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2014.11.29

「吉良ですが、なにか?」を見る

伊藤四朗生誕?!77周年記念「吉良ですが、なにか?」
作  三谷幸喜
演出 ラサール石井
出演 伊東四朗/福田沙紀/馬渕英俚可/瀬戸カトリーヌ
    駿河太郎/伊東孝明/大竹浩一
    阿南健治/ラサール石井/戸田恵子
観劇日 2014年11月28日(金曜日)午後6時30分開演
劇場 本多劇場 M列20番
上演時間 1時間45分
料金 7500円

 劇場に入るときにちらしの束を渡されるのはいつものことだけれど、それがエコバッグに入っていてちょっと驚いた。黒で、小さく「吉良ですが、なにか?」というこの芝居のタイトルと、企業名が入っているだけのシンプルなものだ。
 そして、終演後には、タフマンの瓶を「ご自由にお持ちください」と並べていた。
 太っ腹!

 また、ロビーでは、パンフレット(1000円)等を販売していた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 アタリパフォーマンスの公式Webサイト内、「吉良ですが、なにか?」のページはこちら。

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2014.11.26

「8分間」を見る

燐光群「8分間」
作・演出 坂手洋二
出演 円城寺あや/岡本舞/大島葉子/川中健次郎
    猪熊恒和/大西孝洋/さとうこうじ/杉山英之
    東谷英人/荻野貴継/武山尚史/松岡洋子
    樋尾麻衣子/田中結佳/長谷川千紗/秋定史枝
    根兵さやか/桐畑理佳/川崎理沙
    鴨川てんし・中山マリ(ダブルキャスト)
観劇日 2014年11月24日(月曜日)午後2時開演
劇場 座・高円寺1 I列11番
上演時間 2時間10分
料金 4000円

 ロビーで物販があったかどうかも含め、チェックしそびれてしまった。

 ネタバレありの感想は以下に。

 燐光群の公式Webサイトはこちら。

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2014.11.25

720000アクセス達成!

 昨日(2014年11月24日)、どなたかが720000アクセス目を踏んでくださった。
 この間の経過は以下のとおりである。

 開始 2005年1月8日
 10000アクセス 2005年5月17日
 50000アクセス 2006年7月23日
100000アクセス 2008年1月20日
150000アクセス 2009年3月10日
200000アクセス 2010年4月26日
250000アクセス 2011年2月6日
300000アクセス 2011年10月25日
350000アクセス 2012年6月12日
400000アクセス 2012年12月6日
450000アクセス 2013年4月28日
500000アクセス 2013年9月11日
550000アクセス 2013年12月8日
600000アクセス 2014年3月20日
650000アクセス 2014年6月20日

660000アクセス 2014年7月11日
670000アクセス 2014年7月31日
680000アクセス 2014年8月16日
690000アクセス 2014年9月8日
700000アクセス 2014年9月29日

710000アクセス 2014年10月26日
720000アクセス 2014年11月24日

 ほぼ1ヶ月で10000アクセスというペースに落ち着いて来た感じである。

 このブログにお越しいただきましてありがとうございます。
 今後ともよろしくお願いいたします。

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2014.11.24

「安野光雅が描く野の花」展に行く

 先日、友人に誘って貰い、芳澤ガーデンギャラリーで開催されている、「安野光雅が描く野の花」展に行ってきた。

 京成市川真間駅から徒歩10〜15分のところにあるこのギャラリーは、個人の方の邸宅が市川市に寄付され、その庭を活かしてガーデンギャラリーとして整備したもののようである。
 私は今回初めて行った。
 庭園部分は自由に出入りすることができる。

 ちょうど行ったときは無料コンサート(ただし、入館料は別途必要)が開催されていて、ピアノとクラリネットの音が響いていた。
 席も一杯だったし、ギャラリーで絵を見ながら音楽を聴くというのもなかなか趣があるということで、絵を見始めた。
 これが正解で、音楽を聴きながら空いているギャラリーで絵を独り占め状態で見ることができた。優雅である。

 この「安野光雅が描く野の花」展は、ギャラリーの開館10周年を記念して開催されていて、安野光雅氏の故郷である津和野にある安野光雅美術館に所蔵されている、「野の花と小人たち」「もりのえほん」「みちの辺の花」という三冊の絵本の原画から、ギャラリーに植えられている草花などを選んで展示しているということだった。

