2017年の5本を選ぶ
2017年の観劇は12月16日の「髑髏城の七人 season月 下弦の月」で完走となった。
今年見たお芝居は43本44公演だ。
昨年より4公演4本減っている。実はもっと減っているような気がしていたので、自分でもちょっと驚いた。
私、意外とちゃんと見ている。
「2017年の5本」は、珍しく迷うことなく即決だった。
「ザ・空気」@東京芸術劇場 シアターイースト 2017.1.21
永井愛の書く戯曲は、いつも正確に「時代の分岐点」を衝き、警鐘を鳴らしている。
考えなくてはならないことを教えてくれる。
そして、その芝居は常に「芝居」として成立し、上質だ。こんな凄いことは他にないと思う。
「陥没」@シアターコクーン 2017.2.5
今年は随分とケラリーノ・サンドロヴィッチの芝居を見たような気がする。
「ちょっと、まってください」と迷ったけれど、ケラさんらしさは「陥没」により色濃く出ていたと思う。
分かりにくいことを分かりにくいままに提示することは、しんどいことだと思う。
「天の敵」@東京芸術劇場 シアターイースト 2017.6.3
女優さん二人が退団してしまったのは寂しいけれど、やっぱり私にとってイキウメの舞台は鉄板だ。
今年は、前川作品をイキウメではない場所で上演されることも多かった。
来年は、劇団の新作を見たい。
「イヌの仇討ち」 @紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA 2017.7.15
井上ひさしが、吉良上野介の側から描いた「忠臣蔵」のその仇討ちの日である。
面白くない訳がない。
「髑髏城の七人 season鳥」@IHIステージアラウンド東京 2017.8.13 2017.8.26
今年は、客席が回る「IHIステージアラウンド東京」が開場し、こけら落とし公演として「髑髏城の七人」が花鳥風月の4パターン上演されている。
髑髏城の七人は大好きだし、今のところすべてのパターンを見ている中で一番好きなのはseason鳥だ。
2回見た。進化していた。
今年前半に見た芝居に集中した理由は、自分でもよく判らない。
4月に異動して本当にへとへとになったので、後半になるにつれ、こちらの感度が下がったのかも知れない。
「2017年の5本」を選ぶとき、ほとんど即決だったけれど、敢えて挙げるとすると、以下の4本と迷った。
「子午線の祀り」 」@世田谷パブリックシアター 2017.7.1
「プライムたちの夜」@新国立劇場小劇場 2017.11.11
「ちょっと、まってください」 @ 本多劇場 2017.11.25
「欲望という名の電車」@ザ・スズナリ 2017.12.9
来年もまた楽しいお芝居に出会えますように!
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コメント
アンソニー様、コメントありがとうございます。
アンソニーさんの年末の楽しみの一つにしていただけて光栄です。
ありがとうございます。
「ザ・空気」の演出で永井愛さんが読売演劇大賞の最優秀演出家賞を受賞されていましたし、きっと再演されるだろうと思います。
その際には是非ご覧になってくださいませ。
今年もお互い、舞台を(できれば)たくさん楽しみましょう!
投稿: 姫林檎 | 2018.02.07 23:30
こちらからも失礼します。
ずっとコメントしようと思っていたらもう2月でした(^-^;
今回は2本観たやつがあって嬉しいです。
ザ・空気はぎりぎりまで悩んでいくのをやめたことが
今でも悔やまれます・・・観たかったです。
私はこの年末の今年の5本がとても楽しみです。
2018年もお互い沢山観れるといいなと思っています。
投稿: アンソニー | 2018.02.07 12:05