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2009.03.21

「returns」を見る

THEATER/TOPS閉館イベント「さよならシアタートップス 最後の文化祭」
東京サンシャインボーイズ「returns」
作・演出 三谷幸喜
出演 相島一之/阿南健治/伊藤俊人/小原雅人
    梶原善/甲本雅裕/小林隆/近藤芳正
    斉藤清子/谷川清美(演劇集団円)/西田薫
    西村雅彦/野仲イサオ/宮地雅子/吉田羊
観劇日 2009年3月20日(金曜日)午後9時30分開演
劇場 THEATER/TOPS F列2番
料金 3500円
上演時間 1時間20分

 THEATER/TOPSの閉館に当たっての「最後の文化祭」公演の一環として、東京サンシャインボーイズが復活! の公演である。

 予めメールで予告されたとおり、この回ではチケットに記載された名前と身分証明書との照合作業が入場に当たって行われた。
 開場時間も遅れた(サイト上で午後9時開場が9時15分開場に遅れたと告知があったのだけれど、私はこれを見ていなかった)上にこの作業を行ってもスムーズに入場が行われたのは、主催者と観客双方のお手柄だと思う。

 しかし、番号が若い席は通路から離れた奥の席になり、遅れて行くと、先に来て座っていらした方全員に立っていただいて自分の席に行くことになってしまう。
 本当に申し訳ないので、特に番号が若い席の人は早めに行く方がよいと思う。

 ロビーでは、THEATER/TOPSの歴史というのか歩みの冊子(1800円)が販売されていて、つい購入してしまった。

 THEATER/TOPSの公式Webサイトはこちら。

 ネタバレありの感想は以下に。

 東京サンシャインボーイズのお芝居は、実は生で見たことはないような気がする。
 でも、この座組みを見たことがあるような気もして、かなり記憶が曖昧である。見たとすると、30年間の充電に入る年の「ショウ・マスト・ゴー・オン」なのだけれど、どうしても「見た」と言い切るだけの自信がない。

 そんなわけで、ほぼ初見に近い東京サンシャインボーイズ観劇となった。
 THEATER/TOPSが閉館しなければまだあと15年は見ることができなかったのだけれど、でも、これを最後にTHEATER/TOPSが閉館してしまうと考えるとかなり寂しい。
 でも、やっぱりTHEATER/TOPSでの最後の観劇が東京サンシャインボーイズであるというのは、かなり意義あることのような気がする。

 舞台はすーっと始まる。
 吉田羊(彼女は東京サンシャインボーイズ初参加だそうだ。見た目年齢からしてもそれはそうだろうと思う)演じる女が、舞台上にスクリーンを設置し、パイプ椅子を並べる。
 12人分の椅子を並べたところで、客席が暗くなり、サンシャインボーイズの面々が現れて、その面接会場のようなところに座る。

 1時間(実際は1時間20分になったけれど)に収めるためだろう、集まった面々の自己紹介から始められて、彼らは小学校の同級生であり、6年3組の担任だったシバタバラ(と聞こえた)先生からの手紙によって集められたのだと判る。
 
 そして、先生の娘だと名乗る女から、「あなた方は、地球を守るために選ばれたのだ」という話をされる。
 おいおい。
 「滅びるのは人類であって地球ではありません」と言いつつ、「地球を守るため」って言い続けるってどうよ、とつまらないところに心の中でツッコミを入れてしまう。
 もちろん、ツッコミどころはそこではない。

 やっぱりワンシーンのシチュエーションコメディで、相島一之が何となく声をあげて方向性を作り、阿南健治は空を飛び、小原雅人の物言いはクールだし、小林隆は穏やかに地味に支え、野仲イサオの動きの不思議さも、近藤芳正のすね方も、西村雅彦の豹変振りも、宮地雅子の仕切りぶりも、斉藤清子・谷川清美・西田薫のキャラの棲み分けも、やっぱり究極のあて書きなんだなという感じがする。
 ビデオで登場した梶原善もビデオなのにやたらと存在感があるし、交通事故で亡くなったという設定の伊藤俊人は、恐らくは何かの舞台での録音をそのまま「不死身の人間が骨壺から話しかけている」という設定で流しての出演となった。