 面白かったのはやはり「もりのえほん」で、木々や葉っぱの間に動物たちが「だまし絵」の様に隠されているのだ。
 もうずっと見ていると酔いそうな感じの細かい葉っぱや草、木の枝振りなどの中に、ウサギだったり、熊だったり、アリだったり、人の顔だったり、九州地図だったりが隠されている。
 描いているご本人の「目が悪くなる」というコメントがどこかにあったけれど、見ている方も凝視するのでクラクラしてくる。
 しかし、面白い。
 どうしても「九州地図」を発見できなかったのが心残りである。
 この絵本を甥っ子にプレゼントしようかしらと思ったりした。

 「みちの辺の花」という絵本からの作品は、真っ白な背景に例えばすいせんが何本か、おけらとのあざみとなかぼのしろわれもこうが1本ずつ、など、ちょっと植物図鑑のような感じでスケッチされている。
 シンプル イズ ベストという感じだ。
 水彩で淡く彩色されているので、余計にひっそりというか、楚々としたという感じの草花たちである。
 ぼたんなんて、華やかとか艶とかの代名詞のようなお花だと思うのだけれど、白いぼたん一輪をひっそり描かれると何故だか慎ましやかに見えてくるから不思議である。

 しかし、私が一番スキだったのは、「野の花と小人たち」のシリーズだ。
 のぶどうやなずな、たんぽぽやつくしといった子供の頃にその辺に生えていて親しんだ花たちの中に、小人が遊んでいたり歩いていたりする。小人は「母と子」の組み合わせが多いのだけれど、子供が一人でぽつんといたり、ブランコに乗っていたりする。
 うわ、これ欲しいと思ってしまう。

 中でも私が一番好きだったのは「ひがんばな」で、彼岸花を引っ繰り返して線香花火のようにしている小人が可愛らしいし、やはり緑を基調とした絵の中に赤いお花が咲いているというのは、華やかだし可愛らしい。
 だから、「れんげ」の濃いめのピンク色が咲いている様子も好きだ。ただ、私は子どもの頃に田んぼがレンゲ畑のようになっている風景を見た記憶があまりない。それで「ひがんばな」の方に軍配が上がるのかも知れない。
 「ほたるぶくろ」の白っぽい清楚な姿、小人のお洋服もやはり白っぽい色で揃えた上品な感じも好きである。ほたるぶくろって、大体名前がいいではないか。

 じっくりゆっくり、全60点の絵を鑑賞した。

 別のお部屋に、デジタル技術を用いて版画として複製したという、主にヨーロッパの街並みや風景を描いた絵が飾られていた。「販売もしています」という張り紙があったけれど、値段が書いていないというのは恐ろしい。
 じーっと見たけれど、版画とはとても思えない感じで、水彩のにじみまでしっかり描かれている。版画であることを示すのは、絵を描いた部分がやけにきっぱりくっきりと四角形であることと、2/15といったサインが入っていることだけだ。
 いいなぁとじーっと見入ってしまった。

 入口のところに小規模ながらもグッズショップが展開され、絵はがきやクリアファイル、絵本などの販売も行われていた。
 迷った末、「野の花と小人たち」からの8点を絵はがきにしたセットを購入した。
 久しぶりに、私が持っている唯一の安野光雅氏の絵本である「旅の絵本V スペイン編」を眺めようと思ったのだった。

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2014.11.23

「おもてなし」を見る

玉造小劇店 配給芝居vol.15 「おもてなし」
作・演出・出演 わかぎゑふ
出演 コング桑田/野田晋市/うえだひろし/谷川未佳
    有馬自由(扉座)/みやなおこ/浅野彰一(あさの@しょーいち堂)
    鈴木健介/森崎正弘/江戸川萬時
    山本香織(ISM)/内山絢貴(劇団五期会) ほか
観劇日 2014年11月22日(土曜日)午後2時開演
劇場 ザ・スズナリ B列44番
上演時間 2時間15分
料金 4500円

 土曜の昼公演ということもあって、補助席が出る盛況ぶりだった。

 お芝居の最後に着物をずらっと並べて虫干しするシーンがあるのだけれど、その舞台の様子を「どうぞ写真に撮ってSNSで広めてください」ということだった。後方から撮るのがお勧めだそうだ。

