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2009.01.26

「リチャード三世」を見る

「リチャード三世」
作 ウィリアム・シェイクスピア
翻訳 三神勲
演出 いのうえひでのり
出演 古田新太/安田成美/榎木孝明/大森博史
    三田和代/銀粉蝶/久世星佳/天宮良
    山本亨/増沢望/西川忠志/川久保拓司
    森本亮治/逆木圭一郎/河野まさと/村木 仁
    礒野慎吾/吉田メタル/川原正嗣/藤家剛
    久保酎吉/若松武史
観劇日 2009年1月25日(日曜日)午後1時30分開演
劇場 赤坂ACTシアター 1階V列1番
料金 10000円
上演時間 3時間30分(20分の休憩あり)
2009年1月19日~2月1日 赤坂ACTシアター
料金 S席 10000円 A席 8000円

 ロビーでは、パンフレット(2000円)、ポスター(1000円)、長袖Tシャツ(3500円)などが販売されていて、パンフレットの売れ行きはかなりのものだった。
 ちょっと迷ったけれど、パンフレット購入は自粛中なので見送った。

 パルコ劇場の公式Webサイト内、「リチャード三世」のページはこちら。

 ネタバレありの感想は以下に。

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2009.01.24

「冬の絵空」を見る

「冬の絵空」
作 小松純也
演出・上演台本 鈴木勝秀
出演 藤木直人/橋本じゅん/中越典子/中村まこと
    片桐仁/伊達暁/新谷真弓/六角慎司
    内田滋/小松利昌/前田悟/武田浩二
    八十田勇一/加藤貴子 /粟根まこと
観劇日 2009年1月24日(土曜日)午後6時開演
劇場 世田谷パブリックシアター 2階A列8番
料金 9000円
上演時間 2時間55分(15分の休憩あり)

 ロビーではパンフレット(2000円)や、ポスター(1000円)、パーカー(だったと思う、Tシャツではなく羽織る感じの薄手のもので、値段は忘れた)、出演者の過去のDVDなどが販売されていた。

 思っていたよりも空席がちらほらあって意外だった。

 ネタバレありの感想は以下に。

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2009.01.23

「ムサシ」の抽選予約に申し込む

「ムサシ」
劇作・脚本 井上ひさし
演出 蜷川幸雄
音楽 宮川彬良
出演 藤原竜也/小栗旬/鈴木杏/辻萬長
    吉田鋼太郎/白石加代子 他
2009年3月4日~4月19日 彩の国さいたま芸術劇場
料金 S席 10500円 A席 8500円

 ここのところ、井上ひさし作、蜷川幸雄演出のお芝居をよく見るような気がする。
 実は、自分はあまりこの組み合わせのお芝居が得意ではないんじゃないかと思ったりもしているのだけれど、これだけ魅力的な役者陣を集められたらそうも言っていられない。

 抽選予約に申し込んだ。

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2009.01.19

「風が強く吹いている」を見る

「風が強く吹いている」アトリエ・ダンカンプロデュース
原作 三浦しをん
脚本 鈴木哲也
演出 鈴木裕美
出演 黄川田将也/和田正人/佐藤智仁/高木万平
    高木心平/松本慎也/鍛治直人/瀧川英次
    粕谷吉洋/デイビット矢野/伊藤高史
    近野成美/荒木宏文/樋渡真司/花王おさむ
観劇日 2009年1月18日(日曜日)午後2時開演(東京千秋楽)
劇場 ル・テアトル銀座 26列3番
料金 7500円
上演時間 3時間10分(15分の休憩あり)

 パンフレット(2000円)はかなり迷ったけれど購入せず。
 68ページで読み応えがあったとしても、お芝居のパンフレットで2000円はかなり躊躇するお値段である。その他に寛西大学のTシャツなどもロビーで販売されていた。

 東京千秋楽ということで、最後に役者紹介があった。
 演出の鈴木裕美も舞台に上がり、客席にいた原作者の三浦しをんもスポットを浴びていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

