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2011.01.29

「大人は、かく戦えり」を見る

シス・カンパニー公演「大人は、かく戦えり」
作 ヤスミナ・レザ
演出 マギー
翻訳 徐賀世子
出演 大竹しのぶ/段田安則/秋山菜津子/高橋克実
観劇日 2011年1月29日(土曜日)午後2時開演
劇場 新国立劇場小劇場 A3列16番
上演時間 1時間25分
料金 7500円

 ロビーではパンフレット(700円)が販売されていた。
 前は、新国立劇場でお芝居を観ると、その月に上演している演目の解説が載っている小冊子が配られていたと思うのだけれど、今回はなかった。予算節減でなくなってしまったのだろうか。

 ネタバレありの感想は以下に。

 シス・カンパニーの公式Webサイト内、「大人は、かく戦えり」のページはこちら。

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2011.01.23

「十二夜」を見る

「十二夜」
作 W.シェイクスピア
演出 串田和美
出演 松たか子/石丸幹二/りょう/荻野目慶子
    大森博史/真那胡敬二/小西康久/酒向芳、
    内田紳一郎/片岡正二郎/目黒陽介/小春
    ギデオン・ジュークス/つのだたかし/飯塚直子
    片岡亀蔵/串田和美/笹野高史
観劇日 2011年1月22日(土曜日)午後6時開演
劇場 シアターコクーン T列2番
上演時間 2時間50分(15分の休憩あり)
料金 9500円

 ロビーに、お一人一部ずつでお願いしますという張り紙付きで配役表が置かれていたのが嬉しい。
 その配役表にパンフレットの宣伝が書かれていたのはご愛敬である。パンフレットは1500円で販売されていたけれど、購入しなかった。
 グッズ売場に立ち寄らなかったので、その他にどのようなものが売られていたのかよく判らない。

 ネタバレありの感想は以下に。

 シアターコクーンの公式Webサイト内、「十二夜」のページはこちら。

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2011.01.22

「トップ・ガールズ」のチケットを予約する

「トップ・ガールズ」
作 キャリル・チャーチル
翻訳 徐賀世子
演出 鈴木裕美
出演 寺島しのぶ/小泉今日子/渡辺えり/鈴木杏
    池谷のぶえ/神野三鈴/麻実れい
2011年4月1日~4月24日 シアターコクーン
料金 S席 9000円 A席 7000円 コクーンシート 5000円

 史上最強のガールズトークという宣伝文句はコワ過ぎる。
 しかし、見てみたい。
 4月の平日は仕事が入る可能性が高いかもと思いつつ、先行予約でチケットを予約した。

 シアターコクーンの公式Webサイト内、「トップ・ガールズ」のページはこちら。

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2011.01.17

「時計じかけのオレンジ」を見る

「時計じかけのオレンジ」
原作・脚本 アンソニー・バージェス
上演台本・演出 河原雅彦
音楽監督 内橋和久
出演:小栗旬/橋本さとし/武田真治/高良健吾
    山内圭哉/ムロツヨシ/矢崎広/桜木健一
    石川禅/キムラ緑子/吉田鋼太郎/ほか
観劇日 2011年1月15日(金曜日)午後6時開演
劇場 赤坂ACTシアター 2階B列35番
上演時間 2時間40分(20分の休憩あり)
料金 11000円

 開演前、ロビーのグッズ売場はお手洗いよりも長く行列ができていて驚いた。混雑していたので、ポスター1000円しか値段をチェックしていない。

 昨日の「ろくでなし啄木」と同様に、ロビーでホリプロのお芝居のチケットが販売されていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

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2011.01.16

「凄い金魚」のチケットを予約する

ラッパ屋第37回公演「凄い金魚」
作・演出 鈴木聡
出演 福本伸一/おかやまはじめ/木村靖司/弘中麻紀
    岩橋道子/俵木藤汰/大草理乙子/宇納佑
    熊川隆一/岩本淳/中野順一朗/ともさと衣
    冨田直美/遠藤留奈/浦川拓海
2011年3月10日~3月21日 座・高円寺1
料金 4500円

