「2006年の5本」を選ぶ
昨年のお正月に続いて今年のお正月も、前年を振り返って私の「2006年の5本」を選んでみた。
「贋作・罪と罰」NODA・MAP@シアターコクーン 2006.1.6観劇
古田新太演じる「サカモト」と目が合った、と思った。正面から鋭い視線を浴びせられて、つい目を伏せてしまった自分が情けない。私は英にはなれない、としみじみ思った。
松たか子が演じたその英が、雪の中でサカモトに語りかけるシーンが綺麗で切なかった。
「夢の痂(かさぶた)」こまつ座@新国立劇場小劇場 2006.6.17観劇
東京裁判を描く「夢」のシリーズの第3作。返す返すも第1作を見られなかったことが悔やまれる。
簡単に感想を言ってはいけない、と思わせるお芝居だった。
「リチャード三世」子どものためのシェイクスピアカンパニー
@東京グローブ座 2006.7.15観劇
グローブ座で子どものためのシェイクスピアカンパニーのお芝居を見られる。それだけで幸せなことだ。
そのうえ、「リチャード三世」を演じた山崎清介さんがいつも操っているシェイクスピア人形が、「リチャード三世」の右手に扮するだなんて・・・。
「ニコラス・マクファーソン『奴らは彼を守れるか+奴らは彼を殺せるか』」Piper
@紀伊國屋サザンシアター 2006.8.21観劇
ここまで完璧に段取り芝居を極められたらもう何も言うことはない。
ほとんど反則技の平田敦子さんはもちろんのこと、出演者全員が格好良くキマっていて、思わず惚れそうになった。
「獏のゆりかご」シス・カンパニー@紀伊國屋ホール 2006.9.23観劇
細部は覚えていないのに、何故か「このお芝居は良かった」という印象が強固に残っている。
私が「好きだなー」「楽しかったなー」と思ったお芝居を挙げているのだから当然なのだけれど、2005年とは逆に、いかにも私らしいラインアップの5本になったような気がする。夏に見たお芝居が多い理由は、自分でもよく判らない。
ここに挙げた5本以外で特に迷ったお芝居はこんな感じである。
「あしたのニュース」ラッパ屋@シアタートップス 2006.1.28観劇
「エキスポ」加藤健一事務所@本多劇場 2006.3.4観劇
「アンデルセン・プロジェクト」@世田谷パブリックシアター 2006.7.8観劇
「ナイス・エイジ」NYLON100℃@世田谷パブリックシアター 2006.12.23観劇
今年もたくさんの楽しいお芝居を見られますように!
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