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2007.09.30

「ロマンス」を見る

「ロマンス」こまつ座&シス・カンパニー
作 井上ひさし
演出 栗山民也
出演 大竹しのぶ/松たか子/段田安則/生瀬勝久
    井上芳雄/木場勝己
観劇日 2007年9月29日(土曜日)午後6時30分開演
劇場 世田谷パブリックシアター 1階G列31番
料金 8400円
上演時間 3時間(15分間の休憩あり)

 もの凄く迷ったのだけれど、パンフレット(1000円)は購入しなかった。
 劇中で「ヴォードヴィル」という言葉が何度も出てきて、このお芝居のキーワードだったと思うのに、私は「東京ヴォードヴィルショー」しか思い浮かばなかったので、多分、このお芝居の肝となる部分を理解できていないように思う。パンフレットを読めば判るかしらとかなり迷ったのだけれど、休憩時間も終演後も何故かお財布を出そうという感じにならなかった。

 ネタバレありの感想は以下に。

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2007.09.28

「円生と志ん生」の抽選予約に申し込む

「円生と志ん生」こまつ座
作 井上ひさし
演出 鵜山仁
出演 辻萬長/塩田朋子/森奈みはる/池田有希子
    ひらたよーこ/角野卓造
2007年11月14日〜12月5日 紀伊國屋サザンシアター
料金 5250円 学生 3150円

 初演はチケットが取れなかったのだったか、他の芝居の予定とどうしても調整がつけられなかったのか、理由は忘れてしまったのだけれど、見ることができなかった。
 しかも、初演を見ていない私としては、主人公が「円生と志ん生」なのに、女優陣の役名がカタカナ名前なのもきになったりする。
 これは見たいに決まっている。

 抽選予約に申し込んだ。

 こまつ座の公式Webサイトはこちら。

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2007.09.27

「ビューティ・クイーン・オブ・リナーン」の抽選予約に申し込む

「ビューティ・クイーン・オブ・リナーン」
作 マーティン・マクドナー
訳 目黒条
演出 長塚圭史
出演 大竹しのぶ/白石加代子/田中哲司/黒田勇樹
2007年12月7日〜12月30日 パルコ劇場
料金 8400円

 大竹しのぶと白石加代子が共演するなら(競演というべきか)、どう考えても、シンプルあっさりなお芝居になるとは思えない。きっと濃いお芝居に違いない、という印象が強い。
 多分、見る方も気力体力が要求されるだろうけれど、やっぱり見てみたい。

 抽選予約に申し込んだ。

 パルコ劇場の公式Webサイト内、「ビューティ・クイーン・オブ・リナーン」のページはこちら。

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2007.09.24

「キル」のチケットを予約する

「キル」NODA・MAP
作・演出 野田秀樹
出演 妻夫木聡/広末涼子/勝村政信/高田聖子
    山田まりや/村岡希美/市川しんぺー/中山祐一朗
    小林勝也/高橋惠子/野田秀樹

2007年12月7日〜2008年1月31日 シアターコクーン
料金 S席 9500円 A席 7500円 コクーンシート 5500円

 NODA・MAPの先行電話予約が、22日の12時から始まった。
 電話をかけ続けること2時間半、「大変混み合っていて・・・」という例のアナウンスが流れるだけで、話し中にもならない。「憑神」を見に行く都合もあって、いったん諦めて出かけた。
 出先でも何度か、家に帰ってきてからは何度も電話をかけたのだけれど、話し中にはなるものの繋がる気配もない。
 23日の朝になっても話し中の音しか聞けなかった。
 23日の昼過ぎにかけたら流石に1回で繋がったけれど、席があるのは年末とビデオ撮影が予定されている日のみだった。
 平日公演で行けるかどうか確信はないのだけれど、チケットを購入した。
 この電話予約、一体、何回線用意されていたのだろう???