 ロビーではパンフレット(1000円)等が販売されていたようだ。最後の物販の案内で知ったけど、私自身はチェックしそびれてしまった。

 ネタバレありの感想は以下に。

 玉造小劇店の公式Webサイトはこちら。

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2014.11.22

「紫式部ダイアリー」を見る

「紫式部ダイアリー」
作・演出 三谷幸喜
出演 長澤まさみ/斉藤由貴
観劇日 2014年11月21日(金曜日)午後7時開演
劇場 パルコ劇場 L列22番
上演時間 1時間45分
料金 8500円

 こんなに客席に男性が多く、こんなに女性トイレが空いている劇場は初めてだったかも知れない。
 ロビーでのグッズ販売はチェックしそびれてしまった。

 開演前にロビーで流れていたペールギュント組曲がやけに「春はあけぼの」と合っているなぁと思ったのは私だけだろうか。

 ネタバレありの感想は以下に。

 パルコ劇場の公式Webサイト内、「紫式部ダイアリー」のページはこちら。

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2014.11.21

映画「グレース・オブ・モナコ 公妃の切札」を見る

「グレース・オブ・モナコ 公妃の切札」
監督 オリヴィエ・ダアン
出演 ニコール・キッドマン/ティム・ロス/フランク・ランジェラ
    パス・ベガ/パーカー・ポージー/マイロ・ヴィンテミリア ほか

 「グレース・オブ・モナコ 公妃の切札」の公式Webサイトはこちら。

 ネタバレありの感想は以下に。

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2014.11.18

「六本木歌舞伎」の抽選予約に申し込む

「六本木歌舞伎」
脚本 宮藤官九郎
演出 三池崇史
出演 市川海老蔵/中村獅童/他
2015年2月3日~2月18日 EX THEATER ROPPONNGI
料金 S席 14000円 A席 11000円

 あらすじには「時は元禄、度重なる宇宙生命体の襲来によって、江戸幕府はその機能を失っていた。
浅草の雷門あたりの上空に浮かぶ母船の影……宇宙船から降り立ったのは宇宙人の悪の親玉(獅童)である。 そこに、けたたましい足音で、正義の味方(海老蔵)が登場する……。 」と書いてあった。
 訳が判らない。
 しかし、面白そうである。
 抽選予約に申し込んだ。

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2014.11.16

「をんな善哉」 のチケットを購入する

劇団青年座第216回公演「をんな善哉」
作 鈴木聡
演出 宮田慶子
出演 高畑淳子/増子倭文江/津田真澄/小暮智美
    名取幸政/佐藤祐四/平尾仁
    手塚秀彰/綱島郷太郎/豊田茂
2015年1月8日~1月11日 シアター1010
料金 5500円

 紫綬褒章を受章したばかりの高畑淳子を、鈴木聡の戯曲で見られるというのは結構贅沢なことだと思う。
 チケットを購入した。
 とても、楽しみである。

 劇団青年座の公式Webサイトはこちら。

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2014.11.15

「つんざき行路、されるがまま」を見る

月影番外地 その4「つんざき行路、されるがまま」
作 福原充則
演出 木野花
出演 高田聖子/粟根まこと/竹井亮介/植田裕一/田村健太郎
観劇日 2014年11月14日(金曜日)午後7時開演
劇場 下北沢ザ・スズナリ E列1番
上演時間 2時間20分
料金 4900円

 帰りにロビーで劇中歌の歌詞カードを配布していた。その他に物販があったかどうかはチェックしそびれてしまった。
 ネタバレありの感想は以下に。

 「つんざき行路、されるがまま」の公式ブログはこちら。

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2014.11.09

「JAL工場見学 SKY MUSEUM」に行く

 先日、JAL工場見学 SKY MUSEUMに行ってきた。
 JALのマイレージの期限切れが迫り、しかし飛行機に乗る予定はなく、お買い物できるほど貯まってもおらず、それなら工場見学に参加してマイルを使って記念品をいただこうという発想である
 もちろん、マイルを使わずとも工場見学に参加することはできる。
 ただし、行ってみたところ、入館証のストラップが何色かあり、「どういう申込み方法か」でグループ分けされていたようだった。
 教室での座学もこの「ストラップの色別」になっていて、じっくりゆっくり質問したい方などは、2000マイルを使って参加するのもありかと思う。

