« 2017年2月 | トップページ | 2017年4月 »

2017.03.27

「並河靖之七宝展 明治七宝の誘惑―透明な黒の感性」に行く

 先日、東京都庭園美術館で2017年4月9日まで開催されている並河靖之七宝展 明治七宝の誘惑―透明な黒の感性に行って来た。
 私が思っていたよりも「七宝」や「並河靖之」氏に人気があるのか、終了間近なためか、結構な人出で驚いた。
 そして、和服姿の女性も多かった。何というか、珍しい雰囲気だ。

 明治時代に海外輸出された美術工芸品として人気があった「七宝」の、その海外向けの作品で当代一流と評価された並河氏の作品と、明治時代の七宝の(多分)「逸品」が展示されていた。
 七宝ってよく知らないわと思っていたところ、新館では七宝の説明が映像で流されていて、とても判りやすかった。
 そして、現代の「七宝」と、並河氏の「七宝」とは、釉薬も作り方もかなり違うらしい。元々が独学で始めた方のようで、独自の技法や工夫が凝縮されていたのが並河氏の「七宝」だったようだ。

 美術工芸品だし、「花瓶」や「香炉」「飾り壺」といった辺りの作品が多い。
 意外と「お皿」は少なかったなぁと思う。会場で読んだ解説によると、並河靖之氏は平面的な作品が少なく、壺などの立体というか曲線の作品がほとんどだという。

 意匠としては、蝶が多かった印象だ。
 目にしたものは少ないと思うけれど、「波」という意匠も多かったらしい。花や蝶だと季節ごとに変えられるけれど、「波」であれば季節を選ばずに使えるから重宝されたということのようだ。

 単眼鏡の貸出もあったくらい(私が行ったときには全て貸出中だった)、とにかく細かい。
 七宝は、下絵を描き、それを下処理した土台に描き写し、描いた線の上に銀のリボンを置き、釉薬で固定し、銀のリボンで縁取りされた中に釉薬で色を付けて行く、という作業工程のようだ。
 壺や花瓶を見ているときはそれほど思わなかったのに、同じサイズの下絵を見たときに「何て細かいんだ!」と思ってくらくらしてしまった。
 本当に細かい。

 並河靖之氏は「黒色透明釉薬」が特徴と言われているそうで、作品も黒地のものが圧倒的に多かった。
 青磁のような色や黄色っぽい色など、他の下地の色を使っている作品が浮いて見えたくらいである。最初は、「七宝とは黒地の上に描くものなのね」と勘違いしてしまった。
 でも、「黒地に〜」と説明書きがある作品でも、私の目には濃い藍色(瑠璃紺というのだろうか)に見えていて、これは絶対に黒じゃないと思うんだけど、と思っていたところ、説明の映像の中で、藍など他の色を重ねて黒を作っているというような話があり、私の目は確かだった! と一人で満足した。

 作品名がどれもこれも似ていて最早判らなくなっているけれど、最初の方に展示されていた飾り壺で、黒地に菊の花が丸の中に描かれ、側面に藤の花が垂れている飾り壺が一番好きだった。
 一番大きいところで、直径が10cmくらいだろうか。
 黒地に白と紫の藤の花の房が垂れていたり、明るめの黄色や緑色で菊の花が描かれていたりする。
 主役とは言えない葉っぱに、緑のグラデーションがかかっていたりして、本当に細かい。

 七宝と言われると「ペンダント?」という感じで装飾品のイメージだ。
 この七宝展で展示されていた作品も「美術工芸品」なので、「花瓶」とあっても恐らくは花が生けられたことは一度もないのではないかと思うし、お香が焚かれたことのある香炉もなかったのではないかと思う。
 そもそも二つが一対となった飾り壺も多かった。
 七宝は、例えば花瓶としての使用に耐えるような素材なんだろうか。それとも、「七宝の花瓶に花を生けるなんてとんでもない!」という素材なんだろうか。

 普通のいわば無機質な会場に飾られるよりも、庭園美術館に展示されている方が、何だか似つかわしい感じがした。
 できれば展示ケースの中ではなく、飾り棚やテーブルの上にさりげなく置かれているといいなぁと思う。なかなか難しそうだけれど、せっかくの「お屋敷」の建物である。

 目の保養という言葉が似つかわしい美術展だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.03.26

「ハテノウタ」を見る

MONO「ハテノウタ」
作・演出 土田英生
出演 水沼健/奥村泰彦/尾方宣久/金替康博/土田英生
    高橋明日香/松永渚/松原由希子/浦嶋りんこ
観劇日 2017年3月25日(土曜日)午後2時開演
劇場 東京芸術劇場シアターウエスト
上演時間 1時間35分
料金 4200円
 
 ロビーではパンフレット等が販売されていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 MONOの公式Webサイト内、「ハテノウタ」 のページはこちら。

続きを読む "「ハテノウタ」を見る"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.03.21

1010000アクセス達成!