 ラッパ屋の公演は、やはり見ねばなるまいと思う。
 劇団先行でチケットを予約した。

 ラッパ屋の公式Webサイトはこちら。

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2011.01.15

「ろくでなし啄木」を見る

「ろくでなし啄木」
作・演出 三谷幸喜
音楽 藤原道山
出演 藤原竜也/中村勘太郎/吹石一恵
観劇日 2011年1月14日(金曜日)午後6時30分開演
劇場 東京芸術劇場 中劇場 2階A列16番
上演時間 2時間45分(15分の休憩あり)
料金 10000円

 2011年最初の観劇は、この「ろくでなし啄木」だった。なかなか幸先良いスタートである。

 ロビーでは、「スィーニー・ドット」のチケットが販売され(席も選べるようだった)、パンフレット(1500円)やトートバッグ(1000円)、手ぬぐいなどのグッズが販売されていた。

 開演前の注意アナウンスは三谷幸喜と野田秀樹の掛け合いで、これがなかなか楽しかった。
 三谷幸喜のボケと野田秀樹のツッコミ。こうして改めて文字にしてみると、何と贅沢なんだろう。
 2010年最後に見たお芝居「抜け穴の会議室」でも似た感じのアナウンスがあって、2011年最初のお芝居にも続いて、効果のほどはともかくとして、楽しくていいと思う。

 ネタバレありの感想は以下に。

 ホリプロの公式Webサイト内、「ろくでなし啄木」のページはこちら。

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2011.01.13

「音楽の時間」の抽選予約に申し込む

リリパットアーミーII「音楽の時間」
作・演出・出演 わかぎゑふ
出演 コング桑田/千田訓子/上田宏/谷川未佳
    祖父江伸如/三上市朗/岡田達也(演劇集団キャラメルボックス)
    美津乃あわ/森崎正弘(MousePiece-ree)/久野麻子(スイス銀行)
    木下智恵(北区つかこうへい劇団)/江戸川卍丸(劇団上田)
    伊藤えりこ(Aripe)/八代進一(花組芝居)/佐藤心(スタジオ・シン)
2011年3月5日~3月16日 ザ・スズナリ
料金 4500円

 リリパットアーミー25周年記念公演第3弾、なのだそうだ。
 ぜひ見たい。
 抽選予約に申し込んだ。

 玉造小劇店の公式Webサイトはこちら。

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2011.01.12

「く・ち・づ・け」のチケットを予約する

武藤晃子プロデュース「むーとぴあ」vol.3「く・ち・づ・け」
脚本 演出:わかぎゑふ
出演 浅野雅博(文学座)/荒木健太朗(Studio Life)/近江谷太朗
    種子/仲坪由紀子/藤井びん/藤尾姦太郎(犬と串)/武藤晃子
2011年2月4日~2月10日 下北沢駅前劇場
料金 4500円

 わかぎゑふの作・演出のお芝居だし、気になっていたのだけれど、うっかりチケットを確保するのを忘れていた。
 今日になって突然思い出し、慌ててチケットを予約した。
 駅前劇場に行くのも久しぶりである。楽しみだ。

 むーとぴあの公式Webサイトはこちら。

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2011.01.09

「朝日のような夕日をつれて'91」のDVDを見る

「朝日のような夕日をつれて'91」
作・演出 鴻上尚史
出演 大高洋夫/小須田康人/筧利夫/勝村政信/京晋佑

1991年2月21日〜3月24日 紀伊國屋ホール

 2010年9月にヨルダンとエジプトに行ったとき、シナイ山に登った。
 そこで朝日を待ったのだけれど、残念ながら、太陽が昇ってぱーっと光が赤い岩山を照らす様を見ることはできなかった。珍しく、かどうかは判らないのだけれど、山際に雲がかかっていたのだ。

 でも、しばらくして、その薄くかかった雲の向こうに真っ赤なまん丸の太陽を見ることができた。

 そのとき、私の頭に浮かんだフレーズが「朝日のような夕日」で、本来は「夕日のような朝日」と思い浮かべるべきだったのだろうけれど、この芝居のイメージに引きずられたのだ。

 旅行から帰ってきて見よう見ようと思っていたのだけれど、同時に何となく気が進まず、今日になってやっと見た。
 「朝日のような夕日をつれて」のDVDは87と91と97を持っているのだけれど、私の中のスタンダードである91を見たのは、成り行きである。