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2009.01.18

「ブラジル」を見る

ラッパ屋 第34回公演「ブラジル」
脚本・演出 鈴木聡
出演 福本伸一/おかやまはじめ/木村靖司/弘中麻紀
    岩橋道子/三鴨絵里子/土屋裕一(*pnish*)
    中野順一朗/武藤直樹/岩本淳/俵木藤汰
    熊川隆一/大草理乙子
観劇日 2009年1月17日(土曜日)午後7時開演(初日)
劇場 紀伊國屋ホール 0列1番
料金 4800円
上演時間 2時間15分

 ロビーでは、これまでのラッパ屋作品の上演台本や、作・演出の鈴木聡が書いた「ザ・ヒットパレード ~ショウと私を愛した夫~」のチケットや、この舞台セットの中で落語が行われるという寄席(名前が付いていたけれど失念しました)のチケットが販売されていた。

 初日ということもあり、関係者が(正確に言うと、ロビーで挨拶を交わしている人が)多かったように思う。

 ネタバレありの感想は以下に。

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2009.01.17

「きらめく星座 ~昭和オデオン堂物語~」の抽選予約に申し込む

こまつ座&ホリプロ公演「きらめく星座 ~昭和オデオン堂物語~」
作 井上ひさし
演出 栗山民也
出演 愛華みれ/阿部力/前田亜季/久保酎吉
    八十田勇一/後藤浩明/相島一之/木場勝己 ほか
2009年5月6日~5月24日 天王洲銀河劇場
料金 S席 7350円 A席 6300円 学生席 4200円

 こまつ座のサイトでも、ホリプロのサイトでも、何故か詳しい公演情報を見つけることができなかった。探し方が悪かったのだろうか。

 「きらめく星座」というタイトルには聞き覚えがあるのだけれど、見た記憶がない。
 ということなら、ぜひ見てみたい。

 抽選予約に申し込んだ。

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2009.01.15

「淫乱斎英泉」の抽選予約に申し込む

「淫乱斎英泉」
作 矢代静一
演出 鈴木裕美
出演 浅野和之/田中美里/木下政治/高橋由美子/山路和弘
2009年4月2日~4月12日 あうるすぽっと
料金 7000円

 昨年か一昨年か、確か「写楽考」の公演も見たし、矢代静一は静かなブームなんだろうか。
 どうせなら、1970年頃に書かれた浮世絵師三部作のあともう一作「北斎漫画」の公演も見てみたい。

 それにしても、どうしてこうあうるすぽっとで上演されるお芝居は、一々私のツボにはまるのだろう。(もちろん褒めてます。)困る。

 困りつつ、抽選予約に申し込んだ。

 「淫乱斎英泉」の公式Webサイトはこちら。

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2009.01.12

「祈りの道 サンティアゴ巡礼の道と熊野古道」展に行く

 昨日(2009年1月11日)、2008年12月16日から2009年3月15日まで、相田みつを美術館で開催されている「祈りの道 サンティアゴ巡礼の道と熊野古道」展に行って来た。
 ルイス・オカニャ氏と六田知弘氏の写真展である。

 もちろん、相田みつを美術館で開催されているのだから、「相田みつを こころの道」特別企画展とのカップリングで開催され、その3つの道のコラボというのが企画展の狙いだと思うのだけれど、私の目当ては写真展だったのである。

 第1ホールは主に相田みつをの書が展示され、展示室の一室では写真と書を並べて展示するなどが行われていた。また、解説も詳しい。
 失礼ながら、こんなにたくさんの人、しかも思っていたよりもずっと若い人が多く見に来ていて驚いた。デートコースにもなっているらしい。

 友人と午後2時に待ち合わせをしたのだけれど、ちょうどその時間から第2ホールでギャラリー・コンサートとしてバイオリン演奏が行われていて、なりゆき上、コンサートを聴き、第2ホールの写真展から見ることになった。
 ちなみに、30分のコンサートの曲目は以下のとおりである。

1 バッハ「無伴奏パルティータ第2番より シャコンヌ」
2 クライスラー「レチタティーボとスケルツォ」
3 マスネー「タイスの瞑想曲」

 そのまま、第2ホールで開催されていた「祈りの道 サンティアゴ巡礼の道と熊野古道」展を見始めた。
 友人にも言われたのだけれど、サンティアゴ巡礼の道と熊野古道の組み合わせなんて私のツボど真ん中である。