 NODA・MAPの公式Webサイトはこちら。

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2007.09.23

「憑神」を見る

「憑神」
原作 浅田次郎
脚本・演出 G2
出演 中村橋之助/鈴木杏/升毅/デビット伊東
    葛山信吾/藤谷美紀/秋本奈緒美/野川由美子
    螢雪次朗/笠原浩夫/初嶺麿代/福田転球
    大月秀幸/及川直紀/小松利昌/中村橋弥
    関秀人/園岡新太郎/陰山泰/コング桑田
観劇日 2007年9月22日(土曜日)午後4時30分開演
劇場 新橋演舞場 1階1列19番
料金 12600円
上演時間 3時間(35分間の休憩あり)

 結局、原作は読んでから、映画は見ずに芝居を見ることになった。

 パンフレット(1500円)は迷ったけど購入せず、Tシャツ(2500円)もやっぱり迷ったけど購入しなかった。
 トータル3時間のお芝居で休憩35分はあんまりだろうと思ったけれど、レストランや売店の売り上げを考えたら仕方がないところなんだろうという気はする。

 感想は以下に。

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2007.09.18

「金と銀の鬼」を見る

「金と銀の鬼」X-QUEST
作・演出・出演 トクナガヒデカツ
出演 伊勢直弘/佐藤仁美/市川雅之/荻窪えき
    清水宗史/塩崎こうせい/大西小西/谷口洋行
    野路春秋/高田淳/金木孝明/横内亜弓
    片桐はづき/宮脇愛/猪狩敦子/上杉晋平
観劇日 2007年9月17日(月曜日)午後1時開演
劇場 シアターVアカサカ E列4番
料金 4000円
上演時間 2時間20分

 知り合いにお声をかけていただいて、おまけにチケット予約もしていただいて、見に行って来た。最近は冒険をしなくなっているので、初見の劇団のお芝居を見るのは久しぶりのことだ。
 ロビーではパンフレットの他、Tシャツなども販売されていたようだけれど、詳しくはチェックしなかったので不明である。

 ここしばらく、「誰かと一緒に芝居を見る」ということをしていなかったので、隣の席に知っている人がいて、見終わった後にお芝居の話をするということを久々にやって、とても楽しかった。

 X-QUESTの公式Webサイトはこちら。

 ネタバレありの感想は以下に。

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2007.09.17

「女子十二楽坊2007 世界巡迴音楽会」を聴く

「女子十二楽坊 2007 世界巡迴音楽会」
演奏 女子十二楽坊
ゲスト ジョルジア・フマンティ
    楊玲楊晶
公演日 2007年9月16日(日曜日)午後5時30分開演
場所 C.C.レモンホール 1階12列29番
料金 6800円

 曲目リストが(多分)配布されず、聴いただけで曲名を特定できるほど聴き込んでいないし、そもそもアルバムは「敦煌」だけしか持っていないし、パンフレットは購入しなかったので、演奏された曲目は割愛する。
 でも、日本のヒット曲をカバーした曲は、アンコールも含めて一曲も演奏されなかったと思う。その点はとても好感が持てる。

 女子十二楽坊は当初は12人だったような記憶があるのだけれど、現在のメンバーは13人のようだ。もしかして、メンバーがどんどん入れ替わってゆくモーニング娘。のようなシステムなんだろうかと思ったけれど、よく判らない。

 ブルーのドレスを着て登場し、日本語を少し、中国語に通訳がついてMCも入る。
 ストレート・ロングの黒髪というイメージが強かったのだけれど、それは昔のことのようで、このまま渋谷の街にとけ込めそうな容姿の女の子たちだ。
 照明がガチャガチャしていてちょっとうるさい。ソロパートでは必ず奏者に照明が当たり、それ以外にもほとんど意味もなく(という風に見える)照明が次々と変化してチカチカするくらいだ。
 もっと「音楽」をシンプルに前面に出した方が彼女たちの魅力が出ると思う。しかも、微妙に照明と音楽が合っていなかった。

 開演前に男性用お手洗いにも行列ができていて驚いたのだけれど、客席も結構な割合で男性がいる。一曲ごとにかけ声がかかったりして、ほとんどアイドルの親衛隊のような感じである。最後にメンバーの一人一人が紹介されたときにはそこだけやけに盛り上がっていて、ステージ上では苦笑と照れ笑いとが半々な感じでメンバーが笑い、礼をしていた。