 今日(2017年3月21日)、どなたかが1010000アクセス目を踏んでくださった。
 3月上旬はお芝居を観ていなかったし、10000アクセスに1ヶ月ちょっとかかっている。

 これまでの経過は以下のとおりである。

 開始 2005年1月8日
 10000アクセス 2005年5月17日
 50000アクセス 2006年7月23日
100000アクセス 2008年1月20日
200000アクセス 2010年4月26日
300000アクセス 2011年10月25日
400000アクセス 2012年12月6日
500000アクセス 2013年9月11日
600000アクセス 2014年3月20日
700000アクセス 2014年9月29日
800000アクセス 2015年6月29日
900000アクセス 2016年3月29日
1000000アクセス 2017年2月17日

1010000アクセス 2017年3月21日

 こうして続けていられるのは、遊びに来て、読んでくださる方のおかげです。
 ありがとうございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.03.20

「死の舞踏」を見る

シス・カンパニー公演ストリンドベリ交互上演 「死の舞踏」
作 アウグスト・ストリンドベリ
翻訳・演出 小川絵梨子
出演 池田成志/神野三鈴/音尾琢真
観劇日 2017年3月19日(日曜日)午後6時30分開演
劇場 シアターコクーン
上演時間 1時間55分
料金 7800円

 こちらもロビーではパンフレットのみ販売されていたけれど、お値段等はチェックしそびれた。
 ネタバレありの感想は以下に。

 シス・カンパニーの公式Webサイト内、ストリンドベリ交互上演のページはこちら。

続きを読む "「死の舞踏」を見る"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.03.19

「令嬢ジュリー」を見る

シス・カンパニー公演ストリンドベリ交互上演 「令嬢ジュリー」
作 アウグスト・ストリンドベリ
上演台本・演出 小川絵梨子
出演 小野ゆり子/城田優/伊勢佳世
観劇日 2017年3月19日(日曜日)午後2時30分開演
劇場 シアターコクーン
上演時間 1時間25分
料金 7800円

 ロビーでパンフレットが販売されていたけれど、チェックしそびれた。
 フライヤーは、「死の舞踏」と共通のものだ。

 ネタバレありの感想は以下に。

 シス・カンパニーの公式Webサイト内、ストリンドベリ交互上演のページはこちら。

続きを読む "「令嬢ジュリー」を見る"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.03.13

「天の敵」 のチケットを予約する

イキウメ「天の敵」
作・演出 前川知大
出演 浜田信也/安井順平/盛隆二/森下創/大窪人衛
    小野ゆり子/太田緑ロランス/松澤傑
    有川マコト/村岡希美
2017年5月16日~6月4日 東京芸術劇場シアターイースト
料金 7500円
 
 男優だけとなったイキウメの最初の公演である。
 豪華な客演陣だ。
 チケットを予約した。

 イキウメの公式WEBサイトはこちら。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2017.03.12

「黒塚家の娘」の抽選予約に申し込む

シス・カンパニー公演 日本文学シアターVol.4『能「黒塚」より』 「黒塚家の娘」
作 北村想
演出 寺十吾
出演 風間俊介/趣里/高橋克実/渡辺えり
2017年5月12日~6月11日 シアタートラム
料金 7500円
 
 これまた得意ではなさそうな分野だけれど、しかし、これまでの3作は全て楽しく見た記憶である。
 抽選予約に申し込んだ。

 シス・カンパニーの公式WEBサイト内、「黒塚家の娘」 のページはこちら。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2017.03.08

「OTHER DESERT CITIES」 の抽選予約に申し込む

「OTHER DESERT CITIES」
作 ジョン・ロビン・ベイツ
翻訳・台本 早船歌江子
演出 熊林弘高
出演 寺島しのぶ/中村蒼/麻実れい/中嶋しゅう/佐藤オリエ
2017年7月6日~7月26日 東京芸術劇場シアターウエスト
料金 9500円
 
 多分、私の苦手としていそうな舞台なのだけれど、それにしてもこの出演者陣(特に女優陣)は魅力的過ぎる。
 抽選予約に申し込んだ。

 梅田芸術劇場の公式WEBサイト内、「OTHER DESERT CITIES」 のページはこちら。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2017年2月 | トップページ | 2017年4月 »