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2006.02.25

「世界らん展」に行く

「世界らん展」
2006年2月18日〜2月26日 東京ドーム
料金 前売 1800円 当日 2000円
世界らん展日本大賞の公式Webサイトはこちら。

 職場の方に招待券を譲っていただき、25日(土曜日)に行って来た。会場に入ったのが午後4時くらい。歩いていた人が「やっと空気が濃くなってきた」と言っているのを聞いたから、混雑のピークが一段落した後に到着したようだ。
 毎年開催されていることは知っていたけれど、行ったのは初めてだ。

 何はともあれ、「世界らん展日本大賞2006」を受賞したらんを見に行く。会場の真ん中に受賞作品を並べたスペースがあり、人だかりがしていてすぐに判った。
 今年の大賞は、アンデスの非常に珍しいらんを掛け合わせたものだそうで、小さめの鉢に小さめの花がたくさんついている。10度以下でないと花が咲かない(育たない)のだそうだ。こういった説明は、エンドレスで音声で流されていた。
 流石に受賞作品は少し高いところに手を触れられないように飾られているので、ちょっと遠い。手すりにまで近づいても1mくらいある。人混みの後ろからでは、そのひとつひとつの小さい花がどんな感じなのかよく判らないくらいだ。目一杯ズームで写真を撮る。

 あとは、何となく会場をうろうろした。
 らん展と聞いて、鉢がたくさん並んでいるところを想像していた。もちろん、一鉢一鉢を出品して審査されているスペースもあったけれど、どちらかというとディスプレイ作品がメインのようだ。とても華やかだ。
 らんをたくさん使って、衣紋掛けに掛けられた着物が表現されていたり、人魚姫がいたり、電飾で流れる川が表現されていたり。
 やっぱり洋らんの作品は華やかだけれど、エビネとかシュンランを使った渋めのディスプレイもしんとした感じがして良かった。
 コブラ・オーキッドと通称されている、本当にぱっと見はコブラのように見えるらんがあったり、個別審査にフレグランス部門があって特に香りのよいらんが集められている一角があったり(香りをかごうと顔を近づけたら、静電気が走ったのには驚いた。よっぽど空気が乾燥していたんだろう。)する。
 午後5時からはイベントとして、平安朝の「黒方」という薫物を再現し、その香をたいて聞かせてくれるコーナーがあった。並んでいる人の列につられて、自分も最後尾につく。一人ずつ順番に聞くのだけれど、何だか懐かしいような、どこかで知っているような香りがした。こういったコーナーがあるのも、今年のテーマが「和の心」だったからなんだろう。

 午後5時50分から30分間、会場全体の照明を落として、スポットライトに浮かび上がるらんの花を見せてくれる。全体を明るく照らしているディスプレイ、スポットをぽつんぽつんと置いて光と陰を強調しているディスプレイと、全体が明るい中で見るのとはまた違った雰囲気がある。

 午後6時30分までの開催だったので、出入口や駅が混む前にと思い、少し早めに会場を後にした。
 思っていたよりもずっと楽しめた。約2時間強、お花のこと、らんのことに全く詳しくない私でも十分に堪能できたと思う。
 招待券をくださった方に感謝だ。

 記念(?)に、しばらくの間、会場で撮ってきたらんの写真をプロフィール写真に飾ることにした。

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