 この写真展は、サンティアゴ巡礼の道と熊野古道が姉妹道の提携をして10周年になることを記念したもので、これまで和歌山、パリ、スペインで開催され(この書き方はチラシのとおりなので念のため。和歌山、パリと来たら、スペインではなくマドリッドなど開催都市名が来ないとバランスが悪い。)、そして相田みつを美術館に来たものなのだそうだ。
 ルイス・オカニャ氏が熊野古道を、六田知弘氏がサンティアゴ巡礼の道を撮影している。
 ちなみに両氏とも写真がモノクロなのは、打ち合わせの結果なのだろうか。

 六田知弘氏のサンティアゴ巡礼から見始めた。
 何となく、行ったことのないところの写真から見た方がいいような気がしたのだ。

 例えば「葡萄の丘」というタイトルが付けられた葉っぱの落ちたぶどう畑が丘を越えてうねるように続く写真や、「峠道」というタイトルが付けられた枯れ草の中を続く一本のわだちのような道の写真(この写真は少し傾いで飾られていて、それが気になって気になって仕方がなかった)などの風景の写真も、何というか名前もついていないだろう何でもない場所が選ばれていて、景色やビューポイントというよりも「光」が真ん中に据えられているように感じられる。
 そして、そういう写真よりも例えば「柱頭彫刻1(フローミスタ)」や「木の扉の鉄飾(ビラール・デ・ドナス)」というタイトルのとおり、何か木になった部分をクローズアップして、サンティアゴ巡礼の道をあまり意識させない写真が多かったし、そちらの方がより好きだなと思う。

 友人は「エキゾチック」と評していたけれど、確かに、石の彫刻をクローズアップした写真など、「これはアンコールワットで撮った写真だよ」と言われたら信じたのじゃないかと思う。
 友人は「木の皿」と題された、本当に木のお皿がズームアップされた、その置かれた場所の手がかりもほとんどないくらいの写真を気に入ったようだった。
 私は「木の扉の鉄飾(ビラール・デ・ドナス)」が印象に残った。
 やはり、サンティアゴ巡礼の道には行ってみたいけれど、映像コーナーで巡礼をしている人達のインタビュー番組が流されていて、「4週間ずっと歩いている」「とても大変な場所があるので次はいい自転車で回りたい」というような話を聞くとかなり躊躇してしまう。

 熊野古道の写真は一転して、「スポット」を忠実に撮っている感じがした。
 「近露王子」「熊野本宮大社」「那智の滝」など「撮りたい」「撮るべき」と感じさせるスポットが、サンティアゴ巡礼の道よりも多いのかも知れないし、写真家ルイス・オカニャ氏の嗜好なのかも知れないし、写真を見ていて思ったのだけれど恐らくこの人は熊野古道を歩いたのではなく、熊野古道を車で回って「ここは**ですよ」と案内されて車を降りて写真を撮ってという撮り方をしたのじゃないかなという感じもした。

 好みとしては「サンティアゴ巡礼の道」の方が楽しいけれど、熊野古道は自分がその場所に立ったところが多く写されていたので、そういう意味で楽しい。
 うわあ、ご神体の鏡を撮影しちゃっているよ、よく許可がもらえたな、などと余計なことも考えてしまったりするけれど、そうか、この視点から撮ることを選ぶのか、という興味もある。
 そんな感じで、なかなか楽しく見ることができた。

 展示されていた写真は、熊野古道が23枚、サンティアゴ巡礼の道が24枚である。
 2つの道の写真をそれぞれ指定された順路で見ると、最後に、相田みつをの「逢」という一文字の書にたどり着くという趣向はなかなか楽しかった。

 そして、第1ホールに戻って、「相田みつを こころの道」を見た。
 写真展に時間を取られたのであまり丁寧に見ることはできなかったけれど、裏山の散歩道(だったと思う)をイメージしたという空間になっており、まずそれが居心地良い。
 正直に言って相田みつをの書にそれほどの関心があるわけではないのだけれど、休憩用のベンチがあちこちにあったり、ちょっとした仕掛けがあったり、気持ちのよい空間だと思う。

