« 2014年11月 | トップページ | 2015年1月 »

2014.12.30

「2014年の5本」を選ぶ

 2014年に見たお芝居は61本62公演だった。

 今年は随分とたくさんのお芝居を観た気でいたのに、昨年と同数というのが釈然としない。どうしてだろう。風邪をひいて行けなかった公演が何本かあったからだろうか。体力を考えてチケットを取らねばならない年齢になったということかも知れない。
 来年も、若干本数は抑えめにはなりそうだけれど、楽しくお芝居を観たいと思う。
 かなり呻吟した末、61本見た中から選んだ「2014年の5本」は以下のとおりである。

「ダディ・ロング・レッグス」@シアタークリエ 2014.3.9
 たった二人だけのミュージカルだけれど、その二人が実力者であればこんなにも美しく楽しいミュージカルになるんだと感激した。
 「あしながおじさん」恋愛バージョンという感じで、ラストシーンのテイストを原作と変えないで欲しかったなぁと思うけれど、それも含めて大いに楽しんだ。

「わたしを離さないで」@彩の国さいたま芸術劇場 大ホール 2014.5.10
 カズオ・イシグロの原作を倉持裕がかなり上手く戯曲に仕立ててあったということに、見終わって原作小説を読んで気がついた。原作小説を何度も読み返した後でも、実はこの芝居について何も判っていないという感じが強く残る。
 でも、多部未華子の佇まいや、舞台全体に漂う暗くて重くてでも清浄な空気感など、静謐なという言葉がとてもよく似合う舞台だった。

「トーマの心臓」@紀伊國屋ホール 2014.5.25
 初Studio Lifeが「トーマの心臓」で、ユーリ役が山本芳樹というのは、我ながら正しい選択だったと思う。
 こちらも見終わってから原作漫画を読んだ。そして、漫画を何度も読み直したのに「うーん、さっぱり判らない」という気持ちが大きいのも同じだ。
 でも、これがStudio Lifeだ、これがトーマの心臓だ、という確信は強い。
 ぶれない方針に従って様式美を追求し徹底して作り込んだ芝居というのは強い。

「サバイブ!」@SPACE雑遊 2014.9.20
 本当に久々に見る自転車キンクリートSTOREの芝居というだけで嬉しい。でも、作・演出が飯島早苗・鈴木裕美コンビでないのは寂しい。
 でも、歌川椎子と久松信美のコンビが、マザコンで母親の支配下に置かれた長女とその恋の相手というまさにハマり役を演じているだけで涙が出てきそうにすらなってしまう。

「おもてなし」@ザ・スズナリ 2014.11.22
 わかぎゑふが大阪船場を描くとなれば、それはもう「面白いに決まっている」という絶対かつ絶大な信頼感がある。しかも、(多分)「お」のつくシリーズとなれば尚更だ。
 しかし、この芝居はもう、みやなおこ演じるかねさんという女のコワさを見せてもらった。
 最後の最後にゾッとした。ゾッとしつつもしかしその強かさに笑ってしまう。笑ってしまうには、彼女を信頼しきっている本家の坊ちゃんが気の毒な気がする。
 そういう芝居だった。

 2014年は10本にしちゃおうかとかなり迷ったのが、以下の5本である。

 「赤鬼」@青山円形劇場 2014.6.13
 「おとこたち」@東京芸術劇場シアターイースト 2014.7.11
 「ラストフラワーズ」@赤坂ACTシアター 2014.8.8
 「鴎外の怪談」@東京芸術劇場シアターイースト 2014.10.18
 「星ノ数ホド」@新国立劇場小劇場 2014.12.6

 ミュージカルにストレートプレイ、もの凄く身近な感じから遠い感じまで、小さな劇場から大きな劇場まで、我ながらバラエティ豊かなラインアップになったと思う。

 来年もまた楽しいお芝居に出会えますように!

