« 2015年11月 | トップページ | 2016年1月 »

2015.12.31

「朝日のような夕日をつれて 2014」のDVDを見る

「朝日のような夕日をつれて 2014」
作・演出 鴻上尚史
出演 大高洋夫/小須田康人/藤井隆/伊礼彼方/玉置玲央
2014年 紀伊國屋ホールで収録

 舞台を見たとき、私は、朝日のような夕日をつれてという舞台そのものにノスタルジーを感じていたらしい。
 DVDを見て、朝日のような夕日をつれてという舞台はパーツに分解できるところが強みなのかも知れないなぁとか、1997年の朝日よりも映像が随分と多用されているなぁとか、もの凄く噛み噛みだった記憶の藤井隆がちゃんとしゃべれているなぁとか、社長部長コンビと他の3人との年齢差が随分と大きいなぁとか、様々な感想が浮かぶ。

 藤井隆も伊礼彼方も、それぞれの武器を有効に使って「朝日」の世界に居場所を作っている感じだ。
 そういう意味で、でも一番印象に残ったのは玉置玲央の「少年」だ。歌も上手いし、身体も動くし、何より声がいい。もちろん伊礼彼方という歌の名手が同じ舞台上にいて、Let it Goを歌い上げちゃったりしているのだからそういう意味では分が悪いけれど、しかし、きっちりキッパリ少年役にはまっている。もっと出番を増やせばいいのに! と思ってしまったくらいだ。

 小須田康人演じる社長と大高洋夫演じる部長、大高洋夫演じるウラジミールと小須田康人演じるエストラゴンは、もうそこに二人でいてくれるだけで感涙だ。
 それはもちろんお二方とも50代に入っている訳で、アップになると「うーん、顔の皺が」などと思ったりもするけれど、それ以上に「変わっていない」感じが嬉しい。
 この二人の掛け合いのスピードに付いていくためには、最初からこの世界にどっぶり浸かるしかないなぁと思う。

 第三舞台の解散公演は終わり、KOKAMI NETWORKの公演として上演された「朝日のような夕日をつれて」だけれど、やっぱり第三舞台は朝日に始まって朝日に終わるんだなと思う。
 「朝日のような夕日をつれて」は、その時代に合わせて上演のたびに姿を変えている。今後も上演されることがあるだろうか、鴻上演出ではなく上演されることがあるだろうか、「トランス」のように役者を変えて演出を変えて上演を続けることは難しいだろうな、やはり第三舞台という劇団の象徴のような芝居だからなぁ、そもそも上演されても見に行かないかもなぁとも思う。

 ひたすら「大変だった」と連呼する副音声も楽しい。
 でも、男性6人だと声で聞き分けられなかったりするので(私だけか?)、発言者の名前だけでもテロップで出してくれたりしないかなぁと思う。

 「朝日のような夕日をつれて」はいい。
 とにかくいい。
 また見よう、何度でも見ようと思った。

 って、大晦日に何をやっているんだか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015.12.30

「2015年の5本」を選ぶ

 2015年に見たお芝居は54本だった。

 春に仕事が変わったこともあって、昨年よりも6本7公演少ない。
 とはいえ、思ったよりもたくさん見られたのだなぁと思う。
 体感としては随分と見たいお芝居を見逃した気でいたけれど、実際は、週1本以上のお芝居を観ていたようだ。

 来年も楽しくお芝居を観たいと思う。
 かなり呻吟した末、52本見た中から選んだ「2015年の5本」は以下のとおりである。

「蜜柑とユウウツ」@東京芸術劇場 シアターイースト 2015.6.20
 詩人の茨木のり子を扱った評伝劇で、る・ぱるのお三方(松金よね子 岡本麗 田岡美也子)がそれぞれ「のりこ」を演じた。
 そして、何よりも小林隆演じる管理人しかして実態は蜜柑の木、が良かった。

「メアリー・ステュアート」@パルコ劇場 2015.6.20
 奇しくも「蜜柑とユウウツ」と同じ日に見ている。
 中谷美紀と神野三鈴の二人芝居、中谷美紀はメアリー・スチュアートとエリザベス1世の侍女の二役、神野三鈴はエリザベス1世とメアリー・スチュアートの乳母の二役である。
 いい役者が演じるべきいい舞台だし、そう感じさせる舞台だった。

