築地市場
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2009年6月20日、職場のお姉さん達と4人で築地市場見学ツアーに参加した。
集合は9時30分、築地市場の正門前である。
もうこの時間だと、すでに、お買い物帰りの人たちとたくさんすれ違った。流石に市場の朝は早い。
< 「青果市場でさくらんぼを買いたい!」という希望をしたら、まず最初に青果市場に連れて行ってくださった。
基本的に小売りはしていないということだけれど、連れて行っていただいたそこは、大体300gくらいのサクランボが入るパックが常備されていて、100gから500gくらいまで、みなが口々にいう注文に応じて詰めてくださる。
美味しそうなマンゴーも1個や2個でパックされて並べてある。
ついつい、その艶やかで美味しそうな果物に惹かれてしまい、さくらんぼ300g(1000円+消費税)と、宮崎産のアップルマンゴー(2個入り/2000円+消費税)を購入した。
その場には沖縄産のアップルマンゴーもあって、そちらの方が赤味が強い色をしていて熟しているように見えたのだけれど、お店の人によると、この時期は宮崎産の方が旬なのだそうだ。
マンゴーは熟すと落ちるので、落ちたとき用にネットがかぶせてあり、うっすらと表面にその網目がついている。その網目の形が宮崎と沖縄では違うなんていうトリビアも教えてもらう。
その後、青果卸売りの一角を抜けると、その向こうではメロンの競りが行われていた。
6個入り2万円が相場だと聞いた(ような気がする)のにはびっくりである。
そんなに高いメロンなんて誰が買うのだろう。
競りはやはり独特の声と調子で進行され、買う方の人たちは暗号のような指使いで次々と競り落として行く、ように見える。
実際のところは何が進行しているのか、さっぱり判らない。
その後は、事務所の入っている建物に案内され(その建物も、築地市場と同い年の昭和10年建造なのだそうだ)、その昔、小学校の社会科の時間にみたような「築地市場」に関するビデオを見せていただく。
もしかすると、本当に社会科見学に来た小学生に見せているビデオなのかもしれない。
でも、これが結構面白くて、まじめに見入ってしまった。
例えば、青果の仲買だけで100店舗以上があるというのだから、それは移転が難しいことは自明の理だろう、なんてことも思ってしまう。
10時30分も過ぎた頃だったので、もうマグロの競りも終わって安全でしょう、ということで、そこから魚市場に向かう。
マグロの競りは5時30分くらいから始まり、概ね10時くらいに終了するのだそうだ。
確かに、すでに片付けに入っているお店ばかりである。
「マグロも買いたいですか?」と言っていただいて、仲買のお店が並んでいる小道にも果敢に入り込んだのだけれど、「やはり、この時間だと難しいですね」ということになったのだった。
市場には朝早くというのが鉄則らしい。
そういえば、マグロの競りを観光客に公開するのは休止したというニュースを見たように思うのだけれど、あれは、その後どうなったのだろう。
隅田川に向かう途中、活魚のコーナーも通る。青い籠(というか、水槽)がたくさん並んでいて、水が張られており、そのそこの方にカレイが沈んでいたり、ファイルケースのように縦に区切られた中に正体不明の魚がぴったりと挟まれたりしている。
活魚というのが生きている魚で、鮮魚というのが死んでいる(というか生きていない)魚のことなのだそうだ。
死にそうな活魚とぴちぴちしている鮮魚、というのは何だか変な感じだなと、阿呆なことを考えたりする。
途中、「昔は築地市場内に鉄道が通っていたので、このコンクリートの段差はそのプラットホーム跡です」なんていうことも説明していただく。
隅田川沿いを勝どき橋を見ながら風に吹かれつつ移動し、勝どき門立体駐車場の屋上に上がった。
ここからだと、築地市場の全景を見ることができる。
デカイ。
ビル群とのコントラストがいい感じである。
しつこいようだけれど、ここを移転させねばならない理由があるのかな、という思いが強くなる。
そのまま、関連用具(包丁だったり、洋服だったり、まな板や秤などの商売道具だったり)を売るお店の集まる一角を抜ける。
中に、定食風の食事のサンプルを売っているお店があって、それがなかなか可愛い。「定食風」というところがミソである。
11時30分を少し回ったところで、築地市場内の魚河岸横丁の10号館にある磯野家(いや、磯寿司なのかも)で、お寿司のお昼ごはんということになった。
これが美味しい。
見た目は普通のお寿司なのだけれど、すべてのネタが甘くて美味しいのである。
特に、私は基本的にウニは海臭いというか生臭いというか、その匂いがダメなのだけれど、このお寿司のウニはぱくっと食べて、食べた瞬間「甘くて美味しい〜」と言ってしまったくらいだった。
ものすごい実力である。
食事代もツアー料金に込みだったので正確なお値段を知らないのだけれど、一体おいくらだったのだろう。
そんなわけで、この築地市場ツアーは13時前にお開きとなり、その後、場外市場の入り口で解散ということになったのだった。
うん。楽しかった。
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