 14時30分からの回を申し込んだところ、集合は14時15分。
 しかし、14時30分からの座学の前と、座学と工場見学の間の休憩時間20分が、展示コーナーの見学とショップでのお買い物時間となっているので、目一杯見学できるよう、入場が許される開始30分前までに行くのがベターだと思う。

コクピット
整備の展示

 展示コーナーは、整備士やパイロットなど職種別のお仕事紹介コーナーあり、コクピットあり(787は作りものでしたが、DC9は本物が展示されていました)、政府専用機コーナーあり、アテンダントさんの歴代制服が並び、各クラスのシートが並び、制服を着て記念写真を撮るコーナーあり、盛りだくさんだった。
 そして、各専門家の方が解説もしてくださるという至れり尽くせり状態だ。

 14時30分から始まった座学では、羽田空港の話から始まった、ような気がする。
 日本に空港は97あるが(ひとつの県に2つ以上である!)、滑走路が4本あるのは羽田空港のみ、世界で4番目の乗降客数(成田空港よりも関西空港よりも多いのです)を誇る。
 滑走路4本のうちD滑走路は多摩川河口にあり、多摩川の流れをせき止めないよう半分くらいは埋め立てるのではなくデッキのようなところに作られているそうだ。
 飛行機は離着陸の際は必ず向かい風になるそうで、井桁のように4本あれば、常に1本を離陸用1本を着陸用に使えるということになる。3分に1回という超過密スケジュールもそのおかげでこなせているのだろう。
 なるほど。

 機体の説明は最新のB787ではなく、B777で行われた。
 軽量化のために主にアルミが使われていることや、ハニカム構造も多用されていることがサンプルつきで示される。B787になると、アルミではなくカーボン製になるそうだ。

 飛行機が飛ぶ理由は、ベルヌーイの定理と凧の原理で説明できるという。
 ベルヌーイの定理というのは、翼の下は直線、上はカーブを描いていて、カーブに沿って空気の流れがある翼の上側は空気の流れが速くなり、結果として空気が薄くなり、薄くなった空気に引っ張られて機体が上に吸い上げられるような状態になる、ということだと思う。
 詳しそうな青年たちが「あの説明は判りやすい」としきりと感心しているのを目にしたので、多分、かなり判りやすい説明だったのだろうけれど、門外漢にはちんぷんかんぷんだった。

 ジェットエンジンの燃料はケロシンというものだそうで、灯油と成分はほぼ同じだそうだ。ただし、翼に格納されて上空10000mまで持って行かれるので、そこで凍ってしまわないよう水分を抜いてあるという。
 燃料は翼に格納されていて、満タンにすると200Lのドラム缶900本分になるそうですが、航続距離を元に計算して満タンを積むことはまずないという話だった。燃料は、推進力であると同時に、重さで足も引っ張っている訳で、余計な重さを身につけて飛びたくないに決まっている。

 同じ機体でも国際線と国内線では座席数が倍も違っていたことに驚いた。
 差がありすぎだ。
 理由としては、国際線にはファーストクラスやビジネスクラスがあることと、機内食を出すためのギャレーがあることが挙げられていた。

 もっと色々なお話があったけれど、あまりよく覚えていない。
 いただいた「ようこそJALへ」という冊子がなかなか良くできていて、併せて読むといい感じである。

 30分のセミナーの後の休憩時間を利用してB787のコクピットの模型に座ってみたら、かなり座り心地のいい椅子だった。パイロットはずっと座っていなくちゃならないのだから、当然だよと思う。
 B787は液晶画面に様々な情報が表示されるようになっていて、もう訳が判らない。唯一判ったのは、EMERGENCYというボタンだ。
 大体、距離がフィートで速度がノットというところですでにお手上げである。米国仕様なのでそういう単位になる、というお話だった。

 機内の温度までもコクピットで確認できるようになっていて、居住環境の維持目的だけでなく、危険を察知するという意味もあるんだろうと思う。
 室温は24度をキープすることになっていて、「湿度はもの凄く低いんですよね?」と聞いたら、「787はだいぶ改善されてますよ。女性の肌に優しいんです。」というお答えだった。その仕組みも聞きたかったのだけれど時間切れで、工場見学に向かう。

