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2013.12.29

「2013年の5本」を選ぶ

 2013年に見たお芝居は62本だった。
 2011年よりも4本増えている。2013年も随分旅行に行って週末が潰れている筈なのに、この本数はどうしたことだろう。我ながら謎である。
 来年も、本数はともかく、楽しくお芝居を観たいと思う。
 62本見た中から選んだ「2013年の5本」は以下のとおりである。

「趣味の部屋」@パルコ劇場 2013.3.30
 やられた感が満載で、参りました、という感じである。ここまで騙されるといっそ清々しいというものだ。
 たくさんの仕掛けがあちこちに仕込まれていて、そのあり過ぎる伏線を(恐らくは)全て回収し尽くすこの計算された気持ちよさと、後味の悪さを一掃する見事な大団円のラストが爽快。古沢良太の脚本の勝利である。
 そして、その仕掛け満載の本を活かしきった、芸達者としか言いようのない男優陣と、その中に入って相当に揉まれてがんばったに違いない紅一点の原幹恵の開き直った感と、見終わってみれば楽しくあざとかった演出を駆使した行定勲の遊び心に大拍手のお芝居だった。

「て」@東京芸術劇場 シアターイースト 2013.5.31
 ハイバイの10周年記念全国ツアーで上演された「て」は、多分というか、間違いなくこの劇団の代表作だと思う。
 ハイバイ自体が初見だったのが何とも悔やまれる。どうしてもっと早く見なかったんだろう。
 作り込んで作り込んで、同じシチュエーションをぐるっと180度回して違う方向からも見せることで、その「お話」の確かさと奥行きと、陳腐な言い方かも知れないけれど「見方を変えれば真実も変わる」みたいなことを無言のうちに雄弁に語っている、ようにも思う。
 自由席というのも久しぶりだった。自由席の選び方は難しい。

「春琴」@世田谷パブリックシアター 2013.8.9
 こちらもまた、再演、再再演と重ねていたと思うのだけれど、今回、初めて見た。
 これ以上はないくらいの独特の世界が舞台上で展開されて、まさに別天地。しかし、狂気の世界という印象はなく、意外なくらい静かだ。沈むときは沈む、浮かぶときは浮かぶ、その存在感を自在にコントロールする役者陣が素晴らしい。その沈んだ闇にあらゆるものが沈んで隠れて蠢いているようにも感じられた。
 舞台の空気を作り上げた笈田ヨシが圧巻。艶めかしすぎる人形と深津絵里の声がマッチしてさらに煽る。
 返す返すも、仕事が終わらずに遅刻してしまったことが悔やまれる。

「OPUS/作品」@新国立劇場小劇場 2013.9.27
 弦楽四重奏団を舞台に、濃密かつ緊迫したやりとりが続く舞台。こちらも「趣味の部屋」と同じように、芸達者な男優陣に混じって、伊勢佳世が「必死について行っている」感じが役にも合っていて、ピタリだ。
 四方から客席に囲まれた舞台で、「背中を見せる」「顔が見えない」ことが気になったのは最後のカーテンコールのときだけだったなんて凄すぎる。オーソドックスだけれど、この「どの席から見てもOK」というお芝居は実は意外と少ないのだ。
 これはもう必死な伊勢佳世と、余裕を持ちつつしかし実は激しくせめぎ合っている段田安則、相島一之、加藤虎ノ介、近藤芳正の4人の役者を堪能するための舞台だ。

「片鱗」@青山円形劇場 2013.11.15
 ここ数年の作品は全て見ているイキウメの青山円形劇場での公演。円形劇場を完全に360度囲まれる形で、しかも「こういう使い方もあったのか!」という驚きの舞台だった。
 「こういう使い方もあったのか!」といえば、この舞台の要の一つは間違いなく客演の手塚とおるだったと思う。台詞なし、ひたすら怪しげな動きを繰り返す異形の者の役がハマっていて、この舞台の物語世界をすっきり終わらせず、おどろおどろしい雰囲気を漂わせ、かつ全く説明しないことで、別の何かを確実にそこで成立させていた。
 そして、その「何だか判らない」「説明がない」ことが、カタルシスになっているのが不思議な舞台だった。

 2013年は7本にしちゃおうかとかなり迷ったのが、以下の2本だった。

 「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII」@東急シアターオーブ 2013.1.12
 「マクベス」@シアターコクーン 2013.12.25