 今回は立ち寄らなかったけれどカフェからコーヒーのいい香りがしていて、あそこでのんびりくつろいでみたいと思った。
 ミュージアムショップも充実していて、かなりの混雑具合だった。
  
 相田みつを美術館の公式Webサイトはこちら。

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2009.01.11

「アケミ」を見る

HIGH LIFE 2nd stage「アケミ」
脚本・演出 福島三郎
出演 小林正寛/蟹江一平/猪野学/網島郷太郎/鈴木浩介 ほか
観劇日 2009年1月10日(土曜日)午後2時開演
劇場 シアタートップス C列2番
料金 4000円
上演時間 1時間45分

 2009年最初の観劇である。
 かつ、この春に閉館が決まっているシアタートップスで芝居を見るのは、もしかしたらこれが最後になるかも知れない。

 ネタバレありの感想は以下に。

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2009.01.10

「お弔い」の抽選予約に申し込む

ラックシステム15周年記念公演第一弾「お弔い」玉造小劇店 配給芝居vol:1 
作・演出・出演 わかぎゑふ
出演 コング桑田/朝深大介/千田訓子/上田宏
    谷川未佳/祖父江伸如/福井千夏/八代進一(花組芝居)
    茂山宗彦/奥田達士(劇団M.O.P.)/美津乃あわ
    中道裕子(らく-がき)/森崎正弘(MousePiece-ree)
    上田泰三(MousePiece-ree)/早川丈二(MousePiece-ree)/武藤晃子 ほか
2009年3月18日~3月22日 ザ・スズナリ
料金 4000円

 ラックシステムの「お**」シリーズの、さて第何弾になるのだろう。
 「お見合」「おたのしみ」「お正月」「お弁当」は覚えているのだけれど、他にもあった筈である。
 今回はあまりおめでたくないタイトルだけれど、きっと一ひねりも二ひねりもしてあるに違いない。

 抽選予約に申し込んだ。

 玉造小劇店の公式Webサイトはこちら。

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2009.01.06

「キサラギ」の抽選予約に申し込む

「キサラギ」
原作脚本 古沢良太
演出 板垣恭一
舞台脚本 三枝玄樹
出演 松岡充/今井ゆうぞう/佐藤智仁/中山祐一朗/今村ねずみ
料金 7800円

 そういえば、映画「キサラギ」は見たかったのだけれど、何となく見逃してしまったんだよなと思う。
 出演者に合わせ、映画と舞台とではかなり脚本が変わっているらしいのだけれど、舞台を見る前にDVDを借りて映画版を見ておいた方がいいだろうか。

 演出が、サードステージで中谷まゆみとのコンビで何作か楽しめるお芝居を見せてくれた板垣恭一だというのもポイントが高い。

 抽選予約に申し込んだ。

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2009.01.01

「2008年の5本」を選ぶ

 2009年の年頭に当たって、私の「2008年の5本」を選んだ。
 2008年に見たお芝居は62本(「キル」は2回見ているので、63回)だ。
 確か、去年の今頃は「もう少し観劇本数を絞ろう」と思った筈だったのだけれど、2007年よりも2008年の方が観劇本数が増えている。
 そのせいか、今回は5本を選ぶのにかなり迷ってしまった。

「二人の約束」@パルコ劇場 2008.2.9観劇
 2008年は私的に段田安則の年だったのだけれど、中で1本を選ぶとしたらこのお芝居である。
 中井貴一と段田安則とりょうの三人芝居だったのだけれど、男優2人が役を交換したとしてもこのお芝居は普通に何の違和感もなく成立するんじゃないか、いっそのこと日替わりで役を交替して演じてくれないかななどと、阿呆な妄想が浮かんでしまったくらい楽しかったし、りょうが演じていたメグミと舞台には登場しないジュンコちゃんがとてもとても羨ましかった。
 気持ちの良い、たぷたぷと浮かんでいるような、私にだっていいことがあるさと思える、そんなお芝居だった。

