「北欧のスタイリッシュ・デザイン フィンランドのアラビア窯」に行く
2006年4月22日から6月18日まで、目黒の東京都庭園美術館で開催されている「北欧のスタイリッシュ・デザイン フィンランドのアラビア窯」のチケットを友人にいただき(ありがとう!)、2006年6月11日に行って来た。当日券(大人)は1000円である。
雨の日曜日の夕方に行ったので、もっとガラガラなのかと思っていたのだけれど、自分のペースを守って見られてかつ寂しくないくらいの人がいて、何だかほっとしてしまった。
フィンランドのアラビア窯というと、ムーミン柄のマグカップと、(今回初めてシリーズ名を知ったのだけれど)パラティーシというブルーベリーの実と黄色い実が大きく目一杯描かれたものをイメージしていた。
行ってみたら、もちろんそれらのシリーズもあったのだけれど、フィンランドのアラビア窯というのは、描くデザインよりも形のデザインの方により特色があるのだな、という感じがした。シンプルで実用的で、重ねて収納できて、丈夫そうな感じである。
ムーミン柄のマグがっぷは東京でのみの特別展示だそうで、3階のウィンターガーデンというサンルームのような部屋に展示されていた。
このウィンターガーデンは最近になって公開されたようだ。白と黒のタイルが市松に貼られていて、他のお部屋に比べてモダンな感じがする。
広くはない部屋の真ん中にケースが1つだけ置かれ、その中にムーミン柄のマグカップが20個はなかったと思う、整然と並べられている感じは何だかとてもよかった。
アラビア窯では、20世紀初めに、アラビア・アート・デパートメントを設立し、デザイナーや芸術家を招いて制作活動を奨励していたそうで、日常使いの食器類だけでなく、そうした「作品」も展示されていた。
もちろんそれらの「作品」はゴツゴツとしていて、ちょっとホラーな感じの少年の像なども展示されていて、そういったデザイナーの人たちが食器類の提案も同時にしていたというのは、何だか意外な気がした。
そのアラビア・アート・デパートメントと関係あるのかどうかは判らなかったのだけれど、鳥の形をした水差しがとても可愛くて(チラシによると「ストーリーバードのカラーエクスペリメント ピッチャー」だそうだ)、ちょっと欲しかった。
物販のコーナーでは、絵はがきやカタログ、食器類なども販売されていた。
また、お庭にはバラの花が咲いていて、雨上がりに写真を撮っている方がいらっしゃった。
東京都庭園美術館の「北欧のスタイリッシュ・デザイン フィンランドのアラビア窯」のページはこちら。
| 固定リンク
「*美術館・博物館」カテゴリの記事
- 「マイセンコレクション展」に行く(2025.03.10)
- 「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」に行く(2025.02.09)
- 「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」に行く(2024.11.04)
- 「モネ 睡蓮のとき」に行く(2024.10.27)
- 「マティス 自由なフォルム」展に行く(2024.03.09)
コメント