第一工場 第一工場では時間をかけて内装なども含めて整備を行い、第二工場は「救急病院」のような役割を担っているそうだ。
 この写真は第一工場で、ドック入りしているのはB777、だったと思う。
 B777は車輪が全部で14あるのが特徴らしい。
 B787はエンジンの後ろがギザギザになっていて翼が全体的に反っているのが特徴だという。エンジンの後ろのギザギザは、音を静かにする効果があるのだそうだ。
 こういう「見分け方」みたいな話が結構多く出ていたので、飛行機が好きな人はまずそういうところから入るんだなぁ、スチュワーデス物語の千秋もそういえば機体の勉強だけはしていたもんなぁと古いことを思い出してしまった。

 救急病院である第二工場では、タイヤやエンジンの交換作業をすることが多いのだそうだ。
 救急病院であるが故に今日は患者さんがいません(ドック入りしている飛行機がありません)ということもたまにあるそうなのだけれど、この日は777と737と767の3機がいた。ラッキーである。
 「明日の朝までに直して!」ということもよくあるそうで、第2工場は5機まで入ることができ、24時間体制で動いているという。

 第2工場では、飛行機がいるのと同じ1階フロアに降りることができた。もちろん、ヘルメット着用である。
 機体の下に入らないでください、翼の下に入らないでください、床面の色がついたところは電源口等なので上に乗らないでくださいといった注意を受ける。
 同じフロアに降りて、横から前から飛行機を見るというのは面白い。
 乗っているときはほとんど感じない「デカさ」をもの凄く感じる。同時に、意外と華奢なんだなとも思うのだ。

 羽田空港のバードストライキングが一時問題になっていたと思うのだけれど(恐らくは、報道が少なくなっただけで今も問題なのだと思う。鉄砲で鳥を追い払う人がいらっしゃるという話だった)、その対策として、エンジンが回ると白い円が描かれて目のように見え、それで鳥を威嚇しているという話があった。その対策のアナログさ加減に驚く。

 そして、同じように飛行機のエンジンにとって重大な問題をもたらすのは火山灰だそうだ。
 エンジンが火山灰を吸い込むと瞬く間に凍ってしまい、エンジンが動かなくなってしまうという。大問題である。甘い800万円の羽が22枚もついているというエンジンも、火山灰には敵わないのだ。

 ちょうど767が修理を終えたのか、「働く車」に前方の車輪を乗せ、自動で大きすぎる扉を開けて格納庫から出て行くところも見られたし、15時過ぎというのは過密ダイヤの時間帯らしく、格納庫前を離陸する飛行機を何機も見ることができた。
 デジイチを構えて撮りまくっている方も結構いらした。
 JAL工場見学の感想というのは、これに尽きる。
 世に鉄道オタクがいるように航空オタクもまたいるし、そこには深くて濃い世界が広がっている。私なんてまだまだだ。
 しみじみとそう思ったのだった。

 時間を若干オーバーして工場見学コースは終了した。
 なかなか楽しかった。機会があったらまた行ってみたいなぁと思う。

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2014.11.07

「シルクロード・アンサンブル with ヨーヨー・マ 結成15周年」を聴く

「シルクロード・アンサンブル with ヨーヨー・マ 結成15周年」
出演 チェロ:ヨーヨー・マ
    ヴィオラ:ニコラス・コーズ
    タブラ:サンディープ・ダス
    パーカッション:藤井はるか
    ヴァイオリン:ジョニー・ガンデルスマン
    パーカッション:ジョゼフ・グラムリー
    ヴァイオリン:コリン・ジェイコブセン
    ケマンチェ:ケイハン・カルホール
    パーカッション:シェーン・シャナハン
    コントラバス:ジェフリー・ビーチャー
    尺八:梅崎康二郎
    ピパ:ウー・マン
     笙、歌:ウー・トン
曲目 シルクロード組曲
ケイハン・カルホール:千頭の馬のギャロップ
ウー・マン: ナイト・ソーツ
マーク・スーター: ウィーヴィングス
藤井はるか: しんがしうた
    ジャ・ダカン: プロスペクト・オヴ・カラード・デザート
サンディープ・ダス: スリシュティ
梅崎康二郎: 鶴の恩返し
コリン・ジェイコブセン:アタシュガー
梅崎康二郎: サイド・イン・サイド・アウト
        アンコール
    ピート・ティガ:リトルバード
    イラン古謡/コリン・ジェイコブセン編曲:アッセリング・バード
    ウー・トン(笙)、サンディープ・ダス(タブラ)による即興曲
公演日 2014年11月4日(火曜日)午後7時開演
場所 サントリーホール 2階P7列13番
料金 7000円
公演時間 2時間40分(20分の休憩あり)

