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2011.07.31

「岸家の夏」を見る

劇団鹿殺し 夏の女優祭り「岸家の夏」
作 丸尾丸一郎
演出 菜月チョビ
音楽 入交星士/オレノグラフィティ
出演 菜月チョビ/丸尾丸一郎/オレノグラフィティ/山岸門人
    橘輝/円山チカ/傳田うに/坂本けこ美
    山口加菜 /浅野康之/水野伽奈子/鷺沼恵美子
    江古田邦子/峰ゆとり/近藤茶 /谷山知宏(花組芝居)
    千葉雅子(猫のホテル)/峯村リエ(NYLON100℃)
観劇日 2011年7月30日(土曜日)午後2時開演
劇場 青山円形劇場 Aブロック19番
料金 4500円
上演時間 2時間10分

 ロビーでは、前公演のDVD等が販売されていた。というか、こどもの城にやってきた子供達とそのお父さんお母さんのパワーに負けて、物販をチェックしそびれてしまった。でも、カーテンコールで話していたから、DVDが売られていたことは確かだと思う。

 カーテンコールで葉月チョビが「物販に立ちます」「サインします」と宣伝していた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 劇団鹿殺しの公式Webサイトはこちら。

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2011.07.26

280000アクセス達成!

 気付くのも書くのも遅くなってしまったのだけれど、2011年7月20日、どなたかが280000アクセス目を踏んでくださった。

 これまでの経過は以下のとおりである。

 開始 2005年1月8日
 10000アクセス 2005年5月17日
 20000アクセス 2005年9月12日
 30000アクセス 2005年12月26日
 40000アクセス 2006年4月15日
 50000アクセス 2006年7月23日
 60000アクセス 2006年11月25日
 70000アクセス 2007年4月25日
 80000アクセス 2007年8月3日
 90000アクセス 2007年10月19日
100000アクセス 2008年1月20日
110000アクセス 2008年4月10日
120000アクセス 2008年7月4日
130000アクセス 2008年9月20日
140000アクセス 2008年12月1日
150000アクセス 2009年3月10日
160000アクセス 2009年6月14日
170000アクセス 2009年9月15日
180000アクセス 2009年11月27日
190000アクセス 2010年2月20日
200000アクセス 2010年4月26日
210000アクセス 2010年6月29日
220000アクセス 2010年8月26日
230000アクセス 2010年10月17日
240000アクセス 2010年12月13日
250000アクセス 2011年2月6日
260000アクセス 2011年4月12日
270000アクセス 2011年5月28日
280000アクセス 2011年7月20日

 このブログに、遊びに来て、読んでくださっている方々に感謝いたします。
 ありがとうございます。
 これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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2011.07.25

「リタルダンド」を見る

音楽劇「リタルダンド」
作 中島淳彦
演出 G2
出演 吉田鋼太郎/一路真輝/高橋由美子/伊礼彼方
    松下洸平/市川しんぺー/山崎一
観劇日 2011年7月23日(土曜日)午後5時30分開演
劇場 パルコ劇場 E列7番
料金 8400円
上演時間 2時間30分(15分の休憩あり)

 時間ギリギリに駆け込んだので、ロビーで販売されていたグッズはチェックしそびれてしまった。

 ネタバレありの感想は以下に。

 音楽劇「リタルダンド」の公式Webサイトはこちら。

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2011.07.24

「TRAIN-TRAIN BOY'S VERSION」を見る

LEMONLIVE vol.8 「TRAIN-TRAIN」
作・演出 斎藤栄作
出演 遊井亮子/半海一晃/みのすけ(ナイロン100℃)
 植本潤(花組芝居)/浅野雅博(文学座)/山本芳樹(Studio Life)
観劇日 2011年7月23日(土曜日)午後1時開演
劇場 下北沢 駅前劇場 Aブロック17番
料金 4500円
上演時間 1時間45分

 ネタバレありの感想は以下に。

 LEMONLIVEの公式Webサイトはこちら。

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2011.07.23

「TRAIN-TRAIN GIRL'S VERSION」を見る

LEMONLIVE vol.8 「TRAIN-TRAIN」
作・演出 斎藤栄作
出演
 山本芳樹(Studio Life)/円城寺あや/星野園美/野口かおる(双数姉妹)
 前田綾(演劇集団キャラメルボックス)/遊井亮子
観劇日 2011年7月22日(金曜日)午後7時30分開演
劇場 下北沢 駅前劇場 Aブロック15番
料金 4500円
上演時間 1時間45分