 結果的に、割と今年はバランスの取れた5本になった、ような気がしている。

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2013.12.28

「蒼の乱」 の抽選予約に申し込む

劇団☆新感線 2014年春興行 いのうえ歌舞伎「蒼の乱」
作 中島かずき
演出 いのうえひでのり
出演 天海祐希/松山ケンイチ/早乙女太一
    梶原善/森奈みはる/橋本じゅん
    高田聖子/粟根まこと/平幹二朗 ほか
2014年3月27日~4月26日 東急シアターオーブ
料金 S席 12500円 A席 10500円 B席 7500円

 古田新太が出演しないのは残念だけれど、しかしこれは見てみたい。
 抽選予約に申し込んだ。

 「蒼の乱」 の公式Webサイトはこちら。

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2013.12.27

「マクベス」 を見る

シアターコクーン・オンレパートリー2013「マクベス」
作 W・シェイクスピア
翻訳 松岡和子
演出 長塚圭史
出演 堤真一/常盤貴子/白井晃/小松和重
    江口のりこ/横田栄司/市川しんぺー/池谷のぶえ
    平田敦子/玉置孝匡/福田転球/斉藤直樹
    六本木康弘/縄田雄哉/伊藤総/山下禎啓
    中嶋しゅう/三田和代/風間杜夫/他
観劇日 2013年12月25日(水曜日)午後7時開演
劇場 シアターコクーン 1階XC列6番
料金 9500円
上演時間 2時間40分

 ロビーでは、パンフレットや「もっと泣いてよフラッパー」のチケットなどが販売されていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 シアターコクーンの公式Webサイト内、「マクベス」のページはこちら。

続きを読む "「マクベス」 を見る"

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2013.12.26

560000アクセス達成!

 今日(2013年12月26日)、どなたかが560000アクセス目を踏んでくださった。
 (12月3日からココログのアクセス解析の方法が変わり、アクセスカウンターと数字が揃わなくなっているのだけれど、とりあえず、解析の方の数字を採用している。)
 少し落ち着いて来た感じで、何となくほっとしている。
 この間の経過は以下のとおりである。

 開始 2005年1月8日
 10000アクセス 2005年5月17日
 50000アクセス 2006年7月23日
100000アクセス 2008年1月20日
150000アクセス 2009年3月10日
200000アクセス 2010年4月26日
250000アクセス 2011年2月6日
300000アクセス 2011年10月25日
350000アクセス 2012年6月12日
400000アクセス 2012年12月6日
450000アクセス 2013年4月28日
500000アクセス 2013年9月11日

510000アクセス 2013年10月5日
520000アクセス 2013年10月22日
530000アクセス 2013年11月10日
540000アクセス 2013年11月24日
550000アクセス 2013年12月8日

560000アクセス 2013年12月26日

 このブログにお越しいただきましてありがとうございます。
 今後ともよろしくお願いいたします。

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2013.12.23

「ゴンチチのクリスマス2013」を聴く

「ゴンチチのクリスマス2013」
演奏 ゴンチチ
公演日 2013年12月22日(日曜日)午後5時30分開演
場所 紀尾井ホール 1階7列16番
料金 10000円(プレミアムチケット ゴンチチからのプレゼントつき)

 ゴンチチのお二方だけがステージ上にいて、ゲストもなし、というシンプルなコンサートだった。
 紀尾井ホールでのコンサートは2回目ということだったけれど、「響きがいい」を連発している。サントリーホールでのコンサートのときにも同じように「拍手が気持ちいい」と言っていたし、確かに、小さな音はもちろん、ステージ上で2人が拍子を取っている足の音まで聞こえてくるくらいだった。
 「咳をしにくいでしょう」というコメントが楽しい。

 ステージ上には、ゴンチチの2人だけしかいない。
 ギターが3本ずつとチチ松村のところにはウクレレが2本、ゴンザレス三上の側にはソプラノギターが1本(ウクレレもあったのか、今ひとつ記憶が定かでない)が置かれている。
 2人はストライプが入ったグレーのスーツを着ている。