 前半は、3曲くらい演奏したところでゲストが登場し、ジョルジア・フマンティとは一曲共演したけれど、楊玲楊晶という双子の少女歌手(に見えたけど、実は20代だったりするのかもという気もする)のコーナーになってしまい、私としては消化不良気味だった。

 でも、後半になって、赤いドレスに着替えたメンバーが、ソロやデュオで何組かが次々と演奏する。
 それぞれの楽器の「音」が聴けて楽しい。

 そしてまた全員が揃っての演奏が3〜5曲ある。後半は何人かがマイクをつけ、いかにも「可憐」な声で歌も歌われる。ここまで来て、やっと「コンサートを堪能した!」という気分になれた。
 そしてアンコール曲が演奏され、ここまで休憩なしでジャスト2時間のステージだった。
 楽しかったけど、「また次も絶対に行こう」という感じではなかった。何故だろう。

 会場でCD等を購入すると先着順で握手会に参加できるということで、その列がロビーの外まで長く伸びていた。CD購入はちょっと考えたのだけれど、握手会に参加したい人の熱気に押されて諦めることにした。
 男性ファンだけでなく、年配の女性もかなり並んでいて、ちょっと驚いた。

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2007.09.16

「舞台芸術の世界 ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン」に行く

 2007年7月26日から9月17日まで、東京都庭園美術館で開催されている「舞台芸術の世界 ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン」のチケットを友人にいただき(ありがとう!)、最終日前日の今日になってしまったのだけれども、行って来た。

 流石に最終日間近ということで、館内はかなり混雑していた。
 並ばないと展示されている絵や衣装などを見られないほど混雑している庭園美術館は初めてだ。外国の人もちらほら見かけたし、大型バスでいらした人もいたようだ。
 最終日間近というだけでなく、多分、バレエやオペラに興味のある人というのは一定数以上存在していて、だから熱心に見ている人が多いのだろうなという感じがした。見ている人たちに集中力があって、館内にそれが満ちている感じがする。

 ディアギレフという人は、20世紀初頭のロシア芸術プロデューサーなのだそうだ。「バレエ・リュス」というバレエ団を率い、ヨーロッパを席巻したという。

 多かったのは衣装のデザイン画だけれど、その他にも、衣装の実物や、舞台装置の下絵、プログラムの表紙や、バレエ・ダンサーの写真などが展示されている。
 衣装デザインだから、衣装だけが描いてあればよさそうなものなのに、大抵のデザイン画にはかなり精密に顔が表情豊かに描かれている。それも楽しい。逆に、例えば「ここはこの布で」みたいな指示が書き込まれたデザイン画は極く少なくて、本当にイメージ画の段階のものが多かったのかも知れない。
 天野喜孝や宇野亞喜良の絵の源流はここにあったのかも、と思ってしまったくらい、何故か雰囲気が似ている。

 展示されている中では、ボリス・ルビスキーという人が描いたピエロ(アルルカンだったかも知れない)の絵が、シンプルなラインで構成されているのに表情豊かで格好良かった。
 「ワツラフ・ニジンスキー」はその頃活躍していたバレエ・ダンサーで、私ですら名前にうっすらと聞き覚えがある。彼が踊っている動画は残っていないそうだけれど、中世的でしなやかな美しいダンサーだったそうだ。写真を見ても本当にそのとおりだし、彼が踊っている姿を集めたジョルジュ・バルビエという人の版画集からもその雰囲気は十分に伝わってくる。
 アレクサンドル・エクステルという人の舞台美術は、直線的というのか、写実的ではない抽象的なモダンな雰囲気が格好良かった。1世紀も前にこのセットで上演されたバレエは、それはそれは斬新に見えたのではないだろうか。
 ミハイル・ラリオノフという人が描いたコオロギの舞台衣装(コオロギが出てくるバレエやオペラがあったということ自体が驚きだけれども)も、くっきりと派手で楽しい。
 派手ということでは、ナタリア・ゴンチャロワという人の(この人は名前からして女性ではないだろうか)「金鶏」というオペラ=バレエの舞台デザインは、もうどこが床でどこが壁なのか判らないくらいに描き込まれていて、しかも、それが黄色や赤や青を基調としたしっちゃかめっちゃかの派手さで、一体この舞台に出演する人々はどんな衣装を着ればいいのだろうという感じだった。