 ロビーではパンフレットが販売されていた。

 LEMONLIVEの公式Webサイトはこちら。

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2011.07.22

「炎の人」の抽選予約に申し込む

「炎の人」
作 三好十郎
演出 栗山民也
出演 市村正親/益岡徹/富田靖子/原康義
    さとうこうじ/渚あき/斉藤直樹/荒木健太朗(Studio Life)
    野口俊丞/保可南/中嶋しゅう/大鷹明良/今井朋彦/銀粉蝶
2011年11月4日~11月13日 天王洲銀河劇場
料金 S席 9000円 A席 7500円

 初演は迷った末に見送ったのだけれど、かなり評判が良かったらしい。
 その再演となれば、見なくては。
 抽選予約に申し込んだ。

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2011.07.21

第三舞台、解散

 2011年7月21日、主宰の鴻上尚史が都内のホテルで記者会見し、第三舞台を解散することを発表したのだそうだ。
 11月から10年間の封印を解除して上演するとアナウンスされていた「深呼吸する惑星」が解散公演になるという。

 ショック。

 私にとって、第三舞台は、芝居を見始めるきっかけになった劇団なのだけれど、公演を見たのは遅くて、多分、最初に劇場で見た第三舞台の公演は、「朝日のような夕日をつれて'91」だと思う。
 そして、20年目に解散か、と思うと複雑な気持ちである。

 ぜひぜひ、この公演は見に行きたいものだと思っている。

 私が読んだ記事はこちら。

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2011.07.20

「三人姉妹」の抽選予約に申し込む

華のん企画プロデュース「三人姉妹」
原作 アントン・チェーホフ
脚本・演出 山崎清介
出演 竹下明子/伊沢磨紀/久保酎吉/福井貴一
    佐藤誓/戸谷昌弘/佐藤あかり/若松力
    加藤記生/北川響/吉田妙子
2011年10月26日~10月30日 あうるすぽっと
料金 5000円

 華のん企画のお芝居は見るしかないと思う。
 抽選予約に申し込んだ。

 華のん企画の公式Webサイト内、「三姉妹」のページはこちら。

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2011.07.18

「冬物語」を見る

子供のためのシェイクスピア「冬物語」
作 ウィリアム・シェイクスピア
脚本・演出・出演 山崎清介
出演 伊沢磨紀/佐藤誓/山口雅義/戸谷昌弘
    尾崎右宗/キム・テイ/谷畑聡/太宰美緒
観劇日 2011年7月17日(日曜日)午後2時開演
劇場 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール 1階5列19番
料金 4800円
上演時間 2時間15分(15分の休憩あり)

 ロビーでは、パンフレット(800円)とストラップ(値段はチェックしそびれた)などが販売されていた。

 「子供のためのシェイクスピア」シリーズでは、開演15分か10分前に、出演者陣がステージに現れ、「イエローヘルメッツ」としてパフォーマンスを披露してくれる。確か、「早めに席に着いてね」という気持ちを込めて始めたとどこかで聞いたように思う。
 実際に出演者の誰かが歌っていたこともあったと思うのだけれど、ここ数年は、口パクのボーカルと、バックでのダンサーズという構成が定番になっている。
 本日のボーカルは(って、日替わりかどうかは知らないのだけれど)山口雅義で、曲は「ダーリング」だった。

 ところで、この渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールには初めて行ったのだけれど、渋谷駅からも近く、800席弱のかなり立派なホールで、どうしてこれまで行ったことがなかったのだろうと逆に驚いた。基本としては音楽ホールのようだ。

 この公演の後、翻訳の松岡和子氏を司会に迎えて、山崎清介とのアフターパフォーマンストークが30分ほど開催され、そちらの話もなかなか興味深かった。

 ネタバレありの感想は以下に。

 華のん企画の公式Webサイトはこちら。

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2011.07.17

「僕の時間の深呼吸 21世紀の彼方の時間にいる君へ」を見る

「僕の時間の深呼吸 21世紀の彼方の時間にいる君へ」
台本・演出 高泉淳子
美術・衣装 宇野亞喜良
出演 高泉淳子/新谷真弓/小山萌子/山本光洋
    湯澤幸一郎/遠藤守哉/あさひ7オユキ
観劇日 2011年7月16日(土曜日)午後1時30分開演
劇場 青山円形劇場 Bブロック26番
料金 5500円
上演時間 2時間15分

