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2012.01.31

「シダの群れ 純情巡礼編」の抽選予約に申し込む

「シダの群れ 純情巡礼編」
作・演出 岩松了
ギター演奏 村治佳織
出演 堤真一/松雪泰子/小池徹平/荒川良々
    倉科カナ/市川実和子/石住昭彦/吉見一豊
    清水優/太賀/鈴木伸之/深水元基
    浅野彰一/風間杜夫
2012年5月4日~5月27日 シアターコクーン
料金 S席 9500円 A席 7500円 コクーンシート 5000円

 岩松了のお芝居は苦手なことが多いのだけれど、出演者陣の豪華さに、つい、抽選予約に申し込んだ。

 シアターコクーンの公式Webサイト内、「シダの群れ 純情巡礼編」のページはこちら。

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2012.01.30

「幻色江戸ごよみ」の抽選予約に申し込む

朗読劇「幻色江戸ごよみ」 Team申 番外公演II~今、僕らが出来ること~
原作 宮部みゆき
構成・演出 長部聡介
出演 佐々木蔵之介/市川亀治郎/佐藤隆太
2012年3月1日~3月7日 パルコ劇場
料金 5500円

 この出演者陣で宮部みゆきの怪談(と言っていいと思う)の朗読が聴けるというのは、とても贅沢な感じがする。
 また、「収益金の一部を東日本大震災の義捐金として寄付いたします」ということだった。

 抽選予約に申し込んだ。

 パルコ劇場の公式Webサイト内、朗読劇「幻色江戸ごよみ」のページはこちら。

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2012.01.29

「青春漂流記」を見る

劇団鹿殺し「青春漂流記」
出演 菜月チョビ/丸尾丸一郎/オレノグラフィティ
 山岸門人/橘輝/傳田うに/円山チカ
 坂本けこ美/山口加菜/水野伽奈子/鷺沼恵美子
 浅野康之/峰ゆとり/近藤茶/富山恵理子
 高田聖子(劇団☆新感線)/廣川三憲(NYLON100℃)
 村木仁/谷山知宏(花組芝居)
観劇日 2012年1月28日(土曜日)午後2時開演
劇場 紀伊國屋ホール R列19番
料金 5000円
上演時間 2時間10分

 ロビーでは、パンフレットがあったかどうかどうも自信がないのだけれど、Tシャツや「岸家の夏」のDVDが売られていたり、福引きが当たったときの鉦の音が鳴り響いたりしていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 劇団鹿殺しの公式Webサイトはこちら。

続きを読む "「青春漂流記」を見る"

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2012.01.28

320000アクセス達成!

 今日(2012年1月28日)、どなたかが320000アクセス目を踏んでくださった。

 これまでの経過は以下のとおりである。

 開始 2005年1月8日
 10000アクセス 2005年5月17日
 20000アクセス 2005年9月12日
 30000アクセス 2005年12月26日
 40000アクセス 2006年4月15日
 50000アクセス 2006年7月23日
 60000アクセス 2006年11月25日
 70000アクセス 2007年4月25日
 80000アクセス 2007年8月3日
 90000アクセス 2007年10月19日
100000アクセス 2008年1月20日
110000アクセス 2008年4月10日
120000アクセス 2008年7月4日
130000アクセス 2008年9月20日
140000アクセス 2008年12月1日
150000アクセス 2009年3月10日
160000アクセス 2009年6月14日
170000アクセス 2009年9月15日
180000アクセス 2009年11月27日
190000アクセス 2010年2月20日
200000アクセス 2010年4月26日
210000アクセス 2010年6月29日
220000アクセス 2010年8月26日
230000アクセス 2010年10月17日
240000アクセス 2010年12月13日
250000アクセス 2011年2月6日
260000アクセス 2011年4月12日
270000アクセス 2011年5月28日
280000アクセス 2011年7月20日
290000アクセス 2011年9月13日
300000アクセス 2011年10月25日
310000アクセス 2011年12月14日
320000アクセス 2012年1月28日

