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2007.06.23

「ロシア絵画の神髄」展に行く

 この間行った江戸東京博物館で開催されている「ロシア皇帝の至宝展 世界遺産クレムリンの奇跡」つながりということで、2007年4月28日から7月8日まで東京都美術館で開催されている「ロシア絵画の神髄 初公開 サンクトペテルブルク 国立ロシア美術館展」に行って来た。

 12時30分という中途半端な時間に入場したせいか、待ち時間なし、見ている人もそれほど多くなく、待たずに好きな絵を見ることができるけれど、全く人がいなくて展示室に私一人ということもない、ほどほどのよい感じだった。

 「ロシア絵画」と言われても全くピンと来ていなかったのだけれど、実際に目にしてもやっぱりピンと来なかった。申し訳ないことである。
 印象としては、肖像画が多くて、全身を描いたものは何故か足が途中で切れていたりするのが不思議だったこと、ことさらに何でもない風を装っている(という風に私の目には見えた)風景画が多かったこと、10代の女性の肖像画が結構あったのだけれど目の下に隈があったりして10代には見えないなと思ったこと、海の絵の中で「アイヤ岬の嵐」と「天地創造」が気になったのだけれどそういえばどこの海を描いたのだろうと思ったこと、という感じだった。

 「ロシア皇帝の至宝展」と時代的に重なる部分もあるし、もちろん地域的には重なっているのだから、タイアップみたいなことをすればいいのに、(「ロシア皇帝の至宝展」がすでに終了しているためかもしれないけれど)そういった気配が全くないのが何だか不思議な感じだった。

 あと、丁寧な解説が加えられているのだけれど、「**が表現されている」という感じの紹介が多くて、絵に全く造詣のない私はいちいち「私には感じられないぞ」と突っ込んでしまった。
 もちろん、これは見ている私の側の問題なのだけれども、初心者に優しくないようにも思う。

 国立ロシア美術館を紹介する映像も流されていて、その映像で紹介される「代表的な絵画」のうち今回の展覧会に来ていた絵は、「墓地の孤児たち」と「虐げられたユダヤの少年」くらいだったように思う(もちろん、私のあやふやな記憶力で捉えられた範囲では、ということである)。
 もっと代表的な「神髄」があるんじゃないかという気がした。

 国立ロシア美術館は元々はミハイロフスキー宮殿だったそうで、ニコライ2世が命じて美術館とし、ロシア初の国立美術館としたのだそうだ。
 その豪奢な雰囲気の中で見たいな、という風にも思った。
   
 「ロシア絵画の神髄」展の公式Webサイトはこちら。

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