 この時期の青山円形劇場(というか、こどもの城)は小さい子とお父さんお母さんでいっぱいで、ロビーで何が販売されていたかはチェックしそびれてしまった。

 出演予定だった大森博史が体調不良のために休演し、当初発表されていなかった遠藤守哉がキャストとして加わっていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

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2011.07.16

「猟銃」の抽選予約に申し込む

「猟銃」
原作 井上靖
翻訳 セルジュ・モラット
日本語監修 鴨下信一
演出 フランソワ・ジラール
出演 中谷美紀/ロドリーグ・プロト
2011年10月3日~10月23日 パルコ劇場
料金 7350円

 どうしようかと思いつつチャレンジしそびれていたのだけれど、やっぱり見てみたいような気がしてきて、抽選予約に申し込んだ。

 パルコ劇場の公式Webサイト内、「猟銃」のページはこちら。

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2011.07.15

「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」に行く

 2011年7月13日、国立新美術館で9月5日まで開催されている、「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」に行ってきた。

 この日は夕方に時間ができたので、1時間だけというのはいかにも少ない気がしたのだけれど、出品作品数も90点弱と決して多いわけではないので、国立新美術館で開催されている「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」に行って来た。
 行ってみて驚いたのは、チケット売場に行列はなく、コインロッカーも軒並み空いており、入口に行列ももちろんなく、会場に入ってから一部屋に数人というがら空き状態だったことである。
 18時閉館で17時に入る人もそうは多くないのだろうけれど、それにしても平日の夕方というのは狙い目だということを学習した。
 それに、これだけ空いていると自分のペースで歩けるし、気に入った絵の前で立ち止まったり、少し足早になったりということが自由にできるから、時間に余裕があっても大体90分が限界の私にとっては、実際に絵を見ていられる時間はそれほど遜色ないかもしれない。

 絵はかなりゆったりと配置されている。

 構成としては、「1 印象派登場まで」「2 印象派」「3 紙の上の印象派」「4 ポスト印象派以降」の4部に分かれている。

 マネの絵数点が「1 印象派登場まで」にあったことに少し驚く。私の中ではバリバリの印象派の画家なのだけれど、(うろ覚えの解説によれば)マネは印象派とは少し距離を取り、サロンに出品し続けていたのだそうだ。
 チケットの図柄にもなっている「鉄道」の絵は、鉄道なんか描かれていないじゃん! とツッコミを入れたくなるようなこちらを向いた女性と鉄柵の向こうを見ている後ろ姿の女の子が画面のほとんどを占める絵である。
 「仮面舞踏会」という絵では、両端に配置された人物が途中でバッサリと切られていて、うまく収めていないところが肝なのだという。
 音声ガイドを借りなくても、そういう解説が随所にあるのは有り難い。

 やはり、一番大きなスペースが取られて華やかな印象なのは、「2 印象派」である。
 4分くらいの「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」の紹介ビデオを見たのだけれど、そこでは、キュレーターの人が「アメリカ人はフランス人よりも早く印象派絵画の収集を始めた。だから、素晴らしい作品が揃っている」と誇らしげに語っていたのもなるほどと思う。
 ワシントン・ナショナル・ギャラリーの常設コレクションからは最大で12点までしか貸し出さないという不文律があって、今回はそのうち9点が来ているという。

 ちなみに、その9点は以下のとおりである。

 エドゥアール・マネ 鉄道
 フレデリック・バジール 若い女性と牡丹
 クロード・モネ 揺りかご、カミーユと画家の息子ジャン
 クロード・モネ 日傘の女性、モネ夫人と息子
 ピエール=オーギュスト・ルノワール 踊り子
 メアリー・カサット 青いひじ掛け椅子の少女
 メアリー・カサット 麦わら帽子の子ども
 ポール・セザンヌ 赤いチョッキの少年 
 ジョルジュ・スーラ オンフルールの灯台

 単純な私は、ゴーギャンのエキゾチックな絵も、ゴッホの自画像も、ここには含まれないのね、何て贅沢な! と思ってしまった。

 ところで、やはりこのコーナーで私が一番惹かれたのは、モネの絵がゆったりとした空間を保持して並べられた一角である。
 特に「日傘の女性、モネ夫人と息子」「ベトゥイユの画家の庭」「太鼓橋」と3点並んでいるのは圧巻で、本当にそこだけ光が溢れているような感じすらあった。

