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2008.12.19

映画「ブロードウエイ♪ブロードウエイ」を見る

「ブロードウエイ♪ブロードウエイ コーラスラインにかける夢」
監督・制作 ジェイムズ・D・スターン/アダム・デル・デオ
製作総指揮 ジョン・ブレリオ
編集 フェルナンド・ビレナ/ブラッド・フラー
出演 マイケル・ベネット/ドナ・マケクニー
    ボブ・エイヴィアン/バイヨーク・リー 
配給 松竹/ショウゲート

「ブロードウエイ♪ブロードウエイ」公式Webサイト

 私は、映画も滅多に見ないし(この前に見た映画は「崖の上のぽにょ」である)、ミュージカルも実はあまり見ないし、海外からの来日公演なんてほとんど見ない。
 そういうわけで、誘ってくれた友人は私が本家本元の「コーラスライン」を見たことがあると信じていたらしいのだけれど、本編を見る前にメイキングを見ることになった。

 でも、流石に映画を見たことはなくても、聞き覚えのある音楽がたくさん流れていたし、余りにも有名すぎる「コーラスライン」の大まかなストーリーというかコンセプトは知っていたし、何よりこの「ブロードウエイ♪ブロードウエイ コーラスラインにかける夢」という映画がとてもよかったので、しっかり楽しめた。

 「コーラスライン」というミュージカルをブロードウエイで再演するに当たって、そのオーディションの様子と、初演と再演にそれぞれ関わった主に4人の人物のインタビュー、最初にマイケル・ベネットがこのミュージカルを作ろうと決心したダンサー達が夜を徹して語った模様を録音したテープ、そして初演の映像(白黒である)が効果的に挟まれる。
 もちろん、中心は、オーディションの様子である。

 それにしても、3000人から19人に絞るとはいえ、トータルで8ヶ月にも渡るオーディションである。
 「オーディションの間ってギャラは出るのかしら」とか、「オーディションと言いつつ、レッスンが始まっているよ」とか、「演出家陣の意見って意外と合うものなのね」とか、「オーディションの始めに最終選考に残る人の見当がついてカメラを回したのか、それとも莫大すぎる量の映像から究極に切り取ったのがこの映画なのか」とか、「日本人が英語を普通にしゃべって、日本語字幕が出るって何かヘン」とか、「私は絶対この人が舞台に立つと思ったのに!」とか、「演出家陣とオーディション参加者の敷居というか垣根が低いのはブロードウエイ全体の傾向なのかしら。意外だわ」とか。

 映画を見ながら、色々と余計なことを考えてしまう。
 余計なことは考えてしまうのだけれど、それでも、やっぱりミュージカルは楽しい。
 オーディションの過程であっても、あるいはオーディションという場だからこそなのかも知れないけれど、彼女たちの歌を聴いていると鳥肌が立ったし、オーディション参加者の演技を見て涙を流す演出家陣を見て一緒に泣きたくなったし、「8ヶ月前の演技をして」という注文を受けて混乱する女優を見て何だか切なくなる。

 後からこの映画の公式Webサイトを見たのだけれど、合わせるとより一層楽しめるような気がする。
 何しろ私は、マイク役を誰が獲得したのか、映画を見終わっても確認できなかったのだ。

 見終わって映画館を出て、何故かミュージカル・ナンバーが口をついて出そうになったし(もちろんオーディションの場で練習したり歌ったりしているところなので、フルコーラスが流れるシーンはない)、「コーラスライン」のこの再演を見たいものだと思った。
 それは無理でも、映画版の「コーラスライン」を見たいと思ったのに、都内で今現在上映している映画館はないようである。残念。

 見て、よかった。
 誘ってくれた友人に感謝! である。

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