 彼らは小学校時代の思い出を話し合ううち、それぞれの「隠された才能」を思い出す。
 そして、地球を守るために立ち上がろう、と心を決めたところで、実はこの場に呼ばれていない12人目がいたことに気づき、その「似ていない物まね」という才能を披露した近藤芳正が自分は警視庁の公安の者だと名乗り(でも、公安部総務課と名乗っていたのは気のせいか?)、先生が「地球が滅ぼされる」と警察に訴えて病院に収容されたことを明らかにする。

 一気に「隠された才能」は集団幻想だったということに話がまとまり、帰る者、近くで飲もうとする者に別れて三々五々散っていく。
 しかし、「動物と話せる」という小林隆の「隠された才能」は、実は本物だったのだ。
 だとすると、残りのメンバーの能力も・・・。

 そこで幕である。

 幕だけれど、「次回公演の予告編」が付く。
 実は、本当になんとかという星からやってきた宇宙人が地球を攻撃し、彼ら11人は宇宙防衛隊となって宇宙人と戦うために立ち上がるのだ。
 そして、何故か「隠された才能」を持たない筈の近藤芳正が怪しげな宇宙人の格好をして登場し、「あいつらの弱点が分かった! それは。」と言いかけたところで倒れる。

 そして、本当に幕である。

 カーテンコール、「あと1時間ほどで日付が変わります。速やかにお帰りくださることを希望します」とかなんとか挨拶した西村雅彦が最後まで締められず、目顔で相島一之にその場を譲って、彼が「本日は本当にありがとうございました!」と締めていたのが可笑しかったし、懐かしかった。

 ということは、やっぱり私は一度は東京サンシャインボーイズの公演を生で見たことがあるんだろうか?
 やはり、どうしても思い出せない。

 いずれにしても、「祝祭の終わり」は寂しい。
 でも、その場に立ち会えて嬉しかったし、東京サンシャインボーイズとの再会(ということに決めよう)も楽しかった。

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コメント

 チケット落選者さま(こう名乗っていただいてしまうと、とても申し訳ないことをしたような気が募るのですが)、初めまして&コメントありがとうございます。

 はい、とても楽しんで参りました。
 やっぱりシアタートップスのあの空間はよいです。
 跡地ということは、ビルごと建て替えになるのですか?

 「最後の文化祭」ということで、作・演出の三谷さんがこそっと出演されるのかなと思っていたのですが、それがなかったのが意外でした(笑)。

投稿: 姫林檎 | 2009.03.23 23:28

私もチケット撃沈でした。

どんな内容だったのかとか、書いてある人いないかなーと探してたら、姫林檎さんにたどり着きました。
梶原善さんは新感線の舞台に出てるので、どうするんだろうとか
ちょっと気になってたりしたので。

昔のようにドタバタ劇で楽しかったんだろうなと読ませていただきました。
最後に観たかったなー。跡地に本当にシアターニュートップスが出来るといいのに。

投稿: チケット落選者 | 2009.03.23 17:34

 ガマ王子さま、コメントありがとうございます。

 そうなんです。
 短編オムニバス公演の方は、平日にも申し込んで全くダメだったのですが、サンシャインボーイズ公演の方は週末の公演のチケットに当たって、とても幸運でした。
 今年1年分の幸運をここで使い果たしてしまった感じです(笑)。

投稿: 姫林檎 | 2009.03.22 15:00

羨ましいなあ~
チケットGETできたのがすごいですね@@
DVDでないだろうし
あ~残念><

投稿: ガマ王子 | 2009.03.21 23:42

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