 面白い。

 この芝居のパワーは間違いなく生でしか味わえないもので、DVDでちょっと引いて見てしまうと「ん?」と思ってしまわなくもないのだけれど、それでも面白い。

 見終わってからずっと、「みよこの手紙」のフレーズと、最初のダンスシーンの音楽が頭の中を回り続けて困っている。

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2011.01.08

「酒井抱一生誕250年 琳派芸術 ―光悦・宗達から江戸琳派―」に行く

 今日(2011年1月8日)、今日に初日を迎え3月21日まで、で出光美術館で開催されている、「酒井抱一生誕250年 琳派芸術 ―光悦・宗達から江戸琳派―」に行ってきた。
 この美術展は二部構成で、今回行ったのは、「第1部<煌めく金の世界>」である。第一部は2月6日まで、7日から10日まで展示替えのためお休みし、11日から「第2部<転生する美の世界>」が行われる。
 第1部と第2部では展示されるものもかなり変わるようだ。

 絵画そのものにも全く詳しくなく関心も薄い私だけれど、輪をかけて日本画の世界には全く疎い。
 そんな私なので、「行ってみてガラガラだったらどうしよう」とかと言っていたのだけれどとんでもない。11時過ぎに到着したところ、1階でエレベータを待つ間、みるみるうちに5人の人が集まったのだった。驚きである。
 チケット売場こそ列ができるようなことはなかったけれど、館内に入ると「この日を待っていた」という感じの方々が非常に熱心に展示品をご覧になっていて(と言いたくなるような品のいい感じが漂っていた)、ガランとした感じは全くない。
 何て失礼な予測をしていたのでしょう、と反省したのだった。

 第1章は、「美麗の世界」とタイトルがつけられていた。
 書 本阿弥光悦、下絵 俵屋宗達という組み合わせの作品が多い。何も知らない私としては「本阿弥光悦って書を書く人だったのね」とか、「下絵って言われちゃうのって気の毒な感じ」とか、「金泥ってどういう意味かしら」とか、「たらし込みってどういう技法のことを言うのか判らないし」などという無責任な感想が浮かぶ。
 というか、これでは感想ですらない。
 しかし、「いんげん豆図扇面」という扇になるような形の紙に描かれ、それが掛け軸に仕立てられている絵を見て「このいんげんは長すぎる」とおっしゃった我が母もなかなかの強者である。

 俵屋宗達という人は、琳派の創設者(という扱いを受けているように見える)の一人で、俵屋という名前の工房を持ち、そこで様々な「絵」の注文を受けていたらしい。扇や屏風がたくさん残っているのだそうだ。そのくせ、生没年が不詳というのがよく判らない。
 工房で描かれた屏風等々について、個人を特定できるような落款もなかったりすると、「これは俵屋宗達が関わったに違いない」という感じで作者のところに「伝」の文字が付いたりしているようだ。
 この人の絵は、金や銀の使い方、植物の描き方、月があるのに地平はなく草花だけが描かれている等々、それまでのものとは「センス」が全く違っていたらしい。

 俵屋宗達の絵で一番印象に残っているのは、第2章の「金屏風の競演」にあった、「月に秋草図屏風」である。
 対になった屏風で、その片方の右上にかなり大きく黒い、割と中途半端な大きさの月が描かれている。満月より5日から3日早いです、という形をしている。
 この月の黒さが異様だったのだけれど、これは元々黒かったわけではなく、どうも銀箔を貼ってあったものが黒ずんでしまったことらしい。それはもう、銀箔があったと想像する方がしっくりくるというものである。
 しかし、全体が金の下地に描かれているところに銀箔をはるというのは、かなり贅沢なのではなかろうか。

 そして、月はあるのに地面はなく、秋の草花が適当に(並べられていない、という趣旨である)散らされている。秋の草花には彩色がされているけれど、その背後っぽい感じで描かれたススキの絵は剥落してしまっただけなのかもしれないけれど、単色で描かれている。
 秋の草花に施された白は健在なのに、ススキだけ剥落しているのが謎である。日本画の白は胡粉が用いられていて剥がれやすいという断片的な知識だけ何故か持っていたので、ちょっと不思議だった。

 第3章は、いよいよ「光琳の絵画」である。
 この美術展に来るきっかけになった「紅白梅図屏風」は、「伝」という文字がついているけれど、やはり一対になっていて、左側には紅白の梅が「それはあり得ない」という角度で枝を大胆に曲げて大きく描かれており、右側はには、その左側にはぽっかりと空白を設けて右の端にちょっと頼りない感じで白梅が描かれている。
 よく判らないけれど、こういう大胆なことをするのは光琳でしょう、と勝手に思う。