 ロビーでは、Tシャツやトートバッグといったグッズや、CDが販売されていた。
 グッズを購入した人は、終演後のサイン会に参加できるという特典付きだったこともあるのか、特にCDの売り上げは凄かったようで、私が休憩中に見に行ったときには3種類が数枚ずつしか並べられていなかった。
 ちなみに、同じくロビーで交換していた「ゴンチチからのプレゼント」は、スパークリングワインだった。

 セットリストが配られず、ネット上でも発見できなかったのが残念である。
 MCで曲名を紹介しなかった曲もあったと思う。
 私の記憶もかなり怪しいのだけれど、覚えているのは、「Snow Flower」「マルセルでさえも」「Have yourself a merry little Christmas」「 What Child Is This? (green sleeves)」「Snow Child」「放課後の音楽室」「枯葉」「ノルウェイの森」「明日はがんばれるかもしれない」「ゴーイング マイ ホーム 」「My Favorite Things」まだまだあったのだけれど、思い出せない。
 そして、アンコールが「Silent Night (きよしこの夜)」と「white christmas」だったと思う。

 「三上さんは、この12月30日で還暦を迎えるんです」ということで、「だから、体力が続かないんですよ」と途中15分の休憩が入り、トータル2時間のコンサートだった。
 「ここで止めたい」とか「あと少しですから」とか「誰がコンサートは2時間って決めたんでしょうね」とか、ボヤキが入っても笑いに変わるのは、2人の人柄としゃべりのテンポの賜だと思う。

 いい響きのホールで、ほんわかのんびりした2時間を過ごすことができた。
 (少し早いけれど)いいクリスマスだった。

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2013.12.22

「声」を見る

「声」
作 ジャン・コクトー
翻訳 徐賀世子
演出 三谷幸喜
出演 鈴木京香
観劇日 2013年12月21日(土曜日)午後3時開演
劇場 スパイラルホール Dブロック11番
料金 5000円
上演時間 1時間

 ロビーでは最近出たらしい鈴木京香の著作が販売されていた。
 ネタバレありの感想は以下に。

 シス・カンパニーの公式Webサイト内、「声」のページはこちら。

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2013.12.21

「ア・ラ・カルト2 ~役者と音楽家のいるレストラン」 を見る

「ア・ラ・カルト2 ~役者と音楽家のいるレストラン」
役者 高泉淳子/山本光洋/本多愛也/中山祐一朗
音楽家 中西俊博(vn)/クリス・シルバースタイン(b)/竹中俊二(g)/林正樹(p)
日替わりゲスト 篠井英介
観劇日 2013年12月20日(金曜日)午後6時30分開演
劇場 青山円形劇場 Dブロック11番
料金 6500円
上演時間 2時間55分(10分間の休憩あり)

 ロビーでは、高泉淳子の著作や、中西俊博のCDなどが販売されていた。

 最後になるかも知れないステージを最前列で見られたのは嬉しい。
 私は「遠くの正面か近くの後ろ姿」「テーブル3つが一直線に視線どおりに並ぶ」という席で、最初は後ろ姿がとても気になったのだけれど、最後にはそんなことはすっかり忘れていたから、かなり楽しい席だったと思う。

 ネタバレありの感想は以下に。

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2013.12.16

「SEMINAR -セミナー- 」 を見る

「SEMINAR -セミナー- 」
作 テレサ・リーベック
翻訳 芦沢みどり
演出 栗山民也
出演 北村有起哉/黒木華/黒川智花/相葉裕樹/玉置玲央
観劇日 2013年12月13日(金曜日)午後7時開演(初日)
劇場 紀伊國屋ホール K列17番
料金 7800円
上演時間 1時間50分

 すっかり忘れていたのだけれど、この日が初日で、ロビーにはお花がたくさん飾られていた。
 パンフレット等も販売されていたと思うけれど、チェックしそびれた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 「SEMINAR -セミナー- 」 の公式Webサイトはこちら。

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「コンダーさんの恋 ~鹿鳴館騒動記~」のチケットを予約する

「コンダーさんの恋 ~鹿鳴館騒動記~」
作・演出 G2
出演 大地真央/牧瀬里穂/葛山信吾/三上市朗
    久ヶ沢徹/植本潤/荒井敦史/寿ひずる
    未沙のえる/秋本奈緒美/ベンガル/江守徹
2014年1月2日~1月27日 明治座
料金 S席 12600円 A席 8400円 B席 5250円