 ここ最近は、やはり「下谷万年町物語」や「寿歌」で検索して来ていただいた方が多かったようです。
このブログに、遊びに来て、読んでくださっている方々に感謝いたします。
 ありがとうございます。
 これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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2012.01.23

「青春漂流記」のチケットを予約する

劇団鹿殺し「青春漂流記」
出演 菜月チョビ/丸尾丸一郎/オレノグラフィティ
 山岸門人/橘輝/傳田うに/円山チカ
 坂本けこ美/山口加菜/水野伽奈子/鷺沼恵美子
 浅野康之/峰ゆとり/近藤茶/富山恵理子
 高田聖子(劇団☆新感線)/廣川三憲(NYLON100℃)
 村木仁/谷山知宏(花組芝居)
2012年1月19日~1月29日 紀伊國屋ホール
料金 5000円

 初めて見た「岸家の夏」が面白かったし、高田聖子が出演するとなれば見てみたい。
 劇団のサイトでチケットを予約した。

 劇団鹿殺しの公式Webサイトはこちら。

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2012.01.22

「十一ぴきのネコ」を見る

「十一ぴきのネコ」
作 井上ひさし
演出 長塚圭史
出演 北村有起哉/中村まこと/市川しんぺー/粟根まこと
    蟹江一平/福田転球/大堀こういち/木村靖司
    辰巳智秋/田鍋謙一郎/山内圭哉/勝部演之
観劇日 2012年1月21日(土曜日)午後5時開演
劇場 紀伊國屋サザンシアター 12列24番
料金 7800円
上演時間 2時間30分(15分の休憩あり)

 ロビーでは、「十一ぴきのネコ」の原作絵本やぬいぐるみなどのグッズ、井上ひさしの著作本などが販売されていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 「十一ぴきのネコ」の公式Webサイトはこちら。

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2012.01.21

「THE BEE」Japanese Versionの抽選予約に申し込む

NODA・MAP番外公演「THE BEE」Japanese Version
原作 筒井康隆
共同脚本 野田秀樹&Colin Teevan 
演出 野田秀樹
出演 宮沢りえ/池田成志/近藤良平/野田秀樹
2012年4月25日~5月20日 水天宮ピット 大スタジオ
料金 7500円

 初演を見ていて、このお芝居が苦手なものであることは間違いないのだけれど、怖いもの見たさということもある。

 抽選予約に申し込んだ。

 野田地図の公式Webサイトはこちら。

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2012.01.20

「寿歌」を見る

シス・カンパニー公演「寿歌(ほぎうた)」
作 北村想
演出 千葉哲也
出演 堤真一/戸田恵梨香/橋本じゅん
観劇日 2012年1月19日(木曜日)午後7時開演
劇場 新国立劇場小劇場 D4列7番
料金 7500円
上演時間 1時間20分

 ロビーでは、パンフレット(700円)が販売され、パンフレット販売によって生じた利益は東日本大震災後の復興のために寄付する旨の張り紙があったのを見て、珍しく購入した。
 これまた珍しくパンフレットを上演前に読んだのだけれど、それはそれで味わい深い観劇になったと思う。

 ネタバレありの感想は以下に。

 シス・カンパニーの公式Webサイト内、「寿歌」のページはこちら。

<追記>
  「寿歌」のチケットは、あんみんさんに差配いただいて入手することができました。
 感謝! です。

続きを読む "「寿歌」を見る"

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2012.01.18

「ザ・シェルター」「寿歌(ほぎうた)」のチケットを予約する

加藤健一事務所VOL.81「ザ・シェルター」「寿歌(ほぎうた)」
作 北村想
演出 大杉祐
出演 加藤健一/小松和重/日下由美/占部房子
2012年3月2日~3月11日 本多劇場
料金 5000円

 こちらの「寿歌」も見ようかどうか考えていたし、二本立てということで重いのではないかとか長いのではないかとか色々迷っていたのだけれど、やっぱり見てみたいとチケットを予約した。

