「木曜組曲」のDVDを見る
「木曜組曲」
監督 篠原哲雄
出演 鈴木京香/原田美枝子/富田靖子/西田尚美
竹中直人/加藤登紀子/浅丘ルリ子
2002年劇場公開
今日はお芝居の予定もなく(週末にチケットを押さえていないのは珍しいことだ)、雨こそ降っていないものの湿度が高くて何もやりたくない。ただひたすらごろごろしていたい。
最近買ったばかりの「木曜組曲」のDVDを見ることにした。
恩田陸の原作「木曜組曲」は、もうそれこそ飽きるほど読んでいる。
その原作の台詞をほぼ忠実に役者さん達がしゃべっているのを見て、うんうんと頷いて見てしまった。原作を覚えている分、「本ではこの台詞はこの人がしゃべっていたんだけどな」という部分や、「心の中で思ったことは本人には言わせないことにしたのね」という部分もあったのだけれど、それは「どうしてそうしたのか」を考えると楽しい。
そういえば、「この人は原作を読んだときのイメージと違う。こんな感じじゃない」という出演者は1人もいなかった。配役の妙なのか、原作の懐の深さなのか、いずれにしても凄いことだ。
台詞やお料理まで忠実に再現しているのに、ラストシーンだけは違っていたのが驚いた。
原作はここで終わり、というところを通り過ぎて、映画の解釈を見せる。
でも、不思議と嫌な感じはしなかった。こういう解釈もあるし、こういう解釈も成り立つよね、という風に受け止めることができた。
流石に映画だから、最初から最後まで同じお部屋でのシーンというわけではなかったけれど、元々の設定は「過去に起きた事件を振り返って女たちがしゃべる」というものだから、舞台になっても面白いのじゃないかしらと思った。
その場合、お料理を毎回再現するのは大変だろうし、美味しそうな感じを客席の一番後ろまで届かせるのは大変だろう。そこだけがネックだ。
同じお部屋でのシーンがそれでも多かったためもあるだろうし、緊張感を高めるためのあると思うのだけれど、女優さん達のアップがたくさん使われていて、つい見とれてしまった。富田靖子の横顔が一番何かある感じで好きだった。
この映画は、もしかしたら、音楽を変えただけで随分と雰囲気が変わるのではないかと思った。
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