 D席は、舞台の真後ろの席だから、舞台は完全に後ろから覗き込む形になるのだけれど、その代わりに非常に近い。
 そして、ホール全体を見渡すことができる。
 D席と、1階席中央部分はほとんど埋まっていたけれど、2階、3階は空席が目立った。何だか勿体ない。
 「シルクロード・アンサンブル」となると、with ヨーヨー・マとあってもなかなか聴衆を呼べないものなんだなぁと思ったりした。

 けれど、このコンサートはなかなか楽しかった。
 今回のシルクロード・アンサンブルには、日本の方が2名含まれていて、シルクロード組曲が終わった後、何回か、お二方で解説を入れたり、作曲者の方へのインタビューを訳してくれたりしたこともその一因だと思う。
 とりあえず、そのやりとりで、シルクロード・アンサンブル内の公用語は英語らしいということが判った。
 それはともかく、今回は、この日本人お二方が作曲した曲も3曲含まれていたし、何というか、親切な構成になっていたと思う。

 1曲目は、いかにも馬頭琴で演奏されそうなギャロップのリズムが刻まれている曲だった。軽やかで楽しい。
 いかにもシルクロード・アンサンブルな曲調で、後ろからなのだけれど楽しげに演奏していることが判る。
 2曲目は「ピパ」と言われるとピンと来ないのだけれど、「琵琶」の曲で、一転して物悲しい感じが漂う。琵琶1本というのも余計にそういう風情を漂わせていると思う。
 3曲目は、パーカッショニストだけ4人で、籐を編んで手のひらサイズのマラカスのような楽器を全員が持ち、これまた楽しそうに演奏していた。パーカッションが活躍すると、より近い場所で演奏されるので、裏側に座った甲斐があるというものだ。
 4曲目は、日本人パーカッショニストが作曲した曲で、お祖父さんの出身地の歌をモチーフにした曲を、今回シルクロードアンサンブルのために編曲したということだ。MCの男性にヨーヨー・マが耳打ちし、客席にいらしていたお祖父さんを紹介していたのも楽しい演出である。

 2曲目は、「北京の京劇に対して、四川の川劇」と言われるその川劇をモチーフにしたのだったか、川劇をイメージしたのだったか、とにかくそういう曲で、一つ一つの楽器が例えば「虎」とかの登場人物を表しているということだった。
 それなら、ついでに、どの楽器がどの役なのかも教えてくれたらより楽しめたと思うのだけれど、残念ながらその紹介はなかったので、勝手にイメージしながら見ていた。

 3曲目は、シヴァ神の絵をみなで描くように、パーカッションで描いてみた、という曲だという。
 何よりも、最初の法螺貝の音が印象的だ。インドでは、法螺貝の音はもっともピュアな音だと言われているのだという。
 シヴァ神、シヴァ神と思って聴いたせいか、何となく頭の中には「天地創造」という言葉が浮かんでいた。

 後半の始まりは、「鶴の恩返し」で、説明が若干判りにくかったのだけれど、とにかく合衆国の「360度地平線」という感じの場所にある学校でのワークショップから生まれた曲のようだ。
 メンバーである梅崎康二郎が作曲し、尺八も吹き、物語も語っていた。お爺さん、お婆さん、鶴の3人を演じ分けようという心意気を感じる。
 その尺八のメロディー、日本語での語りに合わせて、ヨーヨー・マのチェロとパーカッション(といっても太鼓ではなく、鈴のようなものだったのではないかと思う)が入る。
 贅沢な時間だ。

 2曲目は、ゾロアスター教の儀式を見たときにインスパイアされて作曲した曲だということだった。
 ゾロアスター教といえば「火」だけれど、それは、燃え盛る火ではなく、1000年燃え続けているというような静かな火のイメージだった。
 というか、どちらかというと、火というよりは水のイメージを感じた。