「天邪鬼」@本多劇場 2015.9.19
 初めて見た、劇団柿喰う客の本公演である。
 「桃太郎」をベースにしたSF全開のストーリー、ホームグラウンドにいる玉置玲央はその動きももちろんだけれど、声でより存在感を見せている。
 やっぱり劇団はいい、劇団でなければできないことがあると思わせられた。

「マンザナ、わが町」@紀伊國屋ホール 2015.10.10
 こまつ座のお芝居は今年も何本か観ていて、1本選ぶとすればもうこの「マンザナ、わが町」に決まっている。
 女性5人が、米国の捕虜収容所で演劇を上演しようという芝居で、演劇の中で「演劇とは何か」「演劇とはどうあるべきか」ということを描き、考えようとしている。
 女性5人のアンサンブルとハーモニーがとにかく素晴らしい。

「ワンピース」@新橋演舞場 2015.10.17
 2015年のベストワンだけは、迷うことなく「ワンピース」で決まりだ。
 市川猿之助率いるスーパー歌舞伎Ⅱが演目として選んだのは、かの有名かつ人気のコミック「ワンピース」だった。(と偉そうに書いてはみたものの、私はコミックもアニメも未見である。)
 とにかく「楽しもうじゃないか」「楽しんでもらおうじゃないか」という熱がダイレクトに伝わって来る舞台だった。
 やっぱり、もう1回見ておけば良かったと今でも後悔している。

 2015年は割と鉄板な感じの5本になったと思う。
 「2015年の5本」を選ぶときに迷いに迷ったのが以下の4本である。

 「ペリクリーズ」@本多劇場 2015.2.21
 「聖地X」@シアタートラム 2015.5.23
 「マクベス」@パルコ劇場 2015.7.25
 「消失」@本多劇場 2015.12.26

 来年もまた楽しいお芝居に出会えますように!

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2015.12.29

「消失」を見る

ナイロン100℃ 43rd SESSION「消失」
作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演 大倉孝二/みのすけ/犬山イヌコ
    三宅弘城/松永玲子/八嶋智人
観劇日 2015年12月26日(土曜日)午後6時開演
劇場 本多劇場 D列19番
料金 6900円
上演時間 3時間5分(15分の休憩あり)

 ロビーではパンフレット(1800円)等が販売されていた。
 ネタバレありの感想は以下に。

 ナイロン100℃の公式Webサイトはこちら。

続きを読む "「消失」を見る"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015.12.27

「ツインズ」を見る

パルコ・プロデュース「ツインズ」
作・演出 長塚圭史
出演 古田新太/多部未華子/りょう/石橋けい
    葉山奨之/中山祐一朗/吉田鋼太郎
観劇日 2015年12月26日(土曜日)午後2時開演
劇場 パルコ劇場 K列23番
料金 9500円
上演時間 2時間

 ロビーではパンフレット等が販売されていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 パルコ劇場の公式Webサイト内、「ツインズ」のページはこちら。

続きを読む "「ツインズ」を見る"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015.12.23

「才原警部の終わらない明日」を見る

シス・カンパニー「才原警部の終わらない明日」
作・演出 福田雄一
出演 堤真一/勝地涼/清水富美加/鈴木浩介
    上地春奈/池谷のぶえ/志賀廣太郎/小池栄子
観劇日 2015年12月23日(水曜日)午後2時開演
劇場 世田谷パブリックシアター 2階B列14番
料金 9000円
上演時間 1時間50分

 ロビーではパンフレット(900円)などが販売されているようだった。

 ネタバレありの感想は以下に。

 シス・カンパニーの公式Webサイト内、「才原警部の終わらない明日」 のページはこちら。

続きを読む "「才原警部の終わらない明日」を見る"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015.12.20

「熱海殺人事件」を見る

「熱海殺人事件」
作:つかこうへい
演出:いのうえひでのり
出演 風間杜夫/平田満/愛原実花/中尾明慶
観劇日 2015年12月19日(土曜日)午後5時開演
劇場 紀伊國屋ホール U列15番
料金 9000円
上演時間 2時間

 客席の年齢層が高く、かつ男性率がいつもより高いような気がした。
 ロビーではパンフレット等が販売されていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

続きを読む "「熱海殺人事件」を見る"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015.12.13