 家に帰って来て調べたら重要文化財に指定されていて驚き、だけどそういえば解説でもかなりベタ誉めされていたなぁと思い直したのが、「太公望図」である。
 最初見たときには「太公望図のくせに、釣りをしてないじゃん!」と思ったのだけれど、どうやらそう思う人が多いのか、解説に「ひざの辺りから細い釣り竿を垂れている」というような文章があって納得した。川の水紋と同じような向き、同じような太さに色で描かれていたので、区別がつかなかったのだ。
 太公望の目尻が下がっていて「こういう目の人っていい人そうだよね」と母と言い合い、襟元や袖口などに配された群青色を見て「こういう差し色があると絵が締まるけど、でも目立ち過ぎの気もする」と勝手なことを言う。
 重文に対して不埒な態度である。
 でも、「金屏風」や扇など、制作された当時はもっと金がぴかぴかしていて華やかかつ派手で、彩色もそれなりのインパクトを持たせないとバランスが悪かったんだろうなと思う。

 ここまでは「金」で来ていたのだけれど、最後の第4章は一転して「琳派の水墨画」である。
 昔の人の描いた虎の絵を見るたびに思うのだけれど、絶対にこの人は虎の実物は見たことがないに違いないと思う。だって、迫力がなくて、怖くなくて、「大きな猫」みたいな絵が多いと思うのだ。
 でも、龍だって見たことのある人はいないに違いないのに、こちらは威厳ありげに描かれていることが多いのはどうしてなんだろう。
 伝 俵屋宗達の龍虎図は、龍も虎も何だか笑いを誘う感じで描かれているのが、そういう意味では珍しいというか楽しい感じである。
 そして、同じ流派だからなのか、尾形光琳の「竹虎図」の虎もやっぱり大きな猫のようなユーモラスな感じで描かれていたのが面白かった。

 母が割とすいすいと見て行くのに合わせて1時間くらいかかっているので、ゆっくりじっくり見たらもっと時間がかかるだろう。

 この後、皇居に面して大きく窓を取ったところの椅子に陣取ってフリーサービス(給茶器があった)のお茶をいただき、元気回復してから、お茶室を拝見し、「陶片室」であちこちの古い窯から見つかった陶器のカケラが展示された(もちろん、ちゃんと形のまま残っている壺なども展示されている)お部屋を見学し、何故かルオーとムンクの絵が一緒に展示されているお部屋(といっても、展示されていた絵は10枚程度だったと思う)を見て、「これまでの世界と偉く違うよな」と思う。
 でも、そこにあった解説によると、目が弱くなったこの美術館創設者の方は、ルオーの絵を見て「太い墨色の輪郭線はまさに日本画だ」と感じてコレクションしたということだった。私の中では、黒くて太い輪郭線というのは、浮世絵のイメージなのだけれど、そういうものでもないらしい。

 1時間半以上、たっぷり楽しんだ。
 失礼ながらあまり期待せずに出かけたのだけれど、いい美術館で、いい美術展だった。

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2011.01.05

「LOVE LETTERS ラヴ・レターズ」の抽選予約に申し込む

20th Anniversary Valentine Special「LOVE LETTERS ラヴ・レターズ」
作 A.R.ガーニー
訳・演出 青井陽治
出演
 2月2日 宇崎竜童/中井貴惠
 2月6日 眞木大輔/小西真奈美
 2月8日 遠藤雄弥(D-BOYS)/芦名星
2011年2月2日~2月8日 パルコ劇場
料金 5000円

 どこまでも続く「LOVE LETTERS ラヴ・レターズ」の20周年記念バージョンである。
 これまでに私が見たことがあるカップルは4組で、「長野里美 上杉祥三」「中嶋朋子 佐々木蔵之介」「大竹しのぶ 松尾スズキ」「永作博美 ユースケ・サンタマリア」である。
 この4組のうち後者の2組は2010年に見ている。
 
 我ながら、判りやすいラインアップである。
 抽選予約に申し込んだ。

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2011.01.03

「2010年の5本」を選ぶ

 2010年のうちにやっつけてしまう筈が(別に誰に頼まれているわけではないけれども)、下書きのまま眠らせてしまったのだけれど、とにかく私の「2010年の5本」を選んだ。