 最後は、梅崎康二郎作曲の新曲だそうで、古今東西の曲をコラージュした曲だった、らしい。
 もっとも、私は「この部分はあの曲だ」と判ったりはしないので、エキサイティングを感じることができないのが残念である。
 唯一、「あら」と聞き分けられたのは、武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」だった。それも、含まれていますとパンフレットに書いてあったから「ここかな」と思ったのであって、書いてなかったら全く気が付かなかっただろうと思う。

 今回のコンサートの白眉は、でも、アンコールの3曲だと思う。
 アンコール1曲目の全員参加のにぎやかで楽しくて華やかな曲もいかにもアンコールという感じで楽しかったけれど、一番印象に残ったのは、最後の即興である。
 笙とパーカッションの奏者二人が、全くの即興で演奏したらしい。
 笙の、ちょっとパイプオルガンのような音に始まり、その間に「靴を脱いだな」と思っていたら、パーカッションのお一人が少しずつそこに加わって行き、掛け合いになり、呼吸を合わせて真剣勝負の演奏が続く。迫力だ。
 周りで聴いているメンバーも楽しそうだ。
 この最後の1曲を聴けて見られただけで、十分という感じがした。

 本当に「楽しい」という感想に尽きるコンサートだった。

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2014.11.03

「おんな武将NAOTORA」を見る

扉座イカサマ歴史劇シリーズ第1弾「おんな武将NAOTORA」
作・演出 横内謙介
出演 有森也実(客演)/岡森諦/杉山良一/伴美奈子
    犬飼淳治/高橋麻理/累央/鈴木利典
    岩本達郎/上原健太/鈴木里沙/高木トモユキ
    川西佑佳/新原武/江原由夏 / 他
観劇日 2014年11月2日(日曜日)午後2時開演
劇場 座・高円寺1 C列3番
上演時間 2時間20分
料金 4500円

 パンフレット等を売っていたかも知れないのだけれど、チェックしそびれてしまった。

 ネタバレありの感想は以下に。

 扉座の公式Webサイト内、「おんな武将NAOTORA」のページはこちら。

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2014.11.02

「モンティ・パイソンのSPAMALOT featuring SPAM」 のチケットを購入する

ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT featuring SPAM」
脚本・詞 エリック・アイドル
音楽 ジョン・ドゥ・プレ&エリック・アイドル
企画・上演台本・演出 福田雄一
出演 ユースケ・サンタマリア/平野綾/ムロツヨシ/松下優也
    貴水博之/マギー/皆川猿時/池田成志 ほか
2015年2月16日~3月1日 赤坂ACTシアター
料金 S席 11000円 A席 9000円

 最近、あまりにも「モンティ・パイソン」の話を聞くことが増えたので、本物をDVDで見ることも考えたのだけれど、やっぱり舞台でみたいなぁと思い直して、チケットを購入した。
 とても楽しみである。

 ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT featuring SPAM」 の公式Webサイトはこちら。

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「ポリグラフ −嘘発見器− 」を見る

「ポリグラフ −嘘発見器− 」
構想・脚本 マリー・ブラッサール/ロベール・ルパージュ
翻訳 松岡和子
演出・出演 吹越満
出演 森山開次/太田緑ロランス
観劇日 2014年11月1日(土曜日)午後3時開演
劇場 東京芸術劇場シアターウエスト B列19番
上演時間 1時間40分
料金 4000円

 パンフレット等を売っていたかも知れないのだけれど、チェックしそびれてしまった。

 ネタバレありの感想は以下に。

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2014.11.01

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「THE 39 STEPS」
原作 ジョン・バカン作「三十九階段」 
原作映画 アルフレッド・ヒッチコック監督「三十九夜」 
脚色 パトリック・バーロウ
翻訳 小田島恒志
上演台本・演出 福田雄一 
出演 渡部篤郎/水川あさみ/安田顕/佐藤二朗
観劇日 2014年10月31日(金曜日)午後7時開演
劇場 天王洲銀河劇場 2階A列19番
上演時間 2時間40分(20分の休憩あり)
料金 9000円

 ロビーで恐らくはパンフレット等が販売されていたと思うのだけれど、開演時間ギリギリに到着したのでチェックしそびれた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 「THE 39 STEPS」の公式Webサイトはこちら。

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