映画「K-20 怪人二十面相・伝」を見る
「K-20 怪人二十面相・伝」
監督・脚本 佐藤嗣麻子
音楽 佐藤直紀
エグゼクティブプロデューサー 阿部秀司/奥田誠治
原作 「怪人二十面相・伝」北村想著
出演 金城武/松たか子/仲村トオル/國村隼
高島礼子/本郷奏多/今井悠貴/益岡徹
鹿賀丈史/要潤/嶋田久作 他
配給 東宝
「K-20 怪人二十面相・伝」公式Webサイト
2009年12月29日に、「K-20 怪人二十面相・伝」を新宿バルト9で見てきた。
15時くらいに行ったら、新宿ピカデリーの15時50分の回は満席で慌てたのだけれど、バルト9の16時開演の回はまだ座席に余裕があってほっとした。
しかも平日午後の上映ということで割引があり、1200円で見ることができた。
やはり新しく、駅から近い映画館の方が人が集まりやすいのだろう。
この「K-20 怪人二十面相・伝」は12月20日に公開された映画である。
子どもの頃に江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを愛読した身としては、何だか懐かしい感じがする。
それでも今の時代に映画化するわけだから様々にひねってあって、舞台は、太平洋戦争を回避できた1949年の日本である。
戦争が回避できた分、華族制度などの身分制度が残り、貧富の差が激しくなっているという設定である。
仲村トオル演じる明智小五郎は何故か男爵ということになっている。
結末が判ってしまうと面白さ半減だと思うのでそこは割愛するけれど、松たか子の「お姫様」も、金城武の人の良さそうな感じと曲芸ぶりも、仲村トオルの気障な物言いも、それぞれハマっている。
というよりも、主役3人がそれぞれの得意分野で勝負に出ている感じである。
そもそも、このひねった設定にする意味と効果があったのかという疑問は最後まで残ってしまった。
何というか、設定をひねった分、手に汗握って結末に驚いてあーすっきりした、というカタルシスが薄まってしまい、何か考えなくてはならないような気持ちになるのだ。
いや、私は何か考えることを求めてこの映画を見に来たんじゃないのよ、という風に思ってしまった。
面白かったし、結末には驚いたし(全く予測が外れたと言ったら、一緒に行った人に口々に「それはあり得ない」と言われてしまった・・・。)、アクションやCGなど映画ならではの楽しみも色々とあって退屈したなんてことは全くないのだけれど、お勧めかと言われるとうーんと困ってしまうというのが私の感想である。
映画を見るのは難しい、と思ったのだった。
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