 明治座でお芝居を観るのは、多分生涯で2度目である。どうやらこのお芝居が2014年の幕開けになりそうで、なかなかおめでたい感じがしていいかなと思ったのだ。

 ところで、明治座のサイトに入ったら、S席とA席とB席の区分けがきっぱりと書いてあって、どの範囲がS席で、どこからがA席になるのか明示されている例をほとんど知らなかったので驚いた。でも、ぜひどの劇場のどの公演も公開して欲しいと思う。

 明治座の公式Webサイト内、「コンダーさんの恋 ~鹿鳴館騒動記~」のページはこちら。

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2013.12.15

「神なき国の騎士 —あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?」のチケットを予約する

「神なき国の騎士 —あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?」
作 川村毅
演出 野村萬斎
出演 野村萬斎/馬渕英俚可/木村了/深谷美歩
    谷川昭一朗/村木仁/中村まこと
 【大駱駝艦】
    我妻恵美子/松田篤史/高桑晶子/塩谷智司
    奥山ばらば/鉾久奈緒美/小田直哉/齋門由奈
2014年3月3日~3月13日 世田谷パブリックシアター
料金 S席 7000円 A席 5000円

 見る予定はなかったのだけれど、そういえばドン・キホーテってタイトルしか知らないしと思い始め、チケットを予約した。

 世田谷パブリックシアターの公式Webサイト内、「神なき国の騎士 —あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?」のページはこちら。

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2013.12.09

550000アクセス達成!

 昨日(2013年12月8日)、どなたかが550000アクセス目を踏んでくださった。
 (12月3日からココログのアクセス解析の方法が変わり、アクセスカウンターと数字が揃わなくなっているのだけれど、とりあえず、解析の方の数字を採用することにする。)
 またもや2週間で10000アクセスに達しているなんて! 驚いた。
 ここのところ、人気があって上演帰還の長い舞台を見ているからかも知れないと思う。

 開始 2005年1月8日
 10000アクセス 2005年5月17日
 50000アクセス 2006年7月23日
100000アクセス 2008年1月20日
150000アクセス 2009年3月10日
200000アクセス 2010年4月26日
250000アクセス 2011年2月6日
300000アクセス 2011年10月25日
350000アクセス 2012年6月12日
400000アクセス 2012年12月6日
450000アクセス 2013年4月28日
500000アクセス 2013年9月11日

510000アクセス 2013年10月5日
520000アクセス 2013年10月22日
530000アクセス 2013年11月10日
540000アクセス 2013年11月24日
550000アクセス 2013年12月8日

 このブログにお越しいただきましてありがとうございます。
 今後ともよろしくお願いいたします。

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2013.12.08

「グッドバイ」 を見る

シス・カンパニー公演 「グッドバイ」
作 北村想
演出 寺十吾
出演 段田安則/蒼井優/柄本佑/半海一晃/山崎ハコ/高橋克実
観劇日 2013年12月7日(土曜日)午後7時開演
劇場 シアタートラム K列12番
料金 6000円
上演時間 1時間45分

 ロビーではパンフレット(値段はチェックしそびれた)等が販売されていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 シス・カンパニーの公式Webサイト内、「グッドバイ」 のページはこちら。

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2013.12.01

「ピグマリオン」を見る

「ピグマリオン」
作 ジョージ・バーナード・ショー
翻訳 小田島恒志
演出 宮田慶子
出演 石原さとみ/平岳大/小堺一機/綱島郷太郎
    増子倭文江/橋本淳/春風ひとみ/倉野章子
    佐藤誓/櫻井章喜/高橋幸子/三宅克幸
    林英世/水野龍司/中尾和彦/東山竜彦
    柏木ナオミ/一倉千夏/竹内晶美/千田真司
    五十嵐耕司/窪田壮史/川口高志/林田航平
    井上沙耶香/森川由樹
観劇日 2013年11月30日(土曜日)午後1時開演
劇場 新国立劇場中劇場 1階13列53番
料金 8400円
上演時間 3時間25分(20分の休憩あり)

 ロビーでは、パンフレット(800円)の他、関連書籍本が売られている本屋さんコーナーがあったり、劇場のカフェとは別にカフェが出ていたり、小物雑貨を売るお店が出ていたりした。

 ネタバレありの感想は以下に。

 新国立劇場「ピグマリオン」の公式Webサイトはこちら。

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