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2014.12.29

「鼬」を見る

シス・カンパニー公演「鼬」
作 真船豊
演出 長塚圭史
出演 鈴木京香/白石加代子/高橋克実/江口のりこ 
    山本龍二/峯村リエ/佐藤直子/塚本幸男/赤堀雅秋 ほか
観劇日 2014年12月28日(日曜日)午後2時開演(千秋楽)
劇場 世田谷パブリックシアター N列20番
上演時間 2時間30分(15分の休憩あり)
料金 8500円

 ロビーではパンフレット(1000円)が販売されていた。
 ネタバレありの感想は以下に。

 シス・カンパニーの公式Webサイト内、「鼬」のページはこちら。

続きを読む "「鼬」を見る"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.12.28

「自作自演」第11回を見る

芸劇+トーク 異世代リーディング「自作自演」第11回
出演 平田オリザ/三浦大輔
観劇日 2014年12月25日(木曜日)午後7時開演
劇場 東京芸術劇場シアターウエスト A列15番
料金 3000円
上演時間 2時間15分(10分の休憩あり)

 ネタバレありの感想は以下に。

 東京芸術劇場の公式Webサイト内、「自作自演」第10・11回のページはこちら。

続きを読む "「自作自演」第11回を見る"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.12.24

「キレイー神様と待ち合わせした女ー 」を見る

「キレイー神様と待ち合わせした女ー 」
作・演出 松尾スズキ
出演  多部未華子/阿部サダヲ/小池徹平/尾美としのり
    田畑智子/皆川猿時/村杉蝉之介/荒川良々
    伊勢志摩/猫背椿/宮崎吐夢/顔田顔彦
    少路勇介/町田水城/伊藤ヨタロウ/家納ジュンコ
    オクイシュージ/松尾スズキ/田辺誠一/松雪泰子 ほか
観劇日 2014年12月23日(火曜日)午後1時30分開演
劇場 シアターコクーン G列3番
上演時間 3時間40分(15分の休憩あり)
料金11000円

 ロビーではパンフレット(1800円)やTシャツ等が販売されていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 大人計画の公式Webサイト内、「キレイ」のページはこちら。

続きを読む "「キレイー神様と待ち合わせした女ー 」を見る"

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2014.12.23

「自作自演」第10回を見る

芸劇+トーク 異世代リーディング「自作自演」第10回
出演 立川談春/前川知大
観劇日 2014年12月22日(月曜日)午後7時開演
劇場 東京芸術劇場シアターイースト D列18番
料金 3000円
上演時間 2時間5分(10分の休憩あり)

 ネタバレありの感想は以下に。

 東京芸術劇場の公式Webサイト内、「自作自演」第10・11回のページはこちら。

続きを読む "「自作自演」第10回を見る"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.12.21

「ア・ラ・カルト アンコール 役者と音楽家のいるレストラン」を見る

青山円形劇場プロデュース 「ア・ラ・カルト アンコール 役者と音楽家のいるレストラン」
台本 高泉淳子
演出 吉澤耕一
音楽監督 中西俊博
役者 高泉淳子/山本光洋/本多愛也/中山祐一朗
音楽 中西俊博(violin)/クリス・シルバースタイン(bass)/竹中俊二(guitar)
    北島直樹(piano)18-22/林正樹(piano)23-26&大阪
ゲスト 陰山泰/ROLLY
観劇日 2014年12月20日(土曜日)午後6時30分開演
劇場 青山円形劇場 Eブロック43番
上演時間 3時間(10分の休憩あり)
料金 6800円

 本当に最後の最後の「ア・ラ・カルト」だ。
 ロビーではパンフレット(1200円)が販売されていた。

 休憩時間には恒例のワイン販売もあって、1杯300円のワインに長蛇の列ができていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 青山円形劇場の公式Webサイト内、 「ア・ラ・カルト アンコール 役者と音楽家のいるレストラン」のページはこちら。

続きを読む " 「ア・ラ・カルト アンコール 役者と音楽家のいるレストラン」を見る"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014.12.20

「ベターハーフ」 の抽選予約に申し込む

「ベターハーフ」
作・演出 鴻上尚史
出演 風間俊介/真野恵里菜/中村中/片桐仁
    名取幸政/佐藤祐四/平尾仁
2015年4月3日~4月20日 本多劇場
料金 7800円

 サードステージのお芝居を観るのは久しぶりかも知れない。
 抽選に当たることを祈ろう。

 「ベターハーフ」の公式Webサイトはこちら。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2014.12.19

730000アクセス達成!