 2010年に見たお芝居は57本59公演(「薔薇とサムライ」と「ザ・キャラクター」を2回ずつ見ている)だった。2009年よりも5本増えたことになる。

「お代り」@THEATRE 1010 2010.1.31
 再演を重ねている同じラックシステムの「お正月」の裏バージョンである。
 その「家」は次々と住人が入れ替わって行くのだけれど、隣に住む管理人のおばさんが折々に差し入れてくれる「黒豆」がこの家の120年を紡いでゆく。
 ウエルメイドなお芝居の決定版、と言えよう。
 そして、このお芝居を観て「母は強い。けれど、女も強い」としみじみと思ったのだった。

「ジェットの窓から手を振るわ」@ザ・スズナリ 2010.8.7
 4人の40代の女の日常と突破口を描こうというお芝居だから、それは(少なくとも私にとっては)痛いに決まっている。
 さて、私は彼女たちのうち誰に似ているのだろう、ロハスなあゆこかキャリアの渡瀬かどちらかだろうか、とあり得ない2択を真面目に考えている自分が謎だった。ちょっと考えねば、というのと、いや淡々と暮らして行くのだって大変なんだよ、というのと、両方ともあるということだろう。
 千葉雅子作、木野花演出が、どこまでも正攻法で登場人物を(つまりは観客を)追い詰める中、逃げているんじゃないか、つまらなくなったんじゃないか、臆病になったんじゃないかと詰り遭う女たち(主にあゆこと渡瀬)を見ながら、定年まであと半分あるんだよなー、としみじみと思いを馳せた。

「さらば八月のうた」@紀伊國屋ホール 2010.8.8
 あえて一言で言うと、ラジオ番組に届いた「この歌のレコードをお婆ちゃんに聴かせてあげたい」というメールの、「この歌」の正体が解き明かされていくお芝居である。
 そして、マキノノゾミがどこかで「最後に、あぁ、そうだったのか! と手を打てるお芝居が面白いお芝居と言われるんだ」みたいなことを書いていた(という記憶が私にはあったようで)、まさにその台詞を地で行くお芝居だった。
 これまた、ウエルメイドなお芝居の決定版、である。
 そして、劇団M.O.Pの最後の公演なのが悲しい。でも、同窓会をやってもいいし、ということなので、楽しみに待とうと思う。

「W〜ダブル」@ル・テアトル銀座 2010.8.28
 このお芝居のチラシは、橋本さとしを挟んで中越典子と堀内敬子が睨み合っていてとにかく格好良かった。橋本さとし、堀内敬子、コング桑田と揃っていたので「ミュージカルか?」とも思ったのだけれど、真っ向勝負のストレートプレイだった。
 そして、最後の大どんでん返しに向かって、そうとは気付かせずにハラハラドキドキさせながら、とにかく全力疾走!
 橋本さとしのダメ男兼色男の嫌な奴ぶりと、堀内敬子の豹変振りに引っ張られた。

「図書館的人生Vol.3 食べもの連鎖」@シアタートラム 2010.11.6
 短編集と銘打ってあり、4つの短編は「続き物」ではなくて、もしかして少しずつ位相のずれたパラレルワールドという設定だったのかも知れないと思う。
 不老不死を求めることの空しさだとか、必然性のない殺生をしてはいけないだとか、そういうことは、このお芝居が語りたいことではなく、では何がこのお芝居の語りたいことなのかといえば、多分、どうしてこの芝居のタイトルが「図書館的人生」なのかという問いの答えがその鍵なのだと思う。
 とりあえず、時にあざとく、グロテスクに表現しつつ、やっぱり爽やかに色々な「食」と「職」を考えさせる「上手い」お芝居だったと思う。

 ここに挙げた5本以外で特に迷ったお芝居はこんな感じである。

「富士見町アパートメント(Bプログラム)」@座・高円寺 2010.3.7
「薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive」@赤坂ACTシアター 2010.4.17
「2人の夫とわたしの事情」@シアターコクーン 2010.5.15
「黙阿弥オペラ」@紀伊國屋サザンシアター 2010.7.30
「抜け穴の会議室 room no.002」@パルコ劇場 2010.12.25

 ここには挙げなかったけれど、歌舞伎に2回、宝塚に2回行っているのが、私としては2010年の「新しい」ところである。

 今年もたくさんの楽しいお芝居を見られますように!

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