「岡本でございます!」Orega Challenge Vol.2@シアタートップス 2008.3.15観劇
 「2008年に見たお芝居」と考え始めたときに、何故か一番最初に頭に思い浮かんだお芝居である。
 理由はさっぱり判らなかったのだけれど、当時書いた感想を見たら、「何故だか判らないのだけれど、このお芝居、後半は泣けて泣けて仕方がなかった。特に悲しいことはないと思う。岡本の人柄にそれぞれが「何か」を見いだして運動員は再結集するのだけれど、そこに、涙を誘うような物語もいかにもな展開もない。それでも、何故だか、泣けて泣けて仕方がなかったのが、泣きながら自分でも謎だった。」と書いてあった。
 泣けるお芝居だったことも覚えていなかったのだけれど、でもやはり印象に残るお芝居だった。

「表と裏と、その向こう」イキウメ@紀伊國屋ホール 2008.7.5観劇
 このお芝居では、「時間」や「生と死」について、登場人物達が、いっそ清々しいくらいに真っ向勝負で語ろうとし、そして、それ以上に「運命」という言葉をやっきになって否定しようとしているように見える。
 張り巡らした伏線が次第にからまり収斂していく舞台はカタルシスが味わえて好きなのだけれど、このお芝居はそこを目指していると見せかけて、謎が謎を呼び謎のままで放り出された気分になったところで終わってしまい、消化不良過ぎる。
 でも、このお芝居は「カタルシスを与える」ことが目的地ではなかったのだろうなという風にも思ったし、次回公演も見てみたいと思ったから、かなり「やられた」ということだろうと思う。

「通し狂言 仮名手本忠臣蔵 十月大歌舞伎@平成中村座 2008.10.9観劇
 まずは、Aプログラム(大序、三段目、四段目)4時間、Bプログラム(五段目、六段目、七段目、十一段目)4時間15分の2本を1日で見た自分を褒めてあげたい。
 勘三郎の浅野内匠頭はウソのように若々しくて、片岡孝太郎の阿久里が姉さん女房に見えたくらいである。そして、この二人の歌舞伎役者が8時間を超えるこのお芝居の中で同時に舞台に立つのは、堂々と恰幅の良い重鎮という雰囲気が漂う仁左衛門の大石内蔵助が、内匠頭が切腹すべく刀を自らの腹につき立ててから絶命するまでの本当にわずかな時間に寄り添うシーンだけというのが、本当に何とも勿体なく贅沢な話だと思った。

「ラ・カージュ・オ・フォール~籠の中の道化たち~」@日生劇場 2008.12.13観劇
 「ラ・カージュ・オ・フォール」というのは、このミュージカルのタイトルであると同時に、ミュージカルの主な舞台となるゲイクラブの店名でもある。
 歌ったり踊ったり足を上げたりドレスを次々と替えたり、とにかくこの劇中劇ともいうべきゲイクラブにおけるショーのシーンがもう、綺麗だし見応えがあるし可笑しいし楽しいし、とにかく飽きさせない。
 本当に楽しいミュージカルだったし、ミュージカルって楽しいと満足のゆく舞台だった。

 ここに挙げた5本以外で特に迷ったお芝居はこんな感じである。

「夢のひと」@サンシャイン劇場 2008.1.12観劇
「チェーホフ短編集〜マイケル・フレイン翻案「くしゃみ」より〜」@あうるすぽっと 2008.2.2観劇
「わが魂は輝く水なり-源平北越流誌-」@シアターコクーン 2008.5.10観劇
「阿片と拳銃」劇団M.O.P.@紀伊國屋ホール 2008.8.9観劇
「闇に咲く花」こまつ座@紀伊國屋サザンシアター 2008.8.23観劇
「僕の大好きなペリクリーズ」成井豊の世界名作劇場@中野ザ・ポケット 2008.9.14観劇
「ベントラー・ベントラー・ベントラー」Piper@全労済スペースゼロ 2008.10.13観劇
「喜劇 俺たちに品格はない」伊東四朗一座 ~帰ってきた座長奮闘公演~@本多劇場 2007.10.27観劇

 今年もたくさんの楽しいお芝居を見られますように!

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