2018年1月、新国立劇場でお芝居を観た後、2019年1月12日から3月24日まで、東京オペラシティギャラリーで開催されている「石川直樹 この星の光の地図を写す」という写真展に行って来た。
写真展内は、個人の方が写っている写真以外は写真撮影OKだった。
しかし、写真のパネルは照明などなどが映り込んでしまい、撮影するのはかなり難しい。
何枚かチャレンジしたものの、これという写真は撮ることができなかった。
石川直樹氏については全く予備知識はなく、たまたま手に取った情報誌に写真展の内容が掲載されていて、ちょうど新国立劇場でお芝居を観る予定があったので、これは行けということねと思い行くことを決めた。
北極点から南極点まで歩いたり、様々な地域を「冒険」している石川氏が撮った写真がテーマごとに展示されていた。
K2に登ったときの動画をテントの中で見ることができたり、羅臼岳に登ったときの動画が「オリジナル」として流されていたり、写真だけでなく「動く」展示もある。
国境で「分けられている」陸地に対し、ポリネシアの海では島々が海を介してゆるやかに繋がっているという発見といえばいいのか、考え方により、その「つながり」を映した写真の連作もあった。
極地を中心に円を描くような「つながり」を追った中に、クィーンシャーロット島のトーテムポールの写真が1枚だけあったのが嬉しい。
写真は鮮やかかつくっきりとした写真が多かった。
昔、フィルムカメラで撮った写真をプリントするとき「光沢」と「絹目」から選べたと思う。あの「光沢」を存分に活かしているという感じ。ブレていても、霧がかかっていても、そこにぼんやりした写真はなかったように思う。
実際、デジタルカメラは使わないそうだ。
極地や高地での撮影が多いということも理由のうちなのかなと思う。
やはり、人を撮った写真がいい。
カメラをまっすぐに見つめている子供の写真はやはり印象的だ。
展示の最後にご本人の部屋っぽく作ったコーナーがあった。
旅の装備品や、これまで読んだ本(なのだと思う)、各地で購入したりもらったりした思い出の品などなどが展示され、本人の直筆コメント(だと思う)が書かれている。
人の本棚を見るのは楽しい。
思わず長居をしてしまう。
真っ白な部屋、紺色の壁に照明を落とした部屋など、変化のあるバックに、様々な地域の写真を見ることができ、まだ見たことのない世界のあちこちを堪能した。
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