 加藤健一事務所の公式Webサイトはこちら。

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2012.01.16

「サド侯爵夫人」の抽選予約に申し込む

「サド侯爵夫人」
作 三島由紀夫
演出 野村萬斎
出演 蒼井優/美波/神野三鈴
    町田マリー/麻実れい/白石加代子
2012年3月6日~3月20日 世田谷パブリックシアター
料金 S席 7500円 A席 6500円

 「サド侯爵夫人」は有名なお芝居、だと思うのだけれど、実はあまり上演されたことがないらしい。
 この豪華な役者陣は魅力的である。

 抽選予約に申し込んだ。

 世田谷パブリックシアターの公式Webサイト内、「サド侯爵夫人」のページはこちら。

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2012.01.15

「下谷万年町物語」を見る

「下谷万年町物語」
作 唐十郎
演出 蜷川幸雄
出演  宮沢りえ/藤原竜也/西島隆弘
    六平直政/金守珍/大門伍朗/井手らっきょ
    柳憂怜/大富士/石井愃一 ほか
観劇日 2012年1月14日(土曜日)午後6時30分開演
劇場 シアターコクーン 2階B列9番
料金 10000円
上演時間 3時間30分(20分、10分の休憩あり)

 シアターコクーンのリニューアルオープン記念の公演である。もっとも、リニューアルされたところは私はお手洗いしか気がつかなかった。舞台機構も新しくなっていたのかも知れない。

 ロビーでは、パンフレット(2000円だと思う)やTシャツなどが販売されていた。

 作の唐十郎が一部の公演に出演するようなのだけれど、私が見た回には登場していなかった。ちょっと残念である。

 ネタバレありの感想は以下に。

 シアターコクーンの公式Webサイト内、「下谷万年町物語」のページはこちら。

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2012.01.10

「深呼吸する惑星」を見る

第三舞台30周年&“復活"公演「深呼吸する惑星」
作・演出 鴻上尚史
出演 筧利夫/大高洋夫/小須田康人/長野里美
    山下裕子/筒井真理子/高橋一生/ほか
観劇日 2012年1月9日(月曜日)午後5時開演(サンシャイン劇場千秋楽)
劇場 サンシャイン劇場 17列17番
料金 6500円
上演時間 2時間30分

 ロビーでは、パンフレット(1000円)や、Tシャツ、私家版第三舞台の復刻本等々が販売されていた。これまでの芝居のDVDや鴻上尚史の著書(サイン入り)はもちろんだけれど、2日前に来たときよりもだいぶ種類が減っているような感じがした。

 この上演時間には、役者紹介の時間等も含まれている。

 ネタバレありの感想は以下に。

 第三舞台の公式Webサイトはこちら。

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2012.01.09

「THE BEE」English Versionのチケットを購入する

「THE BEE」English Version
原作 筒井康隆
共同脚本 野田秀樹&Colin Teevan
演出 野田秀樹
出演 キャサリン・ハンター/グリン・プリチャード/マルチェロ・マーニ/野田秀樹
2012年2月24日~3月11日 水天宮ピット 大スタジオ
料金 5000円

 キャサリン・ハンターという女優は、やはり野田秀樹の「The Diver」で拝見したことがある。そして、English Versionのチケット購入者を対象にJapanese Versionの先行発売を行うという殺し文句にまんまと釣られてチケットを購入してしまったのだけれど、よくよく考えたら私は初演の「THE BEE」がめちゃくちゃ苦手だったのだった。
 大丈夫だろうか。最後まで見られるかどうか不安なくらい苦手なのだが。

 野田地図の公式Webサイトはこちら。

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2012.01.08

「深呼吸する惑星」を見る

第三舞台30周年&“復活"公演「深呼吸する惑星」
作・演出 鴻上尚史
出演 筧利夫/大高洋夫/小須田康人/長野里美
    山下裕子/筒井真理子/高橋一生/ほか
観劇日 2012年1月7日(土曜日)午後6時開演
劇場 サンシャイン劇場 18列13番
料金 6500円
上演時間 2時間10分