 絵のタイトルはモネがつけたのだろうに、どうして「モネ夫人」なんて他人行儀菜タイトルなんだろうと思うけれど、そういった疑問を吹き飛ばすくらいの明るいブルーの爽やかな絵は一際人目を引く。
 ルノワールがやはり「モネ夫人とその息子」というタイトルで描いており、ルノワールの描く「モネ夫人」よりも、モネが描く「モネ夫人」の方が若く爽やかなのはご愛敬、ということにしよう。
 ベルト・モリゾの「姉妹」を見て「どこかで見たことがあるような」と思ったのは気のせいだっただろうか。

 クレーの絵を見た直後だったからか、「3 紙の上の印象派」も楽しかった。
 クレーの絵よりも数段いい保存状態に置かれている。公式サイトを見たら、紙の作品は、作品保持のために1点につき15回までしか貸し出さない方針なのだそうだ。それほどデリケートだということだろう。
 この中では、マネの「ベルト・モリゾ」が油絵で描かれたものの習作かな、でもこちらの方が柔らかくていい感じと思ったリトグラフや、同じくマネのカラーリトグラフである「道化役者」がかなり気になった。挿絵のような「道化役者」はマネっぽくない、イラストっぽい可愛い道化役者なのである。

 他に「いいなぁ」と思ったのは、セザンヌの自画像(本当に優しそうな好々爺に描かれているのである)と、ドガが習作として描いたという「ディエ・モナン夫人」というパステル画である。
 やっぱりドガは油絵よりもパステルよね、というイメージがあって、ここに来てやっとドガのパステルに出会えて嬉しかったのを覚えている。

 最後が「4 ポスト印象派以降」である。
 またまたモノを知らない私は、「ゴーギャンもゴッホもスーラも、印象派そのものじゃなくてポスト印象派って言われるんだ」などと基本的なところで感心してしまう。
 やはり、スーラのほとんど病的と言えるような点描は、描かれた風景は美しいのにやっぱり怨念のようなものを感じてしまう。それともスーラ自身は自然に点描という画法を使っていたのだろうか。

 そして、出口に至る最後にゴッホがやはり3枚並んで待ち受けているというのが、ゴッホ好きの日本人のツボを押さえた心憎い演出だと思う。
 ブルーの背景に真っ青どころではない顔色の自画像は、入院直後に描かれたものだということで、モデルである自分自身も、画家としての自分も、その双方が病み疲れていたことの表れなんだろうなと思う。
 その自画像ではなく、少し白っぽくしたエメラルドグリーンを基調にした薔薇の絵で締めくくられた。

 閉館1時間前に入ったのでちょっと忙しなかったけれど、でも、のんびりじっくり見られて楽しかった。とても贅沢な気分に浸れた絵画展だった。

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2011.07.14

映画「プリンセス トヨトミ」を見る

「プリンセス トヨトミ」
監督 鈴木雅之
原作 万城目学
脚本 相沢友子
出演 堤真一/綾瀬はるか/岡田将生/中井貴一 ほか
配給 東宝
「プリンセス トヨトミ」公式Webサイト

 ネタバレありの感想は以下に。

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2011.07.11

「かみさまの匂い」のチケットを購入する

東京マハロ第8回公演「かみさまの匂い」
作・演出 矢島弘一
出演者 武藤晃子/曽世海司(Studio Life)/八代進一(花組芝居)
 岡田さつき(演劇集団キャラメルボックス)/勝平ともこ
    岩渕敏司(くろいぬパレード)/田口治/矢島弘一/藤井びん
2011年8月11日~8月17日 下北沢駅前劇場
料金 4000円

 東京マハロも、その主宰であるところの矢島弘一も知らなかったのだけれど、この出演者陣には惹かれてしまう。
 チケット発売初日の2011年7月10日、チケットを購入した。

 東京マハロの公式Webサイトはこちら。

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2011.07.10

「パウル・クレー おわらないアトリエ」に行く

 2011年7月9日、東京国立近代美術館で7月31日まで開催されている、「パウル・クレー おわらないアトリエ」に行ってきた。

 前から行ってみようと思いつつなかなか行く機会がないまま7月になってしまったことと、関東地方が梅雨明けしたと速報が出されたこの日、サイトを見たら「出品者からの貸出し条件により、室温を低く設定(20℃程度)しております。」と明記されていたことも、今日行こうと考えた理由である。

