥の湖」で、今回の「白鳥の湖」が一番好きだし、親しみやすい。
古典と伝統の力ということだろうか。
(当たり前だけれど)とてもバレエらしいバレエを見ることができて、嬉しかったし楽しかった。
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