 今日(2014年12月19日)、どなたかが730000アクセス目を踏んでくださった。
 この間の経過は以下のとおりである。

 開始 2005年1月8日
 10000アクセス 2005年5月17日
 50000アクセス 2006年7月23日
100000アクセス 2008年1月20日
150000アクセス 2009年3月10日
200000アクセス 2010年4月26日
250000アクセス 2011年2月6日
300000アクセス 2011年10月25日
350000アクセス 2012年6月12日
400000アクセス 2012年12月6日
450000アクセス 2013年4月28日
500000アクセス 2013年9月11日
550000アクセス 2013年12月8日
600000アクセス 2014年3月20日
650000アクセス 2014年6月20日
700000アクセス 2014年9月29日

710000アクセス 2014年10月26日
720000アクセス 2014年11月24日
730000アクセス 2014年12月19日

 この1ヶ月、いつもより多くお芝居を観たためか、若干ペースが上がったようである。

 このブログにお越しいただきましてありがとうございます。
 今後ともよろしくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.12.15

「夕空はれて 〜よくかきくうきゃく〜」を見る

青山円形劇場プロデュース「夕空はれて 〜よくかきくうきゃく〜」
脚本 別役実
潤色・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演 仲村トオル/マギー/山崎一/奥菜恵/緒川たまき
    池谷のぶえ/犬山イヌコ/後藤英樹/大村わたる
観劇日 2014年12月14日(日曜日)午後2時開演(千秋楽)
劇場 青山円形劇場 Dブロック39番
上演時間 1時間40分(15分の休憩あり)
料金 6900円

 別役実氏の体調不良により、新作上演の予定が、旧作をケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が潤色して上演ということになった。
 しかし、青山円形劇場はほぼ満員だった。

 パンフレットが販売されていたけれど、価格等はチェックしそびれてしまった。

 ネタバレありの感想は以下に。

 青山円形劇場の公式Webサイト内、 「夕空はれて 〜よくかきくうきゃく〜」のページはこちら。

続きを読む "「夕空はれて 〜よくかきくうきゃく〜」を見る"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014.12.14

「ショーシャンクの空に」を見る

ロンドン版「ショーシャンクの空に」
原作 スティーヴン・キング「刑務所のリタ・ヘイワース」
脚本 オーウェン・オニール/デイヴ・ジョーンズ
演出 白井晃
出演 佐々木蔵之介/國村隼/三浦涼介
    谷田歩/小林勝也/板尾創路 ほか
観劇日 2014年12月13日(土曜日)午後1時開演
劇場 シアタークリエ 16列5番
上演時間 2時間50分(20分の休憩あり)
料金 9800円

 ロビーでは、パンフレット(1800円、だったような気がする)などが販売されていた。
 ネタバレありの感想は以下に。

 東宝の公式Webサイト内、「ショーシャンクの空に」 のページはこちら。

続きを読む "「ショーシャンクの空に」を見る"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.12.13

「新しい祝日」 を見る

イキウメ 「新しい祝日」
作・演出 前川知大
出演 浜田信也/安井順平/伊勢佳世/盛隆二
    岩本幸子/森下創/大窪人衛/澄人/橋本ゆりか
観劇日 2014年12月12日(金曜日)午後7時開演
劇場 東京芸術劇場 シアターイースト D列19番
上演時間 1時間40分
料金 4200円

 ロビーでは、イキウメの公演のDVDなどが販売されていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 イキウメの公式Webサイトはこちら。

続きを読む "「新しい祝日」 を見る"

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2014.12.07

「星ノ数ホド」を見る

「星ノ数ホド」
作 ニック・ペイン
演出 小川絵梨子
出演 鈴木杏/浦井健治
観劇日 2014年12月6日(土曜日)午後1時30分開演
劇場 新国立劇場小劇場 D6列17番
上演時間 1時間30分
料金 5400円     

 ロビーではパンフレット(800円)等が販売されていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 新国立劇場の公式Webサイト内、「星ノ数ホド」のページはこちら。

続きを読む "「星ノ数ホド」を見る"

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2014.12.06

「ブエノスアイレス午前零時」を見る

パルコ・プロデュース公演 「ブエノスアイレス午前零時」
原作 藤沢周「ブエノスアイレス午前零時」(河出書房新社)
脚本 蓬莱竜太
演出 行定勲
音楽 coba
出演 森田剛/瀧本美織/橋本じゅん
    千葉哲也/松永怜子/松本まりか
    村木仁/伊達暁/原田美枝子 他
観劇日 2014年12月5日(金曜日)午後6時30分開演
劇場 新国立劇場中劇場 17列54番
上演時間 3時間(15分の休憩あり)
料金 10000円

 ロビーではパンフレット(1800円、だったと思う)などが販売され、またリピーターチケットも売られていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 パルコ劇場の公式Webサイト内、「ブエノスアイレス午前零時」 のページはこちら。

続きを読む "「ブエノスアイレス午前零時」を見る"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年11月 | トップページ | 2015年1月 »