 行ってみて驚いた、
 かなりの混雑振りである。少し待たないとコインロッカーの空きが見つからなかったくらいだ。
 そして、中に入ってみたら、若者のカップル(という言い方もどうかと思うが)が多かったことに驚いた。年配の方々よりも目立っていたのではないだろうか。
 流石(何が流石なのかよく判らないけれど)、クレーである。

 このクレー展は、絵そのものというよりも、クレーの絵がどのようにして制作されたのか、という展に焦点を当てた展示になっていた。
 クレーは本当に様々な技法だったりアイデアだったりを駆使し、研究し、作品に昇華させた画家だったのだなということがしみじみと感じられた。
 その代わり、ついつい、絵そのものを鑑賞するという肝心のことがすっかりお留守になってしまったような気がする。だったら、音声ガイドを借りて、完全に「どのように制作されたか」というテーマにどっぷり浸かってもよかったかなという感じがした。

 最初のコーナーは、クレーのアトリエの写真と、その写真に写っている絵とを並べて展示した「現在/進行形 アトリエの中の作品たち」である。
 クレーは、自らのアトリエに完成したもの、未完成のものを問わず絵をかけており、またその様子を自ら写真に撮って残していたという。
 ここでは、クレー自身が写った写真も混じっていて、本人が撮影した写真は少なかったと思うのだけれど、モノクロの写真を見、その後で写真の中の絵を見て、正直に言って「この部屋で暮らしたくないなぁ」と思ってしまった。
 クレーの絵は好きなのだけれど、何故だかこのコーナーに展示されていた絵は、重い色調のものが多かったのだ。こんなに重そうな絵に囲まれて過ごしたら、何だか重苦しい気持ちになってしまいそうである。
 それと同時に、クレーの絵は具象的ではないので、色々な絵をかなり狭い感覚で壁に飾ってもきっと作品同士が喧嘩することはなかったのだろうなとも思ったのだった。

 次からのコーナーが、クレーの「技法」に焦点を当てた展示である。
 「写して/塗って/写して」と題した、「油彩転写」と呼ばれる技法の作品群がまず並べられる。
 「クレーの、黒く線が引かれたバックに色彩が置かれている」という感じの絵は、こうして描かれていたのだなと思う。私がイメージするクレーの絵というのは、まさにこの技法による絵だ。
 油彩転写というのは、簡単に言うと、まず線描で絵をを描き、黒の油絵の具を塗った紙と新しい紙を重ね(黒く塗った方の面を新しい紙に接するようにする)、そこに線描による絵を重ね下なぞることで、新しい紙に油彩で線が描かれる、という仕組みである。
 そうすると、描かれた線画の上から水彩で彩色しても滲むことはないし、油彩で線を直接描くよりも繊細な線が引けるし(と思う)、何回か同じ線画を元に絵を描くこともできただろう。

 このコーナーを見ているうちにふと気がついたのだけれど、この「下書き」とも言えるだろう線画にも全て作品番号(描いた年ごとに連番が振ってあるようだった)が付けられ、「KLEE」のサインが入り、タイトルも書かれている。
 これが、クレー自身がやったことだという。
 何というか、言葉は悪いけれど、クレーってもの凄く偏執的な人だったんじゃなかろうかと思ってしまった。自分の絵の全てに、通し番号を振り、サインを入れ、タイトルをつけ書き留める。よっぽどの「何か」がなければ、なかなか成し遂げられないことではないだろうか。
 そう思って思い返すと、アトリエで写真に写っていたクレーは、どことなく思い詰めたような顔をしていたような気がするのである。

 そして、こうして、たくさん描いてたくさん保管した結果なのだと思うのだけれど、ここに展示されていた絵は、描き方に関わらず紙に描かれたものが多かったと思う。
 また、紙に描いた後でさらに厚紙に貼ったりしたものも多い。そりゃあ、これだけの数の絵を全部キャンバスに描いていたら大変なことになるよ、とも思ったし、確かに紙の端がぼろぼろになりつつある絵も多くて室温の指定をしなくてはならないほど保管に気を使わねばならないのはそのためだったのね、と納得する気分にもなったのだった。

 そのことに気がついてからは、何だかもうひたすら、絵ではなくクレーという人を見るような感じになってしまった。
 でも、私が今回のクレー展の中で一番気に入った絵はこのコーナーにあって、それは「首を傾げている婦人」という小さな、でもみかん色が暖かい絵なのだった。