 ロビーでは、パンフレット(1000円)や、Tシャツ、私家版第三舞台の復刻本等々が販売されていた。これまでの芝居のDVDや鴻上尚史の著書(サイン入り)はもちろんである。
 やっぱり、私家版第三舞台(2100円)を購入した。実は、この「私家版第三舞台」に取り上げられている公演は私は1本も見たことがない。
 開演前には、鴻上尚史がロビーに立っていたけれど、私がギリギリに劇場に入ったためか、写真撮影に応じたりチケットやパンフレットにサインをしたりといったことはしていなかった。時間の差か、地域の差か、気になるところである。

 第三舞台の公式Webサイトはこちら。

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2012.01.07

「ワンダーガーデン」の抽選予約に申し込む

玉造小劇店配給芝居vol.9「ワンダーガーデン」
作・演出 わかぎゑふ
出演者
四獣(スーショウ)
    桂憲一(花組芝居)/植本潤(花組芝居)
    大井靖彦(花組芝居)/八代進一(花組芝居)
四華(スーホア)
    高橋由美子/大森美紀子(演劇集団キャラメルボックス)
    澤田育子(拙者ムニエル/Good morning N゜5)/小椋あずき
2012年3月8日~3月18日 座・高円寺1
料金 4500円

 初演は四獣(スーショウ)バージョンのみで、かなり見たかったのだけれどチケットを取りそびれて見損なってしまっている。
 今度はぜひ両バージョンとも見てみたい。

 抽選予約に申し込んだ。

 玉造小劇店の公式Webサイトはこちら。

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2012.01.06

「オーシャンズ11」を見る

宝塚星組公演
NTT東日本・NTT西日本フレッツシアター
ミュージカル「オーシャンズ11」
作・演出 小池修一郎
観劇日 2012年1月5日(木曜日)午後6時30分開演
劇場 東京宝塚劇場 1階17列27番
料金 8500円
上演時間 3時間(30分の休憩あり)

 やはり、宝塚は観客も女性の割合がとても高い。舞台も客席も華やかである。
 2012年最初の観劇は、新春らしく豪華な「宝塚」になった。

 ネタバレありの感想は以下に。

 宝塚歌劇の公式Webサイトはこちら。

続きを読む "「オーシャンズ11」を見る"

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2012.01.03

「陽だまりの樹」の抽選予約に申し込む

「陽だまりの樹」
原作 手塚 治虫
脚本・演出 樫田正剛
出演者 上川隆也/吉川 晃司/岡本健一
    高野志穂/花影アリス/石倉三郎/瀬下尚人
    岡森諦/小林十市/斉藤レイ/伊藤高史
    長谷川純/加藤照男/本郷弦/大村美樹
    小野健太郎/勝信/田実陽子/湯田昌次
    鈴木健介/木村優希/岸本康太 ほか
2012年4月13日~4月23日 サンシャイン劇場
料金 週末・楽日 9500円 平日 8500円

 もの凄く昔、中井貴一主演の舞台「陽だまりの樹」を見た記憶がある。
 今度は、どんな風に舞台化されるのだろう。

 抽選予約に申し込んだ。

 ところで、プレビューと本公演とでチケット代が異なるのはよく見かけるけれど、ここまでキッパリと最初から週末・楽日料金と平日料金を分けている公演は初めて見た気がする。
 需要と供給を考えれば英断のようにも思うし、同じお芝居を観るのに・・・、という感じもする。
 でも、あっていい試みだと思った。

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2012.01.02

「2011年の5本」を選ぶ

 2011年に見たお芝居は59本60公演(「髑髏城の七人」を2回見ている)だった。
 2010年よりも2本増えたことになる。2011年は割とこまめに週末に旅行に出たりしたにも関わらず、それでも前年より観劇本数が増えているのは何故なのか、自分でもよく判らない。
 もっとも、2011年は、生まれて初めて観劇のために大阪まで出かけ、これが結構面白かったので、次は文楽を見に大阪に行く、京都南座に歌舞伎を見に行くなど、旅と芝居とをくっつけた自分企画を実施してみたいと思ったのだった。

