録画した世界ウルルン滞在記「コマ撮りマジック!チェコの人形アニメに …阿部サダヲが出会った~」を見る
TBS系列で2006年12月17日(日曜日)に放映された、世界ウルルン滞在記「コマ撮りマジック!チェコの人形アニメに …阿部サダヲが出会った~」を録画したものを、今日になって見た。
大人計画の阿部サダヲがプラハにある人形アニメのスタジオに行き、1分間の人形アニメを撮るという内容だった。
阿部サダヲが、「この番組にずっと出たかった、スタジオには来たくなかったですけど」という意味のことを番組の冒頭で言っているのが可笑しい。
プラハの街でアニメスタジオに向かう途中に「本当にどんな家に行くことになるのか教えてもらえないんですね」と言っていたり、スタジオで「スタッフの人は本当に夜は帰っちゃうんですね」と言っていたり、素のようなコメントが可笑しかった。
チェコには昔から人形劇が盛んな伝統があり、その流れで人形を少し動かしては撮影する人形アニメの第一人者(第一人国?)なのだそうだ。
人形や周りのセットを少し動かしては撮影すると言うのを繰り返し、それを24枚撮ってやっと1秒間のアニメになる。究極のハンドメイドの世界だ。表情を変えるときには、人形の頭ごと変えてしまう人形アニメと聞いて人形を動かすのだと思っていたのだけれど、人形だけでなく周りも動かなくてはおかしいことになる。釣りをするシーンを撮るには、水面も動くし、浮きが沈むと浮きの周りだけでなくもっとずっと広い範囲で水面が動く。それも全部手作業で動かして行くのだ。
阿部サダヲは何だか完全にハマっていたようだった。
ホームステイ先の監督さんがその阿部サダヲを観光に連れ出したりする。でも観光名所のナントカ橋でマイムをしている人に「アニメを作る参考にするから釣りをしているところをやって」と頼み、彼が頼んだことなど知らない阿部サダヲが「ああいう動きなんだ」と感心して真似しているシーンなどもあった。
何だか題材が人形アニメだからなのか、人形アニメに取り組んでいる人々の人柄なのか、暖かい感じが伝わってきてにこにこしてしまった。
何千枚と撮影し、編集した、阿部サダヲ作のアニメーションは、1分間とは思えないほど楽しめた。撮影するための24分割された1秒もかなり長いと思ったけれど、作品としての1分も意外と長かった。そして、楽しかった。阿部サダヲがアニメスタジオでの完成試写会の場でつけた音もいい感じだった。突然「プロの役者なんだから、音をつけて」と言われて、40度のお酒をもう1杯もらって一気に煽るのも、何だからしくて良かった。
何より、主人公のオリーブおじさんがとぼけた感じでいい(この主人公の人形の顔から作りはじめている)。「日本に連れてきたい」というのもよく判る、と思った。
そのオリーブおじさんの人形は、今は、アニメスタジオの壁に飾られている。
彼を主人公に続編が見たい、と思った。
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