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2006.12.10

「ア・ラ・カルト〜役者と音楽家のいるレストラン〜」を見る

「ア・ラ・カルト〜役者と音楽家のいるレストラン〜」
演出 吉澤耕一
構成・出演 白井晃
台本・出演 高泉淳子
音楽監督・出演 中西俊博(vn)
出演 陰山泰/石井一孝(visitor)/クリス・シルバースタイン(b)
    竹中俊二(g)/林正樹(p)
観劇日 2006年12月9日 午後6時30分開演
劇場 青山円形劇場 Fブロック5番
料金 6800円
上演時間 3時間10分(10分間の休憩あり)

 毎年恒例の「ア・ラ・カルト」に今年も行って来た。最前列に座ったのは2度目、のような気がする。舞台が自分の椅子の位置よりも若干高くなっているので却って遠く感じたけれど、高泉さんが役によってメイクを変えているのがとてもよく判ってそれが興味深かった。
 でも、とても楽しかった。ぜひまた来年も行きたい。

 ネタばれありの感想は以下に。

 全体の構成はここ数年のパターンを踏襲していた。
 開店準備を終えたレストランの最初の客として、一人で若い女性がレストランに現れて、アペリティフを飲む。

 のりこさんとタカハシがやってきて、メニューとワインを選び、今年は前菜のムール貝は2人で食べられたのだけれど、メインディッシュのラパンを食べかけた辺りでのりこさんが怒髪天を衝いて帰ってしまう。何だか凝った生地の仕立ての良さそうなスーツだなと思っていたのだけれど、のりこさんは「買ったばかりの18万円のスーツが〜」と泣いていた。

 バリバリ働いている感じの女性が、目の前にいる男性は自分にプロポーズするためにクリスマスのディナーに誘ったのだと思い込み、でもそうではないと知って帰ってしまうのは、何だかとてもいたたまれなかった。
 もちろん、その彼女から彼あてにメールが入り、レストランのオーナーとギャルソンに導かれて(?)彼は彼女を追いかける。そういう幸せな結末が用意されているのだけれど、「いじめるなら男をいじめてよ! がんばっている女の人をいじめるな!」と思ってしまった。
 このシーンで披露された石井一孝演じる「彼」の唄は、実際に石井一孝が作った曲なのだそうだ。

 そして、ペギー富岡を始めとするレストラン専属音楽家達のショータイム。
 今年は「フラワーボーイズ」として、陰山さんと高泉さんがペギー富岡へのお花を集めて回っていた。でも、そうだよね、やっぱりご本人に渡したいよね、と思った。私は花束を持って行ったことはないのだけれども、一応。
 そして、ミュージカル俳優石井一孝の魅力全開。青山円形劇場だったらマイクなんて必要ない。もう、圧倒的な声量と迫力だった。

 ここで、休憩。
 ロビーでは恒例のワインサービスがある。
 恒例ではないところで、今年は「車でお越しの方と未成年の方のために」ソフトドリンクサービスも行われていた。

 休憩後はレストランのオーナーであるマダムが来店し、ゲストの男性とおしゃべり。石井一孝がショータイムに引き続いて「ジキルとハイド」への熱い思いを語っていた。出演が決まったら、ぜひ見に行かなくては、と思った。
 今年は「キリンのワイン」の他に「富士通のパソコン」の宣伝も行われていた。

 ここ数年、この後は離婚して今は母親と暮らしている娘(小学校高学年くらいに見える)と父親のデザートタイムだったのだけれど、今年は結婚して10年くらいなのかしら、もっとかしら、といったご夫婦2人でのデザートタイム。最初は、いつものお父さんと離婚したお母さんなのかしらとも思ったのだけれど、それは穿った見方だったようだ。
 今年は「男と女の物語」という雰囲気が強かったのは、このデザートタイムのためだったように思う。

 その後、老夫婦がコーヒーを飲みながらプレゼント交換し、ダンスを踊る。
 そして、幕、である。
 老夫婦を見送り、閉店の準備をし、テーブルのロウソクを吹き消そうとして火をもらい煙草をくゆらす陰山泰のギャルソンが渋い。「煙草をくゆらす」という表現がこれほど似合う場面も珍しいと思う。

 今年はハンドベルが新曲となり、「星に願いを」だった。演奏し終わってみんな嬉しそうだったから、きっとこの日は良い出来だったのだろう。いつもの「きよしこの夜」よりアレンジも凝っていたように思う。

 とても楽しい3時間だった。
 また来年もこのレストランに出かけよう。

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