 そういうわけで、60公演見た中から選んだ「2011年の5本」はこの5本である。

「日本人のへそ」@シアターコクーン 2010.3.19
 井上ひさしの追悼で、2011年はたくさんの井上作品が上演されたけれど、私の中でのベストワンはこの作品である。戯曲デビュー作なのだそうだ。
 前半はヘレン天津という女性の転落を息つく暇もないほど早いテンポで見せて行く。そして積み上げてきたものを、後半、どんでん返しに次ぐどんでん返しの怒濤の展開でひっくり返して見せる。
 とにかく「やられた!」の一言しか出てこないお芝居だった。
 そして、井上ひさしという人はきっとここまで技巧を凝らし、誤魔化し、人の気をそらさなければ、語りたいことは語れないと思っていた(あるいは、語りたいことを語れなかった)のだな、と何となく思ったのだった。

「シングルマザーズ」@東京芸術劇場小ホール1 2011.3.26
 東日本大震災で上演中止となった公演のチケットを振り替えてもらって見たお芝居である。
 シングルマザー達が立ち上げたNPOが児童扶養手当削減の法改正を何とかひっくり返そうと運動をするお話で、何というか、ストレートなお芝居をストレートに受け止めればいいんだ、という安心感があった。
 そして、ラスト近くにシングルマザーの一人を演じた沢口靖子が「ママ達はがんばりました!」と電話の向こうの息子に向かって誇らしげに告げる。
 この一言が象徴するような、見終わって「元気をもらった」と素直に思えるいいお芝居だった。

「ベッジ・パードン」」@世田谷パブリックシアター 2011.6.26
 三谷幸喜が、「(自分の)生誕50周年記念」と銘打って2011年に上演した新作公演のうちの1本である。
 自分でも単純だとは思うけれど、私はやっぱりコメディが好きである。
 そして、コメディ決定なのだけれど、「言葉」が重要な役割を果たし、しかもそこに身分とか差別とかが加わってくるシビアなお芝居でもある。「差別される漱石」だけではなく「差別意識のある漱石」が存在し、本人が実は心底はそのことに気がつかない。そういうことをコメディで伝えきってしまう。
 このお芝居を見終わって「我が輩は猫である」を読もうと思っていたのにすっかり忘れ果てていた自分が情けない。自分の感想を読み直して、改めて読んでみようと思ったのだった。

「奇ッ怪 其ノ弐」@世田谷パブリックシアター 2011.8.27
 見た当時に「私にしては珍しく最初に言い切ってしまうけれど、いいお芝居だった。今年のベスト5は確定だ。お芝居を観ているときに、邪念に惑わされず、がっと集中して見られたのは久しぶりのような気がする。」と書いている。我ながら、ここまでキッパリ言い切るのは珍しい。
 「落ち着いて考えるとホラーな気もするし、扱われていた話はずっと「死」なのだけれど、それでも何故か、清々しい気持ちになったお芝居だった。」とも書いているのだけれど、実は今の私には、このお芝居のどこがここまで言い切らせたのか、よく判らないのだった。

「猟銃」@パルコ劇場 2011.10.8
 一人芝居、と言っていいのだと思う、井上靖の小説「猟銃」は3人の女の手紙で構成され、その始めに僅かな状況説明のような、でも読み終わってみると余韻を感じさせる部分があるのだけれど、その「説明」はナレーションで流し、中谷美紀が3人の女に扮して自分の書いた手紙を読み上げる、そういう形のお芝居である。
 そして、3人の手紙の宛先である「男」は、舞台奥の少し高くなった場所でスクリーン越しに存在を感じさせ続ける。
 3人の女を演じ分け、集中しきっていた中谷美紀も見事だったし、一言もしゃべらずに男の苦悩を見せたロドリーグ・プロトの存在感も凄かった。見終わって「いいものを見た」という感じがした。

 ここに挙げた5本以外で特に迷ったお芝居はこんな感じである。

「紅姉妹」@紀伊國屋ホール 2011.4.23
「冬物語」@渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール 2011.7.17
「髑髏城の七人」@青山劇場 2011.9.9・2011.9.30
「8人の女たち」@ル・テアトル銀座 2011.12.17

 今年もたくさんの楽しいお芝居を見られますように!

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