 この技法によるコーナーは、この後も「切って/回して/貼って」(しかし、このコーナーに「回した」絵はほとんどなかったのではないだろうか)、「切って/分けて/貼って」(でもここに、「切って/回して/貼って」に相応しい絵があったと思う。)に続く。
 一度描いて完成した絵を切り離すって、かなり大胆な人である。しかも、その切り離した絵のあっちとこっちにつけたタイトルが、どう考えても関連性がなさそうだったりするから不思議なのだ。
 紙に描いたから大胆なこともできたんだよなという気もするし、切って貼った結果として額縁のようなものが足されただけなんじゃあ、と思ったりすることもあった。我ながら不遜な感想だとは思うけれど、そう思ってしまったものは仕方がない。

 「おもて/うら/おもて」がなかなか楽しくて、ほとんど完成品のような絵が一枚の紙だったりキャンバスだったりの両面に描かれていたり、「これって失敗した下書きの裏にもう一度絵を描いただけなんじゃないの?」という感じでウラに描かれたものが表の絵から透けて見えていたり、「これは単に絵の覚え書きを裏側にメモっただけでしょう」と言いたくなるような絵があったり、ツッコミどころ満載だった。
 解説では、二次元の絵が表裏に描かれることで三次元の表現になり、さらに時を経てその裏側の絵が発見されることで絵を四次元の存在にまで連れて行こうとしていると書いていたけれど、だったらクレーのことだから裏側の絵にも作品番号を振り、タイトルをつけて置いたんじゃないかなという気がした。そういえば「裏側」とされる絵にクレーのサインが入っていたかどうか、見そびれてしまった。

 最後のコーナーは「過去/進行形 ”特別クラス”の作品たち」である。
 クレー自身が殿堂入りを決めた作品を「特別クラス」というカテゴリに整理していたのだそうだ。
 どこまでも几帳面と言えばいいのか、やっぱり「自分」プロデュースに長けていたのねと言うべきなのか、自分ですら研究と分析の対象だったのねと考えればいいのか、やっぱり謎な人物である。
 ステレオタイプな発想しか出来ない私からすると、一言でいうと「画家らしくない」のだ。

 「特別クラス」には、クレーが「試金石的」「模範的」作品と考えた作品が選ばれており、また、かつ家族に捧げられた絵もここにカテゴライズされていたのだそうだ。
 全部で300弱の「特別クラス入り」作品が確認されているという。
 私は、「油彩転写」の作品群がやっぱり好きなので、その手法の絵が一枚も含まれていなかったことが最大の謎かつ不満だった。それとも、特別クラス入りしていても油彩転写の作品は、先ほど見たコーナーに展示されていたということなんだろうか。

 混雑していたけれど概ね一番前で絵をじっくりと見ることができたし、2時間弱たっぷりと楽しんだ。

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2011.07.06

「隠蔽捜査」&「果断-隠蔽捜査2-」の抽選予約に申し込む

「隠蔽捜査」&「果断-隠蔽捜査2-」
原作 今野 敏
脚本 笹部博司
演出 高橋いさを
出演 上川隆也/板尾創路/近江谷太朗/中村扇雀
    小林十市/平賀雅臣/朝倉伸二/宮本大誠
    斉藤レイ/本郷弦/西田奈津美/岸田タツヤ
2011年10月19日~10月30日 シアター1010
料金 各 S席 8500円 A席 6500円

 あらすじを読む限りでは、舞台よりも映像向きの作品なんじゃないかという気もしたのだけれど、しかし、上川隆也のエリート警察官僚役を生で見られるというのは相当に魅力的である。
 
 抽選予約に申し込んだ。

 シアター1010の公式Webサイト内、「隠蔽捜査」&「果断-隠蔽捜査2-」のページはこちら。

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2011.07.05

映画「ブラック・スワン」を見る

「ブラック・スワン」
監督 ダーレン・アロノフスキー
原案 アンドレス・ハインツ
脚本 マーク・ヘイマン/アンドレス・ハインツ/ジョン・J・マクローリン
出演 ナタリー・ポートマン/ヴァンサン・カッセル
    ミラ・キュニス 外
配給 20世紀フォックス
「ブラック・スワン」公式Webサイト

 ネタバレありの感想は以下に。

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