 この最後の舞台デザイン画以外は絵はがきになっていなかったのが惜しい。
 ミュージアム・ショップに行ったら、ちょうど、この当時のバレエを1985年に再現したという舞台のDVD上映会が行われていた。普通の少し大きめなテレビに映されているし、スペースも狭いのに、椅子は満席で後ろに何重も立って見ている人がいる。
 終わりの15分くらいだけ見られたのだけれど、コミカルな動きに、明るくて大らかな舞台装置と衣装で、楽しかった。衣装ってそうだよね、着て動かなくちゃいけないんだよね、と当たり前のことを思ってしまった。

 もう少し早めに、もう少し空いているときに行って、ゆっくりと見たかったなと思った。
  
 東京都庭園美術館の「−ホノルル美術館所蔵品より−大正シック」のページはこちら。

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2007.09.09

「ベスト・オブ・世界遺産」展に行く

 2007年9月4日から9月9日まで、日本橋三越新館7階で開催されている「ベスト・オブ・世界遺産」展(入場料 800円)に行って来た。
 意外なくらい混雑していて、入口のすぐ近くにあったコインロッカーを利用すれば良かったと少し後悔した。

 日本橋三越のサイトでは、以下のように案内されている。

******

 質の高い番組として定評のあるTBSテレビ「世界遺産」は、今年で12年目を迎えます。番組の視点に立ったオフィシャルイベント『ベスト・オブ・世界遺産』展では、世界遺産のすばらしさを多くの方に体感していただくために、「中国」「エジプト」「イタリア」「日本」「海」「ベスト・オブ・世界遺産」の6つのテーマを、ハイビジョンによる番組映像と著名な写真家が撮影した写真作品で構成します。

******

 写真は、6つのテーマ毎に15〜20枚ずつくらい展示されていただろうか。
 私はこのテーマの中ではエジプトに一番興味があったのだけれど、高官のお墓にある色鮮やかな写真や、ピラミッドが白く霞んでいる写真などが楽しかった。

 遺跡の写真などは、エジプトに限らず、何というか「定番」という感じがして、「世界遺産を撮った写真」を見ているのではなくて、「写真に撮った世界遺産」を見ているようで、正直にいって、私にとって写真展としてはそれほど面白くなかったように思う。
 それでも、うんと下から上を見上げたり、はるか上から見下ろしたり、普段の自分の目線とは違うところからの写真がやはり楽しいし、不思議な魅力があると思った。

 「ベスト・オブ・世界遺産」のコーナーのラインアップが少し意外だった。

 どちらかというと、写真よりも映像の方が楽しかった。
 6つのテーマごとに、3〜5分にまとめられた「世界遺産ダイジェスト」といった映像が流されている。
 ピラミッドの稜線(というのか?)に沿って登る太陽や、高い位置から撮影した遺跡の全景、街の全景、夕陽が沈むモン・サン・ミッシェル、真上からのぞき込んだエンジェル・フォールなどが印象に残っている。
 やっぱり、エンジェル・フォールには一度行ってみたいと思った。
   
 日本橋三越の公式Webサイト内、「ベスト・オブ・世界遺産」展のページはこちら。

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「シェイクスピア・ソナタ」を見る

「シェイクスピア・ソナタ」シアターナインス
作・演出・出演 岩松了
出演 松本幸四郎/高橋克実/緒川たまき/松本紀保
    長谷川博己/豊原功補/伊藤蘭
観劇日 2007年9月8日(土曜日)午後2時開演
劇場 パルコ劇場 L列14番
料金 9000円
上演時間 2時間50分(20分間の休憩あり)