「夜の姉妹」を見る

「夜の姉妹」
脚本・演出 わかぎゑふ
出演 山本裕典/彩乃かなみ/佐藤永典/平野良
    宮下雄也/原嶋元久/田中崇士/中野咲希
    菊地美香/黄川田将也/八代進一
    近江谷太朗/粟根まこと
観劇日 2015年12月12日(土曜日)午後1時開演
劇場 品川プリンスホテル クラブeX Cブロック7列6番
料金 6800円
上演時間 2時間

 品川プリンスホテル クラブeXに行ったのは初めてで、品川駅から近いのにちょっと迷ってしまった。
 ロビーではパンフレット等が販売されていた、と思う。

 ネタバレありの感想は以下に。

続きを読む "「夜の姉妹」を見る"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015.12.11

「乱鶯」の抽選予約に申し込む

2016年劇団☆新感線春興行 いのうえ歌舞伎《黒》BLACK「乱鶯」
作 倉持裕
演出 いのうえひでのり
出演 古田新太/稲森いずみ/大東駿介/清水くるみ
    橋本じゅん/高田聖子/粟根まこと/山本亨
    大谷亮介
    右近健一/河野まさと/逆木圭一郎/村木よし子
    インディ高橋/山本カナコ/礒野慎吾/吉田メタル
    中谷さとみ/保坂エマ/村木仁/川原正嗣
    武田浩二/藤家剛/加藤学/工藤孝裕
    井上象策/菊地雄人/南誉士広/熊倉功
    藤田修平/下川真矢/縄田雄哉/永滝元太郎
    関田豊枝/南口奈々絵/金田瀬奈/高嵜百花
2016年3月5日~4月1日 新橋演舞場
料金 桟敷席 14000円 1等席13000円 2等席 8500円 3階A席 6500円 3階B席 3500円
 
 これは、なかなか鉄板の感じで見てみたい。
 抽選予約に申し込んだ。

 「乱鶯」の公式Webサイトはこちら。

| | コメント (12) | トラックバック (0)

2015.12.05

「女学生とムッシュ・アンリ」 を見る

加藤健一事務所「女学生とムッシュ・アンリ」
作 イヴァン・カルベラック
訳 中村まり子
演出 小笠原響
出演 加藤健一/瀬戸早妃/斉藤直樹/加藤忍
観劇日 2015年12月5日(土曜日)午後2時開演
劇場 紀伊國屋サザンシアター 17列23番
料金 5940円
上演時間 2時間

 珍しく当日券で芝居を見に行った。でも、事前に電話予約してしまう小心者である。
 ロビーでは、パンフレット等が販売されていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 加藤健一事務所の公式Webサイトはこちら。

続きを読む "「女学生とムッシュ・アンリ」 を見る"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015.12.04

860000アクセス達成!

 昨日(2015年12月2日)、どなたかが860000アクセス目を踏んでくださった。
 私の観劇ペースが落ち着いた分、アクセスも落ち着いている。

 この間の経過は以下のとおりである。

 開始 2005年1月8日
 10000アクセス 2005年5月17日
 50000アクセス 2006年7月23日
100000アクセス 2008年1月20日
150000アクセス 2009年3月10日
200000アクセス 2010年4月26日
250000アクセス 2011年2月6日
300000アクセス 2011年10月25日
350000アクセス 2012年6月12日
400000アクセス 2012年12月6日
450000アクセス 2013年4月28日
500000アクセス 2013年9月11日
550000アクセス 2013年12月8日
600000アクセス 2014年3月20日
650000アクセス 2014年6月20日
700000アクセス 2014年9月29日
750000アクセス 2015年2月7日
800000アクセス 2015年6月29日

810000アクセス 2015年7月24日
820000アクセス 2015年8月18日
830000アクセス 2015年9月15日
840000アクセス 2015年10月5日
850000アクセス 2015年10月31日

860000アクセス 2015年12月2日

 このブログにお越しいただきましてありがとうございます。
 今後ともよろしくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015.12.03

「猟銃」の抽選予約に申し込む

「猟銃」
原作 井上靖
翻訳 セルジュ・モラット
日本語台本監修 鴨下信一
演出 フランソワ・ジラール
出演 中谷美紀/ロドリーグ・プロトー
2016年4月2日~4月24日 パルコ劇場
料金 8500円

 初演がもの凄く良かったのでまた見てみたい。
 抽選予約に申し込んだ。

 ちなみに、2011年に見た初演のチケット代は7350円だった。

 パルコ劇場の公式Webサイト内、「猟銃」のページはこちら。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2015年11月 | トップページ | 2016年1月 »