 ロビーでは、パンフレット(1500円)や、ポスター、これまでのシアターナインスのDVDなどが販売されていた。
 かなり後方の席に座っていたせいかも知れないけれど、客席に空席が目立つように思えた。私の後ろのM列は誰も座っていなかった。この出演者陣からするとかなり意外なことだ。

 ネタバレありの感想は以下に。

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2007.09.05

「テイクフライト」の抽選予約に申し込む

ミュージカル「テイクフライト」
脚本 ジョン・ワイドマン
作曲 デイヴィッド・シャイヤ
作詞 リチャード・モルトビーJr.
訳・演出・振付 宮本亜門
訳詞 森雪之丞
楽監督・指揮 デイヴィッド・チャールズ・アベル
出演 天海祐希/城田優/池田成志/橋本じゅん
    小市慢太郎/坂元健児/今拓哉/花山佳子
    杉村理加/治田敦/岡田誠/華城季帆
    菅原さおり/本田育代/他
2007年11月24日〜12月9日 東京国際フォーラムホールC
料金 SS席 12600円 SA席 10500円 A席 9500円 B席 8400円 C席 6300円
    プレビュー公演(11月24日及び25日)
    SS席 10500円 SA席 8500円 A席 7500円 B席 6500円 C席 4500円

 この新作ミュージカルは、ブロードウエイで活躍する作曲家や作詞家が集まり作り上げられる新作ミュージカルなのだそうだ。
 東京版とロンドン版とが作られ、どちらがブロードウエイに行けるかを競い合うという趣向らしい。

 題材になっている、アメリア・エアハートが女性飛行士だということは知っているけれど、それだけしか知らない。
 でも、天海祐希を始めとして、さりげなく豪華な出演者陣が気にかかる。

 抽選予約に申し込んだ。

 パルコ劇場の公式Webサイト内、「テイクフライト」のページはこちら。

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2007.09.03

東京芸術劇場パイプオルガンコンサートvol.8「Ciao! イタリア」を聴く

東京芸術劇場パイプオルガンコンサートvol.8「Ciao! イタリア」
オルガン クラウディオ・プリツィ
曲目
ルネサンスオルガン
 G.フレスコバルディ:トッカータ第5番
 B.パスクィーニ:フォリアによるパルティータ
バロックオルガン
 D.チマローザ/編者不詳
  :過激「オラッチ兄弟とクリアッチ兄弟」によるオルガンのためのシンフォニア
 M.クレメンティ/W.A.モーツァルト:モーツァルトのレクイエムをモチーフとしたフーガ
 MN.モレッティ/W.A.モーツァルト:モーツァルトK.381ニ長調によるオルガン・ソナタ
 G.モランディ:前奏曲と変奏、フィナーレ
 −休憩20分−
モダンオルガン
 A.ディアナ:ポロネーズ ニ長調
 G.ヴェルディ/編曲者不詳:過激「ナブッコ」より「池、我が想いよ、黄金の翼に乗って」
 G.ヴェルディ/フマガッリ編:「ヴェルディのアリアによる荘厳ミサ」から
 G.ヴェルディ/フマガッリ編:歌劇「椿姫」からヴェルソ2&3 聖体奉挙
 G.ヴェルディ/フマガッリ編:歌劇「アイーダ」から行進曲
 N.パガニーニ/M.E.ボッシ編:常動曲
 M.E.ボッシ編:交響曲習作
 −アンコール−
 ヴィヴァルディ/J.S.バッハ:オルガン協奏曲 イ短調 BWV593 第1楽章 アレグロ
 ヴィヴァルディ/J.S.バッハ:オルガン協奏曲 イ短調 BWV593 第2楽章
公演日 2007年9月1日(土曜日)午後6時開演
場所 東京芸術劇場大ホール 2階L列29番
演奏時間 2時間(20分間の休憩あり)

 友人から招待券をいただいて、生まれて初めてパイプオルガンのコンサートに行って来た。
 思っていたよりも客席が埋まっている。演奏者が高い位置にいるパイプオルガンのコンサートだからなのか、1階席よりも2階席の方にお客さんが多いようだった。

 パイプオルガンを聴くのは初めてではないかもしれないのだけれど、パイプオルガンだけのコンサートは初めてだ。
 パイプオルガンといえば教会、バロック、ミサ曲、ステンドグラス、というステレオタイプのイメージしか持っていない。
 だから、パネルのスイッチ(といえばいいのだろうか)を操作して、シンセサイザーのように自在に音や音色を調整して、様々な表情の音を聴かせるこのコンサートは、意外だったし、楽しかった。

 奏者が登場して椅子に座り、位置を直す。
 かなり横に長いベンチのような椅子なのにどうしてそこまで位置に拘るのだろうと思っていたら、鍵盤自体の幅はそれほど長くなさそうなのだけれど(その代わり、多分、5段あったと思う)、足を使うペダルはベンチの幅いっぱいくらいにあるし、鍵盤の両脇の壁には数十はあるだろうスイッチが並んでいる。
 ペダルもこのスイッチも、演奏中に操作するのだから大変だ。位置を気にするのも当然である。
 弾くところを見ていると、まるで、奏者がアクロバットをしているようにすら見えてくる。

 配られたプログラムに、「本日の演目には、「知られざる作曲家」の作品も少なくありません。」とあるように、特に休憩前はほとんど馴染みのある曲はなくて、拍手するタイミングを図りかねてしまった。曲目数と照らし合わせると、拍手できなかった曲もあったような気がする。
 演奏者に申し訳ないことである。

 休憩後は、曲目が変更されて入った、ヴェルディのオペラからの曲が、やはり馴染みがあって安心して聴けたし、楽しかった。オペラでも、パイプオルガンの演奏でアリアが歌われれれば楽しいのに、と思う。

 アンコール2曲は、楽譜なしで弾いていた。
 パイプオルガンの曲として有名な、よく演奏される曲だったのだろうか。

 休憩時間にロビーをうろうろしていたら、CDが販売されていて、コンサート後にサイン会を予定していますという案内がされていた。でも、CD売り場に近づかないと気がつけないくらいの声だったので、もしかしたら「サインがもらえるならCDを買ったのに」という方がいらっしゃったかも知れないと思う。
 うろうろして客席に戻ったら、パイプオルガンの表情がガラリと変わっていた。ずっと席にいた家族に聞いても、「照明が暗くなって、明るくなったときにはこういう状態だった」と言う。休憩前は木目の美しいパイプオルガンで、休憩後はメタリックな感じのするパイプオルガンになっていた。
 後で確認してみたら、パイプオルガン全体が裏返せるようになっていて、休憩時間にそれをひっくり返したのだということだった。

 パイプオルガンを全く知らない私が聴いても、楽しいコンサートだった。

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2007.09.02

「エンジェル・アイズ」を見る

劇団M.O.P. 第42回公演「エンジェル・アイズ」
作・演出 マキノノゾミ
出演 大原やまと/林英世/酒井高陽/岡森諦
    片岡正二郎/勝平ともこ/塩湯真弓/竹山あけ美
    塩釜明子/岡村宏懇/斎藤栄作/友久航/海部剛史
    浅野雅博/神農直隆/キムラ緑子/三上市朗
    藤元英樹/永滝元太郎/平良政幸/木下政治
    本郷小次郎/白木三保/田尻茂一/奥田達士
観劇日 2007年9月1日(土曜日)午後2時開演
劇場 紀伊國屋ホール Q列12番
料金 5500円
上演時間 2時間40分(10分間の休憩あり)

 ロビーでは、パンフレット(500円)や上演台本(1200円)、サイン入りの写真やTシャツなどが売られ、この公演のDVD予約も受け付けていた。
 9月3日〜5日のチケットも割引価格で販売されていた(4000円、だったと思う)。

 その他、このお芝居で使った「馬」をYAHOO!オークションに出品しますという、模造紙に手書きされた告知も行われていた。ちょっと欲しいけど、置き場所に困る。
 詳細は劇団M.O.P.の公式Webサイトで案内されるそうだ。

 ネタバレありの感想は以下に。

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